イソトレチノインの効果と当院のニキビ治療の流れについて解説します。


ニキビにはさまざまな種類があり、初期症状では毛穴が詰まったような白いもの、進行して炎症が起こり赤く腫れているもの、黄色く膿んだものなど、ニキビの状態に応じて治療法が決まります。ニキビの直接的な原因は、皮脂が増え、それが毛穴に詰まってニキビ菌が増殖することです。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、面皰(めんぽう)という状態になります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、ニキビの元となるニキビ菌(アクネ菌)が増殖していき、症状を悪化させます。
近年では20代以降の成人でもニキビで悩む方が増えており、症状によっては保険診療での治療も可能です。早めに治療を開始して炎症を抑えることで、にきび痕になることを防ぐことが出来ます。ニキビの早期改善をしたい、保険診療ではニキビが治らなかった、さらにキレイなお肌を保ちたい、あるいはニキビ痕を治したい方は自費診療も可能です。すぐ治ると放っておかずに早めの受診を心掛けましょう。


イソトレチノインは、どのような機序でニキビを治すのでしょうか?

人によってはニキビが一時的に悪化することがありますが、この現象は「好転反応」と呼ばれる肌が生まれ変わっているサインです。
治療を続けることで徐々に肌の状態は改善していくため、ことが重要となります。

アクネトレントは、イソトレチノインというビタミンAの一種です。 「皮脂の分泌を抑える作用」「アクネ菌に対する抗菌作用」「抗炎症作用」に優れていますので、重症の炎症性ニキビ、難治性ニキビに対して高い効果が期待できます。

ニキビ治療にイソトレチノインを使ってみたいと考えている方は、参考にしてください。

原因は明確になっていませんが、食べ物やストレスなどの体の内部環境、気温や紫外線などの外部環境、毛包虫(demodex folliculorum)などが関与しているといわれています。イソトレチノインは、皮膚下の毛を生成する毛包の環境を整えるため、酒さの原因菌とされる毛包虫を減らすことが可能です。

イソトレチノインはニキビ・ニキビ跡、酒さ、毛穴や皮脂・毛穴のお悩みがある方に向いた治療方法です。

イソトレチノインは皮脂腺の活動を抑えるため、肌が乾燥しやすくなります。

イソトレチノインを飲んでいればほぼ確実にニキビは良くなるため、あまり他の治療と併用する必要性は感じていません。

頭皮ニキビの治療に用いられる薬の有効成分には、以下のようなものがあります。

おおしま皮膚科でのイソトレチノインを使用したニキビ治療の流れです。

帯状疱疹と水痘(水ぼうそう)は同じ水痘帯状疱疹ウイルスによって起こります。このウイルスは、初感染後は神経節に潜伏しています。加齢や疲労、ストレスや病気などで免疫が低下すると、ウイルスは神経に沿って皮膚に現れ、帯状疱疹となります。症状は通常左右どちらかの体幹や顔面に初めに痛みや痒みが生じ、その後赤い発疹が帯状に生じて、やがて水膨れになります。顔に生じた場合、目の障害や顔面神経麻痺、めまい、耳鳴りなどが起こることがあります。多くは皮膚症状が治ると痛みも消失しますが、神経の損傷によってその後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症が残ることもあります。帯状疱疹はなるべく早く皮膚科を受診し治療することが重要です。早期治療により帯状疱疹後疼痛の発症を低減することが期待できます。当院では基本的に50歳以上の方の予防として、帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)も行っております。

皮膚に極細の針を通すことで微細な穴を開けて、肌の創傷治癒力を引き出す治療です。若く新しい皮膚組織で作られていき、お肌全体の若返りが期待できます。
また、穴を開けることにより薬剤の浸透を良くする前処置の効果もあります。ダーマペン中に美白効果のあるブライトライトやアンチオキシダントや、コラーゲン増生を促す成長因子の導入併用が相乗効果をもたらします。皮脂分泌過多の方にはボツリヌストキシン導入もできます。
コメドやニキビがまだ残っている方で治療期間を短縮したい場合はダーマペン4専用のピーリング剤との併用をおすすめすることもあります。
小じわ改善やハリ感を出すアンチエイジング用にVED療法と呼ばれるサイトカインを導入する若返り治療もございます。ご自身の血液から抽出していくので安全性の高いものです。


イソトレチノインの治療に関して気になっている方はぜひ最後までお読みくださいね。

いわゆる手あれの状態で、繰り返しの手や指への刺激、頻繁な手洗い・消毒などで生じます。指や手のひらに乾燥、角化、赤み、水ぶくれ、亀裂などを生じ、ひどくなると爪の変形も伴います。

ニキビ改善率98%のイソトレチノインでのニキビ治療を検討されている方は、

毛穴には皮脂詰まりによるもの、ニキビや乾燥などの炎症にともなって毛穴が開くもの、たるみによるもの、産毛によって毛穴が目立つものに分かれます。

イソトレチノインを服用中に全身脱毛を行うことはおすすめされません。

汗疱(かんぽう)は、手や足に小さな水ぶくれ(水疱)ができる皮膚の病気です。異汗性湿疹(いかんせいしっしん)は、汗疱と同義語として扱われることもありますが、汗疱でみられる水ぶくれに加えて、赤み(紅斑)や皮膚のガサガサ(落屑)などの湿疹反応が明らかな皮膚の状態です。の説明を参照。

イソトレチノインには、のレチノイドを主成分として含まれており、

イソトレチノインの適切な服用量と使用法を患者に指示せず、副作用も適切に管理していないクリニックがあります。そういった場合、有効率が低くなり、再発率も高くなります。適切な用量と治療期間を守ることが大切です。

