ウゴービ使用中、まれに以下のような重篤な副作用が報告されています。
このたび肥満症治療薬 ウゴービ(持続型GLP-1受容体作動薬)が保険適応になりましたのでご報告いたします。
国府のたまき青空病院は日本糖尿病学会の教育認定施設であり、ウゴービによる保険治療が行えます。
(藍住たまき青空クリニックで治療を行うことはできません)
⇨ リベルサスは胃で吸収されるため、有効性が弱まる可能性がある
一般名は「セマグルチド」と言い、「GLP-1受容体作動薬」に分類されます。
糖尿病治療薬の「オゼンピック」や「リベルサス」と同じ成分です。
投与方法は「オゼンピック」と同様、週1回皮下注射を行います。
容量は0.25㎎、0.5mg、1.0㎎、1.7mg、2.4mgの5段階があり、0.25mgからスタートし4週毎に増量していきます。
「ウゴービ」は既に糖尿病治療薬で使用されている「オゼンピック」や「リベルサス」と同様に、脳での食欲調整機構に作用したり、胃の蠕動運動の抑制することで体重減少効果が期待されます。オゼンピックの最大投与量が1.0mgであったのに対して、ウゴービは最大2.4mgの投与が可能です。「オゼンピック」の最大2.4倍と考えると効果は高そうです。
先ほど、『ウゴービ vs オゼンピック』の項目にてそれぞれの最大投与量においては、ウゴービの方が減量効果が上と推測される事を述べました。
リベルサスの効果を実感するには、服用から2〜3ヶ月が一般的です。
また、投与できるのは専門医がいる施設に限られますが、当院では肥満症専門医が常勤していますので投与可能です。 さらに、ウゴービを処方する施設において、食事療法などの肥満症治療を6ヶ月以上実施しても、十分な効果が得られない場合にのみウゴービを処方できるということも条件に加わっています。
ウゴービは自身で注射を行いますが、同じ有効成分「セマルグチド」同じ成分を持つ薬としてリベルサスがあります。メディカルダイエットと称し「GLP-1ダイエット」名前などで、自由診療での処方を行っているクリニックがいくつか存在します。
なお、ウゴービは皮下への注射剤として使用される薬剤となっています。
上述のデータのまとめとして、ウゴービ2.4mg/週(注射)、オゼンピック1.0mg/週(注射)、リベルサス14㎎/日(経口)のそれぞれの最大投与量においての体重減少効果として、私見としては下記と推測します。
肥満症は「本人の努力不足」というスティグマ(偏見)がありますが、食欲などには体質が大きく関係しています。肥満症の薬物療法を行うことで高度肥満でお困りの方のお役に立てるようにがんばります。
ウゴービでの治療には以下のような条件を満たす必要がありますので、ご確認ください。
フィットクリニック公式ホームページは、に基づきの監修のもと運営しています。
海外のデータですので、日本のリベルサスの容量(3mg or 7mg or 14mg)とは異なりますが、このデータからは『リベルサス20~40㎎/日がオゼンピック1.0㎎/週(注射)と体重減少効果は同等』であると推測されます。
どなたにでも処方可能なわけではなく、下記の方に対して保険適応となり処方可能です。
ウゴービ®とオゼンピック®、リベルサス®の薬価を比較してみます。
これらの薬には胃の不快感や下痢といった消化器症状の副作用があらわれます。本来は2週間に1度程度の割合で専門医が診察し、経過をみながら処方量を増やすなど慎重に対応するべきものとされています。肥満症でない人がいわゆる「やせ薬」として不適切に使用すると、低血糖や膵炎、胆石など重篤な副作用が発生する恐れもあります。
ウゴービの処方に関して、これらの診断を医師から受ける必要があります。
●ウゴービの適正使用について
A.体重についての条件
・BMI 35kg/m2以上の高度肥満のある方
・BMI 27kg/m2以上でさらに以下の項目に2つ以上該当する方
①耐糖能障害、②脂質異常症、③高血圧、④高尿酸血症・痛風
⑤冠動脈疾患、⑥脳梗塞、⑦非アルコール性脂肪肝、⑧月経異常・不妊
⑨睡眠時無呼吸症候群、⑩運動器疾患、⑪肥満関連腎臓病
ウゴービの価格(公定薬価)は、薬の量によって5段階に設定されています。
メディカルダイエットとは何?効果は?本当に痩せるの?メリット・デメリットもご紹介。フィットクリニックは豊富なプランをご用意しています。
ウゴービは臨床試験にてで、医師や専門家からも注目が集まっています。
薬価収載とは、厚生労働省が製造と販売を認めた新薬に価格を設定することで、これにより新薬は保険診療で使用できるようになります。そして、新薬であるウゴービは2024年2月22日に発売されることが決定しました。この発売はアジアで初めてであり、世界では6ヶ国目となります。
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ウゴービ®皮下注SDはオゼンピック®皮下注SDの適応違いだから薬価は同じになるんじゃないの?
