ナトリウム・水貯留作用により、電解質異常が増悪するおそれが ある。 創傷治癒を遅延するおそれがある。 心破裂を起こしたとの報告がある。
さて、セレスタミンにはどんな種類のステロイドが含まれているのかというと、「ベタメタゾン(betamethasone)」です。このベタメタゾンは、ステロイドの中でどのような立ち位置にいるでしょうか。私たち医業者は、ステロイドの強さや効き目の目安(ステロイドの力価)として「プレドニゾロン(プレドニン)換算」ということをやります。プレドニゾロン(プレドニン®)は、生物学的半減期が12~36時間の中間作用型のステロイドであり、その適度な作用時間から用量調整がしやすく、外来診療では最も多く処方されるステロイドです。したがって、他の種類のステロイドがどれくらいの力価を持つのか?を知りたいときには、このプレドニゾロン換算というのをやるとイメージがつきやすいのです。下表()によると力価はプレドニゾロン:ベタメタゾン = 4 : 25~30 ですので、一般的なプレドニン錠5mgは、べタメタゾンだと0.75mgに相当します(海外の正書や論文等では、4:25という比率の記載が多く、プレドニン錠5mgは、5 × 4/25 ~ 0.8mgのべタメタゾンと同程度の力価となります)。逆に言えば、セレスタミン配合錠に含まれるべタメタゾンの量は添付文書によると0.25mgですので、これは、プレドニゾロン換算だと、ちょうど0.75mgの3分の1なので、プレドニン錠5mgの3分の1相当ということになります(5 × 1/3 ~ 1.7mgのプレドニン)。
作用の強いデキサメタゾンエリキシルの使用頻度が高くなる。(50歳代病院 ..
(1)リポコルチンの産生とその作用
ステロイド剤によってマクロファージや白血球から産生される抗炎症性の蛋白をリポコルチンと呼んでいます。
リポコルチンはステロイドの作用によって産生が増加するのですが、通常補蛋白合成過程に基づくものとみなされており、ステロイドの抗炎症作用が効果発現に2~3時間を要する原因と考えられています。リポコルチンはホスホリパーゼA2の作用を阻害することによって、プロスタダランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンの生成を抑制します。これらのケミカルメジエーターの生成過程においてホスホリパーゼA2によるアラキドン酸の生成は律速段階になっており、重要な反応なのです。これをステロイドホルモンが抑制するので、ステロイドホルモンの抗炎症作用は強力で広範囲に及ぶわけなのです。
今まで、ステロイドの抗炎症作用として炎症局所における血管透過性の更新や血流増加の抑制作用が重視されていましたが、これらはリポコルチンによるケミカルメジエーターの産生抑制に基づくものと考えられます。
大腿骨頭壊死のリスク因子として大腿骨頸部骨折などの外傷以外にも、ステロイド投与、SLE、アルコール摂取、高脂血症、高尿酸血症、喫煙、妊娠、腎不全、過凝固など多くの要因が関与することが知られている。大腿骨頭壊死は単純レントゲンで明瞭でない場合でもMRI撮影では感度良く診断される。ステロイドによる骨壊死の機構として、高脂血症による微小塞栓、骨髄内脂肪細胞の増大による血流阻害、静脈内皮障害から静脈鬱帯をきたし骨内圧を上昇させ骨壊死に至るなどの仮説が提唱されている。臨床でのステロイド使用と骨壊死の関係に関しては多くの報告があるが、残念ながら症例報告や後ろ向き研究報告が主でコントロールを置いた質の高い臨床試験は少なものの、ステロイド総投与量やステロイド投与期間よりも初期投与量が多い場合に骨壊死をおこしやすく、またムーンフェイスなどのクッシング様外見を呈すると骨壊死をおこしやすいという報告がある。画像診断手段による違いもあるがSLE患者では3~30%の頻度で骨壊死が生じるとされ、治療開始後1年目にMRIで異常がなければ以後の骨壊死のリスクは低いとされるが、年余を経て発症することもある。
健康成人男子 10 例に、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム(デキサメタゾンとして 20 mg)を ..
