トレチノインやハイドロキノンは、シミの治療薬として代表的な外用薬です。
トラネキサム酸は肝斑治療にも使う内服薬で、炎症後色素沈着にも有効です。ただしこれだけですぐに良くなるわけではないので、他の方法と組み合わせて使うのが良いでしょう。
ニキビ跡の色素沈着には、赤いもの、紫がかっているもの、赤黒いものがあります。
トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものです。このレチノイン酸は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。
トレチノインは米国では、シミ、小じわの治療医薬品として、FDA(日本の厚労省に当たるところ)に認可されており、非常に多くの患者の皆様に皮膚の若返り薬として使用されています。アメリカでは、ニキビ治療の第一選択薬になっているほどです。
また、炎症後色素沈着は灰褐色、茶褐色、紫褐色のシミですが、他の疾患でもこうしたシミはできるので、併発していることも珍しくありません。色素沈着の誘因となっているものは何かを診断によって特定できれば、適切な治療を施せる可能性が高くなるでしょう。
トレチノイン+ハイドロキノンクリーム10g 4000円(税込み)
通常、治療開始後2週間後、6〜8週間後、診察します。
下記経過を辿る治療ですが、状況によりトレチノインの調整が必要になります。
. 丸くて平らなシミ(老人性色素斑)、ソバカス(雀卵斑)、両頬のべたっとしたシミ(肝斑)、ケガやヤケドの後の炎症後色素沈着、生まれた時からある平らなシミ(扁平母斑)が治療の対象になります。裏技的なものとして、乳首・乳輪の色を薄くすることが出来ます。また、ニキビに対して使用しても効果的です。
太田母斑、遅発性両側性太田母斑、異所性蒙古斑などは、Qスイッチアレキサンドライトレーザーで治療いたします。
シミとは、一般的にメラニン色素の沈着によるものといわれています。
色素沈着部分について該当する項目がある場合は、炎症後色素沈着の可能性があります。
通常、炎症後色素沈着は徐々に薄くなっていきますが、皮膚科などを受診すれば症状に応じた治療を受けられることもあります。
気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
炎症後色素沈着はそのまま自然消失することが多いのですが、不安を感じていたり、治療したいと希望する場合は皮膚科での診断を受けると良いでしょう。
今日は、シミのレーザー治療後の色素沈着について書いてみたいと思います。
レーザー治療との併用は不可ですが、早く治したい場合は先にレーザー治療をおすすめしますが、レーザー治療で効果がない場合は、トレチノイン療法をお試しください。
レーザー治療後やI2PL治療後にトレチノインを処方する場合はトレチノイン管理料は必要ありません。
トレチノインが効果的なシミの種類としては以下がいわれています。)
濃いシミにはトレチノイン・ハイドロキノン療法の効果は高くありません。レーザーによるシミ治療をおすすめします。
傷跡の色素沈着を改善するには、以下の3つのポイントがあります。
炎症後色素沈着を治療するには、①炎症が収まること、②色素細胞の活性化を抑制すること、③肌の新陳代謝を促進することの3点を行うことが大切です。
ゼオスキン:あらゆるタイプのシミに効果ありメラフェード:肝斑、色素沈着、くすみ
なおトレチノインを含む化粧水などが市販薬として売られていることはありますが、医療機関で処方するトレチノインとは異なり、保湿クリームと位置付けられています。
色素沈着を伴う成熟瘢痕のレーザー治療は以下のような流れで行います。
ピコレーザートーニングは弱パワーでレーザーを照射するため肌にとって刺激の重ねてしまうことになりません。元々、炎症後色素沈着は肝斑と親戚のようなものです。そのため、主に肝斑治療に用いられるレーザートーニングは炎症後色素沈着にも効果があります。
これらは、トレチノインの効果も比較的早く実感することができるシミです。
トレチノインとハイドロキノンを使用した症例です。
シミがきれいになるだけではなく、肌のダメージが修復されたことにより肌理(きめ)も整った状態になっています。
17日目にはシミがきれいになってきていますが、赤みが出ています。
この赤みは肌の生え替わりが促進されることによるものです。
一方で、薬を弱めに効かせると、シミが再発しやすい傾向があります。
私の体験談をまとめると、フェイスライン、目の下のレーザー治療による炎症性色素沈着に、塗り薬、飲み薬だけの治療を始めたところ、治療を始めた時と2か月後の写真を比較しても色素沈着、色ムラが改善したことを実感し、目の下のハリ感も少し出た気がしました。
当院では、アトピー性皮膚炎の色素沈着を治すプランを2つ用意しています。
