アトピー性皮膚炎などさまざまな皮膚トラブルに対して効果を発揮します。
かゆいあせもができたら、掻き壊してしまう前にステロイド外用剤を活用し、一気に炎症を抑えるのが治療のポイントです。
デキサメタゾン吉草酸エステルの効果には、以下の点が挙げられます。
妊娠中のアトピー性皮膚炎や、妊娠することで出やすくなるかゆみなどの治療にも使われているステロイド外用薬。胎児への移行を心配する方もいますが、これまでに問題が起こった例は聞かれず、基本的に塗るタイプであれば大丈夫。
ステロイド外用剤には、低刺激性の軟膏タイプと、さらっとした使い心地のクリームタイプがあり、好みによって使い分けることができます。ただし、クリームは刺激性があるため、掻き壊してジュクジュクしたあせもには、刺激の少ない軟膏タイプを選ぶようにしましょう。
以下は、ボアラに代わる主な非ステロイド外用薬で、いずれもです。
市販のステロイド外用剤の中には、抗生物質が配合されたタイプも販売されています。抗生物質配合のステロイド外用剤は、初期のあせもから、ジュクジュクしたあせもまで、幅広く対応しているので、かゆくてつい掻いてしまうあせもや、細菌感染が気になる場合にも使用することができます。
ボアラ(一般名:デキサメタゾン吉草酸エステル)は、血管収縮作用や抗炎症作用のあるステロイド外用剤で、皮膚の炎症を改善する作用があります。
ステロイド外用薬は強さにより5段階に分けられますが、ボアラの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、(ベタメタゾン吉草酸エステル)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、メサデルム(デキサメタゾンプロピオン酸エステル)、フルコート(フルオシノロンアセトニド)などがあります。
外用薬では、1FTU(フィンガーチップユニット)という単位が有効になります。
あせもの症状に気づいたら我慢せず、ステロイド外用剤を使って早めに治療しましょう。
「乳児や妊婦、あるいは高齢者がステロイド外用薬を使っても大丈夫?」という声はよく聞かれます。
乳児は皮膚が薄いため、皮膚科では大人よりワンランク程度弱めのものを処方するのが一般的ですが、市販薬の強さの範囲であれば基本的に問題はありません。
6) 添付文書 医療用医薬品: メサデルム 4. 効能または効果
同じ薬でも人により効果が異なったり、軟膏・クリームなど種類によっても異なることがあります。
含まれるステロイドの成分量とは直接関係はありません。ステロイドの強さと副作用は、必ずしも一致しません。
メサデルムには、軟膏・クリーム・ローションの3つの剤型があり、疾患の種類や皮疹の状態、部位、季節に応じた使い分けが可能です。
軟膏は皮膚への刺激が少なく、湿潤型・苔癬化型のいずれにも使用できます。
クリームはW/O型(油性型)ですが、べたつきが少なく使用感に優れています。また、皮膚への浸透性に優れ水にも強いのが特徴です。
ローションはのびが良くさらっとした使用感で、有毛部や広範囲への塗布に適しています。
なお、軟膏とローションには、添加物として肌なじみの良いスクワランが配合されています。
[PDF] 外用副腎皮質ホルモン剤 プロピオン酸デキサメタゾン製剤 0.1% 0.1%
また、高齢者の方は肌が乾燥しやすくなるので、広範囲で肌荒れを起こしていることも多いものです。赤くガサガサした部分にはステロイド、乾燥だけのところには保湿剤、と塗り分ければ効果的に治療できます。赤みやガサガサが強い場合には放っておかず、ステロイドで早めに治すのが最適。
[PDF] 副腎皮質ホルモン外用剤 Dexamethasone
外用のステロイド剤(塗り薬)は、体内への吸収度の違いにより、5段階に分けられます。
(身体の場所によってステロイドの吸収率もそれぞれ違います。顔や外陰部は吸収率が高いとされています。)
ステロイド外用薬ランク一覧|特定非営利活動法人日本アトピー協会
ステロイドが心配という方は、飲み薬と塗り薬の副作用を混同してしまっている場合がほとんどです。
確かに内服剤ではさまざまな副作用が報告されていますが、患部だけに効くよう工夫されたものがステロイド外用薬。塗り薬は飲み薬に比べ、体に吸収される量はごくわずかなので、用法・用量を守って使えば問題ありません。
とはいえ、漫然と塗り続ければ、ニキビができやすくなる、赤みが逆に出てくる、などの副作用は出ることがあります。1週間塗っても効果が見られない場合は治療を変える必要があります。
ネリゾナソリューション(外用液), 1mg, バイエル㈱, バイエル㈱
一方、ヘパリン類似物質含有製剤を用いた1日1回14日間の人工乾燥皮膚への反復塗布では、0.5~3mg/cm2と塗布量の増加に伴う保湿効果の有意な差は認められませんでした3)。このように保湿剤の連用では塗布量は必ずしも効果に影響しませんが、ある程度十分な量を塗布することが保湿効果をより高めると考えられます。
また、塗布回数と保湿効果の検討では、ヘパリン類似物質含有ローションを塗布量2mg/cm2で14日間反復塗布した場合、1日1回塗布より1日2回塗布の方が保湿効果は有意に高くなりました(paired-t検定、p<0.05)(図2)3)。ヘパリン類似物質含有クリーム(W/O型)でも、同様に有意差が認められました(paired-t検定、p<0.05)3)。保湿剤は、塗布回数を少なくとも1日2回塗布することが効果を高めると考えられます。
