これらのお薬とフォシーガを併用することで、ことや可能性があります。
三大合併症には含まれませんが、糖尿病の合併症として見逃せないのが動脈硬化です。動脈硬化は心筋に酸素を供給する冠動脈にも生じます。動脈硬化により冠動脈の内腔が狭くなると、心筋が酸欠状態になります。その結果、胸が圧迫されたり、締め付けられたりする狭心症になります。さらに進行した場合には、冠動脈が閉塞し、心筋がダメージを受けてしまう心筋梗塞に至る可能性もあります。糖尿病による神経障害を合併している場合には、胸の症状を自覚できないことがあります。つまり、自覚症状なく、心筋梗塞を起こしてしまうこともあります。定期的に心電図検査を行い、心臓の異常に気付くことが大切です。冠動脈の他に、脳の血管でも動脈硬化は生じます。最終的に、脳梗塞や脳出血を発症し、手足の麻痺、飲み込みの問題、話しにくさなどの後遺症を残すことがあります。下肢の血管に動脈硬化が起これば、末梢動脈疾患 (閉塞性動脈硬化症)を生じ、進行すると壊疽を起こします。この病気になると、歩行時に下肢の痛みを自覚することがあります。
糖尿病性大血管症を予防するには、糖尿病診断後の早期からの血糖コントロール以外に高血圧症、脂質異常症、肥満、喫煙といったリスク因子の管理が重要です。
体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。
:アクトス(ピオグリタゾン)
ピオグリタゾンは、PPARγという受容体を活性化することで、肝臓や筋肉などに作用してインスリンの効果を増強します。これにより、インスリンが効きやすくなり血糖値が下がります。
ただし、ピオグリタゾンの使用にはいくつかの注意点があります。特に、肥満のある2型糖尿病の方には効果が高いとされているお薬ですが、一方で体重増加のリスクもあります。また、ピオグリタゾンは水分や塩分を体内に蓄積しやすくするため、浮腫や心不全の悪化につながる可能性もあることが知られています。さらに、女性では骨粗鬆症のリスクが高まることも報告されており、その使用には注意が必要です。
フォシーガを服用すると、尿中の糖分が多くなることで尿路や陰部で微生物が繁殖しやすくなります。
そのため、膀胱炎など尿路感染、陰部のかゆみや膣カンジダ症などの性器感染が副作用として現れる可能性があります。
対策として、水分を多く取り排尿を促すことで膣カンジダ症を防ぐことが可能です。
ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア ..
インクレチンとは静脈に直接ブドウ糖を投与するより、おなじブドウ糖の量でも経口的に負荷(つまり飲んだとき)したときにインスリン分泌が多いという現象は昔から知られていました。これは腸内に栄養(ブドウ糖など)が入ってくると小腸からインクレチンというホルモンが(GLP−1、GIP)分泌されすい臓のインスリン分泌細胞(B細胞)を刺激することが明らかになりました。 腸管に糖が入ってきた時点でインスリンを出やすくするホルモンの信号が膵臓に届き、実際に食べることにより血液中に入ってくる糖の刺激に加えてインスリン分泌を増強するわけです。 通常はこのインクレチンホルモンは血液中に存在するDPP4という酵素により速やかに(2分程度)分解されてしまいます。 糖尿病患者さんではこのインクレチン効果が低下していることが知られています。 特にGLP−1の分泌が低下しています。またGLP−1は血糖値を上昇されるすい臓から分泌されるグルカゴンというホルモンの分泌も抑える作用があり、糖尿病ではこのグルカゴンが相対的に増えていることも血糖値があがるひとつの要因です。DPP4阻害薬はGLP-1を分解を阻止することによりGLP-1の効果を増強し、食後インスリン分泌を増強、グルカゴン分泌を抑制することで血糖の上昇を抑えます。
イプラグリフロジン(スーグラ)、ダパグリフロジン(フォシーガ)、ルセオグリフロジン(ルセフィ)、トホグリフロジン(アプルウェイ)、カナグリフロジン(カナグル)、エンパクリフロジン(ジャディアンス)
・DPP- 4阻害薬 [ジャヌビア®、エクア®、ネシーナ®、トラゼンタ®、 ..
