この記事では、ハイドロキノンの肝斑への効果について詳しく解説いたします。


いわゆるシミには、日光黒子(老人性色素斑)、肝斑、炎症後色素沈着、後天性真皮メラノサイトーシスなどがあります。
種類によっておすすめできる治療が異なります。
当院では以下の治療をご用意していますのでお気軽にご相談ください。


今回は、紫外線のお話ではなく、肝斑(顔のシミ)のお話。👩‍⚕️

スペクトラ(Qスイッチヤグレーザー)というレーザーを使って肝斑を取り除いていきます。
従来のレーザーやフォトフェイシャルの場合、かえって肝斑を悪化させてしまう恐れがあったのですが、低出力のレーザー照射により症状の悪化を抑えて、徐々に肝斑を薄くしていきます。
また、トレチノイン、ハイドロキノンの外用薬や効果を高めるためにトラネキサム酸の内服薬もあります。

肝斑とはホルモンバランスの乱れなどの原因で炎症が続き、メラニンをどんどん作り出す「炎症性の色素沈着」だと言われており、一般的に30〜40代のアジア人女性に多く見られる薄茶色をしたシミの一種です。肝斑の原因はまだ明らかになっていませんが、妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用をきっかけにあらわれることがあることから女性ホルモンが関与していると言われています。その他にも、さわりグセなどによる物理的な刺激、毛細血管の拡張なども肝斑ができる原因と考えられています。今まで肝斑には禁忌とされていたレーザー照射が可能となりました。レーザートーニングを受けることで今まで消せなかった肝斑も治療可能です。また内服(トラネキサム酸、ビタミンC)などを併用するとより効果が促進されます。

. 1~3ヶ月になります。肝斑・扁平母斑はこれよりも長くなります。

ハイドロキノンは、メラニン色素の合成を抑制する働きがあります。表皮の基底層にはメラノサイトと呼ばれるメラニン色素を作る細胞が存在し、メラニン色素が合成されることによりシミができてしまいます。ハイドロキノンはメラノサイトの活性を抑制し、メラニン色素の合成をブロックします。
市販されている美白剤にもハイドロキノン成分は含まれていますが、メラニン色素を排出すような作用はないため、すでに存在しているシミはなかなか良くなりません。当院では東京大学形成外科で使用されているハイドロキノン外用薬を使用しています。
ハイドロキノンは酸化しやすい物質なので、開封後、長期間放置すると劣化してしまいます。酸化したものを使用しても望むような効果を得ることはできない可能性が高いので使用期限は必ず守りましょう。

肝斑の治療の原因は複合的であり、1種類の治療だけで十分な効果を得られることはそれほど多くありません。
当クリニックでは通常、ピコレーザートーニング、レーザートーニング、メソアクティス、ケミカルピーリング、トレチノイン・ハイドロキノン療法、内服など、これらの治療を効果的に組み合わせて行います。

ハイドロキノンは美白効果のある外用薬で、肝斑にも効果があります。

日光のシミである老人性色素斑(日光黒子ともいいます)と肝斑を見分けることはとても大切です。なぜかといいますと治療の方法がまったく違うからです。

肝斑・炎症性色素沈着・老人性色素沈着・雀卵斑(ソバカス)などに効果があります。

5分ぐらい経過して浸透したらハイドロキノンをシミのエリアへ塗る。

肝斑は一般的なレーザー治療にて増悪しますので禁忌とされています。肝斑の上に老人性色素斑があり、老人性色素斑の治療のためレーザーを打ち込んだ結果、肝斑が悪化するということはよくあります。

トレチノイン酸(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものであります。このトレチノイン(レチノイン酸)は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。


使用開始時のトレチノインやハイドロキノンの塗り方についてお伝えします。

トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、ビタミンAの50-100倍の生理活性を有しています。
トレチノイン(レチノイン酸)は米国ではシワ・ニキビの治療医薬品としてFDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。
使用開始後に皮剥けが起こりますが、トレチノインは角質をはがす作用があるため、シミ・ニキビ治療に大変効果的です。
また薬の効き方には個人差があり、個別に反応を見ながらの治療になりますので、診察時の説明を参考にしてください。

3.ハイドロキノンを、できるだけ広い範囲に伸ばして塗りましょう。

トレチノインを併用する場合には、トレチノインを患部に塗り込む
3.トレチノイン浸透後(10~15分後)、ハイドロキノンを患部より少し広めに塗り込む
(トレチノインを広げないように、外側から内側に向けて塗ってください)※ハイドロキノンを使い始める場合、特にアレルギー体質の方や敏感肌の方はパッチテストをすることをおすすめします。
初めて使用する際は腕などの目立たない部位に塗り、1日経ってもかぶれていないことを確かめてから使用するようにしましょう。
※ハイドロキノンは、光や熱によって変性しやすい成分です。
冷暗所に保存するようにし、開封後は早めに使用するようにしましょう。
※皮膚の薄い部分(目の周りや口の周り)のご使用はお控えください。




ハイドロキノンは、強い紫外線を浴びることで、色素沈着を起こす場合があり、かえってシミが濃くなってしまう可能性があります。使用するのは夜のみとし、外出の際には紫外線対策を徹底しましょう。
酸化して変色したハイドロキノンは肌トラブルを引き起こす可能性があるので使用しないよう注意してください。
保管方法につきましては、ハイドロキノンを購入したクリニックの指示を守るようにしましょう。
また、妊娠中や授乳中の方、妊娠の可能性がある方は、ハイドロキノンを使用することができませんのでご注意ください。

