➢ 抗コリン薬の投与は閉塞隅角緑内障の患者では禁忌であるが、開放隅角緑内障
30代くらいの男性で鼻水の症状があります。花粉症と診断されていますが、セルフケアをご希望です。緑内障治療中とのことで、使ってはいけないと言われているお薬があるかどうか伺いましたが、特に何も言われていないそうです。おくすり手帳はこちらです。
緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され、視野が狭くなる病気です ..
かしこまりました。眠くなりにくいお薬で、緑内障の方も服用可能と考えられるお薬がありますので、そちらが普段お使いのお薬と一緒に使えるかどうかを薬剤師に確認してまいります。
確認しますね。...特に問題なさそうなので、どちらのお薬でも大丈夫です。それと、まずは内服薬を試してみて、効果の面で不安があれば点鼻薬を検討するのもよいかもしれません。「フルナーゼ点鼻薬」であれば、緑内障の方も使用できる可能性があります。要指導医薬品ですので、その場合は薬剤師に相談してくださいね。
目では瞳孔括約筋を弛緩させ散瞳を引き起こし、医原性の急性緑内障発作
抗ヒスタミン成分のうち、になっています。抗コリン作用の強い成分とは、ジフェンヒドラミン塩酸塩やクロルフェニラミンマレイン酸塩などのと、第二世代の抗ヒスタミン成分のです。第二世代の抗ヒスタミン成分には、基本的に緑内障の人に関する注意書きがありませんが、メキタジンには強い抗コリン作用があるため、第一世代の抗ヒスタミン成分と同様、「相談すること」になっています。
花粉症に対しては、ステロイド点鼻薬もよい選択肢です。ステロイド点鼻薬は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに高い効果があり、点鼻ではステロイドとしての副作用もほとんどありません。内服薬と点鼻薬のどちらがよいかは、お客さまの好みで決めていただいて構いません。
なお、血管収縮成分の含まれた点鼻薬は即効性がある反面、使い続けることでかえって鼻炎を起こしやすくなることがあります。これはと呼ばれ、注意が必要です。従って、血管収縮成分の含まれた点鼻薬はどうしても必要な場合のみ使用し、連用は避けます。一方で、ステロイド点鼻薬にはそのような副作用はなく、。
ステロイド点鼻薬には、要指導医薬品と、指定第二類医薬品があります。指定第二類医薬品の「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」という成分は、。緑内障の人で点鼻薬を希望されている場合は、要指導医薬品の「フルナーゼ点鼻薬」を検討します。要指導医薬品は薬剤師のみ販売可能な商品ですので、必要な場合は薬剤師や薬剤師のいる店舗をご案内してください。
緑内障で使えない薬 | たける眼科 | 福岡市早良区 高取商店街[西新駅
緑内障の診断方法が変わり、昔にくらべてたくさんの人が緑内障と診断されるようになりました。緑内障の疑いがあり、半年に1回くらい定期的に診察を受けている人もたくさんいます。
ところが、緑内障の場合は禁忌(使ってはいけない)と添付文書に記載してある薬がたくさんあります。
かぜぐすり、せき止め、抗ヒスタミン剤、睡眠薬、胃薬の一部など・・・ これら全部を本当に使ってはいけないのなら、ものすごく不自由なことになります。
さて、いったいどうしたらいいのでしょう?
家族が緑内障と白内障と診断されています。
眼圧が下がらず白内障の手術が出来ません。
花粉症真っ只中で花粉症用の目薬、点鼻薬、飲み薬を内科で処方されました。
注意事項に飲み薬(プソフェキ配合錠)朝夕2回は、緑内障の人は注意するように書いてあります。
使用するにあたってどのように注意すればいいのでしょうか?
