傷跡の色素沈着を改善するには、以下の3つのポイントがあります。
治療中の反応の判断は経験上の事でありますので、多くの治療経験を重ねることで、わかるようになってきたことが多々ありました。
色素沈着を伴う成熟瘢痕のレーザー治療は以下のような流れで行います。
しみの原因であるメラニン色素をつくらせなくする作用があります。トレチノイン・ハイドロキノン治療はトレチノインで表皮の細胞を活発に増殖させ、表皮の底に沈んでいる、しみの色素を外に出し、ハイドロキノンで、しみの色素をつくる細胞に新しいしみの色素を作らせなくすることによってしみを薄くしていきます。
トレチノインは肌のターンオーバーを促進し、新しい細胞が生まれるのを促進します。結果として、メラニン色素を持った細胞が上へ押し上げられ、約1~2ヶ月で、表皮深層のメラニン色素を外に排出させます。
この記事では、ハイドロキノン・トレチノインの毛穴への効果について解説します。
トレチノイン・ハイドロキノンの原理をしっかりと理解し、肌状態や改善の目標レベルにあわせて治療を行うことがとても大切です。近年、個人輸入やネット販売によるトレチノイン・ハイドロキノンの使用が増えていますが、医師の診断なく、また、知識が乏しい状態での使用はお肌に悪影響を与える恐れがあります。当院は医師の診断のもと、適切に処方し、効果的な塗布法を指導します。
どんな治療でも効果の高い治療である以上、副作用は付き物であり、正しい使い方をしているうえでは、高い効果が期待できます。
トレチノイン+ハイドロキノンクリーム10g 4000円(税込み)
トレチノインは、ビタミンA誘導体の1つで、オールトランス型レチノイン酸とも言います。 私たちの皮膚は、表皮の一番深い基底層で作られ少しずつ表面に押し上げられ角質となります。その後は垢となり剥がれ落ちます。その入れ替えをターンオーバーといいますが、トレチノインは基底層に働きかけ、皮膚のターンオーバーを促進する作用を有しています。 このターンオーバーの促進で過剰なメラニンを排出し、新たな表皮を作る速度が速まることにより色素性疾患の改善と、皮膚の質感を改善させます。
しみを作る細胞(メラノサイト)には2種類あります。正常のメラノサイトで作られたメラニンは表皮の一番深い層(基底層)周辺に付着しており、メラノサイト自体は色がついていませんので、レーザーをあててもメラノサイトは無くならないばかりか(無くなってしまうと色が抜けてしまう)、表皮のメラニンにレーザーが反応すると正常のメラノサイトを刺激し、新たにメラニンを作ってしまいます。これがレーザー焼けです。
. 以下は基本的な使い方です。症状などにより適宜変更されます。
まずは夜1回の外用からはじめていきます。外用後3日ほどすると塗った部分に赤みがでたりかさかさになってきます。しばらくすると慣れていきますが、この反応には個人差があります。
トレチノインはビタミンAの誘導体で、米国ではしわやにきびの治療薬として使用されています。皮膚の角質をはがし、表皮の細胞を分裂させたり、皮脂の分泌抑制や、真皮のコラーゲンの分泌を高めるなどの作用があります。
実際、トレチノインはニキビやニキビ跡に対して以下の効果を発揮します。
トレチノインに対する皮膚の反応は個人差が大きく、その方に適した塗布法を実施することによってトレチノインの効果を最大限に発揮することができます。症状・肌質を観察しながら、お一人おひとりの目的・目標に照らし合わせた塗布法を丁寧に指導しています。
ニキビ跡の色素沈着には、赤いもの、紫がかっているもの、赤黒いものがあります。
表皮の細胞は表皮の一番深い層(基底層)で生まれてから、徐々に表面に押し上げられてきてやがて角質となり、最後は垢となって皮膚からはがれていきます。
この表皮の細胞の一生のサイクルをと呼び、約4週間かかることが知られています。
これらは、トレチノインの効果も比較的早く実感することができるシミです。
トレチノインを使用すると皮膚のターンオーバーが早まるため、個人差はありますが、かさつき感、赤み、刺激などが発生する場合があります。当院では使用方法をご理解の上、0.025%(低濃度)~0.1%(高濃度)のトレチノイン外用薬を処方しております。通常は低濃度よりスタートし、高濃度へステップアップしていきます。 色素性疾患の改善にはトレチノインに合わせて後述するハイドロキノンとの併用治療を行います。
トレチノインが効果的なシミの種類としては以下がいわれています。)
