が,2008 年にクラリスロマイシン(clarithromycin: CAM)とリファブチン,2011 年にリファンピシン
☑ イミペネム/シラスタチン:チエクール®
カルバペネム系の抗菌薬です。
発疹、発熱、血球減少、腹痛、下痢、食欲不振、吐気、
肝機能障害、腎機能障害などの副作用が出ることがあります。
●尿の色が赤褐色になることがあります。
●てんかんの既往のある方や中枢神経系の障害のある方は
使用できない場合がありますので医師または薬剤師にご相談下さい。
投与法、期間)
1日2回の点滴を入院中は基本的に連日行います。
非結核性抗酸菌症 | 複十字病院 公式サイト(東京都 清瀬市)
注射薬(一般名:商品名)
☑ アミカシン:アミカシン®
アミノグリコシド系の抗菌薬です。米国の治療指針において、以前より重症例に対し
アミカシンの点滴が推奨されていました。日本ではアミカシンに感受性を有する非結核性抗酸菌症に対し、2019年2月から使用可能になりました。
耳鳴・耳閉塞感・耳痛・眩暈・難聴等や肝機能障害、腎機能障害などの副作用があります。
●アミカシンの点滴時に聴力検査を行います。治療期間中にも必要に応じて聴力検査を実施します。
投与法、期間)
1日1回の点滴:点滴開始後に血中濃度を測定して投与量を決めます。
入院中は基本的には毎日、退院後は週3回かかりつけ医で継続を依頼します。
期間:通常は3-4ヵ月、病状によっては最大で6ヵ月程度継続することがあります。
☑ セフタジジム:モダシン®
セフェム系の抗菌薬です。
肝機能障害、血液像の異常、発疹、かゆみなどの副作用が出ることがあります
投与法、期間)
1日2回の点滴を病状に応じて行います。
肺MAC症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
レボフロキサシンやモキシフロキサシンなどのニューキノロン系薬剤は、結核菌のDNAジャイレース(遺伝子の複製や転写に関与する酵素)を阻害することで殺菌作用を発揮します。
リファンピシンは、耐性菌の出現や副作用により効果が得られないケースが存在します。このような状況下では、他の抗結核薬を用いた代替療法を検討する必要があります。
○リファンピシン(またはリファブチン)+エタンブトール+クラリスロマイシン(+ストレプトマイシンまたはカナマイシン)
☑ シタフロキサシン:シタフロキサシン®
ニューキノロン系の抗菌薬です。
下痢、軟便、発疹、めまい、頭痛、腹部膨満感、便秘、消化不良、吐き気、口内炎などの副作用があります。
●海外で大動脈瘤・大動脈解離との関連性が示唆されました。患者さんご本人またはご家族が、大動脈瘤・大動脈解離を患ったことがある場合は主治医または薬剤師にご相談下さい。
☑ リファンピシン:リファンピシン®
胃のむかつき、かゆみ、発疹、顔が赤くなるなどの症状のほか、肝機能障害や血球異常、
発熱、悪寒などのインフルエンザ様症状などの副作用を起こすことがあります。
●尿、便、体液などがオレンジ色になることがあります。
ソフトコンタクトレンズに色がつくこともあり、洗浄液でもとれないので注意が必要です。
K-237 クラリスロマイシン、リファンピシンとの薬物相互作用試験
内服薬(一般名:商品名®)
☑ クラリスロマイシン:クラリスロマイシン®
☑ アジスロマイシン:アジスロマイシン®
ともに肺非結核性性抗酸菌症の治療において非常に重要なマクロライド系の抗菌薬です。
吐き気、軟便、腹部膨満感、味覚異常(苦味、金属の味がするなど)、発疹、肝機能障害、腎機能障害などの副作用があります。
稀に不整脈、耳がきこえにくくなるなどの症状が出ることがあります。
●特に心臓の病気があるかたは定期的な心電図などの検査が必要です。
☑ エタンブトール:エサンブトール®
発熱、発疹、肝機能障害、視力障害(視力低下、視野異常など)や手足のしびれなどの副作用が出ることがあります。
●視力障害は早期に発見すれば回復しやすい症状です。かかりつけの眼科で定期的な検査を受けることをおすすめします。視力障害やしびれなどの症状を自覚された場合はすぐに主治医(眼科医)に相談してください。
リファンピシンの特徴的な副作用として、体液や分泌物のオレンジ色への着色が挙げられます。
リファンピシンの酵素誘導による併用薬の体内動態に対する影響-肺MAC症患者におけるリファンピシンとクラリスロマイシンの相互作用-.
