過去にクラリスロマイシン系薬剤の長期使用があった場合には、ピロリ菌が薬剤耐性を獲得している可能性が高いとされています。
クラリスロマイシン耐性ピロリ菌が増加すると
同じ治療を行った場合、
以前より除菌成功率は低下してしまいます。
ヘリコバクター・ピロリ菌の1次除菌と2次除菌の順番は変更できるか?また、クラリスロマイシン耐性菌が判明している場合はどうするか?(薬局)
また近年の抗生剤の多用により、
クラリスロマイシン耐性のピロリ菌の割合が、
増加していると報告されています。
これには2つの条件が必要で、十分量のクラリスロマイシンが胃に届く(用量を多くする)こととクラリスロマイシンが効きやすいように酸分泌をおさえる(酸性下では抗生剤効かない)ことです。
○ 本邦ではピロリ菌のクラリスロマイシン(CAM)耐性率が 30-40%であり、
特にクラリスロマイシンという抗生剤は、
慢性気管支炎や副鼻腔炎でよく使用され、
その抗生剤を使用した患者さんのピロリ菌は、
耐性を獲得することがあります。
ピロリ菌除菌の副作用には、皮疹などのアレルギー、下痢、吐き気、食欲低下、味覚異常、腎障害、肝障害などがあります。アレルギー症状がでた場合は服薬を中止して下さい。下痢などの消化器系の副作用は2~3割の方にでる可能性があり、軽い症状であれば内服を続けてください。ただし、血便がでたり、飲食が全くできないような重い症状の場合は服薬を中止して医療受診して下さい。
比較して酸分泌抑制効果は有意に高く、アモキシシリンやクラリスロマイシンなどの酸感受性
現在日本のピロリ菌は、
メトロニダゾールに対する耐性菌は少なく、
2次除菌では1次除菌より高い除菌率を示します。
その中でクラリスロマイシンの薬剤耐性の度合いが除菌の成否に重要な点であることを発見しました。クラリスロマイシン薬剤耐性をもっているピロリ菌でも軽度の耐性程度であれば治療できるのです。
⇒クラリスロマイシンに対する耐性菌の出現により、除菌率が低下している。 ..
まずはピロリ菌が、
除菌で使用する抗生剤に対し、
耐性を持っていないかどうかです。
抗菌薬(特に)の効果を十分に発揮させるには、胃酸を抑制してピロリ菌を中性環境に置く事が必要だからです。また胃内を中性化することで、抗菌薬の胃内での安定性が高まります。これらの理由から胃酸分泌抑制薬は除菌治療に必須であり、効果の程度は除菌率に影響します。
[PDF] ピロリ除菌について 当院で行っているピロリ菌感染 ..
もうひとつ、クラリスロマイシンの投与量です。クラリスロマイシンは400mg/日と800mg/日の2種類の投与量が認められています。「お薬は多いほうが効くのでは?」と思ってしまましますが、そうではありません。ボノプラザンを使用した除菌療法では400mgも800mgも除菌成功率に差はありません。むしろ800mgだと副作用の確率が上がってしまいます。
クラリスロマイシン錠200mg「タカタ」[ヘリコバクター・ピロリ感染症] ..
除菌治療が成功するかどうかは、
抗生剤がいかに効果的にピロリ菌に効くか、
ということに大きく関係しています。
[PDF] ヘリコバクター・ピロリ核酸及びクラリスロマイシン耐性遺伝子検出
PPIは胃酸を抑える薬剤です。国内では数種類の薬剤が使用されていますが、薬剤によって除菌成功率に違いがあることが分かっています。当院では除菌成功率が最も高い薬剤である「ボノプラザン(タケキャブ®)」を主に使用しています。薬剤の開発時の臨床試験ではボノプラザンによる除菌率は「1次除菌で92.6%」「2次除菌までで99.85%」となっています。
ヘリコバクター・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査により ..