4 閉塞隅角緑内障の患者[症状が悪化するおそれがある。] [9.1.4 参照]
添付文書を読むと、「緑内障の人には禁忌」と書いてあることが結構あります。「狭隅角緑内障の人には禁忌」と書いてあることもあります。
緑内障禁忌のくすりのうち最も使うことが多いのは抗ヒスタミン剤でしょう。かゆみどめとしてよく使われ、花粉症の時にお世話になる方も多いでしょう。風邪薬にもよく入っています。
ということは、緑内障の人は、花粉症のくすりも風邪薬も使えないのでしょうか?
睡眠薬もほとんど緑内障禁忌と書いてあります。睡眠薬として現在最もよく使われているベンゾジアゼピン系の精神安定剤はすべて緑内障禁忌です。
つまり、添付文書に従うと、緑内障の人は睡眠薬ものめないということになります。不眠症の人はものすごく困りますよね。
なぜ、これらの薬は緑内障の場合に使ってはいけないとされているのでしょうか?
これらの薬物は、副交感神経を抑制する(抗コリン作用という言い方をすることが多い)か、あるいは交感神経を刺激する作用を持っています。どちらも同じような効果を持ち、瞳孔を閉じる働きを持つ毛様体筋を弛緩させるため、隅角が狭くなってしまい、眼圧上昇がおこると考えられています。
もっとも、開放隅角ならそんなに眼圧は上昇しませんし、仮に一時的に少し眼圧が上昇してもすぐ元に戻ります。
ただ、もともと狭隅角の場合は、抗コリン作用をもつ薬物によりさらに隅角が狭くなると、緑内障発作をおこす心配があります。つまり、狭隅角の方に限って危険なのです。
※隅角は虹彩の根元にあって房水が流出するところ。
外来では「緑内障禁忌の薬を使っても、緑内障発作をおこす心配はきわめて少ない」と言
交感神経・副交感神経に作用する薬は非常に多いので、緑内障禁忌の薬も多くなってしまいます。
しかし、ほとんどの緑内障は狭隅角ではなく、開放隅角なので、急性発作はおこしません。
最近診断されることの多い正常眼圧緑内障(NTGと呼ぶこともあります)も開放隅角ですから、急性発作はおこしません。
たとえ狭隅角でも、「レーザー虹彩切開術」という処置を受けておけば、緑内障発作をおこすことはなくなります。緑内障禁忌の薬でも安心して使えるのです。眼科にかかっていれば、緑内障発作の危険が高い人には、この処置をしていることが多いのです。
また、散瞳することは副交感神経を抑制して毛様体筋を弛緩させることそのものなので、以前に眼科で散瞳をして特に問題なかったなら、緑内障禁忌の薬を使っても、緑内障発作をおこす心配はきわめて少ないと言えます。(ゼロではない)
要するに、たいていの場合は大丈夫。緑内障でも、ほとんどの薬が使えるのです。
これまで,狭隅角緑内障と閉塞隅角緑内障という病名は同一視され,混在して使用 ..
