1986年に公開されたシルベスター・スタローン主演の『コブラ』に登場したサブマシンガン、ヤティマティックをお譲りいただきました!


と相棒は、ナイトスラッシャーに命を狙われている美人モデルのイングリット()を警護する、そしては最終的には勿論ナイトスラッシャーと対峙して皆殺しにする……。
この「ナイトスラッシャー」というのはハッキリ言って只の狂人で背景は無い。下水で斧を打ち鳴らして奇声をあげ地上に出ては女子供を殺す活動をしている……ただの狂人殺人集団でしかない。こんなヒャッハー的な奴らが普段何してるのか気になるよね。本作では彼らが普段何をして寛いでるかというと集まって輪になって斧を打ち鳴らしたり、オイルを塗った身体にタンクトップ着て目をひん剥いてヨダレを垂らしながら歯を食いしばって鏡で自分を見つめて笑っている。とても寝転んで読書したりする時間があるとは思えない。ゾンビやジェイソンみたいなキャラでも代替可能な只のモンスター。ただ悪い奴というキャターを与えられ正義のスタローンにブッ殺されて死ぬだけの存在なので何も考える余地がない。しいて言うなら当時の治安の悪さを擬人化した存在と言えるか。
昔の敵といえば、こういうピュアイーヴィルが多かったよね。「僕たちの正義のヒーロー」がブッ殺しても問題にならない塩梅の悪い奴。最近、この「いくらブッ殺しても問題ない」純粋悪としてはとゾンビが定番だね。
と激突するナイトスラッシャーのリーダーは『』の幻影旅団・団長が持つベンズナイフみたいな変なナイフを持ってるので出てくるたびに「ベンズナイフみたいな変なナイフ!」と思った。俺じゃなくても見逃さないナイフだ。
映画好きなら……いや、映画好きじゃなくても、ここ数年の時代の流れが異常に早いのはわかると思いますが古い本作を観てると、その時代の流れを凄く体感させられて、それがまた面白かったですね。
主人公は「小うるさい手続きを省いて悪を討って市民を護る正義のヒーロー」として描かれてるけど、今観ると狂人にしか見えないのが面白い。勿論は「悪い奴を倒す」「罪なき力なき者を護る」「良い奴」なので正義のヒーローには違いないんですけど、それはあくまでも本作を作ったスタローンがそう作って、観客である我々はそれを知ってるからヒーローだと認識できてるだけで現実に照らし合わせて第目線から見ると、もまた「何か、あいつら凶悪犯な気がする!ブッ殺そう!」という狂人に見える、それが面白かった。冒頭のスーパーマーケットで罪なき市民を殺して「俺は世界の救世主だ!」と絶叫してた狂った強盗や幻影旅団みたいなナイフで女をころしまくるナイトスラッシャー、本作のヒーローである主人公は、客観的には区別がつかない。
本作ラスト、は嫌味を何度か言ってきてたモンテ警部をブン殴ってスッキリとハッピーエンドを迎える。
モンテ警部は悪そうな顔で嫌味な喋り方してたってだけで言うことは正論だったので、それをがブン殴って終わりというのも時代を感じた。わずか数十年経っただけで異星の話みたいに見える、それが今の地球の面白さかもしれん。スタ氏は映画界のアップデートを常にチェックしてるから本作『』の続編を数十年ぶりに作ったらどうなるんだろう?と気になった。の吹き替えで「今は昔ほど単純じゃねえ」と、凶悪犯の証拠隠滅に苦労しながら辞職覚悟で敵を討ちに行く内容になりだな、というか『』か……。タレ目サングラスと爪楊枝は維持しててほしい、『 ラストブラッド』はがロン毛を切ったのが不満だった。
ナイトスラッシャーに命を狙われる本作のヒロイン、美人モデルを演じるは『ロッキー4/炎の友情』(1985)のドラゴ夫人役でスタ氏と出会って結婚、本作では劇中でも恋人同士を演じた。だが只でさえ無茶苦茶なハリウッドセレブ、その30年前なのでブリジット氏は結婚生活中に浮気しまくって離婚。気まずい数十年が流れ、僕も『ロッキー4』や本作が見辛くなってたが、スタ氏は『 炎の宿敵』(2018)で別れた妻ブリジット氏を、『ロッキー4/炎の友情』と同じドラゴ元夫人役で出演させた。おかげでブリジット氏が出演した『ロッキー4』や本作を観ても気まずくなくなった。このスタ氏の器の広さは世界を明るくする。できる限りスタ氏のようにスカッと過ごして世の中を明るくすべきだ。どう生きても死ぬのならスカッと生きて死ぬ方がいい。そうだろう?
……と無理やりまとめてみたが本作同様に今回の感想が我ながら空虚すぎてやばい。
誰か俺を「治療」してくれ。


