このように、フォシーガは効果と安全性が高く、継続もしやすいダイエット薬です。
2型糖尿病の方を対象とした臨床試験では、フォシーガの服用でHbA1cが平均で0.41~0.45低下したという結果が得られています。また、別の臨床試験では、長期間にわたって安定した血糖コントロールが得られたことが報告されています。
また、インスリンによる治療で血糖コントロールが十分にできていない1型糖尿病の方を対象とした試験では、インスリンとフォシーガの併用でHbA1cが平均で0.36~0.40低下したという結果が得られています。
EGFR 25-30 mL/minであったも、フォシーガの腎保護作用はある.
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、1日1回、経口投与のファーストインクラスの選択的SGLT2阻害剤です。研究により、心腎疾患の予防および進展抑制、ならびに各臓器の保護に対するフォシーガの有効性が示され、心臓、腎臓および膵臓の臓器間の基本的な関連性を示す重要な知見が得られました 1,12,13。これらの臓器の一つでも損傷を受けると、他の臓器の機能低下を引き起こし、全世界で主要な死因となっている2型糖尿病、心不全およびCKDを含む疾患の発症につながります 14-16。
持効型溶解はほぼ1日に渡って持続的に作用をあらわし、空腹時の血糖値の上昇を抑えます。食後高血糖がある場合には、経口血糖降下薬やGLP-1受容体作動薬、超速効型インスリン製剤を併用する必要があります。
・フォシーガの服用中は、定期的に腎機能の検査を受けてください。
DAPA-CKD試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDステージの2~4、かつ、アルブミン尿の増加が確認された4,304例を対象に、フォシーガ10mg投与による有効性と安全性をプラセボと比較検討した国際多施設共同無作為化二重盲検第Ⅲ相試験です。フォシーガ は1日1回、ACEiもしくはARBによる治療と併用されました。複合主要評価項目は、腎機能の悪化もしくは死亡(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、心血管または腎不全による死亡)リスクでした。副次評価項目は、腎機能の複合評価項目(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、腎不全による死亡)、心血管死もしくは心不全による入院、および全死因死亡のいずれかの初発までの期間でした。試験は日本を含む21カ国で実施されました 1。結果は に掲載されました 1。
この原尿ですが、健常成人では、1日150Lの血液をろ過して作っています。
原尿中のブドウ糖を、そのまま外に出すともったいないため、腎臓の尿細管という所で、SGLT1、SGLT2という蛋白質を通じて、体内に再吸収されます。
SGLT1とSGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっており、原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されます。
上図は、SGLT2阻害薬のカナグリフロジン(カナグル)により、腎臓の尿細管で、SGLT2が阻害され、尿中に大量の糖分が漏れる様子を描いたものです。
ところで、SGLT2阻害薬を飲むと、どのくらい尿糖が増えるかご存知でしょうか?