日本の診断基準では、症状がなくても、CT検査などの画像検査で非結核性抗酸菌によると考えられる変化があり、非結核性抗酸菌が痰やで採取した洗浄液などから培養検査で発育すれば、肺非結核性抗酸菌(肺NTM)症と診断できます。
クラリスロマイシンまたはアジスロマイシン+エタンブトール+リファンピシン
■予防
HIV感染者では、抗レトロウイルス療法(ART)を受けていない、またはARTを受けてもウイルス血症が持続しているが完全に抑制できるARTレジメンの現在の選択肢がない場合で、CD4数が50 cells/mm3未満の際には、播種性MAC症に対するアジスロマイシン(またはクラリスロマイシン)での予防が推奨されている(※CD4数が50 cells/mm3未満でも直ちにARTが開始できる場合には、推奨されていない)。
リファンピシン、エタンブトール、クラリスロマイシン、アミカシン, 菌量の急速な減少、症状の改善
ただし、非結核性抗酸菌(NTM)は環境にいる菌なので、病気でなくても痰に菌がまぎれこむことがあるため、痰の検査では最低2回、菌を検出することが必要です。どうしても痰が出ない場合には、ネブライザーにより食塩水を吸入してから痰を出したり、気管支鏡検査を行ったりする場合もあります。菌の種類によって治療薬が異なるため、痰の検査で菌の名前を調べることは重要です。
[DOC] 抗酸菌症(結核および非結核性抗酸菌症)の治療薬と副作用
日本で多い菌種は、マイコバクテリウム・アビウム、マイコバクテリウム・イントラセルラレの2つで、合わせて日本の非結核性抗酸菌症の7割以上を占めます。この2つの菌をまとめてMAC(マック)と称します。ついで多いのがマイコバクテリウム・カンサシです。
リファンピシンと抗HIV薬の併用(DHHSガイドライン2022年版より改変) ..
抗酸菌とは一般細菌と異なり、染色されにくいが、一旦染色されると酸性アルコールによる脱色素剤に抵抗性を示す、酸に抵抗する菌のことをさします。抗酸菌属には、結核菌、らい菌や非結核性抗酸菌などがあります。非結核性抗酸菌によって起こった感染症が非結核性抗酸菌症です。
非結核性抗酸菌は、現在100菌種以上が発見されていますが、人に病気を起こすのは15菌種程度です。そのうちアビウム、イントラセルラーレの2菌種 が全体の7~8割を占めています。この2菌種を合わせてMAC(マック)と呼びます。次いで、カンサシーという菌が2割弱を占め、その他の珍しい菌種が1割弱で認められます。
結核菌は人に寄生する細菌(結核菌は体外では生存できない)で、人から人に感染しますが、非結核性抗酸菌はもともと塵埃、土壌、水など人間の身近な環境に生息しています。こうした環境中の粉塵や、水しぶきなどと一緒に菌を吸い込むことにより感染します。誰にでも感染の可能性はありますが、人から人に感染することはありませんので結核のように隔離入院をすることはありません。また、非結核性抗酸菌症が進行して結核になることもありません。
クラリスロマイシンと抗HIV薬の併用(DHHSガイドライン2022年版より改変)
MAC症の治療は, リファンピシン(RFP), エタンブトール(EB), クラリスロマイシン(CAM) の3薬剤による多剤併用療法が標準治療であり, 必要に応じてさらにストレプトマイシン(SM) またはカナマイシン(KM) の併用を行う()6)。CAMは化学療法の中心となる薬剤であり, CAM耐性MAC症の治療は非常に困難となる。CAM単剤投与は数カ月以内にCAM耐性MAC菌が出現することが報告されていることから, 症状が軽微であっても, CAM単剤投与は避けるべきとされる。 治療期間は, 少なくとも排菌陰性化後1年間は継続するべきとされているが, 治療終了後の再燃・再感染は頻繁に認められており, 最適化学療法期間の設定は今後の重大な課題である。
強い又は中程度のCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン、フルコナゾール等)との併用について教えてください。 (リトゴビ)
社内資料:ミダゾラムとの薬物相互作用試験(M522101-EU24試験)
社内資料:ブプロピオンとの薬物相互作用試験(M522101-EU25試験)
社内資料:モンテルカストとの薬物相互作用試験(M522101-EU23試験)
社内資料:ワルファリンとの薬物相互作用試験(15L-CL- 018試験)
エタンブトール、リファンピシンなどを非結核性抗酸菌症(MAC症)に対して ..
