プレドニン眼軟膏は、炎症によりまぶたなどの目周りにかゆみや赤み、腫れといった症状が出た際に使用される眼軟膏です。
油脂性軟膏
ドライスキンを改善し、皮膚を保護し、皮膚刺激を減らすのを目的として用いられます。
油脂性基剤は、の3種のものに分類されます。
は石油を精製して得られた保湿剤では最も一般的なものです。
融点が比較的高いためにワセリンを塗ると、直後に、赤くなったり、べとついたり、かゆくなることがあります。
外用部位をよく考えて、薄くすりこまないように広げるように、必要量を外用したいものです。
塗りすぎると、毛孔がふさがるために、毛包炎ができることがあります。
とびひなどの二次感染にワセリンだけを外用するのは好ましいことではありません。
市販のサンホワイトはワセリンの二重結合を減らした化粧品で、紫外線の影響を少なくしています。
軟膏は、眼科用ワセリンで、精製が進んでいます。
いくらか融点がさがって、べとつきが減り、ワセリンよりやわらかくなっています。
乳児の顔面に、光らない程度、うすくぬるのに向いています。
乳幼児のかさかさした顔面を、よだれやシーツ、父母の衣類などの刺激から保護するのに向いています
同じワセリンでも、精製の具合が異なるために、製造メーカーによって微妙な違いがあります。
実際、合わないワセリンがあると訴える患者がいます。 サリチル酸ワセリンは角層を軟化させる効果が強く、分厚くなった足の裏などによく使われます。
また足の裏の水虫やタコにも有効です。
は、ワセリンとラノリン(羊油)とアズレン(カミツレと同じ)を含んでいます。
保湿効果が高く、融点が低い分、冬でも柔らかくてぬりやすく、使用感はワセリンよりよいようです。
私は乳幼児の体幹・四肢によく使っています。
成人ではラノリンの接触皮膚炎が見られることがあります。
は使用感が非常によく、短期で使うのはよいです。
使っているうちに、馬アレルギーができて悪化することがあります。
は、サメの油を原料とした融点の低いサラサラの化粧品です。
すぐに乾いて、保湿効果が低いのですが、ヒトの脂肪にも同じものが含まれ、塗り心地が非常によい長所があります。
顔面に効果的で、化粧品としても非常によいところがありますが、かなり高価なものです。
サメの絶滅がいわれて手に入りにくくなっています。
メーカーによって精製の具合が異なる上に、別のものを入れて水増ししているといううわさもあります。
は、ワセリン、亜鉛、サラシミツロウ、豚油を含み、炎症を抑える効果があります。
保護効果が強く、ステロイド外用剤に重ねて使用することもあります。
びらん・滲出液のひどいところに塗って、湿疹を乾燥させる効果もあります。
とびひのような細菌感染が合併したところにも使うと、よいことがあります。
びらん・浸出液がなくなれば軟膏が白く残りますが、ごしごしこすって無理に落とさない方がよいでしょう。
びらんのないところにつけると、皮膚が乾燥します。
サラシミツロウはミツバチの巣の成分ですが、接触皮膚炎をおこすことがあります。
や神仙太一膏は漢方で用いられる軟膏です。
やけどなどに用いられ、亜鉛華軟膏に似たところがあります。
は、椿油などとともに植物性の代表です。
融点が低く、保湿効果にとぼしい欠点があります。
しかし、ワセリンほどのべとつき感はありません。
乳児の脂漏性湿疹の痂皮につけて、少しずつ痂皮を取り除いていくのに用いています。
全身の湿疹の保湿剤としても有効です。
グリセリンを使った自家製化粧水にオリーブ油を混ぜることもあります。
単一成分の外用剤のよいところは、かゆみなどが現れたときは原因がわかりやすいということです。
オリーブ油は、主にエクストラバージンオイルとして植物油のものを用いることができますが、皮膚科で治療用として処方箋でもらうこともできます。
近年、オリーブ油のエクストラバージンオイルには、オリーブ油以外の偽物が混じったものが大量に出回っています。
高いからといって、純粋なエクストラバージンオイルとは限りません。
カシューナッツオイル(カシューナッツはウルシ科です)や綿実油などいろんな植物油が混入している可能性があります。
もちろん医療用のオリーブ油が大丈夫という保証もありません。
またオリーブ油は新鮮野菜と同じです。
長期に置いていると、酸化変性します。
