こんにちは。 ステロイドのランク(強さ)は同じですが『デルモゾールG軟膏』には「ゲンタマイシン」という抗生物質が配合されています。
とびひの部位を洗い流すことはとても大切です。
細菌を含んだ滲出液(じくじくした液)や痂皮(かさぶた)を物理的に洗い流すことになるからです。
とびひが水疱になっていたり、じくじくしているときは入浴は避けたほうがよいです。
1日1回、市販の石けん・ボディーソープを使って患部をやさしく洗い、シャワー浴や掛け湯などで十分にすすぎます。消毒液は使いません。
抗菌外用薬は1日2回ぬり、ガーゼや包帯で患部を完全におおうようにします。
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ゲンタマイシン軟膏を塗ることは、実際はワセリンを外用しているのと同じ程度の効果でしょう。
ゲンタマイシン軟膏をつかっているにとびひが治らないのは、抗菌作用が少ないことが原因です。
とびひには殺菌する力が強く、いろいろな菌に効くナジフロキサシン軟膏(アクアチム軟膏)、オゼノキサシンクリーム(ゼビアックスクリーム)が適しています。
かゆみが強いときや湿疹を伴っている場合にはステロイド外用剤を使いますが、必ず抗菌内服薬を併用します。
ステロイド外用剤単独で治療すると、伝染性膿痂疹(とびひ)はむしろ悪化することがおおくて危険です。
じくじくがひどい部位は、ナジフロキサシン軟膏を塗ったあとに亜鉛華軟膏を重層して包帯することもおこないます。
ステロイド外用薬ランク一覧|特定非営利活動法人日本アトピー協会
ステロイド外用薬についての心配はたいへん多く、小児科の外来でもよく質問を受けます。以前は保護者がステロイドを必要以上に怖がるために治療がうまくいかないお子さんも多かったのですが、最近では正しい知識が普及してそのようなことは減ってきています。ステロイド外用薬は湿疹などの治療に必要なものですが、確かに副作用もありますので、上手に使うことが大切です。
ステロイド外用薬は皮膚の炎症を抑える作用があり、血管を収縮させる作用の程度によって日本では5段階の強さに分けられています。身体の部位によってステロイドの吸収に差があるので、皮膚の炎症の程度や身体の部位によって強さを使い分けているのです。ご質問のリンデロンは下から3番目、ロコイドは下から2番目の強さです。
顔はステロイドの吸収が比較的よいので、下から2番目の強さのステロイドを使うことが多いですが、炎症の程度によっては3番目の強さのステロイドを使うこともあります。どの程度のステロイドの量なら安全なのかは、塗り方や個人差などによってばらつきが大きく、正確には決められません。しかし、皮膚科からの学会誌への報告では、2歳未満の子どもで、6か月間に顔は10グラム以内、体幹・手足は75グラム以内、全身で90グラム以内なら安全とされています。もちろんこれを超えたらすぐに危険というわけではありませんが、一応の目安と考えてください。
ステロイド外用薬は皮膚の炎症を改善しますが、炎症を起こしやすい皮膚の性質まで治すわけではありません。炎症が落ち着いたら、外用薬を保湿剤などにゆっくり置き換えていって、皮膚の炎症が再燃するのを予防しなくてはなりません。ここをしっかりやらないと、ステロイド外用薬は一度よくなるけどすぐにまたもとに戻ってしまう・・・などと思われることになります。
ステロイド外用薬を塗ってもよくならないというときは、ステロイドのランクが低すぎる、あるいはきちんと塗れていないと考えるべきです。ステロイド外用薬を怖がるために必要な量がきちんと塗られていないことは少なくありません。正しい治療のためには、信頼できるかかりつけ医を持って、医師からのアドバイスに従って治療を続けることが大切です。小児科でも皮膚科でも、きちんと話し合える医師の診療を受けていただくのがよいと思います。
ご質問の日焼け止めや虫よけも、必要なときには子どもでも使ってかまいません。日焼け止めは「子ども用」を選ぶとより安全ですが、日光はビタミンDを作るためにも必要なので過度な使用は控えた方がよいでしょう。また、虫よけも安全性の高いものですが、スプレー式のものは吸い込む危険があるので、保護者の手に噴霧したものを塗るなどの工夫をしてください。いずれも上手に使えば心配はいりません。
ステロイド外用薬には、クリーム、ローションやテープ剤といったバリエーションがあります。髪の毛の生えている頭部にはローションが塗りやすく、また軟膏のべとべと感が嫌いな人にはクリームが好評です。ローションを顔や体に塗っても構いません。ただし、アルコール基剤のローションを顔や体に塗る場合はしみることがあります。アルコール基剤ではないローション(たとえばリドメックスローション®やアンテベートローション®など)は、ほとんどしみることはありません。テープ剤はひび割れや皮膚表面が固くなった部位にとても有効です。
デルモゾールDPクリーム・軟膏・ローション, 0.64mg, 岩城製薬(株), 岩城製薬(株 ..
(フルコートのジェネリック)
フルポロン、フルオシノロンアセトニド、デルラモンF
(リンデロンのジェネリック)
デルモゾール、ケリグロール、ノルコット、ベクトミラン、ベタメタゾン吉草酸エステル
(ベトネベートのジェネリック)
デルモゾールG 、デキサンVG 、ベトノバールG 、ルリクールVG
(メサデルムのジェネリック)
デルムサット、プロメタゾン、メインベート
(エクラーのジェネリック)
アロミドン
(フルメタのジェネリック)
マイセラ、フランカルボン酸モメタゾン
(アンテベートのジェネリック)
アンフラベート、サレックス、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル
(リンデロンDPのジェネリック)
デルモゾールDP、ダイプロセル、ディーピーポロン、ヒズボット、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル
(トプシムのジェネリック)
グリコベース、シマロン、ソルニム、フルオシニド
(マイザーのジェネリック)
サイベース、ジフルプレドナート、スチブロン
(ネリゾナのジェネリック)
アルゾナ
(パンデルのジェネリック)
イトロン、ハーユロン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
デルモゾールG軟膏の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
同じ薬でも人により効果が異なったり、軟膏・クリームなど種類によっても異なることがあります。
含まれるステロイドの成分量とは直接関係はありません。ステロイドの強さと副作用は、必ずしも一致しません。
Sprague‐Dawley系雄性ラット(n=10)に、デルモゾールG軟膏及びリンデロン−VG軟膏0.12%を塗布し、カラゲニン浮腫抑制試験、綿球法による肉芽増殖抑制試験及び創傷治癒遅延試験を浮腫抑制率、肉芽形成抑制率及び創傷治癒遅延率を指標に検討した結果、両剤の生物学的同等性が確認された。また、デルモゾールGクリーム及びリンデロン−VGクリーム0.12%について同様の試験を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
デキサメタゾンプロピオン酸エステルクリーム0.1%「ラクール」(0.1%1g)後発品 ..
BALB/C AN系雌性マウス(n=10)の実験的熱傷皮膚にS.aureus、E.coli又はP.aeruginosaを感染させ、デルモゾールG軟膏及びリンデロン−VG軟膏0.12%を1日1回100mgずつ塗布し、感染皮膚患部の生菌数を測定した結果、両剤の殺菌効果に差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。
また、デルモゾールGクリーム及びリンデロン−VGクリーム0.12%について同様の試験を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。