ハイドロキノンを使った美白治療は、症状によっても異なりますが、おおよそ2〜3カ月で効果が現れるといわれています。
5カ月近くかかっても症状が改善しない場合は休薬期間を設け、肌を休ませてから医師の指示に従い治療を再開しましょう。

ホームケアとしてはとても優秀な美白剤であるハイドロキノンですが、完全にしみを除去するのは難しい場合が多いです。
即効性や確実性を求めるのであれば、シミ取りレーザーや光治療を選択するといいでしょう。
いずれもその時のしみやお肌の状況によって、最適な治療方法が異なりますので、かかりつけのクリニックまで是非ご相談ください。


ハイドロキノンは医療機関の処方薬だけでなく、市販されているクリームや美容液にも含まれている場合があります。
しかし市販される化粧品に含まれるハイドロキノンの濃度は厚生労働省によって制限されているため、肌の状態によっては改善効果が実感できない可能性があります。
一方で、通販サイトには海外輸入品など定められた濃度を大きく超えるハイドロキノンが含まれている商品も存在します。

高濃度のハイドロキノンによって肌トラブルを引き起こす可能性があるため、安全のためにも医療機関で適切なハイドロキノンを処方してもらうことをおすすめします。
医療機関でハイドロキノンを処方してもらえば使い方や副作用に関する詳しい説明も受けることができ、万が一皮膚トラブルが生じた場合にもすぐに医師に相談することができます。
ハイドロキノンは正しく使用すれば安全な薬ですので、正しい知識をもち医師の指示を守った上で適切な使用を心がけましょう。

トレチノインはします。毛穴の詰まりやニキビの予防に効果があります。

図のように肝斑の中には、「広い意味の肝斑(広義の肝斑)」「狭い意味の肝斑(狭義の肝斑)」「スキンケア肝斑」「日光のシミが多発して肝斑に見えるもの」が含まれています。これらの肝斑の要素がそれぞれ混ざりながら肝斑の症状を作っています。いろいろなタイプの肝斑がありますので、肌の摩擦をなくすだけでかなり薄くなる肝斑もあれば、塗り薬がとても効きやすい肝斑もあります。肝斑と一言で言っても様々ですので、どの特徴をもつ肝斑かで治療や治りやすさも変わります。当院ではこのことを念頭に肝斑の診断と治療を行っています。

トレチノインとハイドロキノンを併用する際の、塗布の順番は下記となります。

トレチノイン(レチノイン酸)は米国ではしわ・にきびの治療医薬品として、FDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。日本では認可されておりませんが、本院では米国の製品にさらに改良を加えたものを処方しております。

この治療法の目的は、トレチノインを使って表皮のメラニンの排出を促し、ハイドロキノンを使

ハイドロキノン(ヒドロキノン)はメラニンを作るチロジナーゼの働きを阻害し、さらにメラニン色素を作るメラノサイトそのものを壊す働きがある、もっとも強力な美白剤です。その効果は市販の美白化粧品の数十~数百倍程度と言われています。

トレチノイン・ハイドロキノン|大阪プライベートスキンクリニック

肌再生効果のあるトレチノインと、強力な漂白作用のあるハイドロキノンで、肌を活性化し、にきび、しみ、しわなどを改善する治療方法です。美白効果のあるビタミンCローションを組み合わせるとさらに効果的です。

完全予約制:最終受付は各終了時間の10分前となっております。 漫画

当院では最新のQスイッチNd:YAGレーザー、StarWalkerを導入しています。
Qスイッチレーザーはメラニン系疾患や刺青をターゲットにしています。
特に加齢や紫外線による影響で顔や腕などにみられる日光黒子(老人性色素斑)やそばかすなどの茶色いシミにはレーザー治療がよく効き、通常は1回のスポット照射で効果がでることが多いです。
照射後は一時的に黒いかさぶたとなりますが、10日前後でかさぶたは剥がれおちます。
その間は貼付剤(シール)による保護を行い、かさぶたがとれたあとは日焼け止めをしっかり塗布するなどが必要となります。
また、太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症には保険適用で照射できます(3か月の間隔をあけて追加照射が可能です)。

トレチノイン/ハイドロキノン/ホームケア化粧品薄いシミや肝斑、くすみ、ザラつき、ニキビの改善。 ..

肝斑の原因としては、「紫外線」「女性ホルモン」「遺伝的要因」「肌の摩擦」が関係しています。

シミを作るメラノサイトの働きを抑えるハイドロキノンと出来てしまったシミの元、メラニンを早く排出するトレチノインです。

肝斑の予防、または、できてしまった肝斑をこれ以上悪化させないためには、以下のことに気をつけましょう。

紫外線対策が重要で、ハイドロキノン・トレチノインなどの外用やトラネキサム酸・ビタミンCなどの内服が有効です。 肝斑(かんぱん)

肝斑や炎症後色素沈着(ニキビや外傷・やけど等の色素沈着)にはレーザー治療は無効ないし逆効果となることが知られていますが、弱めの出力で顔全体に当てる「トーニング」とよばれる方法があります。
1~2週間おきに10回程度の治療が必要になりますが、お顔全体のトーンアップが期待できます。