2024年8月現在も、マイコプラズマ肺炎による感染者は増えています。
マイコプラズマ肺炎の画像診断には、胸部X線検査が広く使われます。
なおジスロマックは内服薬のため、性器だけでなく咽頭クラミジアにも有効です。
マイコプラズマに感染したからといって、全員が肺炎になるわけではありません。かるいカゼとしか思えない、軽症のマイコプラズマ感染も存在します。
マイコプラズマ肺炎の治療では、特に抗生物質の内服治療が重要です。マイコプラズマは細胞壁を持たない細菌であるため、細胞壁を攻撃する抗生物質(ペニシリンやセフェム系)は効果がなく、細胞内部の機能を阻害するタイプの抗生物質が選ばれます。ここでは、商品名を含めて使用される代表的な内服薬について詳しく解説します。
ジスロマックの尿道炎・子宮頸管炎以外の飲み方は以下のとおりです。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
マイコプラズマ肺炎の潜伏期間は2~3週間と比較的長いです。なので「いつ誰と感染した」というのはなかなか言いにくい感染症ですね。
最近のデータではマクロライド耐性マイコプラズマが増えていると言われます。
以下に、マイコプラズマ肺炎に適応のある抗生剤の種類や成分名、副作用、服用期間をまとめましたので、参考にしてください。
②マイコプラズマ迅速検査を行う際に、同時に研究用の検体を採取します。同時に行いますので
ジスロマックジェネリックの効果が認められている細菌は、次の通りです。
2024年の最新動向については、東京都が公開している定点医療機関当たりの患者報告数(※マイコプラズマ肺炎に限る)を用いて確認していきます。
本剤は細菌の増殖を効果的に抑制し、多様な呼吸器系病原体に対して卓越した効果を発揮します。その作用機序は、細菌のタンパク質合成を阻害することで病原体の繁殖を防ぐことにあります。
マイコプラズマに感染すると、一般の肺炎とは異なる症状があらわれます。
マイコプラズマ感染症は、ピークを迎えた2016年以降、患者数が減少傾向にありました。特にコロナ禍では手洗い・うがいやマスク着用の浸透が影響し、その傾向が顕著でした。その後2022年までは減少が続きましたが、2023年には再び増加傾向に転じています。
ジスロマックの有効成分アジスロマイシンは、肝臓で代謝される成分です。
ステロイドの吸入薬は軟膏などと異なり、粘膜上皮細胞から分泌される粘液のため、自然に喀出されますので、短期間の吸入であれば副作用はほとんどありません。妊娠を考えている方にも安全に使用できます。
次にジスロマックジェネリックの副作用をさらに掘り下げて解説します。
ただし、マクロライド系の抗生剤で効果がみられない場合には、テトラサイクリン系、または、ニューキノロン系の抗生剤が使われることがあります。
ジスロマックは、一部の細菌にのみ効果が認められている抗菌薬です。
③医院から検体を川崎医科大学小児科学講座へ送付します。特別なご要望がなければ、匿名化されている研究目的での検査結果は患者様に開示されることはありません。
これらの症状は、ジスロマックが腸内細菌に作用するために起こります。
薬による治療は、複数の抗菌薬(抗生物質)を同時に使います。非結核性抗酸菌(NTM)に効く薬は限られており、1年以上の長期にわたって薬を飲むことが必要です。
薬の治療を始めるかどうかは一律には決まっていません。肺非結核性抗酸菌(肺NTM)は、一般に長い経過をたどりますが、日常生活には支障がないまま、ゆるやかに進行していくことも多いです。治療をしなくても痰から菌が検出されなくなったり、何年もレントゲンの影が変化しなかったりする患者さんもいますが、年単位で少しずつ進行していく例が多いです。自覚症状が乏しいこともめずらしくありません。多くの場合は緊急に治療を開始する必要はないので、患者さんの基礎疾患などの背景と治療内容、自覚症状、副作用や定期的な画像や喀痰検査などの重要性を理解したうえで治療を開始します。治療に年齢制限はありませんが、高齢の患者さんも多いため、薬の副作用も考慮し、病状によっては治療をせずに経過観察する場合もあります。以下のような場合には治療開始を考慮します。
マイコプラズマ肺炎を疑う場合、胸部レントゲン検査とCT検査をおこないます。
①マイコプラズマ迅速検査(症状の原因がマイコプラズマかどうかを調べるのどの検査)を行う際に、研究へご協力いただけるかどうかを確認し、上記の研究内容を説明、同意いただける場合は同意書にご署名ください。当院ではマイコプラズマ感染症が疑われ、かつマクロライド系の抗生剤(ジョサマイシシロップ®やジスロマック®など)が効かない時や、お子さんの状態が悪く病原体を特定したい時などに検査を行います。
ジスロマックジェネリックは妊娠中やその可能性がある方でも服用できます。
ジスロマックジェネリックは感染症の原因となる細菌だけでなく、腸内細菌にも作用してバランスを変化させてしまうことがあります。
ペニシリン系やセフェム系の抗生物質は、マイコプラズマには効果がありません。
マイコプラズマには、「活性酸素」という人体にダメージを与える物質を産生して肺や気管支の組織を傷害する作用があります。その他に、より強い炎症を伴う肺炎は、マイコプラズマによる直接的な作用だけではなく、感染した人自身の免疫反応が作用し、引き起こされるといわれています。
マイコプラズマ肺炎によるつらい咳はできるだけ早く和らげたいですよね。
マクロライド系抗生物質は、マイコプラズマ肺炎の第一選択薬としてよく使用されます。比較的安全で、副作用が少ないため、子供や妊婦にも使用可能です。ただし、近年は耐性菌が増加しているため、効果が見られない場合には他の薬剤に切り替えることがあります。
【歩く肺炎】マイコプラズマって、いったいどんな病気? | 医師ブログ
初発症状は全身倦怠感や頭痛(典型的)、発熱ですが、発熱はないこともよくあります。むしろマイコプラズマ肺炎に一番特徴的なのは、3-5日後くらいに起こる「痰を伴わない乾いた咳」でしょう。
[PDF] 小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方
【文 献】
1)Cherry JD. Mycoplasma and Ureaplasma infection. In Textbook of pediatric infectious diseases, 4th ed. WB Saunders,1998. pp2259‐2286
2)Anonymous. マイコプラズマ肺炎. 病原微生物検出情報月報19巻2号、1998.
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東京都が公開しているマイコプラズマ肺炎の感染者データを確認したところ、2024年5月頃から急激に報告数が増加しています。オープンデータからも、2016年以来のマイコプラズマ感染症の流行が確認できます。
尿道炎、子宮頸管炎の治療の場合は、1回4錠を1回のみ服用します。 ジスロマック錠600mg
検査に使用した検体は、マイコプラズマ肺炎に関するより優れた診断法や治療薬の研究のために大切に保存させていただきます。同意をいただけない場合は、本研究終了後に検体を廃棄いたします。
マイコプラズマ属。<適応症>咽頭・喉頭炎,扁桃炎(扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍を含む),急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,中耳炎。 用法・用量
11.1.1. ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明):呼吸困難、喘鳴、血管浮腫等を起こすことがある(また、アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること)〔8.1参照〕。
感染症の原因となる細菌の増殖を阻止または殺菌する。 クラミジアへの効果
近年、特に小児のマイコプラズマ肺炎において、マクロライド耐性マイコプラズマが増加しています。そのため、マクロライド系抗生物質が効果を示さない場合は、他の薬剤に切り替える必要があります。