この中で構造の近いマクロライド系抗菌薬は、クラリスロマイシン、エリスロマイシン及
(禁忌)
2.1.本剤に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中の患者〔10.1参照〕。
(重要な基本的注意)8.1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2.血小板減少症があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.過敏症の既往歴のある患者。
9.1.2.QT延長を起こすおそれのある患者(先天性QT延長症候群の患者、低カリウム血症等の電解質異常のある患者):QT延長を起こすおそれがある〔10.2、11.1.7参照〕。(肝機能障害患者)
肝機能障害患者:投与間隔をあけること(血中濃度が持続するおそれがある)。(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)において臨床用量の約80倍で胎仔外表異常及び胎仔骨格異常の発現頻度が対照群に比べ高いとの報告がある)。(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている)。(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)
高齢者での薬物動態試験で、健康成人に比べ高い血中濃度が持続する傾向が認められているので、慎重に投与すること〔16.6.1参照〕。(相互作用)
10.1.併用禁忌:エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン<クリアミン>、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩〔2.2参照〕[エルゴタミンの作用を増強させ四肢の虚血を起こすおそれがある(肝薬物代謝酵素が阻害され、エルゴタミンの血中濃度が上昇し、エルゴタミンの末梢血管収縮作用が増強すると考えられる)]。
10.2.併用注意:1).テオフィリン[テオフィリンの血中濃度が上昇し中毒症状<悪心・嘔吐等>を起こすことがある(肝薬物代謝酵素が阻害され、テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられる)]。
2).ワルファリンカリウム[ワルファリンの作用を増強させ出血症状を起こすおそれがある(肝薬物代謝酵素が阻害され、ワルファリン血中濃度が上昇すると考えられる)]。3).QT延長を起こすことが知られている薬剤(クラス1A抗不整脈薬(キニジン、ジソピラミド)、クラス3抗不整脈薬(アミオダロン、ソタロール)等)〔9.1.2、11.1.7参照〕[QT延長を起こすおそれがある(これらの薬剤との併用により、本剤によるQT延長が助長されるおそれがある)]。
4).ケイ酸アルミニウム<経口>[本剤の効果が減弱するおそれがある(本剤の消化管からの吸収が阻害されると考えられる)]。(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(保管上の注意)室温保存。
同効薬:エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン水和物等.
一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。
エリスロマイシン(エリスロシン)、クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)、ロキシスロマイシン(ルリッド)
処方医に疑義照会を行った結果、ルリッド錠へ変更になった。未服用のク
クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。
長期的に内服すると、耐性菌という抗菌薬が効きにくい菌が発現したり、赤血球・白血球・血小板が減少する可能性があります。クラリスを処方された場合は、決められた投与量をしっかり守って治療に当たりましょう。副作用のチェックのため、定期的に血液検査が必要になる場合もあります。
上記マクロライド抗生物質はクラリスロマイシン、ロキシスロマイシン又はアジス ..
14員環RXMの慢性気道炎症(上気道ならびに下気道)への有効性については,1990年代にエリスロマイシン(EM)やクラリスロマイシン(CAM)と同様に「有効」とする報告があります1)。インターネットを駆使した「現在のEM療法」としては,EMにより始め,効果不十分な場合はRXM,CAMに変更すると述べられています2)。特にRXMは耳鼻咽喉科領域で,慢性副鼻腔炎を対象とした自・他覚症状の改善効果が報告されています3)。上下気道をone-airwayと考え,RXM 150mg/日の少量で効果が確認されています。
・マクロライド(Macrolide)系抗菌薬、クラリス(クラリスロマイシン)、ルリッド(ロキシスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)、等
クラリスロマイシンに代えてロキシスロマイシン(商品名「ルリッド錠 150」、エーザ.
