以下のいずれかに当てはまる方には、フィナステリドを処方することができません。
また、フィナステリドはDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制し、徐々にヘアサイクルを元の周期に戻すことでAGAの進行を抑制することから、服用してから急激な変化が確認できる薬ではなく、通常6ヶ月の連日投与が必要と言われています。
AGA治療薬のメインはデュタステリドとフィナステリドという薬剤です。
10年という長期間の使用では加齢による自然な薄毛の進行も考慮する必要があります。フィナステリドはこの自然な進行を遅らせる効果もありますが完全に止めることはできません。
発毛を意図したAGA治療を1年程度続けると、ほとんどの方が発毛効果を実感されます。AGA治療薬の効果もほぼ出現した時期なので、場合によっては減薬を検討してもよい段階に入ります。
しかし、AGAは完治のない症状のため、薄毛改善の効果を維持したい場合は、「休薬」ではなく「減薬」という選択をする必要があります。薬のコストを少しでも減らしたい方や、毎日のプロペシア(フィナステリド)の服用やミノキシジル外用薬の塗布が負担になっているなどの理由で、減薬や治療中止をしたい場合は、医師と相談のうえで今後の治療の方向性を検討することをおすすめします。
続いては、AGA治療薬フィナステリドについて、よくある疑問にお答えしていきます。
・服用中の方は献血が禁止されています。日本赤十字社・血液事業部では、米国と同様に服用中の方は、 1カ月間の休薬期間をおいて献血することとしています。
・錠剤を割らないようにしてください。割れたプロペシアが妊娠中の女性の体内に吸収されると胎児に影響するおそれがあります。
・09年1月、プロペシアはドーピングリストから外れました。(スポーツ選手の方も安心して使えます)
・肝機能障害のある方は医師に相談してください。肝臓で代謝されるお薬です。服用中に肝臓の酵素が上昇した報告があります。肝機能障害のある方は、プロペシア錠を処方される医師にご相談ください。
・男性成人のみ服用してください。女性にはプロペシアの効果が認められていません。妊婦、妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人は服用しないでください。(妊娠中の婦人が本剤を服用すると、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。)
・前立腺がん検査を受ける予定のある方
プロペシア錠の成分は、前立腺がん検査で測定されるPSA値を約50%低下させることが知られています。したがって、測定したPSA濃度を2倍した値を目安として評価してください。
さらに詳しいプロペシア情報は下記のをご覧ください。
攻め系のAGA治療薬ミノキシジルには髪の成長因子を増殖させ、発毛を促す効果があります。
フィナステリド(プロペシア)の単独治療のメリット・デメリットについて説明します。
しかし、プロペシア(フィナステリド)は肝臓で分解される医薬品のため過度な飲酒には注意が必要です。アルコールとプロペシア(フィナステリド)の分解で肝臓に大きな負担がかかると、肝機能の低下が起こりやすくなります。
AGA治療を受けて6ヵ月から1年が経過すると、多くの方が発毛を実感します。発毛効果が現れると周囲の方から髪の毛が増えたことを指摘して貰える場合もあるでしょうし、新しい髪形にチャレンジするなど前向きな気持ちにもなれる期待もあります。そのため、薄毛で悩んでいた気持ちが楽になるでしょう。
ただし、髪が増えたことを周囲の方が常に評価してくれるとは限らず、むしろ発毛効果が顕著である場合など、逆にヴィッグなどの使用で増えたように見えているだけかもしれない、といった配慮から、増えたことを指摘して貰えないケースも大いに想定されます。さらに、AGA自体が完治したわけでもないため、治療を中止すると再び薄毛が進行する可能性が極めて高いです。薄毛改善の効果を継続させたい場合は、AGA治療を継続する必要があります。
AGAや薄毛に対し、なぜプロペシアが効果的なのか解説していきます。
重要な副作用として,頻度は明らかではないが,まれに肝機能障害があらわれることがある.