トレチノインは表皮の深い層にあるメラニン色素を外に出してしまう働きを持っています。トレチノインは表皮の細胞を活発に増殖させるために、表皮の細胞はどんどん押し上げられていきます。言い換えれば、ターンオーバーを2週間程度に速める手段として、トレチノインを使うということです。そのときにメラニン色素を一緒に持ってあがっていき、2ないし4週間でメラニン色素を外に出してしまいます。
④トレチノインが乾いてから、ハイドロキノンを気になるところに塗布
トレチノインの使用方法の説明を行います。帰宅後、 ご自分で薬を塗っていただきます。
また、ハイドロキノンとトレチノインを使用する際には、必ず休薬期間を設けます。
主に美容を目的とした治療を行い、皮膚の悩みや美容に関するコンプレックスを解消するための治療を施していきます。
お肌に関する悩みの治療を行うと共に、各種美容的治療法により皮膚の老化を予防した、正常の皮膚をよりきれいに治療する分野です。
トレチノインや美白クリーム外用、その他ピアスの穴開け(耳たぶ)を行っております。
ハイドロキノンとトレチノインは、効果が高い一方、副作用が出やすい薬です。
シミ、しわ、ニキビ痕に高い効果の塗り薬です。
トレチノイン・ハイドロキノン療法はシミをとる方法のひとつで、特に新しい方法ではないのですが、テレビ取り上げられ、特に人気が高まっている治療法です。
シミとは、一般的にメラニン色素の沈着によるものといわれています。
2~4ヶ月の治療で効果が出る方が多いですのでそれまで外用は継続しておこなっていきます。しみの種類や、患者さんの皮膚の反応によりトレチノインの濃度を変更したり、塗る回数などを調整しながらおこないます。
使用開始時のトレチノインやハイドロキノンの塗り方についてお伝えします。
聖心美容クリニックには、日本美容外科学会(JSAS)理事長・専門医・会員、日本美容外科学会(JSAPS)正会員、日本形成外科学会 領域指導医・再建マイクロサージャリー分野指導医・小児形成外科分野指導医・専門医・会員、医学博士、日本再生医療学会 再生医療認定医・会員、日本美容外科医師会 会員、日本臨床医学発毛協会認定 発毛診療指導認定医、日本臨床抗老化医学会 会員、日本皮膚科学会 専門医、日本美容皮膚科学会 会員、日本外科学会 専門医、日本形成外科手術手技学会 正会員、日本頭蓋顎顔面外科学会 会員、日本小児外科学会 会員、日本メソセラピー研究会 会員、国際形成外科学会(IPRAS)会員、IMCAS World Scientific Committee 2017,board memberなどの資格を有した医師が在籍しております。
3.ハイドロキノンを、できるだけ広い範囲に伸ばして塗りましょう。
ビタミンAはお肌の若返りに非常に有効な栄養素です。
トレチノインは、ビタミンA誘導体で、生理活性はビタミンAの数百倍といわれております。またアメリカでは、シミやシワ、ニキビの治療薬として認可されております。
※ ご使用毎にトレチノインとミックスした製品を混合して、ご使用下さい。
皮膚科領域で色素沈着の治療に用いられてきた薬剤で、高い還元性を持つ物質です。自然界では、イチゴ類、麦芽、紅茶、コーヒー、細菌類など身近なものに含まれています。
トレチノインが有効的なのは、色素沈着によるくすみと、乾燥によるくすみです。
通常、治療開始後2週間後、6〜8週間後、診察します。
下記経過を辿る治療ですが、状況によりトレチノインの調整が必要になります。
当院では、アトピー性皮膚炎の色素沈着を治すプランを2つ用意しています。
トレチノイン酸(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものであります。このトレチノイン(レチノイン酸)は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。
レーザー治療後の色素沈着予防にも有効ですので、オススメします。
それに比べて真皮内のメラノサイトにはメラニンが詰まっているので、メラニンにレーザーが反応し、メラノサイトごとやっつけてしまうことが出来ます。
トレチノインはします。毛穴の詰まりやニキビの予防に効果があります。
俗に言う"ほくろ"とは、色素性母斑もしくは母斑細胞母斑のことであり、胎生期の神経堤由来の母斑細胞という細胞が増殖したものであり、増殖の仕方や部位によって様々な臨床像を呈します。