このような有益な働きがある一方で、角質の剥離を促進させ、皮脂の分泌も抑制されるので乾燥もしやすくなりますから、適切な保湿を同時に行うことが大切です。
ご自身による炎症後色素沈着のチェックには以下のものがあります。
1日2回(1回しか塗ることができない方は、夜のみ1回)塗ってください。
UVケアはしっかり行ってください。
ハイドロキノンと併用の場合は、最初にトレチノインをシミからはみ出さないように塗り、乾いてからハイドロキノンをシミの上に塗ってください。
※ ご使用毎にトレチノインとミックスした製品を混合して、ご使用下さい。
アトピー性皮膚炎によって炎症が起きている肌は、赤みを帯びていますが、炎症が治っていくと赤みとかゆみはおさまり、首や体に茶褐色から紫褐色がかったシミのような黒ずみが残ることがあります。炎症によって起きた色素沈着です。
そのため、戻りジミが出るものという前提でシミ取りを行った方が良いと思います。
さざなみ様色素沈着や首にできたものはDirty neckといわれることもあります。アトピーによる炎症や肌を擦ったりする刺激が繰り返されることによって、肌の表面にある色素細胞が刺激をうけ、メラニンが増加し、沈着したことによって起きてくると考えられています。
トレチノインを使用する前には、医師の診察を受けた方が安心です。
トレチノイン外用開始後、数日すると薬を塗った部分が赤くなり、皮がむけるのと同時に、しみが薄くなってきます。
赤くなったりカサカサする症状はだいたい1週間目がピークで、その後は赤みやかさつきが減り、しみも薄くなっていきます。
しみが十分薄くなったり、皮膚がトレチノインに慣れて耐性ができてきたりしたら、1クールの治療はいったん終了です。トレチノインを塗るのを中止すると、肌の赤みは徐々に消えてゆきます。美白剤のハイドロキノンは、トレチノインを止めた後も1~2ヶ月間は続けていただきます。
その後、ハイドロキノンはやめずに2ヶ月ほど使用していただきます。
使用開始時のトレチノインやハイドロキノンの塗り方についてお伝えします。
トレチノインの使用方法の説明を行います。帰宅後、 ご自分で薬を塗っていただきます。
3.ハイドロキノンを、できるだけ広い範囲に伸ばして塗りましょう。
私は、このように素晴らしい効果を持つトレチノイン治療を
トレチノインは反応が強く出ると、角質の剥離作用により塗布部位の痒み、紅斑、熱感、皮むけの症状がでることがあります。トレチノインのみでシミ治療をする場合には、どうしても強く反応させる必要があり、痒みや赤み、皮むけなどの症状に対応しながら治療をすることになります。
そこで、当院ではシミの治療ではやをメインとしつつ、さらに良い効果を得るために副作用の出にくい低濃度のトレチノイン治療を取り入れています。レーザーやIPLによるシミの治療は大変効果的ですが、炎症後色素沈着などを起こす可能性があります。日本人のシミ治療では特に炎症後色素沈着の予防・治療が重要となり、その為にトレチノインとハイドロキノンを配合したクリームを用いています。
総合的な治療をすることにより、治療期間が短くなり、コスト面でもメリットがうまれる相乗効果が期待できます。
これが、炎症後色素沈着として知られる茶色いシミのメカニズムです。
シミ、しわ、ニキビ痕に高い効果の塗り薬です。
トレチノイン・ハイドロキノン療法はシミをとる方法のひとつで、特に新しい方法ではないのですが、テレビ取り上げられ、特に人気が高まっている治療法です。
色素沈着の治療に用いられる内服薬は、たとえば下記の成分があります。
ですから、このクリームは強力な美白剤となります。市販の美白製品では、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキスなどを配合した化粧品や医薬部外品が多数ありますが、成分の作用がハイドロキノンに比べて非常に弱い(100分の1程度)ため、市販されている濃度では実際の効果は全く期待できません。強い薬はいいことばかりではありません。特にトレチノイン治療のように角質を取る治療をしているときには、ハイドロキノンはしみるためヒリヒリすることがあります。刺激が強い場合は、このハイドロキノンを一時中止するのではなく、トレチノインの方を一時お休みしますが、必ず医師の指導をお守り下さい。
生のビタミンCよりもしているため、市販の化粧品にひろく配合されています。
当院ではハイドロキノンにかぶれたり、妊娠中の方のために、ほかの美白向きのクリームもご用意しております。またトレチノインの副作用が気になる方にむけて、マイルドなビタミンA外用(レチノファースト、レチノアドバンス)を取り扱っております。
トレチノインを使用する時には、併用する薬に注意する必要があります。
また、肌が本来持っている新陳代謝のスピードがメラニンの生成スピードに追い付かず、表皮にメラニンがどんどんたまってしまい、シミのような色素沈着が発生するとされています。