なぜ1日1回同じ時間に服用するかというと、フィナステリドに限らずお薬には有効血中濃度という考え方があり、お薬の効果が体内で発現する血中濃度帯があります。その血中濃度を一定に保つ為に1日1回同じ時間に服用することが重要とされています。
フィナステリドを服用した際に、起こりうる副作用は以下の通りです。
ただし、副作用の発現率もデュタステリドの方が高いことから、どちらで治療するかは薄毛の進行レベルや体質を確認しながら判断するのが一般的です。
フィナステリドの内服は 薄毛の進行を抑制することが主目的です。
これらの副作用は、服用を中止することで多くの場合改善しますが、長期的な影響については更なる研究が必要とされており、慎重な経過観察が求められます。
効果が実感されるようになるまでの期間は 最低でも 半年は必要です。
フィナステリドを10年間継続使用した場合、多くの患者で効果が持続することが報告されており長期使用における主な特徴は以下の通りです。
A. ROSSIらによる、フィナステリド内服10年経過を論文を紹介します。
フィナステリドは原則として1日1回就寝前もしくは同じ時間に服用します。必要に応じて投与量を増量することもできますが、1日1mgを上限として医師の服薬指導のもとで調整が必要です。
フィナステリド(プロペシア)デュタステリド(ザガーロ)のリスク副作用について
プロペシア(フィナステリド)の添付文書に併用禁忌薬は明記されていないため、他に服用している医薬品があっても安心して服用いただけます。不安な方は、医師に処方してもらう際に現在服用している医薬品などを伝えて相談すると良いでしょう。
フィナステリドは短いのですが、デュタステリドは長く作用することが出来るのです。
主な副作用には以下のようなものがあり、患者さんによっては生活の質に影響を与える可能性があります。
まずフィナステリドとデュタステリドに共通する副作用について説明します。
また、薬の副作用ではありませんがミノキシジルを用いたAGA治療には初期脱毛という特徴的な症状が現れます。
これらの副作用が見られた人は1%未満であり、危険性は低いとされています。
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に、胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じると記載があり、服用する場合には医師の診察による処方及び経過観察が非常に重要です。
プロペシア(フィナステリド)はどのようなメカニズムでAGAに作用しますか?
検査データの異常を含む全体的な副作用の発現割合は、フィナステリド1mg投与群で6.5%、プラセボ群で2.2%です。性機能に関する副作用はフィナステリド1mg投与群で2.9%、プラセボ群で2.2%に認められ、主な症状はリビドー減退(性欲の減退)が1.1%、勃起不全が0.7%と報告されています6。
しかし、効果が出ない理由はプロペシア(フィナステリド)と同様です。
フィナステリドは守りの薬、いわば「抜け毛を進行させない薬」であるのに対し、攻めの薬のミノキシジルという「発毛を促す薬」も存在します。ミノキシジルは外用薬と内服薬がありますが、より効果が高いのは内服薬です。
フィナステリドの推奨度を日本皮膚科学会ガイドラインにて確認すると、
同じ守り系の薬ではありますが、過去の臨床試験ではフィナステリドよりもデュタステリドの方が優れた効果を示したとの報告があります。
フィナステリドだけで効果を感じられないときには、を行いましょう。
また「フィナステリド」は、併用する際に注意が必要な薬も指定されていません。一方で同じAGA治療薬である「デュタステリド」は「CYP3A4」と呼ばれる薬を代謝する際に働く酵素の働きを抑える薬(リトナビルなど)と併用すると、薬の分解が遅れることがあり、併用注意薬に指定されています。
これらの副作用は個人差が大きく全ての患者さんに現れるわけではありません。
ただし、これらの数値は平均的なものであり個人差があることに留意する必要があります。一部の患者ではより顕著な改善が見られる一方効果が限定的な場合もあります。
フィナステリドを服用しても抜け毛が止まらないのですがなぜですか?
「テストステロン」と「5α-還元酵素」にアプローチし、DHTの生成を防ぐ事がフィナステリドの役割です。
フィナステリドが効くまでの時間には個人差がありますがが現れます。
ミノキシジルは、頭皮の血流を改善しながら成長因子を誘導することで発毛を促進する成分です。フィナステリドとは異なるアプローチをする治療薬であり、併用することで高い治療効果が期待できます。
これはフィナステリドの副作用としては有名でよく話題になりました。
デュタステリドは強力な薬剤であるため、副作用のリスクにも十分な注意が必要であり、使用前に医師と詳細な相談をすることが重要です。
フィナステリドの副作用が現れた際の対処法についていくつか紹介します。
詳しいフィナステリドの有効性や作用機序については、AGAブログの「フィナステリドの有効性」もご参照ください。
フィナステリドの副作用というより純粋にEDを発症しただけなのかもしれません。
基本的には、フィナステリドはです。一方で、費用の面から2日に1回の服用にされて様子を見られる方もいらっしゃいます。それで抜け毛が増えず現状維持できるようであれば、フィナステリドの服用回数をご自身で調整されても良いでしょう。もし、抜け毛がまた増えてくることがあれば、毎日1錠の服用に戻しましょう。