一方、いくらか精製したものの方がよいかもしれません。
・患眼を開瞼して結膜嚢内に塗布し、閉瞼して軟膏が全体に広がった後、開瞼すること。 ・軟膏が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
まず手をせっけんと流水でよく洗います。鏡を見ながら下まぶたを軽く下にひき、チューブを少し押して、下まぶたの内側に軟膏をつけます。このとき、チューブの先がまぶたやまつ毛、目に触れないよう注意してください。まばたきをせずにまぶたを閉じ、軟膏が溶けて全体に広がるまでしばらく待ちます。あふれた軟膏は、すぐに清潔なガーゼやティッシュで軽くふき取ってください。チューブの先が不潔にならないように注意して、ふたをしてください。他に点眼液も使う場合は、5分以上間隔をあけてから、この軟膏を最後に使用してください。
乳剤性(クリーム)軟膏
クリーム基剤は、油脂性基剤よりも接触皮膚炎の頻度が高くなりますが、は優れています。
びらんがあると、しみることがあり、皮膚刺激があるものがあります。
油の量で、水の中に油が混じったと、油の中に水が混じったの2種類があります。
後者の方は油が多く、刺激性は低いですが、多少べとついた感じがあります。
水と油を結合させているのが、いわゆる界面活性剤です。
界面活性剤には、洗剤のような化学物質もありますが、たとえばマヨネーズの卵のようなタンパク質も界面活性剤として働きます。
医科用としては、ケラチナミン軟膏、ウレパール軟膏、パスタロンソフト、ヒルドイド軟膏・ローション、ヒルドイドクリーム、レスタミン軟膏、ザーネ軟膏、ザーネクリーム、ユベラ軟膏、オイラックス軟膏、カチリ(フェノール亜鉛華リニメント)などがよく用いられています。
近年、クリームタイプで最もよく使われるものは、恐らく軟膏・ローションです。
ヘパリン類似物質という血流を改善するものが入っていますが、皮膚科医師は使いやすいクリームタイプの保湿剤として用いています。
もともと高齢者の血液循環のよくない下腿の乾皮症の外用剤として登場したものです。
内科や外科では、ヘパリンは本来血液凝固を妨げる物質として用いられています。
実際、顔面の保湿剤として化粧品のようなものがないかとして用いられています。
顔面の化粧品にヘパリン類似物質が有効かといえば全くそうでなく、むしろない方がよいかもしれません。
何か有用成分がなければ、厚生労働省は医療品として認可しないということです。
それだけに、保湿剤としては、かなり高価です。
また、どうせ化粧品ならと、ヘパリン類似物質をそのままにして、全く中味を変更した後発品にもよいところがあります。
ヒルドイドの後発品のビーソフテンクリーム・ローションは、後発品としてではなく、全く別の保湿剤としてよく使用されています。
他の化粧品メーカーに、もっと良いものが出てくる可能性があり、資生堂や花王がそんなものをつくらないかと期待しています。
ケラチナミン軟膏やウレパール軟膏、パスタロンソフトは、を含み、皮膚のかさつきに効果があります。
びらん部位につけると刺激があり、しみるようです。
肘窩や膝窩よりも、伸側(下肢なら前面、上肢なら外側、体幹なら背中)の方が向いています。
掌(てのひら)や足底の保湿剤としても使われます。
顔面につけると、いくらか刺激感があります。
は、抗ヒスタミン剤(かゆみどめ)のレスタミンを含んでいます。
あまり強い湿疹がなく、かゆいだけのところやじんましんの発疹に使います。
虫刺されの刺されたばかりの塗り薬としてはよい薬です。
単なる保湿剤としても有用ですが、長期に用いるときは、光線過敏症を起こす可能性があります。
長い目で見れば、保湿剤としては抗ヒスタミン剤は入っていない方がよいでしょう。
ザーネ軟膏はビタミンA、ユベラ軟膏はビタミンEを含む軟膏で、保湿剤として用いられます。
は、それほどひどくないしもやけ(凍瘡)や冷え症の手足につけるとよいでしょう。
軟膏には、ステロイドを少し混合したもの(オイラックスH)もあります。
オイラックスの成分クロタミトンは疥癬に効果がありますが、かゆみ止めとしても使用されます。
クロタミトンの接触皮膚炎に注意して下さい。
(フェノール亜鉛華リニメント)は、あせもの他に水痘にも用いられます。
私は他のウイルス性の発疹、手足口病や水いぼにも用いています。