薬による治療は、複数の抗菌薬(抗生物質)を同時に使います。非結核性抗酸菌(NTM)に効く薬は限られており、1年以上の長期にわたって薬を飲むことが必要です。
薬の治療を始めるかどうかは一律には決まっていません。肺非結核性抗酸菌(肺NTM)は、一般に長い経過をたどりますが、日常生活には支障がないまま、ゆるやかに進行していくことも多いです。治療をしなくても痰から菌が検出されなくなったり、何年もレントゲンの影が変化しなかったりする患者さんもいますが、年単位で少しずつ進行していく例が多いです。自覚症状が乏しいこともめずらしくありません。多くの場合は緊急に治療を開始する必要はないので、患者さんの基礎疾患などの背景と治療内容、自覚症状、副作用や定期的な画像や喀痰検査などの重要性を理解したうえで治療を開始します。治療に年齢制限はありませんが、高齢の患者さんも多いため、薬の副作用も考慮し、病状によっては治療をせずに経過観察する場合もあります。以下のような場合には治療開始を考慮します。
肺NTM症は、クラリスロマイシン、リファンピシン、エタンブトールを中心とする複数の抗
非結核性抗酸菌は自然界に存在しており、それが感染するということは免疫が落ちていることが考えられます。
日常生活の改善によって、抵抗力や自然治癒力を高めることが重要です。規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、ストレスや疲れをためないことを心掛けましょう。
クラリスロマイシンまたはアジスロマイシン、リファンピシン、エタンブトールの 3 剤の内
治療は患者さんの症状や年齢等を考慮し、薬物療法を中心に行われます。
最も一般的な方法はクラリスロマイシンという抗生物質とリファンピシン、エタンブトールという結核治療薬の3種併用で、完全に治すために1年以上の長期に亘り服用する場合が多いです。
開始したが,肝障害が出現したためリファンピシン,クラリスロマイシン,レボフロキサシンに変更
代表的な治療薬はクラリスロマイシン(またはアジスロマイシン)とエタンブトールで、この2種類の薬にリファンピシンを加えて3種類の薬で治療します。このうちクラリスロマイシン(またはアジスロマイシン)は治療に重要な薬です。飲み薬だけでは治療の効果が不十分な場合などにはストレプトマイシンの注射剤(筋肉注射)、アミカシンの点滴注射や後述する吸入薬(アリケイス®)を使用する場合があります。リファンピシンのかわりにリファブチンを用いることもあります。
エタンブトール(EB)、リファンピシン(RFP)を加えた3剤併用療法も
2004年~2009年:発症、増悪、治療開始
2004年39歳の時にいつものように健康診断を受けました。後日、例年は結果が手紙で通知されるだけなのですが、今回は精密検査が必要という電話がかかってきました。すぐに病院を受診したところ「肺がんではないが非結核性抗酸菌症の疑いがある」と医師の話を聞き、初めて聞く病名に戸惑いましたし、当時は予後が良くない、治す薬がない、などと言われ、不安を持ちました。連日ネット検索をしましたが、情報も少ない状況でした。 こうした状況の中、A病院で気管支鏡検査等の結果、アビウム菌陽性(ガフキー8号)となり肺MAC(Mycobacterium avium complex)症と確定診断があったのが、2005年でしたが、当時は自覚症状がなかったため経過観察となり定期的にレントゲン検査や喀痰検査、血液検査をすることとなりました。 2007年42歳の時、体調を崩し咳・痰がひどく呼吸も苦しいことから予約外受診をして、クラリスロマイシンという抗菌薬を単剤で1日400mg/日飲み始めることとなりました。投薬により吐き気や下痢といった症状が続き、整腸剤と吐き気止めも併せて内服していました。7か月後の2008年2月には咳や痰は多少あったものの、レントゲンの結果、投薬効果が確認できたとして投薬終了と言われました。しかし、投薬終了に喜んだのも束の間、その5か月後の再診で数年分を数か月で悪化していると言われ、投薬再開となってしまいました。加えて、その半年後には「投薬に効果なし」とされクラリスロマイシンが倍量の800mg/日となりました。増量によって口中に苦みを感じるようにもなりました。なにより、再開や増量という展開に不安感が増しました。