シルベスター・スタローン主演の映画コブラのモデルの銃になります。 HW製 ..

元々は『ビバリーヒルズ・コップ』のタイトル。パラマウントで映画化される予定でスタローン自ら脚本を執筆したがパラマウント側がその脚本に難色を示しスタローンは役を下ろされたが、キャノンフィルムズによって製作されワーナーで配給されたのが本作だ。ちなみにヒロインを演じたブリジット・ニールセンとスタローンはこの頃結婚していて、夫婦でW主演という事になる。主人公のキャラクター性等ダーティ・ハリーを意識した部分もあり、ダーティ・ハリーでスコーピオンを演じたアンドリュー・ロビンソンが主人公と何かと反目しあう刑事役で、ハリーの相棒チコを演じたレニ・サントーニがコブラの相棒をそれぞれ演じている。


ナイトスラッシャーと呼ばれる狂信的な虐殺集団による殺人事件が続発。その凶行を偶然目撃したモデルのイングリッドは命を狙われるハメに。そんな彼女の警護任務に、ロス市警の刑事コブレッティが就く。サブマシンガンを携行し、カスタムメイドされた改造車を乗り回すその男はコブラとあだ名される凄腕刑事だった。迫り来る敵の群れに、コブラの銃弾が炸裂する! スタローンが人気絶頂期に放った痛快刑事アクション。彼と当時の夫人ブリジット・ニールセンが共演。

付属品は全て揃っています。 ガバメントガスガンハンドガンコブラ 映画ミリタリー

コブラと言えば、語りたいことはいろいろあるけど、今回はサイコガンとパイソン77マグナムについて語ろう。

“コルト・ナショナルマッチカスタム”=通称コブラモデルを完全再現した「」絶賛発売中です。主人公の愛銃を劇中の雰囲気そのままに製作いたしました。

サイコガン、そしてパイソン77マグナム – 左腕に銃を持つ男、コブラ

まだ前半までしか書いてないが疲れてきたので一気にまとめに入ろう。
は、狂信的なグループ〈ナイト・スラッシャー〉による凶悪な連続殺人事件が頻発している事を知り、何としても自分が奴らを止めたい……と思う。一言で言うと「『奴ら』をブッ殺したい」の一言に尽きる。
スコルピオの人が演じる嫌味な警部補モンテは「が出張ってきたら死体の山が出来ます!」と上司に述べ、を捜査から排斥したがっている。
このモンテ警部、本作を観ている当時のスタ氏ファンやキッズたら「正義のを邪魔する頭の固い意地悪な同僚!」という役。そもそも「『』のスコルピオ」という、当時としてはこの世の悪を一人のキャラに凝縮したかの如き、とんでもないを演じた男を配してる事て「こいつを悪く思ってくだせぇ!」と言わんばかりだ。
だがモンテ警部は、顔や言い方が嫌味なだけで「なるべく殺さずに説得して投降させよう」「はすぐ殺すから参加させたくない」などと、言ってることは正しいのが面白い。『』でイキって出しゃばって殺されるン妻の同僚みたいなウザキャラと違う。
中盤で犯人の辺りを付けたに対してモンテ警部は「犯人を捕まえるには証拠がいる。証拠はあるのか!?」と「嫌味」を言う。「正義のに小うるさい事を言う嫌味なモンテ」という場面だが、モンテの言うことが正しすぎて頭くらくらしてくる。本作を観てる我々からするとの読みは合ってると知ってるのだが現実的に考えるとは「あいつら怪しいからブッ殺そう」と主観的に言ってるだけで同僚としては止めざるを得ないよね。モンテ警部も前半の事を「嫌いなわけじゃないんですよ、思想が違うだけでね」とか言ってたしね。この映画はの主観を劇映画化したかのような内容なのでモンテが嫌味なのもの主観ってだけで、の主観フィルターを外すと至って真面目で常識的な刑事なのかも……と思うと本作の面白さが増すのでおすすめ。

