次のようなシアリスの併用禁忌薬を使っている場合、使うことはできません。
一部の週刊誌等ではシアリス(タダラフィル)がザルティアと名前を変えて保険適用になることが騒がれています。こうした騒ぎが大きくなればなるほど、情報の偏りや断片化が進み正確な情報が伝わり難くなります。患者様の中には、ED治療が目的でも保険適用でのザルティア購入ができると勘違いされてる方も出てこられるのではないでしょうか。
残念ながらED治療薬として保険適用をうけてのザルティア購入は行なえません。ザルティアはあくまで前立腺肥大症(BPH)に伴う排尿障害の治療薬です。ED治療を目的としたザルティアの処方が行なわれないよう、行政が常に目を光らせています。例えば、前立腺肥大症の診断を受けて、定期的に処方がなされていなければ不正な目的(ED治療など)で処方がなされていると判断されてしまうようです。しかも一度に処方可能な上限は2週間分であり、それ以上の処方は行なえません。前立腺肥大症とED両者を併発されている方であれば問題は無いのかもしれませんが、タダラフィルの含有量の少ないザルティアがどこまでED治療に効果があるかは疑問です。
バイアグラが3~5時間、レビトラが5~8時間に対し、シアリスは
今般、令和4年度診療報酬改定による不妊治療の取扱いに関して、不妊治療で使用される医薬品についても、原則として、薬事承認の効能・効果、用法・用量の範囲で使用する場合には保険適用となります。つきましては、関係する医薬品に係る留意事項を下記のとおりとするので、貴管下の保険医療機関、審査支払機関等に対して周知徹底をお願いします。
ただし、長期にわたって前立腺が肥大しないようにするには、継続的にシアリスを服用する必要が有りますが、勃起改善薬である本剤を毎日飲むケースは多くは無いと思われます。そこで、勃起改善するほどの力は無いものの、前立腺肥大症またはその症状を抑える事が出来る薬剤として、 『ザルティア』 という製剤が生まれました。これは言わば、低用量版のシアリスになります。
副作用の少なさから、バイアグラからシアリスに変更する人も多いです。
以上、シアリスは前立腺肥大症とは、二次的な好影響、またダイレクトな改善作用など、多層に及ぶ深い関係性があると言えます。
(記載:新宿ライフクリニック-日本性機能学会専門医:須田隆興、最終確認日:2020-03-17)
なお、不妊治療で使用される医薬品のうち、公知申請に係る事前評価が終了したものの取扱いについては、「公知申請に係る事前評価が終了した医薬品の保険上の取扱いについて」(令和4年3月25日付け保医発0325第8号)によりお示ししているところなのでご了知願います。
国内におけるシアリスジェネリックについての詳細はこちらをご覧下さい。
PDE5阻害薬(一般名:タダラフィル)が2014年4月17日に発売が開始されました(商品名:ザルティア錠2.5mg、ザルティア錠5mg)。「前立腺肥大症による排尿障害」を適応として厚労省に承認された薬剤です。排尿障害治療薬として、健康保険で処方できるようになりました。きつかわクリニックでも多くの患者様に処方させていただき、好評をいただいています。ザルティア錠の主成分であるタダラフィルは、既に2007年9月から勃起不全治療薬(商品名:シアリス)として、2009年12月からは肺動脈性肺高血圧症治療薬(商品名:アドシルカ)として、臨床使用されています。
前立腺肥大症に伴う排尿障害には、これまでα1遮断薬や5α還元酵素阻害薬(5-αRI)が主に使用されていました。α遮断薬は、前立腺と膀胱頸部の平滑筋緊張に関与するα1アドレナリン受容体を阻害し、前立腺による尿道の抵抗を減少させスムーズな排尿をうながします。また5-ARIは、5α還元酵素を阻害し、ジヒドロテストステロンの産生を抑制することで、前立腺肥大症に伴う尿道の圧迫を軽減して、排尿障害を緩和します。
バイアグラが3~5時間、レビトラが5~8時間に対し、シアリスは
当院は、プライバシーに配慮し保険診療の患者様と顔を合わせなくて済む様にED、AGA専用の受付・待合をご用意しています。また、トイレにカードが置いてありますので、そちらを受付に出していただいてもわかります。
PDE5阻害薬(タダラフィル)は、α1遮断薬や5α還元酵素阻害薬(5-ARI)とは異なる機序で、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善します。
タダラフィルは、尿道や前立腺の平滑筋細胞においてホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害することにより、局所のcGMPの分解を阻害し平滑筋を弛緩させます。
これにより血流及び酸素供給が増加し、前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状が緩和されるものと考えられています。
