ジスロマックは、一部の細菌にのみ効果が認められている抗菌薬です。
セフェム系のエステル型(セフェム第三世代)です。安全性でいまでも使われているケフレックス(セフェムの第一世代 ですが、今効かせようとすると相当量出さなければなりません)と同じ系統です。2002年のデーターですが、300mg投与で有効率91%とかなり高率です。現在でも歯性感染症には90%の抗菌力があり衰えていません。βラクタマーゼ産生菌には弱いので4-5日で効かないようでしたら薬をクラビット等に変えます。この薬の特徴は出しやすさにあります。プロドラッグですので胃腸障害が少ないです。また他剤との相互作用や患者様の状態によって重篤な疾患を招くことがありません。薬にはなることはあっても毒にはなりません。歯科の第一選択のひとつです。
歯周病に抗生物質(ジスロマック/アジスロマイシン)は効くのか?
治療にはジスロマックやクラビットなどの抗生物質をお飲みいただくことで完治します。
ジスロマックは4錠を一気に飲むことにより、1週間効果が持続するといわれています。
1回の内服で治療が終わるのでよく使われますが、内服後数日は便がゆるくなりやすい傾向です。
ジスロマックは肝臓で代謝される抗生物質であるため、効果が持続している1週間は肝臓に負担がかからないように飲酒はお控えください。
また、アルコールの摂取によりジスロマックの体内への吸収が低下し、薬の効果が低下しクラミジアを治療することができなくことがあるので注意が必要です。
クラビットは1日1錠を7日間内服していただきます。
クラビットはジスロマックほどは下痢になりづらいというメリットはありますが、1週間毎日飲み薬を飲まなければならない点はデメリットといえるでしょう。
また、例えば5日間飲むべき抗菌薬をよくなったから1日でやめてしまった、本当は1日3回飲まなければいけない抗菌薬を1回でやめてしまったなど、抗菌薬が中途半端に効いた状態になると、さらなる問題が起こります。しっかり使っていればやっつけられていたはずの耐性菌が生き残り(耐性菌の中には全く薬が効かない菌だけでなく、十分な量を使えば倒せるものもいるのです)、薬に弱い菌だけがいなくなるという、「耐性菌に甘く、耐性をもたない菌に厳しい」環境が体にできあがります。
ジスロマックは薬の効果が大体7~10日持続しますが、除菌率は90%ほど ..
ジスロマック以外には、真菌(カビ)を減らす効果があるうがい薬「ハリゾンシロップ」や液体歯磨き剤「ペリオバスターN」などが用いられます。
歯周病を予防するために必須のブラッシングですが、正しい方法で磨かないと効果は半減してしまいます。多くの方が毎日のルーティンとして、ある意味、無意識に歯を磨いていると思いますが、きれいにプラークを落とせている人はあまりいません。
ジスロマックは抗生物質で、スピロヘーター(歯周病菌)、歯肉アメーバ(原虫) 、口腔トリコモナス(原虫) に対して 効果があります。
ワーファリンは血漿蛋白の結合率が高い薬ですが、血漿蛋白の結合率の高い薬を同時に投薬すると、結合する蛋白が少なくなって血中濃度が上がります。フロモックス、ジスロマック、クラリスは血漿蛋白結合率が低く、ワーファリンの血中濃度を上げにくいので良いと思います。参考までに私が使っている薬で血漿蛋白結合率が高い薬はビクシリンS(前投薬だけ)とファロムがあります。 抗菌薬を使うときは医科に相談するのですが、ジスロマックを使いたい旨伝えるとOKがでます。内科でジスロマックが処方されている例もありましたし、そんなに気にすることはないのかな?と思っています。
ジスロマックの効果・副作用は?クラミジアやその他の症状に対する飲み方は?ジスロマックの基本情報や注意事項、安全な入手方法など解説します。
飲酒してしまうとジスロマックの効果が減少し、クラミジアが完全に治らなくなる恐れがあります。 クラビット
新型コロナウイルス感染症は細菌性肺炎を併発すると重篤化します。細菌性肺炎には有効な薬剤(抗生剤や消炎剤等)がありますから、早めに内科を受診し、ジスロマックなどを服用して下さい。新型コロナウイルス治療の現場では、抗生剤、抗ウイルス剤、消炎剤等が使用されていますが、細菌性肺炎の初期であればジスロマック等のマクロライド系の抗生剤が有効と考えます。ペニシリン系は抗菌スペクトルが広いですが、耐性菌の多さが問題です。
副作用が出やすいのは、お薬を飲んだ当日ですが、ジスロマックの場合、約7日間効果が続くため、副作用も何日か続く恐れがあります。胃腸が弱いと下痢や腹痛が出やすくなるので、心配な場合は3回に分けて服用すると、副作用を軽くすることができます。
ジスロマック錠600mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1進行したHIV感染者における播種性MAC症発症抑制の臨床試験(1)MAC菌血症の発症抑制
