[PDF] アモキシシリン水和物 小児感染症に対する最大投与量の変更


抗菌剤はいろいろあり選択に迷うところです。いろいろな薬品をはば広く使うより、数種類の薬剤の知識を深くしてパターン化したほうが臨床的に有効と思います。ここではジスロマック、フロモックス、クラビットを主として考察してみました。サワシリン(アモキシシリン)は術前投与としか使用しません。セフゾンもフロモックスが使えないときに使用します。


アモキシシリン水和物として、通常1回250mg(力価)を1日3〜4回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 小児

<海外のガイドライン>
アメリカ心臓協会(AHA:American Heart Association)[文献 2]、欧州心臓病学会(ECS:European Society of Cardiology)[文献3]のガイドラインでは、歯科処置時の抗菌薬予防投与の対象症例を人工弁置換術後、感染性心内膜炎の既往例、先天性心疾患(未修復のチアノーゼ性先天性心疾患、術後 6 カ月以内)などに限定している。

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ラットにアモキシシリン水和物(2,000mg/kg/日)、ランソ

1. 「アモキシシリン」を高用量で使うため、『オーグメンチン』と『サワシリン』を併用することがある
2. 単純に『オーグメンチン』を増やすと、「クラブラン酸」が過量になる
3. 「肺炎球菌」や「インフルエンザ菌」を退治する場合、「クラブラン酸」の配合比率が低くても問題ない

1929年にフレミングが青カビから発見したペニシリンは1940年代にベンジルペニシリンとして患者さんに使われました。歯科ではアモキシシリン水和物(商品名:サワシリン錠 250mg他)バカンピシリン塩酸塩(商品名:ペングッド)などが処方されることが多いです。ペニシリンは禁忌及び薬剤の相互作用は少ない薬剤です。

体重 40kg 以下の小児(概ね 12 歳以下)には、体重 1kg 当たり AMPC 1 日 50mg

『オーグメンチン』と同じ「アモキシシリン」と「クラブラン酸」の配合薬には、があります。この『クラバモックス』は、『オーグメンチン』と異なり14:1の配合比率になっています5)。

「アモキシシリン」と「クラブラン酸」の配合剤である『オーグメンチン』や『クラバモックス』は、歯科領域でも使うことができるようになりました7)。

(1 日用量 2000mg を上限とする)を 2 回に分けて(12 時間おきに投与)7 日間

7) 社会保険診療報酬支払基金 審査情報提供事例(薬剤)319:歯科薬物療法 →

今回は、歯科でアモキシシリン(先:サワシリン)が大量で処方された例についてです。


歯科領域だけでなく多くの感染症治療に用いられており、経口吸収率も 80%以上と高い

アモキシシリンが歯科でよく処方される例としては
サワシリン錠250mg 1回1錠 1日3回毎食後 3日分(または5日分)
などです。

ペニシリンは安全域が広いので倍量(1500mg~2000mg)投与はとくにめずらしいことではありません。 ..

2001年6月に日本で発売を開始し900万件以上処方されています。歯科口腔外科領域で約100万件以上処方されています。アナフィラキシ様症状は全体で25件 歯科領域では2件です。かなり少ない数字と思います。

軽度~中等度の歯性感染症は、起炎菌をレンサ球菌と想定してアモキシシリンが第一選択。 4

【書籍】
■羊土社
薬の比較と使い分け100(2017年)
OTC医薬品の比較と使い分け(2019年)
ドラッグストアで買えるあなたに合った薬の選び方を頼れる薬剤師が教えます(2022年)
■日経メディカル開発
薬剤師のための医療情報検索テクニック(2019年)
■金芳堂
医学論文の活かし方(2020年)
服薬指導がちょっとだけ上手になる本(2024年)

13.サワシリン(アモキシシリン) AHAによる予防対象の変更 ..

抗菌薬は、細菌の増殖を抑えたり死滅させたりする力があります。歯科ではペニシリン系、セフェム系、マクロライド系、キノロン系、テトラサイクリン系などが処方されることが多いです。

医薬品一般名:ロチゴチン経皮吸収型製剤

フィリピンの土壌から1952年に発見され、ペニシリン、セフェム系とは異なった化学構造で、抗炎症作用、免疫調節作用など抗菌力以外の作用もあるため、慢性閉塞性肺疾患などにも使用されています。歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。薬局などでご確認ください。重篤なものは併用禁忌となっています。

[PDF] 歯科治療における心内膜炎予防のための抗菌薬投与

感染性心内膜炎(IE)は、抜歯などの歯科処置による菌血症によって惹起されることが知られている。
驚くべきことに、歯科処置に伴う菌血症の発症率は、抜歯などではほぼ 100% 。

予防抗菌薬投与について【歯科医療従事者向け】

一日一回2錠を3日間飲んで1週間薬が効いています。マクロライドの薬ですので代謝酵素のチトクロームP-4503A4(CPY3A4)の阻害作用があるはずですが、15員環のジスロマックの場合14員環クラリスなどに比べてその作用はかなり弱くp450による代謝は確認されていません。白血球などに取り込まれて炎症箇所の長くとどまるので、1週間効果があります。

歯科医師から高用量のサワシリン処方はなぜ?

