添付文書通りの指導は、かえって悪い結果につながる可能性があります。
つきましては従来にない使用法となりますので、医師または薬剤師の先生方および患者さんの十分な理解が必要と考えられます。従って、ジスロマックの適正使用にご配慮下さいますようお願い申し上げます。
ファイザ― 抗菌剤ジスロマックの注射用製剤発売 重症肺炎の選択肢に
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Epidemiol., 49:769-773(1996) 4) 相原道子,池澤善郎:本邦におけるToxic Epidermal Necrolysis(TEN)死亡例の臨床的検討-TEN生存例およびStevens-Johnson syndrome(SJS)死亡例との比較検討-,日皮会誌,109(11):1581-1590(1999) 5) 南光弘子:本邦におけるToxic Epidermal Necrolysis 126例の臨床的解析-輸血後GVHDとの鑑別は可能か否か-,45:571-578(1991) 6) 臨床医が書いた薬の重大な副作用がわかる本-患者が気づく副作用症状-,高橋隆一監修,エルゼビア・サイエンス ミクス(1998) 7) 伊崎誠一:「TEN(中毒性表皮壊死融解症)」,川越クリニカル・カンファレンス,KCCシリーズ,No.39(1998) 8) 標準皮膚科学 第5版,池田重雄・他編集,医学書院(1997) 9) 塩原哲夫:診断と治療,87(Suppl):37-41(1999) 10) 原田昭太郎,他:臨床医薬,17(9):1261-1273(2001) 目次へ 2 アジスロマイシン水和物とスティーブンス・ジョンソン 症候群,中毒性表皮壊死症及びショックについて 成分名 該当販売名 成分名 該当販売名 アジスロマイシン水和物 ジスロマック細粒小児用,同カプセル小児用100mg,同錠250mg,同錠600mg(ファイザー製薬) 薬効分類等 15員環マクロライド系抗生物質 効能効果 (細粒,カプセル:小児用) アジスロマイシン感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,インフルエンザ菌,マイコプラズマ属,クラミジア・ニューモニエによる下記感染症 ○咽喉頭炎(咽喉膿瘍),急性気管支炎,扁桃炎(扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍),肺炎,肺化膿症 ○中耳炎(含,乳様突起炎,錐体尖端炎) (錠剤:250mg) アジスロマイシン感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,インフルエンザ菌,ペプトストレプトコッカス属,マイコプラズマ属,クラミジア・ニューモニエによる下記感染症 ○せつ,せつ腫症,よう,丹毒,蜂巣炎,リンパ管(節)炎,ひょう疽,化膿性爪囲炎 ○咽喉頭炎(咽喉膿瘍),急性気管支炎,扁桃炎(扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍),慢性気管支炎,気管支拡張症(感染時),慢性呼吸器疾患の二次感染,肺炎,肺化膿症 ○副鼻腔炎 ○歯周組織炎,歯冠周囲炎,顎炎 (錠剤:600mg) 進行したHIV感染者における播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症の発症抑制及び治療 (1)経緯 アジスロマイシン水和物は,2000年3月10日に承認されたマクロライド系抗生物質であり,各科領域感染症に対して使用されている。本剤は,組織内半減期が長いことから,1日1回3日間の投与で約7日間薬物濃度が維持されるという特徴がある。海外においては,米国等約70ヵ国で販売されている。 本剤によるスティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群:SJS),中毒性表皮壊死症(ライエル症候群:TEN),ショックについては海外での市販後の成績に基づき,発売時より「重大な副作用」として「使用上の注意」に記載して注意を喚起してきた。 発売以降,SJS,TEN,ショック(アナフィラキシー様症状を含む)の症例が報告されたことから,今回,これらの副作用について一層の注意喚起を行うこととした。 (2)症例の紹介 アジスロマイシン水和物は2000年6月の販売開始以来,推定約900万人に使用されているとされるが,SJSが21例,TENが1例,ショック(アナフィラキシー様症状を含む)が25例報告されている。患者年齢は10歳未満より80歳代まで分布し男女に偏りはない。SJS,TENについては本剤によると思われる死亡例の報告はなく,ほとんどの症例で投与中止後に軽快,回復が確認されている。また,ショックについては,本剤との関係を完全に排除できない1例の死亡例以外は全て回復している。 このうち,SJS,TENの症例を見ると,本剤の投与中または投与終了後1週間以内に発現している。 報告されたスティーブンス・ジョンソン症候群,ショックの症例を表3に紹介する。 表3 症例の概要 NO.