あれ? おかしいですね、プレドニゾロン換算で 2.5mg とあります。これだと5mgのプレドニン錠の半分ですね。私の計算だと3分の1で1.7mg相当量だったのですが。べタメタゾン 0.25mg がプレドニゾロン換算で 2.5mgということは、べタメタゾンの力価はプレドニゾロンの10倍ということになり、どうも文献等での力価(4 : 25 ~ 6.25倍)と乖離があります。どちらが正しいのでしょうか。
動物実験ではウサギへメチルプレドニゾロン(20mg/kg)を投与した場合、4週後に43%に骨壊死が発生し、壊死領域動脈に血栓を認め、6週後では血管再生像を認めている。ステロイドの種類では、メチルプレドニゾロンはプレドニゾロンやトリアムシノロンより骨壊死頻度が高く、メチルプレドニゾロン投与後のコレステロール、トリグリセリド、遊離脂肪酸はより高値だった。ウサギにワーファリンと脂質降下剤を投与するとステロイド骨壊死頻度は低下している。
抗炎症作用を有し、電解質代謝に影響を及ぼすが、デキサメタゾンは前者の作用が著しく、後者の.
副腎と疾病との関係についての業績はThomas Addison(1855)の発表をもつて嚆矢とするもので当時青銅病(後年彼の業績と名誉を讃えAddison氏病と命名)といわれていた一定の症状を呈して死に至る原因不明の疾患について,その剖検所見から本疾患ではいずれも副腎が破壊されていることを認め,副腎との密接な関係にあることを報告したことに始り,さらに1856年Brown Séquardが動物実験において両側副腎摘出例ではいづれも死亡するが,摘出後に再び副腎を移植することによつて生存し得ること,さらに髄質のみの摘出では異常を来たさないが皮質の摘出によつて始めて死亡に至ることを確め,それまで機能不明であつた副腎が生命維持に必要不可欠の器官であることが判明し,副腎皮質の研究が進められついに1930年,Hartman,Swingle&Pfifferらにより牛副腎からAddison氏病に有効なエキスの抽出に成功するに至つた。このように副腎皮質の研究目標はAddison氏病治療に端を発しcortisonの発見にまで至つたのであるが,1949年Henchがcortisonが抗リューマチ剤としての卓効を示すという発表を契機として副腎皮質ホルモンの研究は急回転してリューマチ疾患の治療薬に向けられるようになり,臨床研究が俄然盛んとなり,さらに製造過程の工夫から量産的製造が可能となり,その研究に拍車をかけたのは周知の通りである。一方cortisonが広く使用されるようになつた反面その好ましくない副作用が観察されて来たので治療薬品としての改善研究が急務の目標となつて来た。副作用の大部分は皮質ホルモンが有する代謝作用の結果現われるもので,正常の代謝機能が誇張された現われに過ぎない。すなわち代謝作用をその特微からみると糖質代謝作用が強いgluco-corticoidと電解質,塩類代謝作用が強いmine-ralcorticoidとに分類出来るが,その副作用を考慮し,glucocorticoidの有する代謝効果と抗リューマチ効果とを分離して,抗リューマチ効果のみをもたせるか,glucocorticoid効果を極カ抑えて抗リューマチ効果をいかにクローズアップさせるか,その化合体の発見を目標とする研究が始り,その結果1954年抗リューマチ効果がcortisonの4倍強く,しかも臨床的に有効な用量では副作用(NaおよびKの貯留効果)が現われないというprednisone,prednisoloneの発見となり,さらに6α-Methylprednisolone(1956),16α-hyd-roxy-9α-fluoroprednisolone,Triamcinoloneなどが生れ1958年Oliveto,Sarettらは16α-Methylatedsteroidの中でもとくにDexametha-sone(9α-fluoro-16α-methylprednisolone)が副作用のほとんどない優れた特性を有することを発見した。この生理作用は肝グリコーゲン試験でhydrocortisoneの17倍,抗炎症作用は20〜40倍抗リューマチ効果はprednisoloneの6倍とされている。構造式は第1図のごとくで,C1C2の間の二重結合により,これまでの副腎皮質製剤に比し,抗炎症作用が増強され,C9のアルファFの出現はさらにこの作用を増加させ,C16にα-methyl基が導入されることにより抗炎症作用の増強にもかかわらずNa貯留作用がほとんどないことが判つたのである。