また、蓄尿期においては膀胱括約筋を弛緩させて尿を貯めやすくするだけではなく、NOが膀胱にいく血流量を増加させ肥厚硬化してしまった膀胱壁が柔らかくなり尿を貯めやすくすると考えられています。
つまり、PDE5阻害薬は前立腺や膀胱などの若返りを促しているとも考えられます。
シアリスの服用に年齢制限はありません。(20歳未満の方を除く)
腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。
高齢だからといってシアリスの服用を諦める必要はないので安心してください。
シアリスの手助けによって、体内で一酸化窒素が活性化すると、EDの改善だけでなく、前立腺組織の増殖を抑える効果も見られる、すなわち本剤によって前立腺の肥大を抑制する事ができると報告されています。
そのためシアリス服用当日だけでなく、服用前後にもご注意ください。
4月から勃起不全による男性不妊症にバイアグラ・シアリスが保険適応になりました。
シアリスは過度なアルコールと併用すると、次のようなリスクが考えられます。
本製剤について、保険適用の対象となるのは、勃起不全による男性不妊の治療を目的として一般不妊治療におけるタイミング法において用いる場合であることから、以下1)~7)の全ての要件を満たした場合に限り算定できる。
シリアスとよく間違えられますが、正しくは「Cialis(シアリス)」です。
また、ED治療が目的でザルティアを使用した場合、医薬品副作用被害救済制度が御利用いただけないというデメリットもあります。医薬品副作用被害救済制度とは、医療機関で処方された医薬品を適正に使用したのにも関わらず、ある一定以上の副作用にて健康被害にあった場合に公的機関が治療費の一部を負担してくれるという制度です。
こういったデメリットまで理解されている方って、どれほどおられるのでしょうか・・・
シアリスは副作用が少ないED治療薬ですが、合う合わないは個人差があります。
は前立腺肥大症の治療薬ですが、その副次的効果としてAGA:男性型脱毛の改善にも効果が認められており、お隣の韓国ではアボルブはAGA用の薬剤としても国に認可されています。こんな多機能なアボルブですが、残念ながら低頻度にED/勃起不全を引き起こす事が報告されています。しかし、本薬剤による勃起不全にはシアリスが効果的とも報告されており、または前立腺肥大症の改善効果が認められている為、シアリスと本薬剤との併用は、非常にロジカルである可能性が有ります。
前立腺肥大症は非常に多数派の疾患であり、55歳以上の男性の5人に一人は前立腺肥大と報告されています。また男性型脱毛:AGAは男性のはげの原因のNo1で、男性であれば老若問わず、できれば避けたい疾患と言えます。
アボルブというお薬はこのどちらにも効果的であり、男性にとって非常に望ましい薬剤と言えますが、しかし残念ながらその薬効動態上、あくまで低頻度ながら薬剤性勃起不全を引き起こす可能性が有ります。
一方、シアリスは勃起不全治療の専用薬で、その正式に所属する薬群名はPDE5阻害薬と称します。このシアリスはバイアグラなどと同様の陰茎の局所血管拡張薬であり、これらの薬剤は現行の勃起不全治療のファーストラインとして認識されているものです。このシアリスは、以前より前立腺肥大に対する効果が確認されており、その低用量版が、前立腺肥大症用の薬剤として厚生労働省の認可を受ける準備を進めているとの事です。
本稿では、アボルブによる勃起不全発症に関する統計報告に関して、またアボルブによって、勃起不全を発症した症例におけるシアリスの効果報告などを中心に、アボルブとシアリスの併用に関して関して記載させて頂いております。
現在、海外には様々な剤形をしたシアリスのジェネリックが存在します。
アボルブはその有効成分名がデュタステリドと呼ばれており、本邦における前立腺肥大症用の薬剤として、いまや頻用されつつ有る、比較的近年に開発された薬剤です。
アボルブは男性型脱毛症の本邦唯一の認可治療薬であるプロペシアと、同じロジックの作用を示す薬剤群である5α還元酵素阻害薬に所属する薬剤で、テストステロンから男性型脱毛症の原因物質である所のジヒドロテストステロン(DHT)への代謝を、阻害する作用によって、男性型脱毛症を改善すると報告されており、報告によってはプロペシア以上の効果を示すとも認識されています。
アボルブは従来の前立腺肥大症のコントロール目的に使用されて来た抗アンドロステロン剤と比較すると、血中テストステロンの低下による勃起不全などの性機能障害の発生が少ないとされており、前立腺肥大症に対して徐々に多用されるようになって来た薬剤です。
また適応外使用でかつ保険外診療になりますが、アボルブは男性型脱毛症の治療薬として、プロペシアとの併用や単独使用による効果が確認されており、男性型脱毛症に使用しているユーザーも増加して来ています。