これは、角砂糖(1個 3~4g)では、だいたい、20個~30個分に相当します。
結構、多くの糖分が外に出ていきますね。
副作用は、胃のむかつき・嘔吐・下痢などの消化器症状が多いです。
フォシーガは、米国において、成人2型糖尿病における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として承認され、また、第Ⅲ相 CVアウトカム試験の結果に基づき、標準治療への追加療法で、成人2型糖尿病における心不全入院および心血管死のリスク低下の適応 *を取得しています 12。また、フォシーガは第Ⅲ相 、第Ⅲ相 試験の結果に基づき、2型糖尿病合併の有無に関わらず、 、および として承認された最初のSGLT2阻害剤です 1,13。
標準的な治療を受けている慢性心不全の方を対象とした臨床試験では、フォシーガの服用で心不全関連イベント(心血管死、心不全圧下による入院など)が26%低下しました。
つまり、標準的な治療にフォシーガを追加することで、心不全悪化のリスクや死亡がおさえられ、生命予後が改善される可能性が示唆されたということになります。
乳酸アシドーシスは、高齢者や腎臓が悪い人に起こりやすい副作用です。
また、そもそもの大前提として、血圧・血糖・脂質の治療の基本は食事運動療法です。血圧を下げるにあたっては、私は外来で「減塩・禁煙・節酒」と口酸っぱく申し上げています。脂質の数値を下げるには脂っこいもの、血糖の数値を下げるにはご飯・パン・麺などの炭水化物を摂りすぎないことや、お菓子・ジュースの類を控えめにすることが重要です。運動療法もいずれに場合においても有効です。これらを頑張っても数値が下がらない、あるいはこれらの治療がどうしてもうまく守れない、そういった場合に薬、となるのが一般的です。
キャンライフにご来店いただきまして、誠にありがとうございます。
お客様のおかげさまで、キャンライフは2023年を無事に過ごすことができました。ありがとうございました。
2023年も残すところあと数日となりました。
4年ぶりのふだんどおりの年末・師走を迎えることができて、本当に有難いことだなあと心から思います。
2023年のキャンライフ一大行事は、なんと言いましても10月末の本社事務所の移転でした。8年間過ごした神奈川県茅ヶ崎市から神奈川県小田原市への移転。
事務所移転に合わせて自分の自宅も引越しをしましたので、事務所と自宅を同時に引越しまして、移転後手続きと荷解き片付けに追われ、あっという間に2か月が経ちました。
小田原にもだいぶ慣れたように思うのですが、まだ毎日のルーチンが定まらず落ち着きが取り戻せないところもあります。
そんななかでも小田原城内やお堀端を歩くことで気持ちを落ち着かせ、和ませてもらっています。
おならの副作用対策としては、『夕食時のみに使用する』という方法もあります。
尿をつくるときにブドウ糖の再吸収を抑制し、尿糖として多く排出することで、血糖値を下げます。副作用として、体重の減少、女性の性器感染症が多く報告されています。
背 景:SGLT2 阻害薬は血糖降下薬であるが,多彩な作用があり,その中の 1 つであるヘモグ
フォシーガには、食事に含まれる余分な糖を尿に排出する作用があります。
糖質制限ダイエットと同じ作用で糖質が中性脂肪に変化するのを防ぐため、服用するだけで体重減少が可能です。
フォシーガは、血糖値を下げる働きがある糖尿病の治療薬です。体内へ ..
引き続いて②の血行動態とは関連のない腎保護作用をお話しします。
これは主に尿細管と呼ばれる腎臓の一部(子宮体で濾過された後の尿が通り、電解質などの再吸収を司る部位)の修復による作用です。CKDによる腎機能障害が徐々に進行していく過程では、腎臓における低酸素状態がCKDの増悪に悪影響を及ぼしています。SGLT2阻害薬はCKD患者さんにおける貧血を改善することが最近少しずつ報告され始めています。腎臓の機能が低下するにつれ、エリスロポエチンと呼ばれる造血のために必要なホルモンが減少し、CKDにおいては腎性貧血と称される貧血が起こりやすくなります。SGLT2阻害薬はこのエリスロポエチン産生を亢進させる作用があると考えられはじめています。また、同時にSGLT2は腎臓における酸素需要を軽減させることも期待できます。ということで貧血の改善(ヘモグロビンの増加)、つまりは酸素供給量を改善(ヘモグロビンは身体の臓器に酸素を運ぶ役目です)させ、同時に酸素需要を減らすという腎臓で起こるミスマッチを改善することが出来るのです。
