2023年4月薬価改定 新旧薬価差比較データ(エクセルファイル)


SGLT(ナトリウムイオン・ブドウ糖共役輸送担体)とは、腎臓でブドウ糖を体に再吸収する役割を持っている糖輸送担体(糖の運び屋。ブドウ糖が細胞に適切に取り込まれるために働く分子)です。腎臓の働きは血液中の老廃物をろ過し尿として体の外に毒素や老廃物を捨てる役割がありますが、実は血液中のブドウ糖は、尿が作られるときに一緒にろ過されます。その量は1日180gと言われています。しかしブドウ糖だけはそのまま尿として捨てられるのではなく、そのほとんどが腎臓の尿細管でもう一度血液中に戻されます。この尿細管でのブドウ糖の再吸収を行っているのがSGLTです。 健康な状態では尿中にブドウ糖は検出されません。ところが、血糖値が高くなるとこのSGLTの再吸収する量が追いつかなくなり、尿中にブドウ糖が出てきます。糖尿病という名称は、尿にブドウ糖が検出されることに由来しています。 SGLT2阻害薬は


2022年4月薬価改定。新旧薬価差比較データ(エクセルファイル)

インスリン注射以外にも血糖値を下げる注射剤があります。GLP-1受容体作動薬という薬です。一般名(商品名) リラグルチド(ビクトーザ) エキセナチド(バイエッタ) リキシセナチド(リキスミア)がございます。
また、GLP-1製剤には週に1回の注射もあります。
一般名(商品名) エキセナチド持続性注射剤(ビデュリオン) デュラグルチド(トルリシティ)です。
GLP-1受容体作動薬は内服薬のDPP4阻害薬と似た働きで、血糖値が高い時にインスリン分泌を促し、グルカゴン濃度を低下させ血糖値を下げます。また、胃や腸での消化のスピードが遅くなるため、食欲が抑えられる作用などがあります。腸管への作用から、副作用として下痢や便秘、吐き気といった消化管症状があります。
体重を減らす作用と、単剤では低血糖に至らないことから、うまく副作用をきたさず用いることができれば、糖尿病治療の良い武器となると思います。
GLP-1受容体作動薬は海外での試験では、心血管疾患抑制や体重減少作用について注目されています。用量に違いなどございますが、現在日本でも注目の薬剤です。
今後内服薬も発売される予定です。

:グリミクロン(グリクラジド)、アマリール(グリメピリド)、オイグルコン(グリベンクラミド)、ダオニール(グリベンクラミド)
スルホニル尿素薬は経口血糖降下薬の中で最も歴史のあるものであり、膵臓への作用によって強力なインスリン分泌効果を示します。そのため、血糖値をしっかりと下げることができますが、夜間や食前などにおいて重篤な低血糖に陥る可能性があります。また、この薬剤は「二次無効」と呼ばれる、効果が徐々に減少する現象を引き起こしやすいとされています。そのため、長期間の使用や高用量の投与は控えるべきとされています。当クリニックでは、スルホニル尿素薬の使用に際しては、可能な限り短期間かつ低用量の処方を心がけています。

[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

フォシーガ錠を5mg~10mgを24週間服用しHbA1c7.0%未満となるよう目標値を設定しデータ収集が行われました。結果、尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)はフォシーガ錠服用により有意な減少を示し、服用から8週目には0.23mg/g減少、24週目には開始時点と比較して0.37mg/gの減少が確認されております。

糖尿病の治療でアメリカでは第一選択となる薬で、長い歴史があり効果も証明されています。

・DPP- 4阻害薬 [ジャヌビア®、エクア®、ネシーナ®、トラゼンタ®、

SGLT阻害薬フォシーガ錠を服用した2型糖尿病患者さん(日本人対象)85人に関して、アルブミン尿の減少効果・起床時の家庭内血圧低下作用が報告されました。

糖尿病のお薬は色々なものがあり、一長一短で患者さんによって使い分けをします。

◦DPP–4阻害薬【商品名=ジャヌビア®、ネシーナ®、エクア®、テネリア®、

:シュアポスト(レパグリニド)、グルファスト(ミチグリニド)、スターシス(ナテグリニド)、ファスティック(ナテグリニド)
速攻型インスリン分泌促進薬は、膵臓を刺激してインスリン分泌を増加させる薬剤です。この薬剤はスルホニル尿素薬に類似していますが、内服してからの効果発現がより早いため、食後の血糖値を効果的に下げるのに役立つ薬剤です。また作用時間が短いため、低血糖のリスクは存在しますが、スルホニル尿素薬と比較してそのリスクが低いのが特徴です。