11.1.1. 肺障害:間質性肺炎(0.2%、2.5%*)、急性肺水腫(0.5%、0.4%*)、胸水(0.1%、1.6%*)、急性呼吸窮迫症候群(0.1%、頻度不明*)があらわれることがある(国内の臨床試験及び市販後の報告において、本剤との因果関係の否定できない肺障害(間質性肺炎)による死亡例が認められており、海外と比較して肺障害の発生頻度が高い可能性がある)。なお、肺障害の対処方法及び可能性のあるリスク因子について臨床試験では確認されていない。急性骨髄性白血病に対し、本剤、ダウノルビシン塩酸塩及び高用量シタラビンの24時間持続点滴(2000mg/u/日)を併用した海外の臨床試験において、本剤との因果関係を否定できない急性呼吸窮迫症候群による死亡が報告されている〔1.3.1、1.3.2、8.1、9.1.1参照〕。
本剤投与時に特に注意が必要な患者については,CYP17阻害作用に伴う鉱質コルチコイド濃度の上
11.1.2. 心障害:うっ血性心不全(1.3%)、心嚢液貯留(0.1%)、心原性ショック(0.1%)、心停止(0.1%)、心肺停止(頻度不明)があらわれることがある。また、投与前の左室駆出率に異常の無い患者においても左室駆出率低下が報告されている。海外臨床試験においてQT間隔延長の報告があるが、薬剤との関連性については明らかになっていない。再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした海外第3相試験において、本剤群及びデキサメタゾン群で発現した心障害の発現頻度はそれぞれ14%及び12%であり、そのうち心不全等(急性肺水腫、心不全、うっ血性心不全、心原性ショック、肺水腫)の発現頻度はそれぞれ5%及び4%であった〔8.2参照〕。11.1.3. 末梢神経障害:末梢性感覚ニューロパチー(28.2%)、神経障害性疼痛(14.8%)、錯感覚(8.6%)、末梢性ニューロパチー(8.1%)、感覚減退(3.6%)、末梢性運動ニューロパチー(2.3%)、灼熱感(0.4%)があらわれることがあり、重症感覚性ニューロパチーも報告されている。本剤の投与により、感覚障害による末梢性ニューロパチーが主に認められるが、感覚障害と運動障害が混在するニューロパチーの発現例も報告されている。末梢性ニューロパチーに加えて、起立性低血圧やイレウスを伴う重度便秘等、一部の有害事象に自律神経ニューロパチーが関与している可能性があるが、十分な情報は得られていない。また、本剤の投与により糖尿病性ニューロパチー等の基礎疾患を悪化させる可能性がある。再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした海外第3相試験においてGrade2以上の末梢性ニューロパチーを認めた患者では用量調整により末梢性ニューロパチーの改善あるいは回復が51%で認められた。また、海外第2相試験においてGrade3以上の末梢性ニューロパチーを発現した患者又はGrade2のニューロパチーを呈し、投与を中止した患者では、末梢性ニューロパチーの改善あるいは回復が73%で認められた〔7.1、8.4、9.1.3参照〕。11.1.4. ギラン・バレー症候群、脱髄性多発ニューロパチー(頻度不明)。11.1.5. 骨髄抑制:血小板減少(39.0%)、好中球減少(34.8%)、貧血(21.9%)、白血球減少(17.9%)、リンパ球減少(10.9%)、発熱性好中球減少症(2.8%)、汎血球減少(0.1%)があらわれることがある。骨髄機能が抑制された結果、感染症(敗血症性ショック等)や出血等の重篤な副作用が発現することがある。再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした海外第3相試験における重症出血<Grade3以上>の発現率は本剤群で4%、デキサメタゾン群で5%であった。血小板数は各サイクルの11日目に最低値に達し、通常は次サイクル開始前までに回復した。血小板数の減少と回復のパターンは週2回投与の8サイクルにわたり一貫しており、蓄積性の血小板減少症は認められなかった。再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした海外第3相試験において血小板数の最低値の平均は、投与開始前の約40%であった。再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした海外第3相試験における投与開始前の血小板数と血小板減少症の重症度との関係を次に示す〔8.5、8.6参照〕。[再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした海外第3相試験における投与開始前の血小板数と血小板減少症の重症度との関係]
さらに、アンジオテンシンIIは副腎に作用し、副腎皮質からの電解質コルチコイド(アルドステロン)の分泌を促進させます。アルドステロンには尿細管からのナトリウムの再吸収を促す作用がありますので、腎臓の尿細管ではナトリウムが次々に再吸収されていきます。すると、ナトリウムと一緒に水も再吸収されるため細胞外液が増加し、循環血液量が増加して血圧も上昇します。
・弱い鉱質コルチコイド作用により Na+貯留作用、K+排泄促進作用を示す ..