や「若き勇者たち(原題:RedDawn)」に登場したことで知られるフィンランドの9mmサブマシンガン「ヤティ・マティック(Jati-Matic)」について解説します。

映画・ドラマ系テレホンカード. シルヴェスター・スタローン「コブラ [台紙付き]」. 画像をタップして拡大 ※画像はサンプルです。

1986年に公開されたシルベスター・スタローン主演の『コブラ』に登場したサブマシンガン、ヤティマティックをお譲りいただきました!この度はくれいも屋をご利用いただきありがとうございます!

9mm口径ならではの肉厚な銃口を再現したマズルフェイス。映画「コブラ」で、スタローン演じるロス市警刑事、マリオン・コブレッティ(通称コブラ)が愛用するピストルは、銃身が通常の.45口径から、9mm口径仕様に変更されており、その部分もしっかり再現しております。コブラの持つもう一つの愛銃であるヤティ・マチック(サブマシンガン)も9mm口径のため、両方とも同じ弾で使用可能という設定になっています。


COBRA(1986) / 気になる映画の中のガン! : Pekos Gun Box

特徴的なグリップはホルスターを使わずに銃を携行する、いわゆるメキシカンスタイルで携行した時に、コブラが相手を睨み付けるかのようにデザインされており、冒頭のシーンで印象的に使われている。コブラはこのガバメントとフィンランドのヤティマチックSMGを手にして殺人集団ナイト・スラッシャーとの戦いを繰り広げる。

俺が特効薬さ」―『コブラ』は絶頂期のスタローンだからこそ実現した無頼刑事アクション! ..

Colt Mk.4 Series80 9mm Conversion
MARION COBRETTI MODEL

1986年公開の映画「COBRA」の主人公 シルベスター・スタローン扮するマリオン・コブレッティ警部補の銃を再現
コルト マーク シリーズ80 ナショナルマッチモデルをベースに9mmパラベラム仕様へコンバート
そこに挑みかかかるコブラを描いたグリップを装着し主人公のパーソナリティを主張した銃を再現しています
スライド刻印・マガジン底盤刻印はそれぞれ 9mm LUGER モデルを示しています
細部の拘り 仕上げのレベル共に最高のエラン クオリティ
発火してもしなくても満足できるハイクオリティモデルガン


※ 取り寄せ商品です。

スタローン演じる『コブラ』刑事のカッコよさは群を抜く。 まさに「スタローンPV」な一本だ

「コブラ」は、刑事の“コブラ”ことマリオン・コブレッティが、殺人現場を目撃して命を脅かされているモデルのイングリッドを守るため死闘を繰り広げるアクション。スタローンは同映画祭にて「あの映画は『もしブルース・スプリングスティーンが銃を手にしたら?』という思い付きから生まれた」と明かし、「ロックンロール・ミーツ・ドラマがテーマだったんだ。主人公のキャラクターはクールだったからシリーズ化されるべきだった。でも俺は私生活の問題から、その機会をふいにしてしまったんだ。そして今、配信ドラマとして企画をよみがえらせようと思ってるんだよ」と語った。

『コブラ』(1986)/初めて観たけど80年代ってもはや時代劇だな











1986年、シルベスター・スタローンが『ロッキー』『ランボー』に続くアクションヒーローのシリーズ立ち上げを目論んで創ったに違いないのが、ポーラ・ゴズリングの小説『逃げるアヒル』を映画化した刑事物『コブラ』でした。脚本はスタローン、監督は『ランボー/怒りの脱出』のジョージ・P・コスマトス。

同じ年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演の刑事物『ゴリラ』も公開され、2大筋肉アクションスターのライバル関係がいよいよ顕著になると同時に、翌'87年にはメル・ギブソン&ダニー・グローバー主演『リーサル・ウェポン』、'88年にはブルース・ウィリス主演『ダイ・ハード』などの傑作が次々と公開され、ポリスアクション映画の一大ブームが巻き起こる事にもなりました。

