[PDF] 「小青竜湯の基礎と臨床研究」の紹介 城戸 克己 a),徳永 浩二 b


この季節になるとアレルギー性鼻炎で悩む方も多く、国民病のように云われています。漢方薬では、この分野では『小青竜湯(ショウセイリュウトウ)』(以前に紹介済み)が大変有名で、すでに処方されている方も多いと思います。


[PDF] 春季アレルギー性鼻炎 (花粉症) に対する小青竜湯 ..

●小青竜湯は万人向き,越婢加朮湯は体力があって症状が強い人向きの漢方薬である。

上記の混合生薬より抽出した小青龍湯水製エキス(「漢方診療の実際」)3.0gを含有しています。
添加物(賦形剤)としてトウモロコシデンプンを含有しています。

春季アレルギー性鼻炎 (花粉症) に対する小青竜湯と大青竜湯 (桂枝湯合麻杏甘

薬剤師が知っておきたい漢方製剤、は「」について説明しましたが、シリーズ第5回は小青竜湯です。西洋医学のアレルギー製剤と比べて眠気などの副作用も少ないことから好んで使われる本剤を解説します。

小青龍湯エキス細粒〔勝昌〕分包は漢方処方に従って生薬を配合し抽出して得た水製エキスに賦形剤を加えて細粒剤としたものです。
本品4.5g(3包)中

「新・ロート小青竜湯錠II」は、5才から服用できる1日2回の服用タイプ。眠くなる成分も入っていません。 ..

今回からはアレルギーや花粉症、つらい鼻漏などに効く漢方薬を取り上げていきたいと思います。ひとつめは小青竜湯です。

以前、『小青竜湯』は「表寒」(体表が冷えている)の人向けの薬であることや、五味子(ゴミシ)という生薬がゆるんでいる鼻粘膜を絞める作用があることはお話しました。鼻水が止まらないときは、漢方医学的には大きく二つの面から診ていきます。

鼻アレルギーに対す る漢方 エキス製剤 (小青龍湯)の 臨床効果

毎年スギ花粉の飛散時期に悪化する目かゆみや鼻症状、アレルギー素因(喘息合併、IgE 848)、スギ花粉に対するIgE抗体(MASTスギIgE クラス4)から、「スギ花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)」であった。抗ヒスタミン薬や点鼻薬はほぼ全て無効であり、今回漢方薬を試した(本例は漢方的※3には実証(胃腸も強く、症状も強い)、寒熱錯雑※3(かんねつさくざつ:寒冷刺激で出現、舌紅色、眼充血、顔面ほてり)と思われ、症状も非常に強かったため大青龍湯(麻黄湯+越婢加朮湯)処方し速やかに改善した。

鼻水ですから、当然「水」をどう処理するかです。鼻水でも「垂れるのか?詰まって苦しいのか?」で方針は異なります。詰まっているときは『小青竜湯』では無効なことはしばしばあります。こういう場合、辛夷(シンイ)[モクレンのつぼみの一種]という生薬が詰まりを改善する代表選手です。(昔はこのつぼみを鼻の穴につっこんだみたいです)


小青竜湯(鼻水が多いとき): 水様性鼻汁やくしゃみの第一選択。錠剤は服薬コンプライアンスが非常によい。 · 2

漢方では「気(き)・血(けつ)・水(すい)」がバランス良くめぐって健康を保っていると考えます。なかでも「水(すい)」は、血液以外の水分や体液を指すもので、食べ物や飲み物の中の水分を消化吸収によって人の体に必要な形にして、体をうるおすもののことです。体の「水(すい)」のめぐりがうまくいかずに排泄できないと、体内に余分な「水(すい)」がたまりやすくなり、さまざまな不調を起こします。その「水(すい)」が鼻からあふれ出たものが鼻水(鼻汁)です。また、「水(すい)」が「気(き)」の流れをさまたげるため、その「気(き)」を動かそうとしてくしゃみが出ます。
漢方薬「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」は、「水(すい)」によって冷えた体の部分を温めながら水分代謝を促すとともに、「気(き)」を動かして、鼻水(鼻汁)・くしゃみなどの鼻症状を抑える作用があります。眠くなる成分が入っていないので、仕事や学校で眠くなりたくない方にも適しています。水のような鼻水(鼻汁)や痰(たん)、くしゃみ、鼻づまり、咳などの症状があるとき、かぜやアレルギー性鼻炎などのときによく処方されます。また、花粉症の治療にも使われているほか、鼻炎、気管支炎、気管支喘息(ぜんそく)などにも用いられます。

本草小青龍湯エキス顆粒-H 2.5g×8包 アレルギー性鼻炎 ..