[PDF] 3. 副腎皮質ステロイド剤(外用薬)のランク分類と副作用・使用方法
5段階の強弱があるステロイド外用薬ですが、市販薬で選べるのは弱い順に3段階まで。作用が強力な2段階は、処方薬のみです。いずれも用法・用量を守って長期間にわたらなければ、顔やデリケートゾーンにも使うことができます。
【目的】ステロイド外用薬はアトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静しうる薬剤であり,その有効性と安全性が科学的に立証され
「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018」4)(以下、ガイドライン)では「入浴後は急速に皮膚から水分が蒸発拡散し、ドライスキンの状態になっていくため、入浴後長時間保湿剤を塗らないまま放置すべきではない」と記載されています。
海外の報告では、アトピー性皮膚炎の小児患者と健康な被験者に10分間の入浴直後と30分後の塗布タイミングで保湿剤(市販の皮膚軟化剤)を塗布して効果を比較しています。
入浴前の角層中水分率を100%とした場合、各群の角層中水分率は、アトピー性皮膚炎の小児患者の入浴直後塗布群は平均141.6%、30分後塗布群は平均141%、健康な被験者の入浴直後塗布群は平均168.8%、30分後塗布群は平均178.6%で、いずれも入浴直後と30分後の角層中水分率に差は認められていません5)。
ただし、この試験では入浴の水温は33.9±1.2℃であり、日本のガイドライン4)上の「入浴・シャワー浴時の湯の温度は、おおむね38~40℃がよいと考えられる」との記載に示された温度とは異なっていることや単回塗布による比較であることは注意が必要です。
通常、保湿剤は連用します。連用時の保湿剤の塗布タイミングと効果の関係については、健康成人8例に保湿剤(尿素製剤およびヘパリン類似物質含有製剤)をそれぞれ14日間連続塗布して検討した報告があります。角層中水分量を電気伝導度により測定した結果、水温40℃で20分間の入浴1分後塗布と入浴1時間後塗布との間に有意な差は認められませんでした(図3)6)。
これらの試験結果から、保湿剤の塗布タイミングは入浴直後といった時間にこだわりすぎず、入浴後1時間以内を目安に塗布するように説明するとよいでしょう。
ただし、医師の説明と異なると患者さんの混乱を招くので、事前に医師からの説明の確認が大切です。
顔の皮疹に対してステロイド外用薬のミディアムクラス以上の有用性があります。 ..
ボアラには軟膏とクリームの2つの剤型があり、皮膚の状態や部位などに応じた使い分けが可能です。
適応疾患は、・皮膚炎群、、痒疹群、、などで、通常は1日1~数回、適量を患部に塗布します。
ただし、軟膏・クリームとも、皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には、原則として使用しません。やむを得ず使用する場合には、あらかじめ適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか、これらとの併用を考慮します。
ステロイド外用薬の種類 / アトピー性皮膚炎!かゆみをやっつけよう!
国内で実施されたメサデルムの一般臨床試験では、ステロイド外用剤が適応となる皮膚疾患に対して有効率が85.4%であったことが報告されています。また、再審査終了時におけるメサデルムの副作用発現率は1.1%で、その多くは塗布した部位に局在したものでした。
初診時には、これまでよりもっと病気に合った外用剤が処方されることを期待したい。 ..
皮膚外用剤は同じ塗布部位で併用することがあります。服薬指導の時に患者さんから塗布順序について質問され、回答に困った経験はありませんか。ここでは外用療法の塗布順序による効果や副作用の報告から、考え方を理解しておきましょう。
メサデルム軟膏0.1%の基本情報(副作用・効果効能・電子 ..
実際のところ、皮膚が薄くて吸収が良い箇所である顔やデリケートゾーンでも、症状によっては医師が最も強いステロイド外用薬を処方するケースはあります。
顔やデリケートゾーンに限らず、ステロイドは使うこと自体が良くないのではなく、長期にわたって使用するのが問題。必要以上に不安を抱かず、医師の診断に従うようにしましょう。
デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏 英語:dexamethasone ..
以下の場合はボアラの外用を避けなければなりません。該当する事項がある場合は、必ずご相談ください。
外用副腎皮質ステロイド > strong · エリザスカプセル外用400μg, デキサメタゾンシペシル酸エステル
なお、ボアラに限らず、ステロイド外用薬を長期間使用中に上記に該当する疾患にかかったり症状があらわれたりした場合は、自己判断で薬の使用を中止しないで診察を受けてください。急に薬の使用を中断すると、ステロイドでおさえられていた症状が悪化するおそれがあります。