BIGスターがアウトローな暴力刑事を演じるポリスアクション物のはしりは'68年にスティーヴ・マックィーンが主演した『ブリット』だけど、'80年代のブームに最も大きな影響を与えたのは何と言っても、'71年に公開されたクリント・イーストウッド主演『ダーティハリー』に尽きるかと思います。

同じ年に公開されてアカデミー賞にも輝いたジーン・ハックマン主演『フレンチ・コネクション』の存在も大きいけれど、大口径の拳銃で犯人を容赦なく処刑した直後、小粋な決め台詞を吐くようなアウトロー刑事の元祖は間違いなくハリー・キャラハン。

特にスタローン氏とシュワルツェネッガー氏のかぶれ方は顕著で、本作『コブラ』の場合は主人公=マリオン・コブレッティ刑事のアウトローなキャラ設定のみならず、キャスティングでも相棒刑事役に『ダーティハリー』1作目でハリーの相棒を演じたレニ・サントーニ、さらに嫌味な上司役に同作で無差別殺人鬼「スコルピオン」を演じたアンドリュー・ロビンソンを起用する等、まるで「シュワルツェネッガーなんかより俺の方がずっとクリントを尊敬してるんだぜ」と見せつけんばかりのオマージュぶり。面白いですw(近年は仲良くしてるけど当時は本当に犬猿の仲だった)

だけど意外なことに、その『コブラ』の原型はなんと、先にエディ・マーフィー主演で公開された『ビバリーヒルズ・コップ』('84) なんだそうです。製作陣は当初『ビバリーヒルズ~』をスタローン主演で準備を進めてたんだけど、脚本をスタローン先生があまりにスタローン色に染めて全く別物にしちゃうもんだから、丁重にお引き取り願ったんだそうです。

だけど当時は『ロッキー』『ランボー』の二大シリーズが軒並み大ヒットで先生は無敵状態。とにかく創れば当たるんだから何でも創っちゃえ!ってことで、ボツにされた脚本が『コブラ』として復活したワケです。

まぁしかし、ストーリーはあって無いようなもんでw、スタローン先生がこだわったのはマリオン・コブレッティ刑事のキャラクター造形に尽きるかと思います。

レイバンのサングラス、革手袋、無精髭、くわえマッチ棒、象牙のグリップにコブラを刻んだCOLTナショナルマッチ、組み立て式サブマシンガンのヤティマティック、そして愛車の50年型マーキュリーと、形だけ凝りに凝りまくったけど中身はいつものスタローンというw、『刑事貴族』の舘ひろしさんみたいなもんですw

だから観て喜んだのはスタローン・ファンとガンマニアだけで、批評家筋からは酷評の嵐。この辺りから先生はラズベリー賞(最低映画賞)の常連になって行かれますw

私はスタローン・ファンでガンマニアですから当時は素直に楽しめたけど、今あらためて観るとラズベリー賞は極めて妥当だったと納得しちゃいますw

まず、カルト教団の殺人現場を目撃して命を狙われ、コブレッティ刑事にガードしてもらう内に恋に落ちるヒロインが、身体はデカイし気はめちゃくちゃ強そうだしでちっとも守護本能をくすぐられない。

演じるのは当時スタローン先生と結婚したばかりのブリジット・ニールセン。シュワちゃんの元カノだから対抗意識だけで結婚したのかも?

で、登場した時はめちゃくちゃクールだったコブレッティが、彼女と打ち解けるにつれ小粋なアメリカンジョークを連発するようになるんだけど(そこに『ビバリーヒルズ・コップ』の名残がある?)、それがデーブ・スペクター並みに笑えないw なのにブリジットがいちいち爆笑するもんだから余計に痛々しいw

思い返せばスタローン先生のジョークは『ロッキー』1作目の頃から笑えないんだけどw、朴訥キャラのロッキーなら許せたんです。だけど徹頭徹尾カッコつけてる今回のキャラでデーブさん並みは非常にマズイ。いや、今となっては逆にスベリ芸として楽しめるかも知れないけど……

で、あとはひたすらバキュン!バキューン!バリバリバリバリ!ドッカーン!!ですから批評家筋が褒める理由がありませんw

まあ、そんな映画ですw スタローン先生が映画の中で、どんなに残虐非道な殺戮行為を繰り返しても愛され続ける理由が、この『コブラ』には詰まってる……と、言えなくもありません。

スタローン版ダーティハリー ブライアン・トンプソン in 『コブラ』

1982年、ヤティマティックはフィンランドのヤティ・ティマリ(Jali Timari)によって軍や警察のセキュリティー要員向けに開発されました。

マリオン・コブレッティ/コブラ:シルヴェスター・スタローン イングリッド ..