抜歯後による菌血症の発症率は抗菌薬の投与によって減少するので、必要があれば抗菌薬が予防投与として処方される。

歯科にてアモキシシリンが2g(2000mg)処方された例

<感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン>[文献 1]
感染性心内膜炎は、的確な診断のもとで適切な治療が奏功しないと多くの合併症を引き起こし、死に至る重篤な疾患である。多くの場合、何らかの基礎心疾患を有する患者が何らかの原因により菌血症を起こした際に発症し、菌血症を来す原因の多くは歯科治療を含めた小手術である。
そのため、先天性疾患、弁膜疾患を含む感染性心内膜炎の発症が高いとされる患者には、抗菌薬の予防投与が推奨されている。ガイドラインでは、下表の抗菌薬を処置 1 時間前に内服することが推奨されている。

歯科にてアモキシシリンが2g(2000mg)処方された例 · 1)人工弁術後 · 2)IE の既往 · 3)姑息的吻合術や人工血管使用例を含む未修復チアノーゼ型先天性心疾患

ガイドラインp55では、

と記載があります。
なお高リスク心疾患患者は
1)人工弁術後
2)IE の既往
3)姑息的吻合術や人工血管使用例を含む未修復チアノーゼ型先天性心疾患
4)手術,カテーテルを問わず人工材料を用いて修復した先天性心疾患で修復後6ヵ月以内
5)パッチ,人工材料を用いて修復したが,修復部分に遺残病変を伴う場合
6)大動脈縮窄
を含みます。

[PDF] 「抜歯」時感染予防抗菌薬は歯科治療室で処方します

では、抜歯などの歯科処置におけるIEの予防に下記の抗菌薬を使用することが推奨されている。

[PDF] 歯科領域の感染対策と抗菌薬について

ペニシリン、セフェムなど他の抗菌剤が土中から発見されたのに対して、キノロンは人工的に合成した抗菌剤です。1980年代から、各種の製剤が開発されています。歯科では、レボフロキサシン(商品名:クラビット他)、トスフロキサシン酸塩水和物(商品名:オゼックス)、ロメフロキサシン塩酸塩(商品名:ロメバクト他)、シタフロキサシン(商品名:グレースビット)が処方されることが多いです。

3分で読める!歯科医のための「予防抗菌薬」の使い方

近年注目されてきたのですが、ジスロマックにはバイオフィルム破壊能があるようです。このことと炎症部位に長く留まり濃度が高くなる性質を利用して、ジスロマックを投薬して、薬が効いているうちに歯石除去を全額行ってしまう方法とか、投薬で歯周病を治そうという試みがあります。

通常、成人にはアモキシシリン水和物として 1 回 750 mg(力価)、クラリスロマイシンとして 1 回 200 mg(力価)及びプロトンポンプインヒビターの 3 剤を同時に 1 日 2 回、7 日間経口投与する。 なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。


【用法・用量】
〈ヘリコバクター・ピロリ感染を除く感染症〉
成人:アモキシシリン水和物として、通常 1 回 250 mg(力価)を 1 日 3~4 回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈ヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎〉
・アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用の場合
通常、成人にはアモキシシリン水和物として 1 回 750 mg(力価)、クラリスロマイシンとして 1 回 200 mg(力価)及びプロトンポンプインヒビターの 3 剤を同時に 1 日 2 回、7 日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1 回 400 mg(力価)1 日 2 回を上限とする。
・アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合
通常、成人にはアモキシシリン水和物として 1 回 750 mg(力価)、メトロニダゾールとして 1 回 250 mg 及びプロトンポンプインヒビターの 3 剤を同時に 1 日 2 回、7 日間経口投与する。

アモキシシリン水和物として、通常1日20〜40mg(力価)/kgを3〜4回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量として最大90mg(力価)/kgを超えないこと。

マクロライドでその他の候補はクラリスがあります。ジスロマックは15員環でクラリスは14員環です、得意な分野が少し違うようです。クラリスは耳鼻科でよくだされる薬です。慢性上顎洞炎に少量長期間(200mg一日一回3-4ヶ月)処方されているのを良くみかけます。インプラントによる上顎洞炎にも良く処方されています、上顎洞の粘膜に良く効くようです。上顎洞粘膜を処置したとき(インプラントで上顎洞に骨を作ったとき(サイナスリフト サイナス=上顎洞 リフト=挙上)などに私は使用していますが、普通に歯科で使用するにはジスロマックの方が優れていると思います。
薬の相互作用がクラリスに比べて少ないこと(下記の表 参照)