消毒、かゆみ止め、抗炎症の作用を合わせて持っており、表面のウイルスを減らし、二次感染の予防にもなります。
綿棒で皮膚につけると、まもなく乾燥固着します。
あまり湿疹がひどくないあせもには、汗を乾燥させる効果があるの方がよいようです。
ステロイド外用剤を使いたくないアトピー性皮膚炎に、カチリを用いるときがあります。
全身に保湿剤として塗るのではなく、主にびらんの多いところです。
びまん性に紅斑が広がっているところには向いていません。
クリームや液状タイプの外用剤は、市販にはハンドクリーム、化粧品など非常に多数のものがあります。
価格を無視すれば、医科用のものよりよくできたものもあります。
加水分解小麦などの植物成分、香料、パラベンなどの保存料など、用いられている成分に注意して、上手に選択すればこれで十分という市販のものもたくさんあります。
なお、本剤は眼手術後の炎症を抑える目的で使用する場合もある。また、本剤の中には点眼用以外の用途(点耳用や点鼻用)でも使用する製剤もある。
まず手をせっけんと流水でよく洗います。鏡を見ながら下まぶたを軽く下にひき、チューブを少し押して、下まぶたの内側に軟膏をつけます。このとき、チューブの先がまぶたやまつ毛、目に触れないよう注意してください。まばたきをせずにまぶたを閉じ、軟膏が溶けて全体に広がるまでしばらく待ちます。あふれた軟膏は、すぐに清潔なガーゼやティッシュで軽くふき取ってください。チューブの先が不潔にならないように注意して、ふたをしてください。他に点眼液も使う場合は、5分以上間隔をあけてから、この軟膏を最後に使用してください。
ローション剤・液剤
油脂が水の中に分散したの外用剤が、ローション剤や液剤です。
比較的皮脂が分泌されている顔面や、夏季に汗が出てワセリンなどがべとついた感じを与えるときは、油成分が少ない外用剤の方が合っている場合があります。
ワセリンなどの油脂性軟膏で接触皮膚炎を起こしているときは、このタイプの保湿剤を用いるのがよいことがあります。
ローション剤は、保湿効果に乏しく、塗るところを慎重に選択する必要があります。
あまりドライスキンが強くない軽症患者、あるいは軽症部位に向いています。
当院でも、他に選択するものがないために、ヒルドイドローションやビーソフテンローションは結構使っています。
女の人は塗るのが好きで、ヘパリン類似物質を含んでいるだけに、化粧品のつもりで使いすぎるのは多少心配しています。
クリームタイプやローションには、水と油脂をつなぐ界面活性剤やパラベン類などの防腐剤が含まれ、これらが接触皮膚炎を起こすことがあります。
顔に長く使う場合は、アレルギーメーカーの化粧水や乳液の方がよいと考えています。
角化の強い、たとえば魚鱗癬様の皮膚にはウレパールローションなどの尿素タイプが向いています。
もよいところがあります。
市販の化粧水として販売されていますが、と尿素を入れて自分で作ることもできます。
ただ尿素はびらんのあるところに塗るとしみる感じがあり、顔にはあまり向きません。
保湿が物足りないときは、自分でつくった化粧水に、市販のヒアルロン酸、スクワラン、オリーブ油などを加えることもあります。
グリセリンは化学構造がエタノールに近く、アルコールで赤くなる患者さんは使えないことがあります。
自家製の化粧水には、ヨモギなどの植物成分は入れない方が無難です。
効能・効果 外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症の対症療法)。
グリメサゾン軟膏に限らず、医療用医薬品を個人輸入で買うのはおすすめできません。
個人輸入などで購入できる医薬品のなかには、日本の承認基準を満たしていないものもあります。また、個人輸入した薬で健康被害が生じたとしても、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
グリメサゾン軟膏が必要な場合は、足りなくなる前に受診して追加の処方を受けてください。
メサデルム軟膏・クリーム・ローションの薬価は10.7円/gです。軟膏とクリームは5g包装と10g包装があり、ローションは10g包装があります。各剤型・包装の薬剤費は以下のとおりです。
でも…。顔やデリケートゾーンにステロイド配合薬を使うのはNG?