CD4100/mm3未満の患者を対象とした、2つの無作為二重盲検比較試験が行われた。試験1はアジスロマイシン(週1回1200mg)とプラセボを比較するもので、CD4平均値35/mm3の患者182例を登録した。試験2は723例の患者を無作為に、アジスロマイシン(週1回1200mg)単独投与、リファブチン(1日300mg)単独投与及び両薬の併用投与の3群に分けた。CD4の平均値は51/mm3であった。これらの試験の主要評価項目は、播種性MAC症の発症とした。その他の評価項目は、臨床症状がみられたMAC症の発現率、及び薬剤に関連した副作用による投与中止とした。試験1では、無作為に割り付けられたアジスロマイシン投与群患者85例、プラセボ投与群患者89例が試験の選択基準に適合した。6、12、18ヵ月目に集積可能であった転帰の累積発現率を次の表に示す。
--------------------------表開始--------------------------累積発現率、%:プラセボ(n=89)
MAC無発症で生存MAC発症有害事象追跡調査不能6ヵ月69.713.56.710.1
12ヵ月47.219.115.718.018ヵ月37.122.518.022.5
累積発現率、%:アジスロマイシン(n=85)MAC無発症で生存MAC発症有害事象追跡調査不能
6ヵ月84.73.59.42.412ヵ月63.58.216.511.8
18ヵ月44.711.825.917.6--------------------------表終了--------------------------
プラセボ投与群とアジスロマイシン投与群における播種性MAC症の1年間累積発現率の差(プラセボ-アジスロマイシン)は10.9%であり、統計的に有意(p=0.037)で、95%信頼区間は(0.8%、20.9%)であった。この差の解釈においては、有害事象発現患者数がほぼ同程度であり、また追跡できなかった患者数がアジスロマイシン投与群で少なかったことを考慮する必要がある。試験2では、無作為に割り付けられたリファブチン投与群患者223例、アジスロマイシン投与群患者223例及びリファブチンとアジスロマイシンの併用投与群に割り付けられた患者218例が選択基準に適合した。6、12、18ヵ月目に集積可能であった転帰の累積発現率を次の表に示す。
--------------------------表開始--------------------------累積発現率、%:リファブチン(n=223)
MAC無発症で生存MAC発症有害事象追跡調査不能6ヵ月83.47.28.11.3
12ヵ月60.115.216.18.518ヵ月40.821.524.213.5
累積発現率、%:アジスロマイシン(n=223)MAC無発症で生存MAC発症有害事象追跡調査不能
6ヵ月85.23.65.85.412ヵ月65.57.616.110.8
18ヵ月45.312.123.818.8累積発現率、%:アジスロマイシン/リファブチン(n=218)
MAC無発症で生存MAC発症有害事象追跡調査不能6ヵ月89.41.85.53.2
12ヵ月71.62.815.110.618ヵ月49.16.429.415.1
--------------------------表終了--------------------------1年間の累積発現率を比較すると、アジスロマイシンの単独療法はリファブチンと少なくとも同程度に有効である。
リファブチン投与群とアジスロマイシン投与群における1年間の累積発現率の差(リファブチン-アジスロマイシン)は7.6%であり、統計的に有意(p=0.022)で、多重性により調整した95%信頼区間は(0.9%、14.3%)であった。また、アジスロマイシン/リファブチン併用療法は、リファブチン単独よりも有効であった。リファブチン単独療法とアジスロマイシン/リファブチン併用療法における1年間の累積発現率の差(リファブチン-アジスロマイシン/リファブチン)は12.5%であり、統計的に有意(p<0.001)で、多重性により調整した95%信頼区間は(6.6%、18.4%)であった。この差の解釈においては、有害事象発現患者数が3群ともにほぼ同程度であり、また追跡できなかった患者数がリファブチン単独投与群で少なかったことを考慮する必要がある。(2)播種性MAC症の臨床症状
無作為に割り付けられたアジスロマイシン単独投与群又はリファブチンとアジスロマイシンの併用投与群の患者において、菌血症の発現率の低下に伴い、発熱又は寝汗、体重減少及び貧血などの播種性MAC症の徴候と症状の発現頻度が減少した。(3)薬剤に関連した有害事象による投与中止
試験1においては、薬剤に関連した有害事象による投与中止は、アジスロマイシン投与患者では8.2%、プラセボ投与患者では2.3%であった(p=0.121)。また、試験2では、アジスロマイシンとリファブチンの併用投与群(22.7%)の方が、アジスロマイシン単独投与群(13.5%、p=0.026)又はリファブチン単独投与群(15.9%、p=0.209)よりも投与中止例は多かった。17.1.2進行したHIV感染者における播種性MAC症治療の臨床試験