person 10代/男性 · 2024/11/07 ; 1型糖尿病 食後高血糖 眠気
繰り返しますが、使った方が良さそうな場合とそうでない場合があるお薬なため一度専門家と相談されることを推奨します。
フォシーガは慢性腎臓病の患者において、2型糖尿病の有無にかかわらず
副作用には、尿路感染、脱水、電解質異常、骨折のリスクが高まるなど様々な副作用が報告されています。
[XLS] 別表Ⅱ 診療報酬明細書の「摘要」欄への記載事項等一覧(薬価基準)
フォシーガを1日1回服用すると、1日約200~500kcalの糖が排出されます。
1ヶ月換算では約6,000~15,000kcalの糖が排出され、体重約1~2kgに相当します。
つまり、フォシーガの服用で、1カ月に最大約2kg体重を落とせるのです。
[PDF] 1型糖尿病における SGLT2阻害薬の安全性について
バイオファーマの一部である循環器・腎・代謝 (CVRM) は、アストラゼネカの主要治療領域の一つであり、当社にとって重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、世界の何百万人もの患者さんの心血管系の健康と、治療を改善する革新的なサイエンスを継続的に提供し、CVRM疾患の自然経過の緩和もしくは抑制、将来的には臓器の再生と機能の維持の実現を目指しています。
ヘモグロビンA1c下がらず、糖尿病の薬が変わった。フォシーガを服用開始
標準的な治療を受けている慢性腎臓病の方を対象とした臨床試験では、標準的な治療にフォシーガを追加することで病状の悪化(腎機能の悪化、末期腎不全への進行、心血管死、腎不全による死亡)が相対的に39%低下することが示されました。この試験では、副作用についても大きな問題がないことが確認されています。
フォシーガ錠10mg(小野薬品工業株式会社)の基本情報・副作用
HbA1cが高くなる原因は、その数値の元となる血糖値が継続的に上がるためです。
血糖値が上がる原因としては、インスリンという血糖値を下げる役割を果たすホルモンが有効に機能していなかったり、不足していることが考えられます。この要因となるものとして、以下のものが考えられます。
去 3 カ月間の平均血糖を反映するバイオマーカーであり、T1DM 及び T2DM の両方で、血糖治療
BMJ Open Diabetes Res Care 2020)。 また、オーストラリアのジョージ国際保健研究所には、日本学術振興会「頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム」を通じて、同大の大島恵医員らを派遣し、これまでさまざまな国際共同研究を行ってきた。糖尿病性腎症での貧血の臨床的重要性の国際比較も課題の1つとして位置付けられている。 一方で、SGLT2阻害薬は、近位尿細管に存在するSGLT2の働きを阻害することで尿細管での糖再吸収を抑制し、尿糖排泄量を増加させる。近年の大規模臨床試験の結果から、SGLT2阻害薬の腎臓病および心血管疾患の進行抑制効果が認められている。 また、SGLT2阻害薬により血液中のヘモグロビン値およびエリスロポエチン値が上昇し、赤血球産生の促進効果を得られるという報告がある。エリスロポエチンは、腎性貧血の治療にも使用されている、赤血球の産生を促進する造血因子の1つ。多くが腎臓で産生され、腎機能が低下すると産生が低下し腎性貧血が起こる。 そこで研究グループは、糖尿病性腎症患者で、SGLT2阻害薬の長期的な貧血の発症および進行に対する効果を検討するため、慢性腎臓病を合併する2型糖尿病患者4,401名を対象に、SGLT2阻害薬「カナグリフロジン」の腎保護効果を検討した多施設共同ランダム化比較試験である「CREDENCE」試験のデータを用いて、事後解析を行った。 まず、血液中のヘモグロビン値およびヘマトクリット値に対する「カナグリフロジン」の効果を評価した。その結果、観察期間中央値2.6年間で、カナグリフロジン群ではプラセボ群に比べてヘモグロビン値が0.71g/dL(95%信頼区間0.64〜0.78g/dL)およびヘマトクリット値が2.4%(95%信頼区間2.2〜2.6%)上昇したことが明らかとなった。 