グリメサゾンと同成分の市販薬は販売されていません。
ただし、グリメサゾンに配合されているデキサメタゾンを主成分とする市販薬はあります。また、グリメサゾンと同じミディアムクラスのステロイド外用薬も販売されています。
しかし、市販薬はグリメサゾンと成分も適応も異なるため、まったく同じように使うことはできません。万が一、市販薬を5~6日ほど使用しても症状が良くならない場合、あるいはかえって症状が悪化した場合は、すぐに使用をやめて早めに診察を受けてください。
患者さまにご負担いただくのは、保険割合に応じた金額になります。例えば、3割負担の患者さまがメサデルム軟膏10g/1本を処方された場合、ご負担金額は32.1円です(薬剤費のみの計算です)。
ジェネリック薬を使用する場合は、さらに薬剤費をおさえられます。
デキサメタゾン眼軟膏0.1%「ニットー」 3.5G×5本(17.5G) ; 先発品名
プレドニン眼軟膏の適応対象になるのは、外眼部及び前眼部の炎症性疾患で、といった疾患が挙げられます8)。
合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)製剤で、抗炎症作用や抗アレルギー作用により、目の炎症を抑えます。 ..
通常、1日〜数回、適量を塗布6)します。プレドニン眼軟膏はです。
② 上記以外の医薬品については、「IF記載要領 2013」による作成 ..
プレドニン眼軟膏は適切な使用によって効果を高めることができます。ここでは具体的な使用方法や注意点について解説していきましょう。
デキサメタゾン眼軟膏0.1%「ニットー」日東メディック株式会社.
眼周りの炎症やかゆみの治療に用いられるプレドニン眼軟膏ですが、小さなお子さまやご高齢の方への使用に際しては皮膚の特性や体質が異なるため注意が必要です。
・ 急激に発症する場合:急激に「目の充血」、「目の痛み」、「目
合成ステロイドが配合されたステロイド外用薬はいくつか種類があり、強さによってランク分けされており、プレドニン眼軟膏はステロイドの強さとしては最も弱い「weak」です。
メタゾン、デキサメタゾン、プレドニゾロンは眼圧上昇作用が強いとされ
プレドニン眼軟膏の主な有効成分は「プレドニゾロン酢酸エステル」という物質です。合成ステロイドの一種であり、体内で自然に産生されるコルチゾールと呼ばれるホルモンと似た化学構造を持っています。
剤型・規格, 目・耳鼻用剤・0.05%1g ; 薬価, 46.70円 ; 製薬会社 ; 添付文書 ; 効能・効果
プレドニン眼軟膏は、炎症によりまぶたなどの目周りにかゆみや赤み、腫れといった症状が出た際に使用される眼軟膏です。
症例以外は極力投与しない),☆痒疹群(小児ストロフルス,蕁麻疹様
・悪化する場合に共通する事項として、①定期的に来院されず症状が酷いときのみ来院する、②来院されたときに症状が酷いので外用の量がどうしても増えてしまう、③仕事などが忙しく無理をしてしまう(生活の自己管理、調整ができない)、④悪化するときに外用軟膏のみに頼ってしまうと、薬が増える⇒塗っても効かないという負の連鎖に陥ってしまう、という傾向が散見されます。
点眼薬と副作用 八千代市 眼科【加藤眼科】日帰り白内障手術・緑内障
一方、軟膏療法により治療を行って皮疹が改善してものも事実であり、症状に波がある疾患と言われるゆえんです。さらに、印象であり、症状の自己コントロールが必要となる疾患でもあります。
一般的な表面の皮疹に対する外用剤治療やスキンケアについては共通する項目が多く外来にてお話することはできても、個々の患者さんの悪化原因は多種、多様、個人差がありすぎて、画一的な指導が困難ともされます。たとえば、食生活一つとっても玄米がよい、悪いなどと様々意見があり、どのような食事が合うかは患者さんの体質によるところが大きいと考えられます。
