フォシーガの腎臓への効果について、この記事で解説したことをまとめました。
〈慢性心不全〉慢性心不全で重度腎機能障害患者又は慢性心不全で透析中の末期腎不全患者:投与の必要性を慎重に判断すること(本剤では腎機能低下に伴う血中濃度の上昇が報告されており、本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがある)、また、eGFRが25mL/min/1.73u未満あるいは末期腎不全の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
そのため、腎機能低下があるときはタンパク制限が推奨されることがあります。
〈慢性腎臓病〉慢性腎臓病でeGFRが25mL/min/1.73u未満の患者では、投与の必要性を慎重に判断すること(eGFRが25mL/min/1.73u未満の患者では、本剤の腎保護作用が十分に得られない可能性があり、また、本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがある)、eGFRが25mL/min/1.73u未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
9.2.2. 〈1型糖尿病、2型糖尿病〉糖尿病で中等度腎機能障害患者:投与の必要性を慎重に判断すること(本剤の糖排泄効果は腎機能に依存するため、継続的にeGFRが45mL/min/1.73u未満に低下した患者では、本剤の効果が十分に得られない可能性がある)〔5.2、8.2、8.3、16.6.1参照〕。
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慢性腎臓病(CKD)の治療に新薬が続々と登場している。一般にはなじみのない病気だが、国内の患者数は約1330万人に上る。成人の実に8人に1人が患う疾患にもかかわらず、専用の薬がなかったが、初の治療薬も承認された。慢性腎臓病は初期には自覚症状がなく、治療を受けずに放置していると、気づいた時には人工透析寸前だった、ということもある。新薬は病気を治すことはできないものの、進行を遅らせる効果がある。
腎臓高血圧内科の長岡可楠子と申します。今回は慢性腎臓病(以下CKD)の治療についてお話します。CKDの方には、貧血改善、ビタミンD改善、カリウムなどの電解質を整える薬など、さまざまな作用のお薬を使用しますが、腎臓そのものを守ってくれるものを新薬とともにご紹介します。
フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
医療機関の先生方からよく寄せられる弊社製品に関する質問とその標準の回答をご紹介しています。
これらの内容は、製品の適正使用にあたっての参考情報です。
医薬品の使用は、個々の患者さんの状況に応じて、専門的知識を有する医療従事者にご判断いただくことを想定しております。
詳細内容のご確認は、弊社の医薬情報担当者(MR)またはくすり相談室までお問い合わせください。
なお、製品のご使用にあたっては、最新の電子添文をご確認ください。
(フォシーガ®、ジャディアンス®、カナグル®など)
糖尿病治療に使われる「SGLT2阻害薬」は、尿中に糖を捨てることで血糖値の改善を目指す薬剤ですが、同時に高血圧の原因である塩分を排出してくれることや、低酸素状態になっている腎臓の酸素化を改善してくれることで、腎臓への負担を軽減することが分かってきました。
そのため、これまでは糖尿病患者さまのお薬でしたが、最近は糖尿病がないCKDや慢性心不全の方にも使用できるようになってきました。
注意点としては、尿路感染症・性器感染症、脱水などが起きやすいことが挙げられます。風邪をひいて食事が十分にとれない場合などは、内服を継続すべきかご相談ください。また、SGLT2阻害薬の内服開始後は血清クレアチニンが上昇することがありますが、多くの場合は内服開始時の一時的なもので、長い目で見るとクレアチニンの上昇は問題ありません。ご安心ください。
しかしながら、本薬の投与後に血清クレアチニンの上昇や eGFR の低下が認めら
糖尿病の薬として開発されたフォシーガですが、実は慢性腎臓病の治療にも使用されています。
〈1型糖尿病、2型糖尿病〉糖尿病で重度腎機能障害患者又は糖尿病で透析中の末期腎不全患者:血糖コントロール改善を目的として投与しないこと(本剤の血糖降下作用が期待できない)。
慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】
札幌医大臨床教授(腎臓内科)で、JR札幌病院(札幌市中央区)の吉田英昭副院長によると、診断は尿・血液検査、画像診断、腎生検(腎臓の組織を採取)で行う。吉田副院長は「慢性腎臓病は腎障害や腎機能の低下が3カ月以上続いているときに診断される。早期なら生活習慣の改善や治療で回復可能だが、進行すると回復は困難。末期腎不全になると人工透析や腎移植が必要となる」と話す。
5mgは、投与中に血清クレアチニン値の上昇またはeGFRの低下がみられることが
(ミネブロ®、ケレンディア®)
ミネラルコルチコイドは副腎から分泌されるホルモンで、主なものがアルドステロンです。アルドステロンは、血圧調節や体の中のミネラルバランス調節を行っていますが、過剰になってしまうと、体の中に塩分が貯まって血圧が上がり、慢性炎症により臓器障害を引き起こします。