狭隅角でも、緑内障発作をおこさなければ全く無症状です。視神経や視野も問題ないことが多いので、健康診断などで見つかることもまずありません。眼科にかかったことがない限り、わからないのです。本人も気づきません。
急性緑内障発作は、こういう、全く無自覚・無症状の人におこります。眼科にかかったことのない狭隅角の人が危ないのです。
自分で緑内障の危険があるという意識は全くありませんから、添付文書に「緑内障には禁忌」とか「狭隅角には禁忌」と書いてあったとしても無意味です。
逆に、眼科で狭隅角のために緑内障の急性発作をおこす危険が高いと診断されても、レーザー虹彩切開術を受けていれば危険でなくなります。
つまり、内科などの医師が、患者さんに緑内障かどうか問診することは、緑内障の急性発作を防ぐのに役に立っていないのです。
緑内障と診断された医師にご相談ください。 「スクラート胃腸薬S(錠剤)」「スクラート胃腸薬S(散剤)」「スクラートG」は服用いただけます。
(1)緑内障のほとんどは開放隅角で、抗コリン作用のある薬剤をのんでも危険はありません。
(2)狭隅角の人だけが危険ですが、眼科に受診していない場合、本人は緑内障の危険について無自覚・無症状なので、添付文書に記載があっても無意味です。
(3)狭隅角の人でも、眼科で予防的にレーザー虹彩切開術を受けていれば、緑内障急性発作の危険はありません。(この処置を受けていない場合は注意が必要です)
つまり、添付文書に緑内障禁忌と書いてあるのはあまり合理的ではなく、実際には不要な脅しになってしまっていることがほとんどです。
しかも、抗コリン作用がかなり弱くても、可能性だけですべて一律に緑内障禁忌になってしまっているのも問題だと思います。
もっとも、以上の議論はかなり単純化してしまっているのも事実。ものごとに例外はつきものです。たいていは大丈夫とはいえ、添付文書にある以上、一応眼科医にその薬をのんでよいかどうか尋ねていただくのが安全です。
[PDF] 付表① 当院で汎用される抗アレルギーと使用時の注意点
緑内障は、視神経(眼が見た情報を脳へ伝えるケー ブルのような組織)の障害と、それに対応する視野の障害が認められる疾患です。視神経障害および視野障害は進行性、非可逆性であり、進行すると失明にまで及ぶこともあります。緑内障は、視神経乳頭と呼ばれる部分が眼圧により障害されることが発症の機序とされています。もっとも最近では、眼圧が正常範囲内でも緑内障を発症する症例や、治療により眼圧を十分に下降させても進行する症例が見られ、眼圧以外の因子についても論じられていますが、眼圧が重要な因子であることは間違いありません。
新規発見率は89%であったことから,未治療の患者が多数潜在していると推測される。 [眼圧上昇の機序]
高齢者が多い緑内障患者では、点眼薬を1滴確実に滴下することができていない患者さんも多いと思われます。点眼薬を早めに使い切ってしまう患者さんでは、ドボドボと滴下していることが考えられます。点眼薬を必要以上に滴下すると、眼周囲の副作用だけでなく全身性の副作用を惹起する可能性もあります。点眼指導は、治療効果を最大限引き出すという目的だけでなく、副作用の発生回避という側面からも非常に重要です。
続きは、是非下記の記事よりご確認ください。
[PDF] フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合錠
追跡期間5.5年における、緑内障への進展と関連を示す臨床的特徴をコホート研究で検討。緑内障進展群と非進展群で確認された有意な影響について、原文からも理解を深めることができます。
2.5 尿閉のある患者[症状が悪化するおそれがある。][9.1.6
眼科学講座教授の井上俊洋氏が、続発緑内障の診断ポイント、治療方針、処方の組み立て方に関して詳細解説。疾患によって選択する点眼薬が列挙され、薬剤ごとの禁忌や慎重投与を選択する上で役立つ情報です。
アレグラ (フェキソフェナジン):1日2回。眠気が少なく、車の運転も ..
眠くなりにくいお薬ですね。現在、治療中の病気などはありますか?たとえば、緑内障や高血圧などがあれば教えてください。
具体的な案(商品)を伝えます。 【アレグラFXの成分】 フェキソフェナジン塩酸塩【クラリチンEXの成分】
緑内障専門医2名が挑む、眼底写真から緑内障性視野欠損の可能性を判断し評価する研究内容です。AIが専門家よりも有意となったデータについて、原文も一緒に掲載されています。
ビラノア錠20mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
第二世代の抗ヒスタミン薬の中で、例外的に抗コリン作用を併せ持ち、前立腺肥大や緑内障に対する使用が禁忌に指定されている薬剤は以下のうちどれか。
アレグラ; アレロック; レスタミン; ポララミン; クラリチン; ザイザル; デザレックス; ビラノア; ルパフィン
緑内障と診断されたかた/高眼圧症を指摘されているかたには、禁忌薬(使えない薬・飲めない薬)があります1。