しかしアボルブには上述のごとく、それ以前の抗アンドロステロン剤に比較すればその頻度は低下しているものの、勃起不全、リビドー(性欲)減少、射精障害などの性機能障害を引き起こす僅かに可能性が有り、特に前立腺疾患をお持ちの患者さんにはそれでなくとも勃起不全が発生しやすいという背景も有り、性機能障害の発生を考えると使用が悩ましい薬剤と言えます。
アボルブの国内第3相試験における薬剤副作用報告によると、勃起不全が3.2%、リビドー減退が1.7%、射精障害が0.7%と報告されています。その他、文献の中にはアボルブの副作用としての勃起不全が0.8から15%と、国内第3相試験よりも高いレベルでの発生を報告しているものも有ります。
そのためシアリス服用当日だけでなく、服用前後にもご注意ください。
ザルティア錠でも副作用は報告されています。消化不良、頭痛、CK上昇、筋肉痛、ほてりなどが認められています。さらにStevens-Johnson症候群を含む重大な過敏症(発疹、蕁麻疹など)も報告されています。そのため使用時には十分な注意が必要です。
最後にシアリスについての重要なポイントをまとめてお伝えします。
とはいえ、ED治療薬と同じPDE5阻害作用を利用した前立腺肥大症による排尿障害改善薬は日本で初めてですので大変注目されています。そして注目すべき点がもう一つあります。一般名称がシアリスと同じタダラフィルという点です。つまりタダラフィルはED治療の適応、前立腺肥大症による排尿障害の適応、動脈性肺高血圧症の適応の薬が存在しますが、容量や形状、コーティングが異なります。ザルティア錠は「前立腺肥大症に伴う排尿障害」に処方した場合のみ、保険適用になります。そのため港区きつかわクリニックでは、当院にてIPSS、超音波に前立腺体積の測定、尿流測定・残尿測定、PSA検査などの諸検査をお受けいただき、排尿症状のある前立腺肥大症と診断した、適応のある50歳以上患者さんにPDE5阻害薬を処方させていただいております。
シアリスは副作用が少ないED治療薬ですが、合う合わないは個人差があります。
幾つかの報告が有りますが、23例の前立腺肥大症患者さんにアボルブを使用して、勃起や男性性機能に関する複数の質問紙表によるアウトプットを解析した報告では、IIEF5:国際勃起機能スコアにおいてアボルブ使用者に低下傾向は示すものの、統計解析上はそれは有意なものとは言えないレベルであったとの事です。
また、479例の前立腺肥大症でかつアボルブを処方されている患者さんにおける、問診表による統計解析では、アボルブ処方後の性機能の推移は勃起、射精ともにわずかに低下するぐらいであり、その性交回数に関してはアボルブ前後での有意差のある変化は無かったとの事でした。
そして、31例のアボルブ内服前に国際勃起度スコアで8点以上あった症例において、その統計解析によればアボルブ内服後で複数の勃起スコアにて有意な低下が確認されたとの事です。しかしアボルブによって性機能が悪化した症例にて、希望者にシアリス20㎎を処方した所、約83%に性機能の満足のいく改善が見られたと報告されています。
シアリス、シアリスジェネリックのご予約・ご相談は以下より承ります。
最近巷では、治療薬をいかに安くかつ短時間で処方可能であることを、強調した広告をしばしば見かけます。私が医師となった当時はまだインポテンツと言われておりましたが、EDという言葉が広く認知されるようになり、患者様のED治療に対するハードルが随分さがりました。
アフターケアにも注力しておりますので、安心してシアリスを試して頂けます。
シアリスは、バイアグラ・レビトラに次ぐ第3のED(勃起不全)治療薬です。
長時間効果が続く・副作用が出にくいといった特徴などから、ED治療薬の中で世界シェア1位を獲得しています。
最後にシアリスについての重要なポイントをまとめてお伝えします。
シアリス(タダラフィル)はホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬で、勃起障害に使用されている。ヒト前立腺組織において、一酸化窒素(NO)が前立腺平滑筋の弛緩に関して生理的役割を担っている。一酸化窒素合成酵素(NOS)により産生されたNOが、平滑筋細胞内の可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化することで、GTPからCyclic GMP(cGMP)の生産が増加して平滑筋が弛緩する。cGMPはPDEによって分解されるが、ヒト前立腺組織にはPDE1、2、4、5、7、9、10が存在する。したがってヒト前立腺におけるこれらPDEの阻害は、cGMPを増加させて前立腺平滑筋の弛緩を惹起すると考えられる。PDE5阻害薬により、勃起障害と前立腺肥大症(BPH)による下部尿路症状を有する男性の両症状に対する有用性が示された報告があり、2012年に米国で前立腺肥大症への使用が認可された。日本では日本新薬が「BPHに伴う排尿障害」の適応で承認申請中である。