マイコプラズマ感染症の咳嗽に対する麦門冬湯の有効性に関する検討.
麦門冬湯は肺にうるおいをもたせる作用によって効果を示しますが、これは口の中に対しても同様です。口の渇き(ドライマウス)によって口臭や味覚障害が起こっている人に対して、麦門冬湯を使用することで唾液分泌を促します。その結果、ドライマウスを改善することで口臭・味覚障害を治します。
麦門冬湯投与開始。 麦門冬湯投与中止。 38.6℃の発熱、咳嗽(湿性)再燃、血圧 ..
のどや口の渇きがあり、痰の切れにくい風邪に対して主に用いられる麦門冬湯ですが、ことがあります。
同じ風邪であっても、胃腸からくる風邪に対して麦門冬湯は使用されません。胃腸風邪では吐き気や下痢、浮腫(むくみ)、めまい、胃痛・腹痛などを伴います。
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しかしながら、原因をいろいろ探してもよくわからない、いろいろな治療をしてもよくならないという難治性の慢性咳嗽が存在し、その割合は20~40%ともいわれます。そういう難治性の咳では、時に咳の感受性亢進が関係していることがわかってきました。
最初は何らかの原因によって咳が誘発されていたとしても、咳を繰り返すことで非特異的に咳の感受性が亢進してしまうといった機序が考えられています。もともとの咳の原因は治った後も、いったん咳の感受性が亢進してしまうと、それが一人歩きしてずっと咳をしている、ということになります。たとえば胃食道逆流症も、逆流している人の全員が咳をするわけではなく、咳の感受性が亢進しやすい人が慢性的な咳につながっていくことがわかってきました。後鼻漏の場合も後鼻漏の人が全て咳をするわけではなく、後鼻漏が咳受容体を刺激すると、感受性の高い人が咳をし始めその咳が慢性化していきます。喘息でも咳が出やすい人と出にくい人がいます。咳の出始めは些細な風邪かもしれませんし、花粉症や喉頭アレルギーかもしれませんが、咳が長引くかどうかは体質的に咳の感受性が亢進しやすい人と亢進しにくい人がいるからだと考えられるようになってきました。
咳の感受性亢進によって慢性咳嗽になると治療も厄介で、モルヒネが必要になることもあります。また、神経因性疼痛やてんかんに使用されるガバペンチンが効くこともあります。難治例においては咳の原因に対する治療だけでなく、亢進した咳嗽反射に対する治療も重要です。また、咳喘息や喘息でない慢性咳嗽においても、長期間の咳によって気道の好中球性・好酸球性炎症、気道のリモデリング、呼吸機能の低下が出現することが報告されています。興味深いことに、これらの非喘息性慢性咳嗽に対しても吸入ステロイド薬に一定の効果が報告されています。
特異的治療では、胃食道逆流があればプロトンポンプ阻害薬を使い、花粉症があれば抗ヒスタミン薬を使いますが、それだけでは治りきらない場合、最近は麦門冬湯や半夏厚朴湯などの漢方薬が使われることがあります。漢方薬の場合、体質や症状に合わせて投与しないと効果がありません。たとえば痰が切れにくく激しい咳が頻発するときには麦門冬湯、喉のあたりがかゆいときは半夏厚朴湯、タバコを吸っていて痰がからむときは清肺湯、水様性の鼻水がずっと出るときは小青竜湯といった具合に使い分けます。
なかなか咳が止まらない人には、今まで医師から冷たくあしらわれたりして医療不信に陥っている人が少なくありません。治療には医師や薬剤師さんと患者さんとの良好な関係が大切です。咳で困っている人がいたら、咳の症状を聞くだけでなく、「咳は大変ですね」と患者さんの辛さをやさしく受け止めてあげることが、長引く患者さんを診るうえでとても大事なことだと考えています。
舌の表面が乾いており、乾燥肌による肌荒れやドライアイ(目の渇き)などがある人の口臭・味覚障害では、体にうるおいを与える麦門冬湯が適しています。
麦門冬湯 飲み合わせ クラリスロマイシンに関する医師への質問22件
マイコプラズマ感染症の咳嗽に対する麦門冬湯の有効性に関する検討.