GLP-1アナログ(注射) (ビクトーザ、バイエッタ、ビデュリオン、リキスミア、トルリシティ、オゼンピック)
食事を食べた時にでるインスリンの分泌を促すDPP‐4阻害薬よりも強力な注射の薬です。
効果:食物が腸に入ってきた時だけにインスリンの分泌を促し血糖値を下げ、インスリンとは反対に血糖値を上げる作用をもつグルカゴンの分泌を抑えます。また食物が胃から腸に送られるスピードを抑え、食欲もやや低下させます。また体重を減少させる効果も見られます。
副作用:注射を始めると吐き気や胸やけ、便秘がみられることがありますが、1週間から1カ月でなくなる人がほとんどです。我慢できそうな程度の吐き気や便秘であれば中止しないで続けることをおすすめします。ひどい場合は中止して主治医にご相談ください。単独では低血糖を起こす可能性もほとんどありませんが、SU薬やインスリンを併用している場合は低血糖を起こすことがありますので注意が必要です。
この製剤は注射ですが、インスリンとは全く異なるため、インスリン注射の代わりにはなりません。膵臓からのインスリンの分泌が極端に悪い人や1型糖尿病の人がインスリン注射を突然中止して使用すると糖尿病性ケトアシドーシスとなる場合があるため注意が必要です。
ビクトーザ
1日1回の注射ではじめての注射の方でも比較的気軽にはじめていただけます。海外の試験で心臓病や脳卒中の発症を抑制したという報告があります。量の調節が可能という利点があります。
バイエッタ
1日2回(朝、夕)の注射ですが効果はビクトーザより強力です。
ビデュリオン
2013年5月より発売された1週間に1回の注射です。効果はバイエッタよりやや弱いですが、体内でゆっくり溶けるために1週間以上効果が持続します。他の糖尿病の注射と比較して針がやや太いのと、振って溶かす操作が面倒なのが難点です。
リキスミア
2013年9月より発売の1日1回の注射です。持効型インスリンと同時に使うことができるため、膵臓の機能が弱っている人でも強い効果を期待できます。
量の調節が可能という利点があります。
トルリシティ(一般名:デュラグルチド)
2015年9月より発売された1週間に1回の注射です。振って溶かす操作がいらないうえに、針が細く、操作方法がとてもわかりやすいため、継続できるかたが多いです。インスリンと併用もできます。
オゼンピック(一般名:セマグルチド)
1週間に1回の注射で2018年夏までに日本で発売される薬です。海外と同じ量が使えるため、強い効果に加えて量の調節が可能、針が細いという利点を併せ持っているとされています。また、海外の臨床試験では心臓病や脳卒中のリスクの高い人に対してこの薬剤を投与したところ、その発症リスクを26%有意に低下させたという報告があります。
SGLT2阻害薬(スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、アプルウェイ、カナグル、ジャディアンス)
血糖を尿糖として体外に捨ててしまうことによって血糖値を下げる薬です。
1日でおよそ200-300kcalのエネルギーが尿糖として排出されるために体重を減らす効果もあります。
単独では低血糖の危険はほとんどないとされていますが、SU薬やインスリンと併用する場合は注意が必要です。
BMIが22以下と体重が少ない人、高齢者で脱水に注意すべき人、腎不全がある人には向いていません。
血糖低下作用、体重減少作用、血圧低下作用もあり、国内外の臨床試験で心臓病や脳卒中の発症を抑制したという報告があり、様々な可能性が期待されています。
はじめの1週間は尿が増えトイレが近くなったりしますが、1週間程度でおさまることが多いです。食事のたびにお茶か水を2杯ずつとるなど水分を多くとり脱水にならないように注意しましょう。
特に女性で膀胱炎や膣カンジダ症になる危険がわずかに増えます。
DPP-4阻害薬グラクティブ、ジャヌビア テネリア スイニー エクア オングリザ ..