(1)カルベジロールとロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)で、降圧作用減弱の可能性あり、併用注意。
バイアスピリン(アスピリン)とロキソニンで、出血傾向増大、腎機能低下の可能性があり、併用注意。
アムロジピンとクラリスロマイシンで、アムロジピンの血中濃度上昇の可能性があり、併用注意。
アトルバスタチンとクラリスロマイシンで、アトルバスタチンの血中濃度上昇の可能性があり、併用注意。
(2)バイアスピリンは、抗血小板薬であり、十分な止血処置を行う。
アドレナリンを含有する歯科用局所麻酔薬を使用する場合、
カルベジロールとアドレナリンで、相互の薬剤の効果が減弱する。また、血圧上昇、徐脈があらわれる可能性があり、併用注意。
エクメット配合錠(ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩)とアドレナリンで、血糖降下作用減弱の可能性があり、併用注意。
妊娠中や授乳中の場合にはクラリスを使用できないわけではありませんが、気軽に内服できるわけでもありません。妊娠中に高容量のクラリスを投与すると胎児に心血管系の異常、口蓋裂、発育遅延等の異常が生じる可能性があると動物実験にて報告されています。また、クラリスは母乳にも移行します。病気の種類に応じて、治療を行うメリットと治療を行わないデメリットを比較・検討し、担当医と十分に相談して治療に当たりましょう。
同効薬:エリスロマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン 他.
抗生物質の飲む薬は、炎症性皮疹である赤ニキビ・黄色ニキビがあり、ニキビ全体の重症度が中等度以上の場合に、抗生物質の飲み薬が使用されます。状況によっては、軽症の場合にも使用されることはあります。
ここでもう一度、ニキビの重症度を示しておきます。
マクロライド系抗生物質(読み)マクロライドケイコウセイブッシツ
【特徴】
(1)よく使われる
(2)タンパク合成阻害→静菌的→副作用少ない
(3)主にグラム陽性菌、マイコプラズマ、クラミジアに対して用いられる マイコプラズマ肺炎などの呼吸器感染の第一選択薬
(4)嫌気性菌にも作用→歯科領域で有用
(5)細胞内移行性良い→血中濃度低くても組織濃度高い
《代表的薬剤》
(1)エリスロマイシン(エリスロシン)→智歯周囲炎
(2)ジョサマイシン
(3)ミデカマイシン(ミオカマイシン)→骨膜炎、歯根膜炎、歯槽骨炎、智歯周囲炎、上顎洞炎、抜歯後感染
(4)クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)
(5)ロキシスロマイシン(ルリッド)→歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎骨炎
(6)アジスロマイシン(ジスロマック) 血中濃度半減期:約62時間
《副作用》(1)少ない:胃腸障害、肝障害
(2)禁忌:肝で大部分代謝されるため、肝炎、肝硬変など
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アジスロマイシン · クラリスロマイシン · エリスロマイシン · フィダキソマイシン.
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシー(頻度不明):不快感、口内異常感、眩暈、便意、耳鳴、発汗、喘鳴、呼吸困難、血管浮腫、全身潮紅・全身蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2.偽膜性大腸炎、出血性大腸炎(頻度不明):偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれることがある(腹痛、頻回の下痢、血便等があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと)。11.1.3.間質性肺炎(頻度不明):初期症状として発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.4.血小板減少症(頻度不明)。11.1.5.肝機能障害、黄疸(頻度不明):AST上昇、ALT上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.6.皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明):発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.7.QT延長、心室頻拍(torsadedepointesを含む)(頻度不明)〔9.1.2参照〕。
11.2.その他の副作用1).過敏症:(0.1~5%未満)発疹等、(頻度不明)発熱、多形紅斑。
2).精神神経系:(0.1%未満)頭痛、浮動性めまい、舌のしびれ感、しびれ、(頻度不明)眠気、錯乱。3).血液:(0.1~5%未満)好酸球増多、(0.1%未満)白血球減少。
4).肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇等、(頻度不明)胆汁うっ滞等の肝機能障害。5).消化器:(0.1~5%未満)胃部不快感、腹痛、下痢、嘔吐等、(0.1%未満)口渇、食欲不振、腹部膨満感、(頻度不明)胸やけ。
6).感覚器:(頻度不明)味覚異常、嗅覚異常、難聴、耳鳴、回転性めまい、視力障害、霧視。7).その他:(0.1%未満)浮腫、菌交代症、(頻度不明)全身倦怠感、脱力感、動悸、関節痛、鼻出血、月経異常。
発現割合は使用成績調査結果を含む。
ルリッド (サノフィ), ルリッド錠150 (先発品), 29円/錠
クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンを改良してできたものであり、ニューマクロライドともいわれています。抗生物質の代表といえるのはβラクタム薬(ペニシリン系、セフェム系等)ですが、マクロライド系も肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど多くの細菌に対して効力を発揮します。いろいろな細菌に有効なので、呼吸器系の領域を中心に多くの診療科で処方されています。多くは咽頭炎・肺炎・中耳炎などに対する処方です。消化器領域ではピロリ菌の除菌薬としても数多く処方されています。皮膚科領域においては、感染を伴う、表在性/深在性皮膚感染症、リンパ管/節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍などの疾患に対して選択されることがあります。
クラリスロマイシン (日医工), クラリスロマイシン錠200mg「日医工」, 19.2円/錠.