ウゴービ(一般名:セマグルチド)の適応としては、以下が認められています。
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
●BMIが27以上で2つ以上の肥満に関連する健康障害*を有する
●BMIが35以上
4週間後、効果が不十分であれば1mgに増量して週1回投与します。
B.通常の食事運動療法で効果が得られないこと
・患者さん自身も記録をつけながら、適切な食事運動療法についての治療計画を作成し、治療を6ヵ月以上行っても改善しない。
・2カ月に1回以上の管理栄養士による栄養指導を受けている。
ウゴービの有効成分は「セマグルチド」で、GLP-1受容体作動薬です。
私も、糖尿病の数値は既に良くなっておりこれ以上良くしなくて大丈夫だが、是正を要する肥満がある患者さんに対し、「糖尿病の病名があることを逆手にとって減量を目指し受容体作動薬を使いましょう」と案内することがあります。ですので、糖尿病の合併がなくとも、肥満の患者さんに限って使用するのであれば必ずしも悪いことばかりではありません。後述しますが、アメリカでは既に糖尿病のない肥満の患者さんに受容体作動薬が使用可能となっており、日本でも発売が決定になっています。
ここでは当院で取り扱っているの種類と使い方について紹介します。
ウゴービ皮下注0.25mgSD、同皮下注0.5mgSD、同皮下注1.0mgSD、同皮下注1.7mgSD、同皮下注2.4mgSD(セマグルチド(遺伝子組換え)、ノボ ノルディスク ファーマ):「肥満症 ただし、高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。」 ① BMIが27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する ② BMIが35kg/m2以上 ※)肥満に関連した健康障害は、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳梗塞、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、月経異常、変形性膝関節症、慢性腎臓病などが挙げられます。 ウゴービ皮下注0.25mgSD、0.5mgSD、1.0mgSDは新効能・新用量・その他に係る医薬品、1.7mgSD、2.4mgSDは新効能・新用量・剤形追加に係る医薬品です。 ウゴービは、週1回皮下投与のGLP-1アナログ製剤です。 その食欲抑制効果と胃の蠕動運動抑制効果による体重減少効果はかなり大きいことが予想されます。もちろん、オゼンピックやリベルサスの副作用として認められた嘔気、下痢、便秘などの消化器系の副作用もより多く認められることが予想されますので、より慎重な経過観察が必要となります。 ウゴービの容量は0.25㎎、0.5mg、1.0㎎、1.7mg、2.4mgの5段階がありますので、0.25mgからスタートし4週毎に増量していきます。段階的に増量することで、副作用とその食欲抑制・減量効果を評価しながら治療をおこなうことができます。最大2.4mgの投与に至るのは、最短でも5ヶ月目とういことになります。 今後当院でも採用を検討しております。
オゼンピックの重篤な副作用としては、低血糖、急性膵炎があります。
高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
下記は、ウゴービとマンジャロを投与した時の体重変化量の比較です。
BMI27やBMI35と言われてもよくわからない方もいらっしゃるかもしれませんので下記が目安の身長と体重です。
※BMIは次の式で算出可能です。BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
ここでは発売前の臨床成績を紐解きながらウゴービ注の実力をみていきます!
痩せ薬にはどんな種類がある?効果に違いはある?クリニックで処方されるダイエット薬の特徴や作用の仕組みを解説します。なおフィットクリニックでもダイエット薬を取り扱っています。
ウゴービは毎週決まった曜日に、お腹や太ももへ自分で注射します。
2023年11月22日、新医薬品の薬価収載が行われ、注目の肥満症治療薬ウゴービ®皮下注 SDも薬価収載され、保険診療で使用されることが決定しました。ウゴービ®の有効成分はセマグルチドです。セマグルチドは持続性GLP-1受容体作動薬オゼンピック®皮下注と経口GLP-1受容体作動薬リベルサス®錠の有効成分として、2型糖尿病の治療に使用されています。
まずウゴービが処方される前提条件として、以下ふたつの項目があります。
しかし、受容体作動薬は胃腸の消化を遅らせるため、吐き気、便秘、下痢などの副作用を伴うケースがあります。少しくらいの吐き気や胃のむかつきであれば「それによる食欲抑制に期待しましょう」と我慢を促すこともありますが、日常生活に支障が出るのであれば中止が望ましいです。記事の中ではきちんとした説明を受けずに気軽に受容体作動薬のリベルサス錠を内服したらひどい体調不良に見舞われた、という記載がありますが、おそらく非糖尿病専門医が十分な説明なく処方したものと思われます。また、大柄な患者さんと小柄な患者さんでは薬の効き具合も異なると考えられるため、これは私の勝手な憶測ですが、本来ダイエットが必要ない、肥満とも言えないような方が内服し、薬の効果が肥満の人よりも強く出てしまったのではないか?という可能性もあると思います。
Q なぜ太っているだけだとウゴービは保険適用にならないでしょうか?
■BMI27:肥満に関連する健康障害がある場合に保険適応になるライン