糖尿病の3大合併症として糖尿病性腎症がありますが、SGLT2阻害薬には糖尿病性腎症の進行を抑える効果があることが報告されています。
:ツイミーグ(イメグリミン)
ツイミーグは、メトホルミンと非常に似た構造を持つお薬です。メトホルミンと同様に、インスリンの効果を高める作用がありますが、さらにインスリンの分泌を促進する作用もあります。また、このお薬はミトコンドリアの機能を回復させることで、インスリンを分泌する膵β細胞を保護する可能性もあるとされています。
ただし、腎臓の機能が低下している方(eGFR45未満)には、安全性の観点からツイミーグの投与は推奨されません。また、メトホルミンと同様の化合物であるため、これら2つの薬を併用することにより下痢や吐き気などの消化器症状が起こりやすくなる可能性がありますので、注意が必要です。また、より詳しい説明についてはをご覧ください。
ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー ..
ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、ネシーナ、スイニー、エクア、テネリアといったお薬があります。食事を摂取すると小腸から分泌されるホルモンをインクレチンといいます。インクレチンはすい臓のベータ細胞に働きインスリン分泌を促したり、すい臓のアルファ細胞に働き血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの働きを抑えたりします。
インクレチンには、GLP-1とGIPがございますが、どちらもDPP4という酵素ですぐに分解されてしまいます。このDPP4の働きを阻害するのがDPP-4阻害薬です。DPP4を阻害することにより、インクレチンが分解されなくなり、インクレチンによるインスリン分泌作用、グルカゴン抑制作用が強くなり血糖値を下げることになります。食事を摂取すると分泌されるので、併用薬などなければ、低血糖になる可能性は低いお薬です。2009年に発売された比較的新しいお薬ですが、服用方法が簡便であったり、副作用が少ないので現在は2型糖尿病の第1選択で用いられることがとても多い薬です。
SGLT2阻害薬という範疇に属しており、薬剤名はカナグル、デベルザ、ルセフィー、スーグラ、ジャディアンス、フォシーガなどです。 ..
ジャディアンスは、心筋梗塞や心血管の病気による死亡を下げるという結果からSGLT2阻害薬が世界中から注目されるきっかけとなったEMPA-REG OUTCOME試験という研究で用いられた薬剤であることもありシェアを伸ばしていると思われます。
ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、ネシーナ、スイニー、エクア、テネリア ..
新しい作用機序の薬剤で、尿中に一日約75g(300Kcal)のブドウ糖を排出することで血糖値を低下させます。コンビニのおにぎりであれば1個半〜2個に相当する糖質を排出することになりますので、体重減少効果があります。ダイエット目的に服用するケースも増えているようです。
この薬剤が登場してから、いわゆる生活習慣病による2型糖尿病には第一選択で処方するようになりました。血糖低下作用はまずまずであり、低血糖が起こりにくく、体重も減少させる。さらに心臓と腎臓の保護作用があります。
尿中にブドウ糖を排出するため、ブドウ糖に引っ張られて水分も排出されます(浸透圧利尿といいます)。そのため高齢者では脱水に注意が必要です。膀胱炎や陰部不快感のため継続が難しくなる場合もあります。
低血糖のリスクが少ないとはいえ、食事摂取が不十分となる日(シックデイ)には休薬が必要です。
代表的な薬剤としてスーグラ、フォシーガ、ジャディアンスなどがあります。
代表的な薬剤としてスーグラ、フォシーガ、ジャディアンスなどがあります。 DPP-4 ..
2型糖尿病治療薬として広く用いられています。血糖値が高い状態のときにインスリン分泌を促進する作用があります。低血糖のリスクが低く、確実な食後血糖改善作用があり、体重増加がみられないという点で使用しやすいです。
SGLT-2阻害薬と併用して使うことが多いです。そのためDDP-4阻害薬とSGLT-2阻害薬の配合薬が販売されています。
代表的な薬剤としてトラゼンタ、テネリア、ジャヌビアなどがあります。
テネリア、オングリザ、ネシーナ、スイニー、ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、エクアといったお薬があります。 ..