ファイザーは、15員環マクロライド系抗菌薬「ジスロマック点滴静注用500mg」(一般名:アジスロマイシン水和物)を新発売した。 ..
年齢 使用理由 (合併症) 経過及び処置 1 男 80代 急性気管支炎 (皮膚そう痒症,高血圧症,胃炎,じん肺) 500mg 2日間 スティーブンス・ジョンソン症候群 約19年前 : この頃からじん肺を発症。 投与開始日 : 急性気管支炎のため,本剤500mgの投与を開始。 投与2日目 (投与中止日) : 両手指の発赤,腫脹,水疱が生じ,手背,足背,下腿,臀部にも紅斑,水疱が出現。本剤を中止。数日間は自宅で様子をみていた。 中止3日後 : 内服中のすべての薬剤を中止。 中止6日後 : 回復しないため,皮膚科に受診。口唇びらん,口内びらん,手指,手掌,手背,前肢,足背,下腿,臀部に水疱あり,一部にびらんを認めた。入院にて加療。プレドニゾロン30mg内服開始し,局所はグルコン酸クロルヘキシジン消毒後,吉草酸ベタメタゾン・硫酸ゲンタマイシンおよびジメチルイソプロピルアズレン軟膏にて治療。 中止7日後 : プレドニゾロン30mg投与。 中止8日後 : プレドニゾロン30mg投与。 順調に上皮化となった。 中止9日後 : プレドニゾロン20mg投与。 中止10日後 : プレドニゾロン20mg投与。 すべて上皮化となった。 中止11日後 : プレドニゾロン10mg投与。 中止12日後 : プレドニゾロン10mg投与。 回復となり,退院。 企業報告 併用薬:塩酸エピナスチン,カンデサルタンシレキセチル,テプレノン,塩酸アンブロキソール NO.
ファイザーは6日から、1回のみ切り型のマクロライド系抗菌薬「ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g」(一般名:アジスロマイシン水和物)を新発売する。
本日追補収載されました新製品の売上(2014 年 3 月期)は、約 8 億円を見込んで
同剤は、ジスロマックの新剤形として開発された徐放性懸濁シロップ剤。マイクロスフェアに薬剤を封入する製剤技術を応用し、既存の「ジスロマック錠」の1日1回3日間投与に比べ、1回でより早く効果が発現するよう工夫されている。1回で服用が完結することから、患者の自己判断による服薬中断と耐性化の防止にもつながる。また、新たに淋菌の効能も追加された。
ファイザーは、15員環マクロライド系抗菌薬「ジスロマック点滴静注用500mg」(一般名:アジスロマイシン水和物)を新発売した。
[PDF] 新発売のお知らせ 2013年12月追補収載予定品
ファイザー社のジスロマックSR・成人用ドライシロップ2gは、2009年に発売され、クラビットやオゼックスなどのニューキノロン系の抗菌剤にとって代わり、急性尿道炎の治療薬として盛んに使用されるようになりました。当院でも、長らくジスロマックSRを使用してきましたが、2019年ファイザー社からジスロマックSRの販売を中止する連絡があり、2021年3月で経過措置も満了となり、現在はジェネリックのアジスロマイシン500mgを2錠、一度に内服する方法で治療しています。ジスロマックSRには、内服前2時間・内服後2時間食事をしてはいけないとの制限がありましたが、アジスロマイシン500mg・2錠内服では、食事の制限は特にありません。処方経験から、ジスロマックSRでは、内服後3日目ごろに下痢になるケースが多かったのですが、アジスロマイシン500mg・2錠内服ではそうした副作用も少なくなったと感じています。
このたび、私共ファイザー製薬株式会社が発売致しました「ジスロマック(一般名アジスロマイシン水和物)」の服薬指導(例)に関しまして、数多くの先生方からお問い合わせを頂きまことにありがとうございました。特に、下線の部分に関して、ジスロマックにおいて発現した副作用(着色尿)と誤解があったり、あるいは「くすりのしおり」と異なる表現である等のご指摘をいただきましたので、一部内容を訂正致します。
「ジスロマック」に変更され、また、含量が追記された。小児用カプセル剤は海外では発売さ
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※ジスロマック錠250mgは後発医薬品ではございません。 2024年3月31日まで(予定)