CKDの治療は、このアルドステロンを抑えることがとても大切です。そこで、アルドステロンを抑制することで血圧を下げ、腎臓を保護する働きのあるお薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬)がこれまで治療の中心となってきました。
しかし、長期に使用していると、アルドステロンの抑制が効かなくなってくることがあります。そこで、ミネラルコルチコイド受容体を直接抑制する薬に期待がよせられています。それがMRBです。これまでにもステロイド性のMRBがありましたが、一部で女性化乳房の副作用があったほか、CKDの抑制という観点では、効果がはっきりしていませんでした。新たに登場したMRBは、非ステロイド性で選択的にミネラルコルチコイドを抑制するエサキセレノン(ミネブロ®)とフィネレノン(ケレンディア®)というお薬で、CKDの進行の抑制が期待されています。なお、フィネレノンの適応は、「2型糖尿病があるCKD患者(透析患者を除く)」となります。
以上が腎臓を守ってくれるお薬の話でした。少し難かしかったでしょうか。
良い管理をしてあげれば、CKDでも元気で過ごすことができます。透析にならないように、「自分の腎臓で人生を走りきれる」というのは大切なことです。ぜひ皆さまに、より良い治療のお手伝いができれば良いなと思い日々努めてまいります。
症するが,腎機能低下,血清クレアチニンの上昇のみで発見される例も多い. ..
患者さんから腎臓病の治療として注目を集めているフォシーガという薬についてご相談を頂くことが多くなってきたので触れたいと思います。
(2)本剤投与中に、血清クレアチニンの上昇又は eGFR の低下がみられ
> > > > >高血圧の患者さんは腎機能が低下していることが多いですが、降圧薬の使い方に注意すべきことはありますか
フォシーガは慢性腎臓病の患者において、2型糖尿病の有無にかかわらず
アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム)と小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁)は、アストラゼネカの選択的SGLT2阻害剤「フォシーガ®錠5mg、10mg(一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物、以下、フォシーガ)」について、2型糖尿病合併の有無に関わらず、「慢性腎臓病(ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く)」の効能又は効果の追加承認を、8月25日に取得しましたので、お知らせします。
上昇はJaffe 法によるクレアチニン測定値を妨害して偽性低値と
そこで今回は、フォシーガの腎臓への効果を詳しく徹底解説し、これらの疑問にお答えしていきます。
クレアチニンを下げる薬はある?腎機能が低下したときの治療薬 · フォシーガってどんな薬?
慢性腎臓病の診断で最も大切なのがGFRと呼ばれる数値だ。腎臓の働き(フィルターの役目を果たす腎糸球体が1分間にどれだけ血液をろ過し、尿を作れるか)を示すもので、血清クレアチニン値と年齢、性別から算出。60未満が治療の対象となる。
[PDF] を行うよう指導する。 特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者
厚生労働省(厚労省)による本承認は、第Ⅲ相DAPA-CKD試験の肯定的な結果に基づいています 1。この承認は、今年初めに厚労省に指定された に則り行われたものです。
慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】 ..
ただし、腎臓をこれ以上悪くならないように保護する薬や、腎機能低下が原因で起きる合併症を予防する薬はあります。
フォシーガ体験談。SGLT2阻害薬の腎保護効果、日本人の場合は?
これまで慢性腎臓病を対象とする薬がなかったため、従来の治療は糖尿病や高血圧の薬を使うことが多かった。糖尿病や高血圧を原因として発症する人が多いためだ。そこに登場したのがSGLT2阻害薬「フォシーガ」だ。慢性腎臓病を対象疾患とする初の薬で、2021年に承認された。
この中では、フォシーガとジャディアンスが慢性腎臓病に対する効能または ..
重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の血糖降下作用が期待できないため、投与しないでください。
ン:フォシーガ錠®)がプラセボに比べ、心不全の予後に対して優れた効果 ..
ここ数年、腎臓領域の薬はどんどん進歩しており、早期に見つけて正しく治療すれば腎機能低下の進行を抑えることが少しずつできるようになってきました。
腎機能低下により2か月前からフォシーガを服用しています。その後
腎機能障害のある患者においては経過を十分に観察し、糖尿病の血糖コントロール改善を目的として使用している患者においては、継続的にeGFRが45mL/min/1.73m2未満に低下した場合は投与の中止を検討してください。