これらの上昇は、SGLT2阻害薬の尿量増加作用による脱水にともなう血液濃縮の結果と解釈することもできるが、他の血液濃縮の指標である血液中の総蛋白値およびアルブミン値と変化率を比べても、ヘモグロビン値やヘマトクリット値、赤血球数の上昇率は高値だった。 以上より、SGLT2阻害薬は血液濃縮だけでなく赤血球数を増加させる作用をもつことが示唆された。 研究グループは次に、貧血の発症および進行に関するエンドポイントとして、治験医師により有害事象として報告された貧血の発症に加え、鉄剤やエリスロポエチン製剤、もしくは輸血といった貧血への治療介入を含めた複合エンドポイントを設定し、「カナグリフロジン」の効果を検討した。 観察期間中、573例に貧血関連の複合エンドポイントを認め、その内358例に貧血の発症を認め、343例が鉄剤、141例がエリスロポエチン製剤の投与を開始し、114例に輸血が行われた。 その結果、カナグリフロジン群では、プラセボ群と比べて貧血関連の複合エンドポイントが35%抑制された(ハザード比0.65、95%信頼区間0.55〜0.77、P値 各エンドポイントでも、「カナグリフロジン」は貧血の発症を42%(ハザード比0.58、95%信頼区間0.47〜0.72、P値 この貧血関連の複合エンドポイントに対する効果については、年齢や性別、腎機能などの患者の背景因子で分けた層別解析でも同様の結果が認められた。 これらの結果により、「カナグリフロジン」が慢性腎臓病を有する2型糖尿病患者で貧血の発症および進行の抑制に関与することが示唆された。 「今回得られた知見により今後、カナグリフロジンが糖尿病性腎症患者の貧血に対する治療戦略に応用されることが期待される」と、研究グループは述べている。
ヘモグロビンが男性で10 g/dL、女性で9 g/dL未満、慢性溶血性貧血、異常 ..
インスリンがないと生命に関わる状態(いわゆる「インスリン依存状態」)かどうかを判断して、治療を開始します。ほとんどの2型糖尿病は、インスリン依存状態ではなく、「非依存」の状態ですが、尿中のケトン体が陽性の場合は、インスリン依存状態になっている可能性もあります。その場合はすぐにインスリン治療を開始することがあります。また、血糖が非常に高い場合は、「糖毒性の状態」といい、まずは血糖をある程度まで下げないと良くならない場合があり、すぐにインスリン治療が始まることがあります。それ以外の場合は、まずは、食事療法、運動療法を行います。食事療法、運動療法で目標の血糖値を達成できない場合は、薬物療法を用います。一方、1型糖尿病ではインスリン依存状態、すなわちインスリンが絶対的に欠乏している状態であることが多く、インスリン治療が不可欠です。特に、初診の際の血糖値が288mg/dl以上で、糖尿病症状が出てきてから1週間以内でケトアシドーシス(インスリン作用が破綻して体が酸性になる状態)に陥る場合は、「劇症1型糖尿病」といって1型糖尿病の中でも特殊な状態が疑われるため、入院の上、直ちにインスリン治療を開始する必要があります。インスリン依存状態の場合のインスリン注射は、1日4~5回(朝食前、昼食前、夕食前、就寝前)注射することが望ましいとされています。
承認番号:22600AMX00528(フォシーガ®錠5 mg)、22600AMX00529(フォシーガ®錠10 mg).
SGLT2阻害薬にはいくつか種類がありますが、SGLT2選択性で大別でき、SGLT2選択性が高いのか、低いのかで考えていきます。
SGLT2選択性が高いとはどういうことかですが、SGLT2は腎臓に特異的に発現するたんぱく質です。つまり主に腎臓のみで機能し他の器官に影響しないため、余計な作用がなくなるので副作用が少ないことになります。
ではSGLT2選択性が低いとはどういうことでしょうか。
それはSGLT2阻害薬がSGLT2だけでなく、SGLT1にも作用することを指します。
SGLT1は小腸・心臓・気管・脳などに発現しますので、SGLT1を阻害することで、低血糖のリスク上昇、下痢などの消化器症状、虚血状態の心筋や脳への悪影響などが懸念されています。
当院で採用しているSGLT2阻害薬はSGLT2選択性が高い『フォシーガ』です。
「糖尿病の飲み薬」を知って効果的に治療 HbA1cは改善している
フォシーガは、2型糖尿病、1型糖尿病、慢性心不全(慢性心不全の標準的な治療を受けている場合に限る)、慢性腎臓病(末期腎不全または透析施行中の場合を除く)に適応があります。
効能効果ごとの用法用量は、以下のとおりです。