年齢 使用理由 (合併症) 経過及び処置 3 男 80代 咽頭炎 (慢性腎不全(透析),狭心症,慢性胃炎) 500mg 1日間 ショック 投与開始時 : 咳があり咽頭炎のため本剤を服用した。 約45分後 : 患者は息苦しさ,胸苦(つかえる感じ)及び胸部不快を訴えた。 約60分後 : 血圧は77/52mmHgまで低下,ショック状態になった。心電図,胸部X線は異常なかった。酸素飽和度は85%であった。酸素3Lの吸入を開始した。 約1時間30分後 : 乳酸リンゲル液500mL,塩酸ドパミン5mL/h,コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム125mgを静注した。 約3時間後 : 血圧は104/59mmHg,心拍数は100/分であった。塩酸ドパミン10mL/hを投与した。 約5時間30分後 : 血圧は151/109mmHgであった。塩酸ドパミン5mL/hに減量した。胸苦が消失した。酸素飽和度は98%であった。 約7時間30分後 : 血圧は126/85mmHg,心拍数は82/分であった。塩酸ドパミンの投与を終了した。酸素飽和度は99%となり,患者は回復した。 約18時間後 : 酸素吸入を3Lから2Lへ減量した。 血圧は119/72mmHgであった。 約24時間後 : 酸素飽和度は97%であった。 酸素吸入を終了した。 企業報告 併用薬:一硝酸イソソルビド,ドンペリドン (3)安全対策 本剤に伴うSJS,TEN,ショックについてはすでに使用上の注意において「重大な副作用」として注意を喚起しているところであるが,販売開始から1年7ヵ月の間に上述の症例報告数があることから,一層の注意喚起を行うこととした。 SJS,TENの発現時期を見ると報告された22例のうち,服用中が11例,服用期間終了後1週間以内が8例,その他(不明を含む)が3例となっており,本剤の投与期間終了後についても注意が必要と考えられることから,投与にあたっては,患者に対し,服用終了後においても発疹に加え,粘膜(口唇,眼,外陰部)のびらんあるいは水ぶくれ等の症状に注意するよう適切な説明を行っておくことが重要である。また,ショックについては報告された症例よりアナフィラキシー様症状を追記し,より具体的な表現とし,注意喚起を行うこととした。 《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 〈アジスロマイシン水和物〉 [重要な基本的注意] ショック,アナフィラキシー様症状,皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので注意すること。また,本剤は組織内半減期が長いことから,上記副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること。 本剤の使用にあたっては,事前に患者に対して,次の点を指導すること。 ・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)が疑われる症状(発疹に加え,粘膜(口唇,眼,外陰部)のびらんあるいは水ぶくれ等の症状)があらわれた場合には,服用を中止し,ただちに医師に連絡すること。 ・服用終了後においても上記症状があらわれることがあるので,症状があらわれた場合にはただちに医師に連絡すること。 本剤は組織内半減期が長いことから,投与終了数日後においても副作用が発現する可能性があるので,観察を十分に行うなど注意すること。 [副作用(重大な副作用)] ショック,アナフィラキシー様症状:ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,血管浮腫等)をおこすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群):皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。これらの副作用は本剤の投与中または投与終了後1週間以内に発現しているので,投与終了後も注意すること。 