そのため、2型糖尿病患者さんにおけるアルブミン尿を低く保つことは病状を維持するために非常に大切な要素と考えられています。


SU薬と比較して効き目が速く、食事の直前に服用すれば、インスリンがすぐに増えて ..

SU薬と比較して効き目が速く、食事の直前に服用すれば、インスリンがすぐに増えて血糖値が高くなるのを抑えられます。

DPP-4 阻害薬の心血管リスクもプラセボと比して変わりませんが、saxagliptin

:リベルサス(セマグルチド)
GLP-1受容体作動薬は、体内で分泌されるインクレチン(GLP-1とGIP)とは異なり、DPP-4で分解されにくいため、膵臓のGLP-1受容体を刺激してインスリン分泌を増加させ血糖値を下げます。GLP-1受容体作動薬は、胃や腸での吸収が難しく、また消化酵素によって速やかに分解されるため、以前は注射剤の形態しか存在しませんでした。しかし、サルカプロザートナトリウム(SNAC)という吸収促進剤の開発により、GLP-1受容体作動薬の経口製剤であるリベルサスが市場に登場しました。
リベルサスは他のGLP-1受容体作動薬と比較して治療費が抑えられる利点もありますが、服用方法はやや複雑です。空腹時に120 mL以下の水と共に服用し、その後30分間は飲食を控える必要があります。また、他のGLP-1受容体作動薬と同様に、便秘や下痢、嘔吐などの消化器症状が副作用として発生することがあります。
リベルサスを含むGLP-1受容体作動薬は、食欲を抑制し体重減少の効果を持っています。このため、最近では糖尿病でない人が、ダイエットや美容の目的で使用するケースが増加しています。しかし、このような適応外使用に関しては、日本糖尿病学会と同様に、当クリニックでも推奨していません。おすすめできない理由についてはをご覧ください。

1) 約451名をフォシーガ+オングリザの併用群(155名)、フォシーガ ..

:ジャヌビア(シタグリプチン)、グラクティブ(シタグリプチン)、テネリア(テネリグリプチン)、トラゼンタ(リナグリプチン)、ネシーナ(アログリプチン)、オングリザ(サキサグリプチン)、エクア(ビルダグリプチン)、スイニー(アナグリプチン)、マリゼブ(オマリグリプチン)、ザファテック(トレラグリプチン)
食事を摂ると、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンが小腸から分泌されます。これらの2つのホルモンを総称してインクレチンと呼び、膵臓に対してインスリン分泌を促進します。しかし、インクレチンはDPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)という酵素によって速やかに分解されてしまいます。DPP-4阻害薬は、このDPP-4の働きを90%以上抑えることでインクレチンが分解されにくくなります。これにより、インクレチン濃度が増加し、膵臓からのインスリン分泌が促進され、血糖値を下げることができます。
この薬剤は、血糖値が高いときには効果がしっかり現れ、逆に血糖値が低いときには効果が弱まるため、低血糖のリスクが少ないことが特徴です。また、他の副作用も比較的少ないため、日本ではよく使用されている薬剤です。

糖尿病治療薬について | きむら内科小児科クリニック | 名古屋市緑区

比較的安全性の高い薬ですが、不適切な使用法によりまれに乳酸アシドーシスという合併症や、強い倦怠感、吐き気、下痢、筋肉痛などの症状がでることがあります。(下痢が頻度の高い副症状ですが、軽症のものが多く数週間で改善してくることが多いです。)