外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)
また、プレドニン眼軟膏は前眼部に塗布するケースもあるので、副作用のリスクが。使用前には、主治医と十分なコミュニケーションを取り、症状や使用方法についての指示を詳しく確認してください。
・ 急激に発症する場合:急激に「目の充血」、「目の痛み」、「目の
アトピ-性皮膚炎のが注目されています。この数値が高い時は、まだ皮膚に炎症が残っているので治療を継続した方がよいと分かる、皮疹の改善度を数値として目で見えるなどのメリットがあります。定期的にTARCを検査することによってご自分の炎症スコアがどのくらいであるか把握できるとアトピーの自己管理の目安になると考えられています。
アレルギー性結膜炎の子供さんを診療するときに気をつけていること
通常はお薬による治療を行い皮疹が軽快してくると、元来あった皮膚の乾燥症状が目立つようになります。良くお薬と保湿剤のどちらを先に塗るのですかと言う質問をお受けしますが、ですとご説明しています。その理由として、まず皮疹があるところにしっかり塗り薬を効かせたいのと、アトピーや慢性湿疹ではまわりのカサカサも軽い湿疹変化であることが多いので保湿剤で薄くまわりにも伸ばされた方が良いケースが多いからです。
一部の薬剤師さんに保湿剤が先でお薬が後との見解を述べる方もいますが、保湿の上からでは効果が弱まる可能性があります。また軟膏を塗った部分にしか効果がないことが小児湿疹やアトピーなどで治療上好ましくない場合が多く、決して副作用を避けることにつながらないことが欠点になります。なおとの指導をするとのことです。
[PDF] くすりのしおり 商品名:デキサメサゾン軟膏0.1%「イワキ」
塗り方に関して、上記に記載したような単独で塗布する方法(単純塗布法)でも通常の湿疹には充分治療効果を出せますが、になってくるとなかなか単純塗布法だけでは皮疹を改善することはできません。その場合には軟膏剤を塗った上から亜鉛華軟膏を重ね塗りしてガーゼで保護するがよく行われます。
湿疹を掻く崩してジクジクしている場合やとびひの治療などにも応用されます。重ね塗ることでしっかり局所に効かせ、かつガーゼで覆うことで様々な刺激から皮膚を保護する効果が期待できます。重ね塗りがやや手間が掛かることと、亜鉛華が白くなりべとつくことが欠点ですが、炎症の強い皮疹や慢性化した苔癬化病変では必ず行う方法です。
※特に、重層法は診察時に必要に応じてご提案、実際に患部に塗布をしながらご説明するように致しております。
必ず指示された使用方法に従ってください。 ○ 眼の中に入らないように注意してください。
軟膏の塗布回数については様々な意見もありますが、使い、症状が落ち着くにつれて1日1,2回~1日1回と頻度を落としていく斬減法をお勧めしています。もちろん、アトピーなどで乾燥肌もある場合には保湿ケアも同時に行っていかなくてはなりません。湿疹の緩解期に週2,3回と間歇的に使う方法をプロアクティブ療法と呼びます。
2004年9月抗菌薬再評価結果通知により、効能・効果の改訂が行われ
一度やってみるとわかりますが、かなりべとつく感じになる量が適正な塗り方です。よく塗って軽く照かる程度、前腕に塗布したあとにティッシュを乗せて逆さにしても落ちない程度とも言われます。よくお薬を塗っても治らないという方のお話を良く聞くとチューブの軟膏が全然減っておらず使う量が少なすぎる場合も良くみかけます。