「ロウ」を作ってさっさと死ねばよかったのに、と揶揄されたのはデヴィッド・ボウイだが、シルヴェスター・スタローンはいつ死ねばよかったのだろうか?

本作はまさしく、80年代という時代に抱かれ散った男たちのエクスタシーに達した映画である。

監督:ジョルジュ・P・コスマトス。言わずとしれた「ランボー怒りの脱出」の監督。
製作:キャノン・フィルムズ。言わずとしれた80年代のラウレンティス(言い過ぎ?)
主演:シルヴェスター・スタローン。言わずとしれた大傑作「ロッキー4」の監督、主演

80年代、彼らは輝いていた。

さすがに「ロウ」と一緒にするわけにはいかないが、サントラは「ロッキー3」から始めた安バンドの叩き売りが「ロッキー4」で爆発し、調子に乗ってより推し進めたMTV感覚のやっすいバンドを使ってのサントラ商法も今回もまずまずのデキ。

その頂点が、「オーバー・ザ・トップ」のサントラ、ということになるのだろう。

みんなはシルヴェスター・スタローンは「ロッキー」や「ランボー」の人って言うかもしれないけれど、オレはむしろ、「80年代は向かう所敵なしだった人」、という印象。ジョニー・デップなんて80年代のスライに比べるべくも無い。

そんな向かう所敵なしの彼が、「怒りの脱出」で大ヒットを飛ばした勢いで「ナイトホークス」でやった刑事役を再び演じた。
キャスト陣、そしてポスターの「crime is a disease meet the cure」からもこれはスタ版「ダーティ・ハリー」。
しかしそんなチンケなくくりで終わる映画ではなかった。

そのデキはまさしく80年代そのもののスタローンの味そのものが凝縮した映画となった。
「怒りの脱出」「ロッキー4」で培った、当時(あくまで当時)スタイリッシュな映像とマリオン・コブレッティの野暮い風貌のマッチング。
そして女房のとんでもないプロポーションを前面に打ち出した良く分からないロボットとの競演。
(スライ、うれしくて仕方なかったんだろうなあ。)
とにかく「男前に見える」シルヴェスター・スタローンがここにいる。
役作りも抜かりない。ちゃんとランボーよりしゃべるし、ロッキーより聞きづらくない。
コスマトスの演出もスタローンの思いに応えたかのように「怒りの脱出」以上。
ちゃっちゃと終わらせる上映時間。

彼らは時代の求める映画を彼らの持てる力で作り上げたのだ。
そのデキは間違いなく彼らの思いの通りの映画になっていたはずだ。間違いなくイケたはずだ。
続編が出来なかったのは、きっとブリジットのせいに違いない。

「オーバー・ザ・トップ」以降急激にアーノルドの「ゴリラ」「レッドブル」に押され、尻すぼみになったスタローン。
途中「コップランド」という佳作があったが、80年代の彼は確かに時代に抱かれに抱かれ、捨てられたのだ。

しかしそれでもオレは彼を追った。なつかしのAV女優のように。
そして「ロッキー・ザ・ファイナル」「ランボー最後の戦場」を境に、彼は鼻息荒く「エクスペンダブルズ」を作った。
デキは全くの駄作だが、オレはそれでも更なる駄作の可能性も感じさせる「エクスペンダブルズ2」ですら期待している。

時代に抱かれた男がいまや時代に抱かれた男たちと時代を抱こうとしている。
3Dの猛攻にあったり、やっぱりツマンネ、という結果になってもこっちは承知の上だ。

オレたちはまだまだスタローンを死なせない。

昔、『スペース・コブラ』という片腕に銃を身につけたヒーローが活躍する ..

