しかし初期脱毛が起こるにはきちんとした理由があるのも確かです。
( 1 ):血行促進 効果
もともとミノキシジルが高血圧の薬として使用されていたのは、ミノキシジルに血管を拡張させる作用があるからです。
つまり、ミノキシジルを用いることで血管が拡張されるため、血流が促進されて栄養が髪の細胞に届きやすくなります。
そうすれば、髪が健康に育ちやすくなることから発毛に繋がるのです。
ミノキシジルは男性の薄毛だけでなく、女性の薄毛にも効果的とされています。
( 2 ):毛母細胞の活性化 効果
ミノキシジルには新しい髪を生成するために重要な役割を果たす毛母細胞を活性化させる働きがあります。
AGAの場合、ヘアサイクルの「休止期」と呼ばれる髪の生えない期間が長くなっています。
しかし、新しい髪を作るために毛母細胞が活性化されれば休止期は短くなり、髪が新しく生えてくる「成長期」が長くなることから正常なヘアサイクルへと導くことができるのです。
初期脱毛の発生確率は体質によって異なりますが、初期脱毛による抜け毛はシャンプー時の適切なケアによって減らすことが可能です。
初期脱毛が起こると構えていても、脱毛症状が起こらないケースも。
ミノキシジルの外用薬は日本のガイドライン(男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版)では、推奨度が最も高いAランクに位置付けられています。このガイドラインの中では、の濃度を推奨しています。薬局で購入できるものも5%の濃度が最高用量となりますが、個人輸入や一部のクリニックでは濃度5%以上の外用薬も扱っています。では、濃度を高くすればするほど効果が高いのか、危険性はないのかという疑問が出てくるかと思いますので、それについてこの後解説していきたいと思います。
発毛効果のあるミノキシジルを使用すると、髪以外の体毛が濃くなってしまうことがあります。
以下のような特徴を持つ人は、ミノキシジルが効きにくい傾向にあります。
男女ともにミノキシジル外用初期 に休止期脱毛がみられることがあり,これが外用中止 につながる恐れがあるため,患者への説明が必要である
集計期間:2024年6月14日~20日
調査方法:インターネット集計
対象地域:日本全国
初期脱毛の調査対象:
AGA発症経験のある2,538名のうち、
フィナステリドを服用したことがある方 741人
デュタステリドを服用したことがある方 505人
ミノキシジル外用薬を使用したことがある方757人
ただし初期脱毛がないからといって、ミノキシジルが効いていないわけではありません。
一方、ミノキシジル内服薬は、血圧を下げる効果があるため、、などの副作用が発生することがあります。また、も一般的な副作用の一つです。さらに、やが報告されることもあります。これらの副作用は、薬の使用量や個人の体質によって異なります。一般的にです。
そのためミノキシジルの内服薬(飲み薬)が、手間がかからず、簡単で便利で有効性の高い治療として、実際の薄毛の診療で多く用いられています。
人によっては、ミノキシジルによる初期脱毛を2回経験する方もいます。
続いて、ミノキシジルを摂取すると体毛が濃くなるか?という点について解説します。結論から言うとミノキシジルを摂取するとことで体毛が濃くなるケースはあります。ミノキシジルの効果により、毛髪だけでなく体全体の体毛まで、増毛の影響が生じます。
しかし、体毛だけ濃くなり、毛髪は薄くなる、そのようなケースはないと考えられています。また、体毛に作用するということで髭が濃くなる可能性もあります。元来、髭が濃い方で今以上に濃くしたくないという方にはこの副作用はデメリットと感じるでしょう。ミノキシジルを摂取することによって体毛が濃くなることは科学的に証明されています。
ミノキシジルには、有効成分の濃度が1%と5%のものがあります。
AGAの393人を対象に行った試験において、それ以上の濃度に関しては、5%と10%で比較した試験が2021年に報告されています。AGAの症例90例を対象に行った試験において、「毛髪の増加数」は5%と10%では増加数に差はないという結果になりました。なお、副作用に関しては、皮膚の炎症を起こした割合は5%を使用した群が22.2%、10%を使用した群が100%でした。また、初期脱毛が発生した割合は5%を使用した群が55%、10%を使用した群が100%でした。この試験の報告だけで一概には言えませんが、もし、外用薬の濃度アップを検討している場合は参考にしていただければと思います。
女性の薄毛、FAGAの症例を対象に、5%と15%で比較した試験が2016年に報告されています。というわけで、FAGAに対しては濃度を上げることで効果が期待できる可能性はあるかもしれません。濃度を上げても問題なく使えることもありますが、濃度が高いため、粉っぽいフケやかゆみが出てしまい、結局は濃度を下げて使用することもあります。いずれにしても少ない濃度で効果が出ることに越したことはないので、まずはガイドラインで推奨されている濃度で初めてみると良いと思います。
フィナステリドとミノキシジルの効果|併用療法や男女での違いも解説
治療初期の数週間の間に起こる抜け毛は「初期脱毛」と呼ばれ、脱毛の過程では当たり前のことです。
これはヘアサイクルを正常に戻すための調整期間のようなもので、治療が効いている証でもあります。フィナステリドをはじめとしたAGA治療薬の服用において、ほとんどの方に現れる症状です。
藤田先生、ミノキシジルの使用をやめるタイミングというのはあるのでしょうか?