なお、漢方薬が効く時間について、麦門冬湯を含めこれらの薬は体質が合えば数時間以内などすぐに効果を表すようになります。即効性がなければ風邪に対してこれらの薬を飲むことはないため、基本的にはすぐ効く薬だと考えるといいです。
→コルドリン、麦門冬湯をご検討ください。 ハチミツ、コーヒーを勧めてください。
風邪や気管支喘息などに用いられることから、麦門冬湯は西洋薬との併用も多いです。こうしたときは飲み合わせなどが心配になりますが、例えば以下のような風邪薬、頭痛薬、抗アレルギー薬、胃薬などと併用しても問題ありません。
麦門冬湯は肺を潤す作用があるため、同じ咳・クシャミであっても、水分が多いのか乾いているのかなど、その様子によって活用される漢方薬が違ってきます。
筆者の経験では,クラリスロマイシン(クラリス③など)に麦門冬湯,ヒスタミン
また、授乳中の方も問題なく麦門冬湯を服用できます。咳止めとして麦門冬湯を飲んでも新生児(赤ちゃん)に影響が出ることはないため、授乳中であっても問題なく母乳育児を行うことができます。
乾いた咳; 治療: 咳止め、抗ヒスタミン薬、吸入薬、漢方薬(麦門冬湯など)
妊娠初期での催奇形性を含め胎児に影響はなく、多くの妊婦が麦門冬湯を服用しています。流産などの危険性もなく、臨月妊婦を含めて安全性の高い薬だといえます。
麦門冬湯の有効性の評価, 麦門冬湯, Mukaida K, Hattori N, Kondo K, et al
妊娠中の人であっても、麦門冬湯を使用して問題ありません。乾燥によるひどい咳を妊娠中に生じるようになった場合、産婦人科などで麦門冬湯が処方されます。
倦怠感の収束時点で柴胡桂枝湯を止め、麦門冬湯のみ継続。咳が治まったところで ..
また、効果的な飲み方(飲ませ方)としては、お湯に溶かすという方法もあります。このときは水やお茶に限らず、コーヒーやココアなど飲みやすいと感じるものに溶かして子供に飲ませれば問題ありません。市販薬の中には、トローチの麦門冬湯もあります。
この場合には麦門冬湯という薬をベースにして、体質に応じた他の薬を併用するのが ..
※抗ヒスタミン薬では眠気の副作用があるものの、麦門冬湯を服用して眠くなることはありません。
Powered by AskDoctors; アスクドクターズについて · Q 桔梗湯と麦門冬湯の飲み合わせ
漢方薬というと苦いイメージがあります。ただ、人によっては「おいしい」と感じるため、苦い漢方薬を飲むのが難しい子どもであっても、麦門冬湯であれば服用できる可能性があります。
咳止めで使う漢方薬について解説【麦門冬湯・五虎湯・麻杏甘石湯】
マイコプラズマの場合は、乾いた咳のことが多いので、麦門冬湯をお出しすることが多いです。ただ、この2つは漢方の中では飲みやすいですが、されど漢方。小さい子にとっては、飲むハードルが高いことから、どうしてもの時の処方にしています。
麦門冬湯をHP −20 カ ラムで 分離 した ところ,鎮咳活性は 2分画に分かれた。 さらに,
麦門冬湯の効果を高めるために、気を付けたい生活習慣やおすすめの食材などをご紹介します。
麦門冬湯は潤す性質が特徴です。肺は乾燥を嫌います。肺が熱をもって、水分が損なわれ、潤い不足の状態になると乾いた咳がでます。
①麦門冬湯(ばくもんどうとう)
竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)
②人参飲子(にんじんいんし)
③滋陰至宝湯(じいんしほうとう)
④柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
⑤肺傷湯(はいしょうとう)
⑥清肺湯(せいはいとう)
⑦葦茎湯(いけいとう)
肺癰湯(はいようとう)
⑧肺癰神湯(はいようしんとう)
外台・桔梗湯(げだいききょうとう)
⑨人参養栄湯(にんじんようえいとう)
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
⑩四君子湯(しくんしとう)
六君子湯(りっくんしとう)
⑪通導散(つうどうさん)
麦門冬湯、小柴胡湯、抗生物質の3つを一緒の飲んでも 構いません。
麦門冬湯エキスを有効成分とした商品です。医療用漢方薬と同量を含む「満量処方」シリーズの商品であるため、早めに直したい、しっかりと効果を感じたい方におすすめです。1日3回服用の顆粒タイプで、生後3ヶ月以上から服用できます。
これには抗生剤が必要ですが、最近ではクラリスロマイシンに耐性がある ..