この部屋ではGyaO Cinemaで放送されている作品を紹介しています。
GyaOでの放送期間が過ぎてしまったら、お手数ですがDVD等でご覧下さいまし。


■(2008年3月1日~4月1日正午まで)


シルベスター・スタローン全盛期のハードアクション。


1986年8月、当時11歳、小学校6年生の伊藤Pは、
今は亡き父と見に行った。


オヤジに強請って、映画館に連れて行ってもらった最後の作品。
そんな思い出もあるのだが、『コブラ』はそんな感傷をも吹き飛ばす。


何かと馬の合う同級生組、、。
この3人がたまに揃うと必ず『コブラ』ネタが出てくる。


我々の世代の映画小僧は、多かれ少なかれ『コブラ』から影響を受けている。


まず、スタローン演じるロスのはみ出し刑事コブラのキャラクター設定が、
今ほど娯楽に溢れていなかった80年代小僧どものハートをガッチリキャッチだ。


もうね、はみ出し刑事(あっ、はみ出し“デカ”だからね、“デカ”)というだけで、
ウキウキした。


コブラのイラストがグリップに彫られたコルトガバメントと、
照準をあわせるためのレーザーライトを搭載したサブマシンガン・ヤティマチック。
この愛用の銃+秘密兵器的な銃の使い方が溜まらん。
当時の子供たちは、ヤティマチックのモデルガンが咽喉から手が出るほど欲した。


ついで、チューンナップしまくった1950年型マーキュリー。
ニトログリセリン搭載!
ボタンを“ポチッとな”と押せば、ニトロが爆発してスピードアップ!
『ワイルドスピード』の何十年も前に、やっていたんだよ!
(あっ、これの前に『キャノンボール』があったっけ・・・)


はみ出し刑事、
男のイチモツのシンボルである銃、
男にとっての異性の象徴である愛車(注1)。
この刑事+銃+愛車という三点セットは、男心をくすぐる定番アイテムだ。


そして、このコブラ、はみ出しているだけあって、やっていることがハチャメチャだ。


家の前にマーキュリーを駐車する際、前に停まっている車にぶつけて空間を作る。
おいおい、本当にマーキュリーは愛車ですか?


しかも、ぶつけられた車の所有者が抗議すると、
逆切れして、所有者がふかしていたタバコを握りつぶし、
「健康に気を付けろ!」と余計な注意を吐き捨てながら、Tシャツをビリっと破る。


コブラの職業は市民を守る刑事です。


自宅にたどり着いたコブラは、冷蔵庫から冷めたピザを取り出し、ハサミでカット。
手袋をしたまま頬張り、銃の手入れを始める。


「健康に気を付けろ!」と言っておきながら、なんて不摂生な・・・


そんなコブラを小僧どもは「カッコイイ!」って思いながら見ていたのだよ。


コブラは、セリフもいかしている。


冒頭、スーパーマーケットに立て篭もる目的不明の犯人に対して、
「俺が薬だ」とキメゼリフを発してから、容赦なく射殺する。


薬は病気を治すためのもんじゃないの?
毒殺ですか?
刑事の理念としてはどうなんだい!
今のアクション映画では考えられない命の安さ。


それでも小僧どもは「カッコイイ!」って思いながら見ていたのだよ。


コブラのいかしたセリフはこれだけじゃない。


ブリジット・ニールセン演じる、保護対象者の女性がポテトフライにケチャップ
を大量につけているのをみて、
「救命用具が必要だ」と言って、さらにもう一言。


クールな割りにお茶目なんだよねぇー。


お茶目と言えば、コブラの本名。
これが結構、うけるので、是非、本編で確認を。


そして、80年代アクションは、どんな状況であろうとヒーローとヒロインは恋
に墜ちる。
例え、刑事と保護対象者という間柄であってもだ。
はみ出し刑事は、なんでもはみ出しているのだ。


そんなコブラを小僧どもは「かっちょえぇー」と思いながら見ていたのだよ。


こんなコブラのかっこよさだけでも見る価値ありのアクション映画ですが、
アクションと付いているからには、やっぱり活劇でしょ!