イソトレチノインによるニキビ治療と、とによるスキンケアを行いました。



その他、当院では有効性のある薬剤を痛み無く導入するメソナJ、赤みに吸収されやすい光を照射することで血管を収縮させるノーリス(IPL光治療)、炎症に関わる皮脂を抑制することで赤みを改善するイソトレチノインによる自費診療を行っております。

以下では、イソトレチノインによる各副作用への対処法について解説します。

男性も内服中はパートナーを妊娠させないでください。
※重篤な尋常性ざ瘡治療薬であるイソトレチノイン製剤(Accutane、Roaccutane、Sotret等)については、国内では薬事法に基づく承認を受けていないものでありますが、今般、米国FDAにおいて、妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与されないよう、従来のリスク管理プログラム等を強化した新たな管理プログラム:iPLEDGEを承認したという発表が行われました。

イソトレチノインは、特に副作用に注意しながら服用する必要があります。

パースピレックスは一般的な制汗剤やデオドラント製品とは異なり汗腺深部に角栓を作り蓋をすることで、汗を長時間抑制します。主要成分である塩化アルミニウムが汗腺内の水と反応し、水酸化塩化アルミニウムを生産します。これが皮膚上層の細胞のケラチンと一緒になって汗腺内に栓を形成します。
持ち歩いて塗り直す必要もないので、お仕事や外出の際にも便利です。足裏のほか、ワキの下や手のひらにもお使いいただけます。ワキ、手のひら、足裏など気になる部分に一度塗るだけで、入浴・手洗いなどで効果が低下することなく3~5日間制汗効果が持続します。
市販の制汗剤は効果が短く、手足には効果が出にくいものばかりでした。また、ボトックス注射による多汗症治療は妊娠中の方などには使用ができません。しかし、パースピレックスは、妊娠中でも安全に使用できます。

イソトレチノイン治療と併せて、サリチル酸マクロゴールピーリングを開始しました。

様々な虫に刺されたり、噛みつかれたりすることによって、皮膚に炎症などが生じます。
蚊やノミ、ハチ、ケムシ、ダニなどが原因となります。
虫刺されによって生じる皮膚症状には、虫が皮膚を噛んだりすることによる「物理的な痛み」、皮膚に注入される物質による「化学的刺激による痛み」、皮膚に注入された物質による「アレルギー性の痒み」などがあります。
一般的には、数日以内に痛み・痒みが収まることが多いですが、症状が収まらない場合もあります。

イソトレチノインを個人輸入しようとご検討している方もいらっしゃるでしょう。

ただニキビ跡の赤みが目立つ場合はフォト治療、お髭が気になればレーザー脱毛、ニキビ跡が気になればダーマペン・フラクショナルレーザー・花房式治療…など検討されるかと思いますが、イソトレチノイン服用時にこれらの治療を受けることは問題ありません。
ニキビ跡治療や他の治療と並行してイソトレチノインを服用するのは問題なく、むしろおすすめくらいですが、ニキビ治療に関しては併用NGなわけではなく「必要ない」と捉えていただくといいでしょう。もしイソトレチノインを飲んでいてもニキビができるようならば、むしろ他の治療併用ではなくイソトレチノインの服用量を増やすべきと考えます。

イソトレチノインの好転反応に関するよくある質問にお答えします。

ニキビの原因のひとつ、角質のターンオーバーの改善をしていく治療です。
角質は14日周期ですが、皮膚が疲労や老化していくとその周期が2~3倍になります。
毛穴の出口も角質でできているので毛穴の目詰まりが起こり皮脂が円滑に出なくなり、やがてニキビができやすい肌質になってしまいます。
古い角質をピーリング剤で軟らかくしていき、剥離しやすい状態にすることで角質の周期を正しく戻していく治療がケミカルピーリングです。
皮膚状態に合わせて5~10回ほど繰り返すとニキビができにくくなるだけではなく、くすみや毛穴の黒ずみが改善します。
副作用:赤み、乾燥感、一時的なニキビの悪化、皮膚炎など。

以下に当てはまる方は、イソトレチノインを服用してはいけません。

イソトレチノインは肝機能や血中の脂質(中性脂肪、コレステロール)レベルに影響を与えることがあります。

イソトレチノインだけでなく、薬には飲み合わせの良し悪しがあります。

皮脂が減少すると角層は外からの刺激を受けやすくなります。炎症が加わって湿疹になった状態が皮脂欠乏性湿疹です。 冬に多く、高齢者の膝下にできやすいです。

イソトレチノインを服用する際は、必ず医師の指示に従うことが重要です。

イソトレチノイン(アクネトレント)には後述する注意点があるので最初からニキビ治療に使う飲み薬ではないですが、重症ニキビだけでなく、軽症〜中等症でも繰り返すニキビには処方することがあります。ほかの外用薬や内服薬で治らない場合はニキビ跡が目立つ前に、重症でなくても少ない量でイソトレチノインを内服するというのが世界的な治療の流れになっています。

上記の薬を服用している場合は、イソトレチノインの服用は避けてください。

特殊な水流により皮脂や汚れを浮かして吸引除去するウォーターピーリング治療です。水分を補給しながらおこなえるので、一般的なピーリングの副作用である乾燥や肌荒れが起こりにくくなっています。 普段しっかりクレンジングと洗顔をしているつもりでも微細な皮脂や汚れが残ると皮膚の酸化の原因になります。その原因をハイドラジェントルは取り除くことができます。
くすみや肌のザラつきが気になる方、ニキビが定期的にできる方、毛穴が目立ってきた方、全体的な肌老化を改善したい方にこの治療をオススメします。
また、エレクトロポレーションやダーマペン4との併用はとても相性が良く、相乗効果が期待できます。
副作用:赤み、乾燥感、サリチル酸過剰反応、など。