関東在住。大阪観光中に風邪をひいて太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)を受診。問診票の「今飲んでいる薬」の欄にクラリスとプレドニン(ステロイド薬の一種)の文字がありました。理由を尋ねると、なんと「声をよくするため」との答えが……。Aさんによれば、地元のクリニックでは「声が良くなる処方」とうたってこれらが“販売”されているとのこと。おそらく、クラリスとステロイド双方の抗炎症作用で声帯の炎症を取り除くことを目的としているのでしょうが、副作用のリスクを無視したとんでもない考えです。私は危険性を説明し直ちに服薬をやめるよう助言しました。Aさんも「そんな危険な薬とは聞いていなかった」とのことでした。
ロキシスロマイシン錠 英語:roxithromycin ; 販売名 / 薬価
18.1作用機序
他のマクロライド系抗生剤同様、細菌のリボゾームに作用し、タンパク合成を阻害する。18.2抗菌作用
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス及びアクネ菌及び肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)に抗菌作用を示し、細菌に対し静菌的又は一部殺菌的である。貪食細胞に顕著に取り込まれ、貪食細胞の食菌・殺菌作用を促進する。黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌、肺炎球菌、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)による動物実験感染症に対し優れたinvivo効果を示す。
ルリッド:マクロライド系抗生剤 ; 最終更新日 · 2024/10/21 ; 添付文書情報(※)
急性副鼻腔炎は抗菌薬による治療を行います。
慢性副鼻腔炎に対しては病態(病状のタイプ)にあわせた薬物を組み合わせます。
慢性副鼻腔炎にはがよく用いられます。これは14印環という構造を持つマクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン)を通常量の半量で長期間(2週間から数ヶ月間)服用する治療です。抗菌作用の弱い抗生物質をさらに半量で用いるので長期間服用しても安全です。マクロライド少量長期療法は細菌に対して働くのではなく、鼻・副鼻腔粘膜の慢性の病的状態を正常化し鼻汁や後鼻漏を徐々に改善します。
ルリッド (ロキシスロマイシン) サノフィ [処方薬]の解説、注意
「クラリスを飲んだが風邪が治らない」と訴え谷口医院を受診しました。どのようにしてクラリスを手に入れたのかを尋ねると「個人輸入」との回答。Bさんが入手したのは日本製の後発品です。日本の医薬品を国内から国内に発送するのは違法ですが、海外から発送すれば薬事法に抵触しないらしく、わざわざ日本の薬を海外に持ち出し海外から発送している会社があるというのです。
[PDF] 【4】Q&A 腎機能に応じた抗菌薬の投与量について
同じ成分の薬です。どちらも先発品です。製造会社が異なりますがどちらもクラリスロマイシンであることには変わりありません。薬価には多少の違いがありますが、先発品とジェネリック薬ほどの大きな差はありません。
ルリッド錠 150mg ロキシスロマイシン 1 日 300mg
クラリスロマイシンは新世代マクロライドとして登場した薬剤である.構造は14員環で,エリスロマイシンのlactone環6位水酸基をmethoxy基に変換したもので,その結果,酸に対して安定となり,胃酸によって分解されにくくなり,エリスロマイシンに比べ腸管吸収量の増加と半減期の延長,胃腸副作用の軽減化が特徴とされている.