フォシーガ®、ジャディアンス®、スーグラ®、ルセフィ®、デベルザ®、カナグル®など

インスリンの分泌経路にはたらいて、血糖が高い時にインスリンの分泌を促進するお薬です。
2009年に最初のお薬が発売された、新しいお薬です。
血糖が高い時によく働き、血糖が低い時は効きすぎないため低血糖になりにくいという器用な効き方をします。
DPP‐4阻害剤を単剤で使った場合は低血糖は起こりにくく、また、体重も増えにくいという特徴があり、またわたしたちアジア人により有効であると報告されているため、各社がこぞって開発し、現在上記7種類が発売されています。
ただし、副作用としてSU薬との併用で重い低血糖を起こすことがあり、SU剤を高容量で内服されている場合はSU剤の減量を検討するなどの対応が必要です。
透析を受けている方には使えない種類があります。
華々しく登場した実力派若手俳優という感じでしょうか、発売当初、SU薬との併用で重篤な低血糖が起こるという報告があったため注意が必要ですが、その点を補って余りある効果が期待できる人気者です。

糖尿病治療の基本は食事療法、運動療法です。しかし食事運動療法を行っても十分に改善しない場合には、お薬の力も借りることになります。

糖尿病の薬の中でSGLT2阻害薬やGLP1受容体作動薬と呼ばれる薬は、体重を減らす効果があります。

SU薬およびインスリン製剤と比較して心筋梗塞などの心血管イベントや、脳卒中 ..

フォシーガを服用すると、尿中の糖分が多くなることで尿路や陰部で微生物が繁殖しやすくなります。
そのため、膀胱炎など尿路感染、陰部のかゆみや膣カンジダ症などの性器感染が副作用として現れる可能性があります。
対策として、水分を多く取り排尿を促すことで膣カンジダ症を防ぐことが可能です。

糖尿病の飲み薬(経口血糖降下薬) | 茅ヶ崎市の糖尿病専門医が解説

☆DPP‐4阻害薬☆(でぃーぴーぴーふぉーそがい薬)
グラクティブ® ジャヌビア® エクア® ネシーナ® トラゼンタ® スイニー® オングリザ®

イプラグリフロジン(スーグラ)、ダパグリフロジン(フォシーガ)、ルセ ..

:セイブル(ミグリトール)、ベイスン(ボグリボース)、グルコバイ(アカルボース)
これらの薬剤は、糖質の分解を阻害して腸からのブドウ糖の吸収をゆっくりにすることで、食後の血糖上昇を抑える作用があります。このタイプの薬剤は3種類存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。
ベイスンとグルコバイには糖尿病発症予防効果があり、ベイスンは耐糖能異常(いわゆる糖尿病予備軍)の方に使用できます。副作用については、セイブルとベイスンでは下痢や軟便が多くみられ、グルコバイでは便秘が多いという特徴があります。
また、当クリニック院長が所属していた日本医科大学では、この3種類の効果を比較する研究がされ、このうちセイブルにのみ体重減少の効果が報告されました。(

インスリン製剤でも持効型インスリンなど比較的低血糖を起こしにくい製剤への変更を考慮する。

1型糖尿病
インスリンをつくっている膵臓のβ細胞が壊れてしまうタイプです。
自分の体内でインスリンをつくりだすことができなかったり、ごくわずかしかつくれないので、体の外からのインスリン補給(インスリン注射)が絶対的に必要となります
子どもの糖尿病の多くは1型糖尿病ですが、最近では、あらゆる年齢層に起こる可能性があるとされています
突然発症する傾向がありますが、2型のように発症してゆっくり進行していく1型糖尿病もあります(緩徐進行性1型糖尿病)1型糖尿病の人は膵臓からのインスリン分泌がありませんのでインスリン注射が絶対に必要です。当院では疑いのある方は抗GAD抗体、血中Cペプチドなどを検査し1型糖尿病でないかを評価しています。

[PDF] 本邦における糖尿病治療薬 ―経口血糖降下薬を中心に―

2型糖尿病合併の有無を問わず、慢性腎臓病ステージ2~4、かつアルブミン尿の増加が確認された4304例を対象としてフォシーガ10mgを投与した際の効果と安全性をプラセボと比較した報告によると、腎機能の悪化または死亡に関する主要複合評価項目(推定糸球体ろ過量[eGFR]の50%以上の持続的低下、末期腎不全への進行、心血管死、腎不全による死亡のいずれかの発生と定義)で、統計学的に有意かつ意義のある効果を示したとしています。