目次へ 3 重要な副作用等に関する情報 医薬品・医療用具等安全性情報 No.166の『「医薬品・医療用具等安全性情報」の月刊化について』でお知らせしましたように,前々号(医薬品・医療用具等安全性情報 No.175)以降に改訂を指導した医薬品の使用上の注意のうち重要な副作用等について,改訂内容,参考文献等とともに改訂の根拠となった症例の概要に関する情報を紹介いたします。 【1】サラゾスルファピリジン 販売名(会社名) アザスルファン腸溶錠500mg(長生堂製薬) アザルフィジンEN錠(ファルマシア) エミナピリン錠(大洋薬品工業) サフィルジンEN錠500(シオノケミカル) サラゾピリン錠,同坐剤(ファルマシア) スラマ錠(太田製薬) ソアレジン錠250mg(大洋薬品工業) ラノフェン錠(大正薬品工業) 薬効分類等 サルファ剤 効能効果 (錠剤)潰瘍性大腸炎,限局性腸炎,非特異性大腸炎 (腸溶錠)慢性関節リウマチ (坐剤)潰瘍性大腸炎 《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 [副作用(重大な副作用)] 再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,血小板減少,貧血(溶血性貧血,巨赤芽球性貧血(葉酸欠乏)等):再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,血小板減少,貧血(溶血性貧血,巨赤芽球性貧血(葉酸欠乏)等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 無菌性髄膜(脳)炎:無菌性髄膜(脳)炎(頸部(項部)硬直,発熱,頭痛,悪心,嘔吐あるいは意識混濁等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 肝炎,肝機能障害,黄疸:AST(GOT),ALT(GPT)の著しい上昇等を伴う肝炎,肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 〈参 考〉 企業報告 症例の概要 NO.
日本化学療法学会は12月6日に、15員環マクロライド系抗菌薬アジスロマイシン(商品名ジスロマック ..
抗菌剤はいろいろあり選択に迷うところです。いろいろな薬品をはば広く使うより、数種類の薬剤の知識を深くしてパターン化したほうが臨床的に有効と思います。ここではジスロマック、フロモックス、クラビットを主として考察してみました。サワシリン(アモキシシリン)は術前投与としか使用しません。セフゾンもフロモックスが使えないときに使用します。
それぞれ承認を取得、2013 年 12 月に発売した。 2.製品の治療学的 ..
ジスロマックかフロモックスが第一選択になります。投薬後4-5日経って炎症が改善されなければ、薬を変えます。90%以上が第一選択で治ってしまいます。ジスロマック→フロモックス→クラビットと最後までいったのは2人しかいません。
これら3剤は2011年現在 抗菌力は衰えていません。
後発品が年に 2 回、発売されるため、継続的な後発品の変更が必要
世の中にはたくさんの薬があります。眼科でも、例えば緑内障の治療薬では、プロスタグランジン関連薬、β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬、αβ遮断薬、α1遮断薬、α2刺激薬、ROCK阻害薬、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、配合薬などがあります。それぞれにいくつかの種類があり、さらに特許の切れた薬には多くのジェネリック薬が作られています。創薬(新しく薬を作ること)には、多くの時間とお金がかかります。化学的な実験で使えそうな物質を選び、動物実験、人を使った治験などをする時間が10-15年前後、途中でダメになってしまう場合も数多くあり、1つの薬を作るには200−300億円と膨大な費用を要します。世界の製薬メーカーが合併して巨大化している一面は、このバクチのような研究と創薬にかかる費用を小さい企業では支えられないからです。日本最大の製薬企業である武田製薬でも世界的に見れば売り上げが16位、なかなかに厳しい世界と言えます。