(1)MAC菌血症の治療播種性MAC症患者に対し二重盲検比較試験が行われた。この治験では播種性MAC症に罹患した246名のHIV感染者に対しアジスロマイシン錠250mg1日1回(n=65)、又はアジスロマイシン錠600mg1日1回(n=91)又は、クラリスロマイシン錠500mg1日2回(n=90)のいずれかを投与し、それぞれにエタンブトール錠15mg/kg1日1回を併用し、24週間投与した。12週時までは、3週ごとに培養と臨床所見の観察を行い、その後24週までは1ヵ月毎に実施した。24週目以後は治験責任医師の判断で一般療法に切り替え、最終追跡調査まで3ヵ月毎に追跡調査した。患者追跡調査は観察期間訪問から3.7年間(中央値:9ヵ月)行った。治療中あるいは治療後に検出されたMAC分離株は可能な限り入手した。
主要エンドポイントは24週目の菌消失とした。血液培養で2回連続したMAC陰性(培養未実施は除く)を菌消失の定義とした。解析はMACに対する投与前の培養が陽性であった全ての患者を対象とした。12週目の中間解析において、アジスロマイシン250mg群はクラリスロマイシン500mg1日2回投与群と比較し、明らかに菌血症に対する効果が低かったため、中止することとした。
アジスロマイシン600mg1日1回及びクラリスロマイシン500mg1日2回投与時の結果を次表に示す。アジスロマイシン600mg1日1回又はクラリスロマイシン500mg1日2回をエタンブトールと併用した患者の治療効果
--------------------------表開始--------------------------アジスロマイシンクラリスロマイシン差に対する95.1%CIa)
投与前培養陽性の症例数6857-24週目---
菌消失率46%(31/68)56%(32/57)[-28、7]死亡率24%(16/68)26%(15/57)[-18、13]
a)(アジスロマイシン-クラリスロマイシン)の差に対する[中間解析実施のため調整した95.1%信頼区間]--------------------------表終了--------------------------
24週目の主要エンドポイントである血液培養による菌消失率(2回連続した培養陰性)は、アジスロマイシン600mg1日1回投与群がクラリスロマイシン500mg1日2回投与群より低い値を示した。(2)投与前のコロニー数別菌消失率
両投与群において、24週目の菌消失率は、投与前のMACコロニー数の増加にともない減少した。--------------------------表開始--------------------------
アジスロマイシン(n=68)クラリスロマイシン(n=57)投与前のMACコロニー数24週目の菌消失率(%)24週目の菌消失率(%)
≦10cfu/mL66.7%(10/15)70.6%(12/17)11-100cfu/mL46.4%(13/28)68.4%(13/19)
101-1,000cfu/mL36.8%(7/19)38.5%(5/13)1,001-10,000cfu/mL20.0%(1/5)20.0%(1/5)
>10,000cfu/mL0.0%(0/1)33.3%(1/3)--------------------------表終了--------------------------
ジスロマック錠600mgの詳細情報です。基本情報,効能・効果,用法・用量等の情報をご提供しています。
抗生物質は、効果がある反面副作用もあります。感染症の第一選択薬・ジスロマックの副作用で多いのが下痢です。ジスロマックは、細菌を殺す際、一緒に腸内細菌まで攻撃してしまい、腸内バランスが崩れて下痢になりやすくなるのです。このほか、吐き気や腹痛を起こすこともあります。
・尿道炎、子宮頸管炎の人の場合は、1回飲んだあと2~4週間後に効果が判定さ
マクロライドでその他の候補はクラリスがあります。ジスロマックは15員環でクラリスは14員環です、得意な分野が少し違うようです。クラリスは耳鼻科でよくだされる薬です。慢性上顎洞炎に少量長期間(200mg一日一回3-4ヶ月)処方されているのを良くみかけます。インプラントによる上顎洞炎にも良く処方されています、上顎洞の粘膜に良く効くようです。上顎洞粘膜を処置したとき(インプラントで上顎洞に骨を作ったとき(サイナスリフト サイナス=上顎洞 リフト=挙上)などに私は使用していますが、普通に歯科で使用するにはジスロマックの方が優れていると思います。
薬の相互作用がクラリスに比べて少ないこと(下記の表 参照)
治療 淋菌の薬剤耐性化(抗菌薬が効きにくくなる)は進んでおり、以前頻繁に使用されていたアジスロマイシン2g(ジスロマック
ジスロマックは薬の効果が大体7~10日持続しますが、除菌率は90%ほどで、ある発表によると60%くらいではないか、とも言われています。
そのため、に再検査が必要です。
歯周病は抗生物質(ジスロマック)だけでは治らない | 目白の歯医者
ジスロマックジェネリックの効果・副作用・飲み方を解説!クラミジア治療などに使用したい方へ向けて安全な購入方法をご紹介します。
ジスロマック錠250mg | くすりのしおり : 患者向け情報
近年注目されてきたのですが、ジスロマックにはバイオフィルム破壊能があるようです。このことと炎症部位に長く留まり濃度が高くなる性質を利用して、ジスロマックを投薬して、薬が効いているうちに歯石除去を全額行ってしまう方法とか、投薬で歯周病を治そうという試みがあります。