ジャヌビア/グラクティブの服用で血糖が低くなり過ぎると、低血糖症状があらわれることがあります。特に他の糖尿病治療薬を併用している場合は、低血糖のリスクが高くなります。低血糖の症状があらわれたら、すぐにブドウ糖や砂糖を含む飲料水などを摂取してください。
糖分を摂っても症状が回復しない場合は、すみやかに受診してください。また、症状が回復した場合でも、次回受診日には低血糖症状があらわれたことを必ず報告してください。
◦ SU薬との併用で重篤な低血糖が報告されています。 シタグリプチン(ジャヌビア、グラクティブ)、ビルダグリプチン(エクア)、
ただし、フォシーガは腎臓(近位尿細管)に働き利尿作用があるため、
就寝前に服用すると夜中にトイレで目が覚める原因となる可能性があり、服用のタイミングには注意が必要です。
SGLT2阻害薬(スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、アプルウェイ、カナグル、ジャディアンス)
SGLT-2阻害薬が登場する以前は第一選択薬として広く使用されていました。薬価が非常に安いです。
肝臓で糖新生を抑制し、末梢組織で糖の取り込みを亢進、腸管で糖の吸収を抑制することで血糖降下作用を発揮します。
重篤な副作用として乳酸アシドーシスがあり、1万人に1人程度発症すると言われます。腎機能障害やアルコール多飲者には使用できません。またヨード造影剤を用いる場合にも一時的に中止が必要です。その他嘔吐・下痢などの副作用が生じることがあります。
代表的な薬剤としてメトホルミンがあります。
フォシーガ、ジャディアンス、アブルウェイ, 脱水、尿路感染症や性器感染症(特に ..
インスリン製剤を使う必要のない時には、肥満かどうかの「体型」や「早朝や空腹時に血糖値の上昇があるかどうか」などの点を見て、薬剤を選びます。例えば、肥満や内臓脂肪(腹囲増大・脂肪肝など)があれば可能な量のメトホルミンや、経過によってはアクトス、またヘモグロビンA1c(HbA1c)が高い場合にはDPP-4阻害薬の併用などという具合です。
SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。 尿 ..
異なる作用を持った薬を配合することで、飲む薬の量を減らしたり、価格が安くなるなどのメリットがあります。
ピオグリタゾン塩酸塩(アクトス)とメトホルミン塩酸塩(メトグルコ)のメタクト配合錠LD/HD、ピオグリタゾン塩酸塩(アクトス)とグリメピリド(アマリール)のソニアス配合錠LD/HD、アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)とピオグリタゾン塩酸塩(アクトス)のリオベル配合錠LD/HD、ビルダグリプチン(エクア)とメトホルミン塩酸塩(メトグルコ)のエクメット配合錠LD/HD、アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)とメトホルミン塩酸塩(メトグルコ)のイニシンク配合錠、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア)とカナグリフロジン水和物(カナグル)のカナリア配合錠、シタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビア)とイプラグリフロジンL-プロリン(スーグラ)のスージャヌ、リナグリプチン(トラゼンタ)とエンパグリフロジン(ジャディアンス)のトラディアンスAP/BPなどがあります。
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
インスリン製剤を使う必要のない時には、肥満かどうかの「体型」や「早朝や空腹時に血糖値の上昇があるかどうか」などの点を見て、薬剤を選びます。例えば、肥満や内臓脂肪(腹囲増大・脂肪肝など)があれば可能な量のメトホルミンや、経過によってはアクトス、またヘモグロビンA1c(HbA1c)が高い場合にはDPP-4阻害薬の併用などという具合です。
・トラゼンタで効果不十分な場合はジャヌビアを使用する。 ・早朝低血糖 ..
☆DPP‐4阻害薬☆(でぃーぴーぴーふぉーそがい薬)
グラクティブ® ジャヌビア® エクア® ネシーナ® トラゼンタ® スイニー® オングリザ®