この記事を読めば、ミノキシジルが効かないM字はげでも薄毛を改善できる治療法がわかります。
ただし、M字はげにミノキシジルが効きにくい場合や効かない場合もあります。
したがって、初期脱毛は、髪の成長過程の自然な現象だといえます。
一方で、ミノキシジルに高い発毛効果があるのは間違いありません。
「ミノキシジルには効かない体質なのかも」そう諦めている人も多いかもしれません。しかし実は、適切な対処法さえ見つければ、誰でも発毛への望みを手にすることができるのです。
ミノキシジルはCMでもよく見かけるよね。ミノキなら生える。とか言ってた。
初期脱毛とは、AGA治療を開始後、抜け毛が一時的に増加する現象です。
一般的に、ミノキシジルはM字(ひたいの生え際)には効果があるのでしょうか?
まずは内服薬のミノキシジルについて説明します。内服薬のミノキシジルは服用有効成分というものが、体内から毛乳頭へと作用していきます。ミノキシジルの内服薬は薄毛治療薬としては認可されていないという現状があり、海外では高血圧患者に対する降圧剤としても知られている薬剤ですが、副作用として増毛の効果があるということで、薄毛治療に多く用いられてます。
ミノキシジルの効果を最大限に引き出すためには、塗り方にコツがあります。
今回はそのミノキシジルの内服薬(飲み薬)の効果を立証した医学論文をご紹介いたします。
AGA治療の初期脱毛のメカニズムについて詳しくはこちらをご覧ください。
なお、「ミノキシジル」は薬の名称ではなく成分名であり、元々は高血圧の治療に用いられる薬として開発されました。しかし、血行を促進させる効果と成長因子を増加させる効果があり、血行促進により薄毛や抜け毛の原因を解消できる効果が確認されたことから、薄毛や抜け毛の治療に用いられるようになったのです。
抜け毛は、生活習慣の乱れを知らせるサインになることがあります。
また、通常2ヶ月ほどで初期脱毛の期間が過ぎ毛が生えてきます。「悪化した」と服用を止めてしまうのではなく、安心して服用を継続することが重要です。
よって、治療に携わる者からすれば「治療開始後に毛が抜けました」と言われるのは効果が出ている(少なくともお薬が正常に作用していると考えられる)シグナルの一種ですから、想定のとおりで治療が進んでいると考えてしまいます。
初期脱毛は準備期間と考えて、前向きに治療を続けてみてください。
たとえばミノキシジルが5%配合された塗り薬をAGAの方に使用した研究では、48週間で1㎠あたり18.6本髪の毛が増加したという結果でした。ミノキシジルを使用しなかった場合は3.9本の増加に留まっているので、ミノキシジルを使用することで発毛促進効果が期待できるといえるでしょう。(参考:)
血行が悪くなると、ミノキシジルの血流促進効果も十分に発揮されません。
そこで当記事では、業界内のつながりなどを駆使して「ミノキシジルの本当の効果」について裏をとり、当院院長の藤田先生に丁寧に解説してもらいます。
ミノキシジルの効果解説。外用薬と内服薬それぞれの使い方と口コミ
ミノキシジルが効かない本当の理由を知らずに単に「効かない」と判断するのは早計かもしれません。