先日、私自身出先で鼻かぜをひいてしまい、手元に抗ヒスタミン剤しかなく内服したのですが、いつもなら軽快するのが数日長引き、抗ヒスタミン剤を飲むと余計に鼻汁がひどくなる始末で、病院に戻ってからは鼻汁と鼻閉の両方に悩まされたので、『小青竜湯』に『葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)』を加えるという荒業?で症状がその日のうちに改善しました。

本草小青龍湯エキス顆粒-H 2.5g×8包 アレルギー性鼻炎(花粉症・ハウスダスト)

小青竜湯はアレルギー性鼻炎や気管支喘息に使用される漢方薬です。出典は傷寒論(しょうかんろん)、金匱要略(きんきようりゃく)です。
処方名の由来は青竜は、中国の神話に出てくる四神の一つで、東方を守る守護神です。五行説では、東方を守る青竜の色は青色で、主薬である麻黄の青色にかけている。また、青竜湯には大青竜湯と小青竜湯があり、小は作用が緩和であることを表して名付けれれています。

ショウセイリュウトウ小青龍湯 エキス細粒〔勝昌〕分包 · ロット番号の読み方 · 品番

以前に、幼児期からの喘息がある方で発作のパターンはくしゃみから始まり痰がからんで咳き込み喘鳴呼吸困難を呈し、鼻閉、目のふちが赤く痒く、湿疹や腹痛も多いという症状に対して漢方薬の希望があったので『小青竜湯』『麻黄附子細辛湯』の合法を用いて著効したケースを経験したことがあります。

『小青竜湯の漢方的使用目標は、泡沫水様性の痰、水様性鼻汁、くしゃみなどを伴う場合で

昨今の研究では、花粉は種類によっては1年中飛散することがわかってきました。アレルギー性鼻炎、花粉症を患っている患者さんには脅威ともいえる状況ですが、最近ではいろいろな種類の薬や対策グッズが数多く販売され、自己対策も立てやすくなってきているのではないでしょうか。
それでもやはり大変なアレルギー性鼻炎によく使用される漢方製剤のひとつ「小青竜湯」を取り上げます。
「小青竜湯」の成分は「ハンゲ(半夏)」、「カンゾウ(甘草)」、「ケイヒ(桂皮)」、「ゴミシ(五味子)」、「サイシン(細辛)」、「シャクヤク(芍薬)」、「マオウ(麻黄)」、「カンキョウ(乾姜)」で、その適応症は気管支喘息、アレルギー性鼻炎、感冒における水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、などとなっています。この成分を見ると「漢方製剤の解説シリーズ」の第1回目に取り上げた「葛根湯」と似ています。ちなみに「葛根湯」は「クズ(葛根)」「タイソウ(大棗:ナツメ)」、「マオウ(麻黄)」、「カンゾウ(甘草)」、「ケイヒ(桂皮)」、「シャクヤク(芍薬)」、「ショウキョウ(生姜)」からなる漢方製剤です。
「葛根湯」は「葛根」に、風邪や筋肉の疲労などによる頭痛、筋肉のこわばりに対して、発汗解表作用があることから、頭痛や肩こりなどを伴う風邪症状に用いられます。

小青竜湯エキス顆粒クラシエ 45包 クラシエ薬品 漢方薬 ..

熱感があって苦しいときは、清熱剤が有効なはずで、逆に温める薬では本来の逆のことをしていることになります。『小青竜湯』が効かない中には、このパターンも考えられます。「熱証」の見分け方の方法は以前お話したと思いますが、ご自分で舌を鏡で観て下さい。舌が赤っぽいのが「熱証」、青白っぽいのが「寒証」タイプです。簡便なので参考にして下さいね。

果してアレルギー性鼻炎=小青竜湯という単純な公式で正しいのか?