『コブラ』で凄いのは、カーアクション。
CG未発達の時代ですから、当然、リアルアクションです。


マーキュリーを180度ターンさせて、銃をぶっ放すシーンなどハイレベルだ。
あまりのかっこよさにプロのスタントマンからもため息が出たという逸話を残す名シーン。


そして、惜しげもなくマーキュリーを横転させ、破壊する。


このマーキュリーの損失は、
『マッドマックス2』で、マックスがインタセプターを失った時に感じた喪失感
に似ている。


マーキュリーは廃車と化すが、
クライマックスにはまたまたカーチェイスがある。
さらにガンアクション、肉弾戦、爆発、炎上と、(当時としては)ド派手なアク
ションが満載なのだ。


犯人の詰めが甘いとか、ストーリーに捻りがないとか、
今見れば(いや、当時もか...)、穴ぼこだらけの物語だけど、
80年代アクションで育った人間だったら、誰もが通過した80年代アクションの金字塔
なんだよ!


スタローンが超かっこいいんだよ!!


ということで、『コブラ』、必見です!


■(2008年3月1日~4月1日正午まで)


(注1)車は男にとって女性のようなものだ。


1.車(女)が欲しいと思う男はたくさんいる。


2.デザイン、性能、燃費、金額が選ぶ基準だ。
これは女性の容姿・性格・年齢・金のかかりそうな女と置き換えられる。


3.お気に入りの車が手に入った。
これはお気に入りの彼女が手に入ったと置き換えられる。


4.ハンドルを握って、思いのままに操る。


5.知り合いに自慢する。


6.最初は掃除をし、ピカピカに磨く。
傷付いたら超凹む。


7.暫くすると掃除をしなくなる。


8.5年も経つと、鳥のフンが付いていても気にしなくなる。


9.そろそろ、新しい車が欲しいなぁ~と思うようになる。


えっー、誤解を招くといけないので、断言しておきますが、
この理論を述べたのは伊藤Pではありません。
伊藤Pの同級生が述べた発言です。


伊藤Pはいつまで経っても、車も女性も大切にしますよ!
と、言いながら、車の掃除、1年ぐらいしてねーや・・・
鳥のフンも付いてたな・・・

シルベスター・スタローン演じるコブラの愛用GUNは、 コルト・ナショナルマッチです。

スタローンが「ダーティハリー」のような刑事映画を目指し、そしてシリーズ化も目指して製作された作品‼️スタローンが扮するのはロス市警のはみだし刑事コブラことマリオン・コブレッティ‼️ヒロインに当時新婚だったブリジット・ニールセン、相棒にダーティハリーの元相棒、イヤミな上司にダーティハリーの宿敵 "サソリ" を配し、準備万端‼️異常者集団による連続殺人事件に挑む‼️当時のスタローンはキャリア史上一番カッコ良かったと思う‼️「ロッキー4」と同じヘアスタイルでマッチをくわえ、レトロなカスタムカーをぶっ飛ばし、グリップにコブラの紋章の入った拳銃、赤外線スコープのついたサブマシンガンを撃ちまくる、その勇姿‼️新たなる名物刑事誕生の予感‼️そして敵のボスに扮したブライアン・トンプソン‼️ラリッてるとしか思えない、神経ブチ切れそうな顔面演技‼️トラウマになりました‼️でもこの俳優さん、この「コブラ」の2年前に「ターミネーター」の冒頭でシュワちゃんに瞬殺された3人組の一人‼️その彼を敵のボスにして死闘を演じるというのは、シュワちゃんに対するスタローンの敗北宣言か⁉️スタローンやブライアン・トンプソンのキャラはいいとして、それ以外ではこの作品もツッコミどころ満載‼️敵の集団が両手に斧を持ってカツンカツンと鳴らしながらの集会‼️あなた方はジェイソンですか❓スタローンよりも身長が高く、体格的にも見劣りしないニールセン‼️自分の身は自分で守れるんじゃないんですか❓異常者集団のNo.2がフツーに女刑事だったりする‼️アメリカの警察組織ってそんなもんですか❓「ビバリーヒルズ・コップ」の脚本をスタローンが書き直したら「コブラ」になった‼️ワケわからん‼️同年公開ライバルのシュワちゃんの「ゴリラ」よりは面白かったし、主題歌の「アメリカズ・サンズ」はチョー名曲だったものの、シリーズ化は夢と消えてしまった「コブラ」なのでした。