GSHに対してはじめに、デキサメタゾン0.125~0.25mgまたはプレドニゾロン2.5~5mgを眠前投与する。1)単独、あるいは以下の1)と2)を併用する。<処方例>1) デカドロン錠(0.5mg) 1/4-4錠 分12) アルダクトンA錠(25mg) 1-4錠 分1-2または、セララ錠(25mg) 2-4錠 分2
[問題]デキサメタゾンは、ヒドロコルチゾンに比較して抗炎症作用及び抗アレルギー作用が強いが、塩類貯留作用は弱い。[解答]<○>
(家兎水晶体上皮細胞における長期間の細胞外液酸性化がATP誘発性カルシウム動態に及ぼす影響)
薬理作用の力価比, 塩類代謝に及ぼす影響, 化学的及び生物活性の半減期を表 1-2 に
16). その他:(5%未満)注射部位反応、静脈炎、潮紅、血中クレアチニン増加、総蛋白減少、ほてり、PO2低下、末梢冷感、血中重炭酸塩減少、血中尿酸減少、(頻度不明)LDH増加、CRP増加、腫瘍熱、PO2上昇、血中クレアチニン減少、総蛋白増加、血中重炭酸塩増加。
Dexamethasone, betamethasone などは半減期が長く, 作用が強力である
(1)糖代謝を中心として
ステロイド剤は、グルココルチコイドと呼ばれているように、その代謝作用の特徴は血糖値の維持と上昇です。すなわち、グルココルチコイドを投与すると、まず肝以外の組織、たとえば脂肪組織、皮膚、リンパ組織におけるブドウ糖の細胞内への取り込みが抑制されます。これに続いて、脂肪組織では中性脂肪の合成が抑制され、脂肪分解が亢進、血中に遊離脂肪酸が放出されます。このプロセスとして、カテコラミン等の脂肪動員ホルモンの作用を増強すると考えられています。
その他の組織では、血中にアミノ酸が動員されます。こうして動員された遊離脂肪酸とアミノ酸は肝に集められ、一部はエネルギー原として用いられ、他はブドウ糖の合成に利用されます。肝で合成されたブドウ糖は一部グリコーゲンとして蓄えられるが、残りは血中に放出され血糖値を上昇させます。
以上のようなグルココルチコイドの糖新生作用はインスリンによって拮抗され、大量のステロイド剤を投与した時はインスリンの分泌が亢進します。
インスリンに対する感受性の強い顔面や身体には脂肪が沈着して、満月様顔貌や水牛肩を呈し、一方、四肢や方ではステロイドの作用で皮膚の筋支持組織の委縮がおこり、皮膚に深い溝が出来るためしわしわが出来ます。
(2)脂質代謝
ステロイド剤を長期投与していると、肝に動員されてきた脂肪酸を材料として中性脂肪やコレステロールの合成が亢進し、高脂血症をきたします。ステロイド剤による食欲亢進から来る過食も同じく高脂血症を助長します。
(3)骨に対する作用
ステロイドによる蛋白異化亢進、骨芽細胞の抑制(骨形成の低下)、腸管からのカルシウム吸収抑制、尿中カルシウム排泄増加、ビタミンD活性化阻害によってカルシウム負平衡となる結果、二次性副甲状腺機能亢進症、ひいては骨吸収の亢進というメカニズムで骨粗鬆症をおこします。
(4)電解質作用
現在使用されている合成ステロイド剤は電解質作用が弱くなっているので、ナトリウムの貯留やカリウムの喪失は少ないのですが、プレドニゾロン大量投与中やヒドロコルチゾンを使用している時には低カリウム血症やナトリウム貯留に基づく浮腫をきたすことがあります。
チゾンの 25〜30 倍強力であるが、ヒドロコルチゾンとの等力
1.3.1. 本剤による治療を開始するにあたり、胸部X線検査、胸部CT検査等を実施し、異常の有無を確認した上で、治療開始の可否を慎重に判断すること。1.3.2. 本剤による治療中及び治療後、特に治療開始後早期は、息切れ、呼吸困難、咳、発熱等の自覚症状や、胸部聴診所見、呼吸数等での異常の有無を慎重に観察すること(必要に応じて動脈血酸素飽和度や胸部CT検査等を適切に実施し、経過を観察すること)。本剤による肺障害が疑われた場合には、投与中止も含め適切な処置を行うこと。
ナトリウム・水貯留作用等により、高血圧症が増悪するおそれがある。 (9)電解質 ..