ボノプラザン(タケキャブ)を用いるピロリ菌除菌治療、クラリスロマイシン用量800mgの方がよいだろうと個人的には考えながらも、確信をもてずにいましたが、800mgで治療方針でよいと確信をもてるデータに出会いました。
表 2 クラリスロマイシン耐性に応じた個別化療法の除菌率の報告
(8) CAM耐性ヘリコバクター・ピロリ一次除菌におけるP-CAB/AMPC/MNZのP-CAB/AMPC/CAMに対する優越性を検討する多施設前向き研究()
ピロリ菌除菌、4剤逐次投与が3剤併用投与よりも良好/Lancet
ピロリ菌の除菌治療では、抗菌薬2種類、胃酸を抑える薬1種類を、通常の2倍量で7日間内服します。抗菌薬は、初回の治療(一次除菌)としては、アモキシシリン、クラリスロマイシンの2剤を用い、初回治療が不成功時の治療(二次除菌)としては、アモキシシリン、メトロニダゾールの2剤を用います。抗菌薬の乱用によりクラリスロマイシン耐性のピロリ菌が増えてきており、一次除菌が不成功となる主な原因と考えられています。そのため、二次除菌ではクラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更しています。胃酸を抑える薬は、プロトンポンプ阻害薬またはボノプラザンという薬を用います。ボノプラザンは2015年に発売された薬で、従来のプロトンポンプ阻害薬よりも強力に胃酸を抑える作用があります。ボノプラザンを用いた方がピロリ菌の一次除菌成功率が高く、現在は、ほとんどボノプラザンが使用されます。当院で2014~2016年にピロリ菌除菌をした患者さんを調べた所、一次除菌成功率はプロトンポンプ阻害薬を用いた群では74%、ボノプラザンを用いた群では90%と、ボノプラザン群で有意に高率でした。二次除菌ではプロトンポンプ阻害薬群では79%、ボノプラザン群では86%、で、統計学的に有意な差ではありませんでしたが、ボノプラザンの方が高い傾向にありました。二次除菌が不成功であった場合の三次除菌治療にも有効な治療はありますが、保険診療の対象は二次除菌までです。
。ピロリ菌は消化性潰瘍や胃がんの主要原因だが、多くの国では標準的な3剤併用投与の除菌率は80%に満たないという。除菌 ..
旧来のであるランソプラゾール、オメプラゾール、ラベプラゾール、エソメプラゾールの種類に加えて、年からであるボノプラザンの種類から種類を選択し、アモキシシリン回量、クラリスロマイシン回量を併用した1日2回(朝夕食後)7日間投与を行います。
クラリスロマイシン耐性の確認とP-CABを含む3剤併用療法を新たに推奨
ピロリ菌の検査と治療は、ピロリ感染性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃マルトリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がん内視鏡治療後の患者さんだけに保険診療が認められています。
通常、胃・十二指腸潰瘍などにおけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の除菌目的で使用されます。
ピロリ菌の検査と治療は、ピロリ感染性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃マルトリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がん内視鏡治療後の患者さんだけに保険診療が認められています。
一次除菌治療に失敗しても二次除菌治療が健康保険で認められており、一次除菌のクラリス
ピロリ菌の除菌は、ピロリ菌専門医の在籍するクリニックで行うことをお勧めします。日本ヘリコバクター学会では「H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医」という専門医を認定しています。
ヘリコバクター・ピロリ除菌製剤の解説|日経メディカル処方薬事典
ピロリ菌の除菌治療を行う際には、いくつかの注意点があります。
以下に、除菌治療を行う際の一般的な注意点を示します。
薬剤師に必要な医療知識をクイズで出題。併用禁忌や副作用、服用方法など薬剤師には覚えておきたい薬剤クイズを学習・復習していきましょう。
つまりピロリ菌はアモキシシリン、
クラリスロマイシン、メトロニダゾールといった
3種類の抗生剤で治療するのです。
クラリスロマイシンをメトロニダゾール(フラジール)(250mg)2錠/日に変更
これら除菌治療に使用する薬は、以前から使用されている薬の組み合わせであり、除菌治療のために新たに開発された薬ではありません。副作用も少なく、胃薬やアモキシシリンのために下痢をしたり、クラリスロマイシンのために口が苦くなったりする人が少数いるのみです。薬そのものに対するアレルギーがある人では、アレルギー症状が出ることもあります。また、飲酒喫煙により治療効果が低下するため、除菌治療中の7日間は禁酒禁煙をお勧めしています。
ンポンプ阻害薬(PPI)+アモキシシリン+クラリスロマイシン(一次除菌)と PPI+アモ
ピロリ菌の除菌には、胃酸の分泌を抑制する薬と2種類の抗生物質(アモキシシリン、クラリスロマイシン)が用いられます。この三種類の薬を一週間服用することで、約8割の方は除菌に成功すると報告されています。約2割の除菌に失敗した方も、クラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更して再度除菌することが出来ます(二次除菌)。
クラリスロマイシン耐性遺伝子が検出された場合は、最初から二次除菌の薬剤で除菌を行います。
本邦におけるHelicobacter pylori除菌治療の問題点
通常は3種類の薬を朝夕2回、7日間服用するだけです。
初回の除菌には、胃酸の分泌をおさえる胃薬(プロトンポンプ阻害剤)と2種類の抗生物質(アモキシシリンとクラリスロマイシン)を用います。約7~8割の方は除菌に成功します。
効果判定は除菌療法終了後4週以上の後行います。