水のような鼻水や痰、くしゃみ、鼻づまり、咳などの症状があるときに用いられる薬で、かぜやアレルギー性鼻炎などでよく処方されています。眠気の副作用がなく、花粉症、鼻水、結膜炎の治療にも使われています。そのほか、鼻炎、気管支炎、気管支ぜんそくなどにも用いられます。
「小青竜湯」が向くのは、主に体力が中くらいの人で、診察で胃のあたりを軽くたたくとポチャポチャと音がする「胃部振水音」のある場合が典型的です。

[PDF] 1.アレルギー性鼻炎に対する漢方薬の使い分け トウ

このような考え方があれば、「アレルギー性鼻炎ときたら小青竜湯」といった短絡的な処方はなくなりますし、本来はそうやって処方すべきなのです。ですから、「鼻が詰まって息苦しく、鼻の周りに熱感がある」ときには、「熱証」向けの薬に辛夷が含まれていると効果的かなという発想になりますから、『辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)』などが適応のお薬となるわけです。

体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:

『小青竜湯』が無効のアレルギー性鼻炎には、さらに『麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)』を加えて飲んでもらうことがあります。それでも効果が得られない場合やめまいやふらつきがある方には「水毒(スイドク)」(詳しく以前の号)を改善する目的で『苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)』もさらに加えて飲んでもらいます。

アレルギー性鼻炎,アトピー性皮膚炎の何れかの家族歴,あるいは既往歴,合併症を

水(すい)の滞りとは具体的にどんな症状でしょうか。
例えば、胃を軽くたたくとぽちゃぽちゃという音がするような状態の患者さんで、水のようなさらさらとした鼻汁が多量に出るような症状です。
小青竜湯の成分である「半夏」と「五味子」の組み合わせは、胃内停水を改善し咳を鎮める作用を表します。この二つは、体内の水分代謝をはかる作用を持つ「水薬」に分類され、「水薬」の中でも、胸部にたまった余分な水分による咳、痰を治療する「鎮咳去痰薬」に属します。
体内の水は適切な量で循環していればよいのですが、うまく排泄できないと体内に余分な水がたまりやすくなり、さまざまな不調が起こってきます。そのひとつは、水が鼻からあふれてくる鼻水です。また、たまった水が気のめぐりを妨げるため、その気を動かそうとした反応がくしゃみになります。

アレルギー性鼻炎治療の第一選択薬は抗ヒスタミン薬(ザイザル、アレグラ ..

飲み薬や点鼻薬による治療が一般的です。
最もよく処方される飲み薬は、ヒスタミン受容体拮抗薬です。アレルギー症状を全般的に改善することができます。以前は眠気が強くなる薬として有名でしたが、近年は眠くなりにくい薬が開発されています。他にも、炎症を抑える薬が開発されており、さまざまな薬を組み合わせながら症状の改善をめざします。
また、点鼻薬も重要な治療の一つで、鼻の噴霧ステロイド剤は症状改善効果の高い治療です。ステロイドと言っても微量であり、局所での効果のみなので、1年以上使用しても全身的な副作用はないと考えられています。市販で販売されている点鼻薬には血管収縮薬が含まれているものが多く、一時的に症状は改善しますが、その後は鼻の腫れを悪化させるため、短期間のみの使用に限定しましょう。
なお、漢方薬では小青竜湯が良く使用されます。

当院では、スギとダニアレルギーに対する舌下免疫療法を行っています。病気の原因であるアレルギー物質を長期間摂取することで、症状を緩和させる治療法です。1年の内服で症状改善効果を期待できますが、3年以上継続することによって、治療中止後も長期間にわたって症状が改善することが明らかになっています。

手術治療には、鼻粘膜変性手術(下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術、下鼻甲介粘膜焼灼術)、鼻腔形態改善手術(下鼻甲介粘膜下切除術、鼻中隔矯正術など)、鼻漏改善手術(後鼻神経切断術など)があります。いずれの手術も当院で施行可能ですので、ご相談ください。

1998年と比較して2008年には花粉症患者は約1.6倍も増加し

しかしながら、『小青竜湯』を使用してもあまり効果の実感が得られない場合には、薬の量を増量するのも一つの手ですが、さらに別の漢方薬をプラスする(「合法」といいます)手法があります。