今回ご紹介する新しい点眼薬は、9月に発売されることになった「1%アジスロマイシン点眼薬(商品名:1%アジマイシン)」というものです。このアジスロマイシンという薬はマクロライド系という種類に分類される抗生物質で、すでに「ジスロマック」という商品名で内服薬が市販されています。皮膚感染症、呼吸器感染症、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患などの感染症治療に用いられ、病院で処方されてお使いの方もいらっしゃるかもしれません。抗生物質ですから抗菌作用が期待されるのは当然ですが、本来の抗菌作用とは異なる抗炎症作用(好中球が炎症部位に集まるのを抑えたり、活性酸素産生能を抑制したりする作用)も有しています。アメリカでは、すでに2007年から「AzaSite1%」という名前で点眼薬が販売されています。日本での点眼薬の適応病名(薬を使用して良いと認められた病気の名前)は、「結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎」で、用法は結膜炎では1日2回5日間、その他では1日2回12日間までとされています。もともとが皮膚感染症に強い薬であるだけに、眼の表面部分の病気に関して役に立ちそうな薬であることが伺えます。
「ショボショボする」、「眼脂が多い」、「ベトベトする」、「まぶたの周囲が気持ち悪い」という、なかなかスッキリしない症状を訴える患者さんも多くいらっしゃいます。そのような時は、「マイボーム腺機能不全」という状態になっている割合が少なくありません。マイボーム腺はまぶたの中にある分泌腺で、まつ毛の少し内側にその開口部があり、涙を乾かしにくくするための油の成分を分泌しています。年齢を重ねると、この分泌腺の機能が悪くなり、まぶたの周囲に炎症が生じたり、まぶたの縁に白っぽい小さい泡の固まり(これを眼脂と表現される患者さんも多いです)が付いたりすることが起こります(下図左)。このような状態がマイボーム腺機能不全と言われるもので、これが不快な症状を引き起こします。従来の点眼薬を指すだけでは簡単に状態が変わらないこともしばしばですが、白い物質はカット綿や綿棒で丁寧に拭くときれいになります(下図中央)。この点眼薬は抗炎症作用を持っているので、マイボーム腺機能不全の際に生じる炎症を抑えてくれることが期待されています。
以前にも書きましたが、マイボーム腺機能不全の場合には患者さんご自身にしていただきたいことがあります。まぶたを温めること(温罨法)と、毎朝の洗顔時とお風呂に入った時にまぶたの周囲も丁寧に洗っていただくことです。温罨法は小豆などを利用したホットパックを利用して温めるのが良いと思います。温めたタオルでも良いのですが、濡れたまぶたが乾く時にまた冷えてしまうので、タオルをビニール袋に入れて濡らさないようにするとよいでしょう。まぶたの周囲の洗浄は、小指の腹でまぶたの縁とまつ毛の周囲を優しくなでるようにして洗ってください。アイシャンプーという専用のものも販売されていますが、入浴時にシャンプーが少しついた指でしていただいてもかまいません。「体を洗う」や「シャンプーをする」ということのように、毎日の習慣にしてまぶたの周囲のお手入れをしていただくと、目の周りの不快感が減少してくれることにつながります。新しい点眼薬を一時期使用し、さらにこの習慣を続けていただければ、不快感が軽減してくれることが期待できるかと考えます。
発売時期: 平成 25 年 12 月(薬価基準収載後発売予定)
ジスロマック、フロモックス、クラビットを効率よく効かせる方法はそれぞれ違います ジスロマックやクラビットは濃度依存性があります。つまり投与回数を分けるより1回にしたほうが効果的です。
12月13日、ジェネリックメーカー各社がリバロ、バルトレックス、ジスロマックなどのジェネリック ..
ジスロマックSRは2009年承認され 2g1回投与で1週間効果が持続します。飲み忘れも無く良いと思いますクラビットは100mg1日3回投与が標準でしたが、2009年500mg1回投与が認められました。新しい方法ですので様子をみているところです。まだ処方したことはありません