8.1. 〈効能共通〉肺障害があらわれることがあるので、息切れ、呼吸困難、胸水、咳、及び発熱等の自覚症状や、胸部聴診所見、呼吸数等での異常の有無を慎重に観察すること(また、必要に応じて動脈血酸素飽和度や胸部CT等の検査を適切に実施し、慎重に経過を観察すること)。肺障害の危険因子は現時点では明確でないため、肺障害の既往歴のない患者においても、慎重な経過観察を行う必要がある〔1.3.1、1.3.2、9.1.1、11.1.1参照〕。
高血圧症の患者:ナトリウム・水貯留作用等により、高血圧症が増悪するおそれがある。
「長期投与のリスク」と言いましたが、何が問題なのかというと副腎皮質ホルモン~ステロイドを含んでいるからです。一口にステロイドといっても、いろんな種類のステロイドがあります。その種類ごとに、効きの強さも違いますし、半減期(~作用時間)なども違いますし、また、糖質コルチコイド作用(抗炎症や抗アレルギー等)・鉱質コルチコイド作用(ナトリウム貯留、カリウム排出といった電解質代謝)という観点もあります。
耳鼻咽喉科領域におけるDexamethasone(Dectan)の使用経験
8.2. 〈効能共通〉心障害による死亡例、うっ血性心不全の急性発現又はうっ血性心不全増悪、心嚢液貯留、左室駆出率低下が報告されているため、心障害の既往や症状の危険因子がある場合には、患者の状態には十分に注意すること〔11.1.2参照〕。8.3. 〈効能共通〉本剤の投与によりB型肝炎ウイルス再活性化による肝炎があらわれることがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス感染の有無を確認し、本剤投与前に適切な処置を行うこと〔9.1.2、11.1.7参照〕。8.4. 〈効能共通〉末梢神経障害があらわれることがあるので、灼熱感、知覚過敏、感覚減退、錯感覚、不快感、神経障害性疼痛等のニューロパチーの症状について観察すること。また、末梢性ニューロパチーが発現する可能性のある薬剤を併用する場合には注意すること〔7.1、9.1.3、11.1.3参照〕。
すなわち代謝作用をその特微からみると糖質代謝作用が強いgluco-corticoidと電解質,塩類 ..
8.11. 〈効能共通〉腫瘍量の急激な減少に伴い、腫瘍崩壊症候群(tumor lysis syndrome)があらわれることがあるため、予防措置として、高尿酸血症治療剤の投与及び適切な水分補給等を考慮すること。急激に腫瘍量が減少した患者においては血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.9参照〕。
《短時間型》生物学的半減期:8~12hr 作用時間[短] 電解質作用[強] ..
個人的には、蕁麻疹など短期間で一期的に投与してかゆみを伴うアレルギー症状を速やかに抑えたいときに処方します。花粉症~アレルギー性鼻炎に処方しても良いのですが、花粉のシーズンは春先とは限らず、通年性の方もそれなりにいらっしゃる中で、長期投与になるリスクもあるので、花粉症の第一選択薬としては使っていません。また抗ヒスタミン作用のために眠気も来しやすいです(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩という第一世代の抗ヒスタミン成分を2mg含んでます。昔はよく処方されていたように思うポララミン®の成分ですね)。逆に、この副作用である眠気を利用して、夜間に皮膚のかゆみが出る方に処方する場合もあります。
デキサメタゾンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機 ..
1). デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿><ミニリンメルト>〔2.2参照〕[低ナトリウム血症が発現するおそれがある(機序不明)]。