麦門冬湯エキスを有効成分とした商品です。1日量として医療用漢方薬の1/2量の麦門冬湯エキスを配合しています。1日2回服用の顆粒タイプです。2歳以上から服用できます。
咳がひどいカゼの患者さんが増えています。マイコプラズマにも注意
病院へ行く時間がない方や、まずは気軽に市販薬を試してみたい方向けに、薬局やドラッグストアで購入できる麦門冬湯の市販薬をご紹介します。
麻黄湯/ツムラ麻黄湯エキス顆粒(医療用), 2019, 経口, 発熱, 投与中止
微弱な炎症を長期的に継続させる肺疾患では、肺粘膜の潤いが失われて防御機能が弱まる。いつまでも空咳が続き、一度咳をしだすと止まず、最後にはオエっと胃が持ち上がるような強い咳き込みを生じることがある。麦門冬湯は「大逆上気」と呼ばれるこのような咳に効果を発揮する方剤。非結核性抗酸菌症において咳き込みがいつまでも止まないという状況で用いる場がある。
竹葉石膏湯は麦門冬湯に構成生薬が似る。潤いをつけることで肺気を正す方剤である。ただし竹葉石膏湯は微熱などを介在させる感染症の亜急性期から慢性期において用いる。全身の興奮状態が継続し、熱が津液(潤い)を灼焼している状況において運用する方剤である。麦門冬湯は雑病。竹葉石膏湯は傷寒。似た処方といえどもその適応には明らかな差がある。非結核性抗酸菌症の適応処方として双方とも有名ではあるが、あくまで一時的な症状を改善するための薬方と考えた方がよい。本質的な治療を行うためには他剤に変えるか合方することで対応する必要がある。
長期的な熱を生じて肺の潤いを消耗させていく疾患を古人は「肺痿(はいい)」と呼んだ。そして骨を蒸すような発熱により身体の潤いを消耗していく状態を「骨蒸(こつじょう)」と呼んだ。古人はこれらの病態に対して麦門冬湯や竹葉石膏湯を用いるも、数種の加減を行うことでこれに対応してきた。骨蒸の初期、浅田宗伯は竹葉石膏湯の変方である五蒸湯(ごじょうとう)を用いた。身体の奥底にくすぶる熱と汗とを生じるような状況で用いる方剤である。非結核性抗酸菌症においてこのような熱を生じ続けることは比較的まれではあるが、微熱を発する病態への対応として知っておくべき手段である。
[PDF] 鎮咳薬 • 去痰薬 • 気管支拡張薬 • 抗ヒスタミン薬 呼吸器内科の頻用薬
喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、非喘息性好酸球性気管支炎などで共通するのは、好酸球性気道炎症を特徴とする慢性咳嗽であることです。
咳喘息は前述したように喘鳴や呼吸困難を伴わず、慢性咳嗽が唯一の症状でありながら気道過敏性が亢進し、気管支拡張薬が有効な喘息の亜型です。咳喘息は喘息の早い時期を診ているという考え方もありますが、長期間咳喘息のままで経過する人もいます。複数の吸入アレルゲンに感作されている人や、吸入ステロイド薬の導入までに時間を要した人が典型的な喘息への移行リスクが高いとの報告があります。そういう意味では早期診断・早期治療が重要です。
アトピー咳嗽と非喘息性好酸球性気管支炎は、病理学的には気管支喘息と同様に、喀痰中に好酸球増加が観察されるにもかかわらず、非喘息性好酸球性気管支炎では気道過敏性の亢進がない病態、アトピー咳嗽は気管支拡張薬に反応しない病態と定義されています。アトピー咳嗽と非喘息性好酸球性気管支炎はアトピー素因を有する中年女性に多く、咽喉頭の掻痒感を伴う乾性咳嗽が特徴的です。咳が出る時間帯としては就寝時、深夜から早朝、起床時、早朝の順に多く、咳の誘因になるのはエアコン、タバコの煙(受動喫煙)、会話(電話)、運動などです。耳鼻科でいう喉頭アレルギーも同様の病態と考えられます。治療にはヒスタミンH1受容体拮抗薬や吸入ステロイド薬、麦門冬湯などの漢方薬が選択されます。
咳喘息とアトピー咳嗽の違いは、咳を誘発するメカニズムです。咳喘息では気管支平滑筋のわずかな収縮が平滑筋内の知覚神経を刺激して咳を誘発し、アトピー咳嗽では喉頭から気道にかけてのアレルギー性炎症によって咳感受性が過敏になっているために咳が誘発されます。咳喘息に有効な気管支拡張薬は咳感受性や咳中枢には抑制作用をもたないことから、アトピー咳嗽を含む咳嗽一般に対する鎮咳作用はありません。
これら好酸球性慢性咳嗽の診断には、喀痰中の好酸球増加に加え、高IgE値、アレルゲン特異的感作の存在や末梢血好酸球増多が参考になります。
[PDF] 薬事情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介(2012年3月)
咳にはさまざまなタイプがあり、体質によっても選ばれる漢方薬が異なります。咳や麦門冬湯以外の咳に使用される漢方薬に関しては、こちら▼の記事で詳しく解説しています。
ン400~600mg,またはクラリスロマイシン200mg,またはロキシスロマイシン150mg,小児.
のどのイガイガやカサカサ、乾いた咳、かすれた声・声がれなどの症状が表れたら、小児に対して麦門冬湯が処方されるようになります。