レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
レクサプロの離脱症状には不眠、吐き気、ふらつき、頭痛、感覚障害などが挙げられています...
レクサプロ (エスシタロプラムシュウ酸塩) 持田 [処方薬]の解説、注意
不安感の調節や意欲に働きかけるセロトニンが増すことで、人から注目される場面で強い不安を感じて仕事や学校生活といった社会生活を円滑に送れない社交不安障害も改善されます。
ひと口に「うつ」と言っても、それが指し示す内容はひとつではありません。「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」というように表現される症状を「抑うつ気分」といいます。そして「抑うつ気分」が重症になったものが「うつ病」です。 一般的に「うつ」という言葉を使う場合、いろいろな程度の患者さんがいることを意味しています。
精神病のうつ病は、まだ発病のメカニズムが解明されていません。
しかし現在、頚性うつ(首から“うつ”)の患者さんはスマホの普及でどんどん増えており、うつ症状のある患者さんの多くは首の筋肉が原因の自律神経異常のうつです。
先に首こり病(頚性神経筋症候群)の治療では治らないうつ病、つまり精神病のうつについて言うと「大うつ病性障害(大うつ病)」や「双極性障害(躁うつ病)」がそれに相当します。
「大うつ病」とは、症状の強い時は抑うつ状態が非常に強く、ほぼ一日中、ほぼ毎日、長期間(2週間以上)続くような症状を持つものを言いますが、大きな波があり、うつ症状がほとんど出ていない状態もあります。
アメリカ精神医学界が出している診断基準に基づく分類が一般的に使われていますが、そのガイドラインの内容は研究の進展に伴って刻々と変わっています。
「躁うつ病」は、抑うつの状態だけでなく、気分の異常な高揚が続く躁状態も併存するものをいいます。自殺を志向する人が非常に多いことで知られています。
これらの病気の患者さんについては、首に異常があるとは限らず、また首の治療をおこなっても、抑うつ状態が和らぐことはありません。
純粋な精神疾患ですから、治療は精神科による抗うつ剤を中心とした薬物療法、あるいは、カウンセラーやセラピストによる心理学的療法が必要になります。さらに、それでも治らない患者さんには電撃療法(電気けいれん療法/ECT)もおこなわれています。
しかしそれ以外のうつ病と診断された患者さんについては、首こりの治療によって抑うつ状態を緩和することができます。現在増加しているのは「大うつ病」や「躁うつ病」ではない患者さんです。
東京脳神経センターに来院する「うつ病」と診断された患者さんのうち、およそ9割以上がそれにあたります。つまりほとんどのうつ病は、首こり病(頚性神経筋症候群)の治療対象になるわけです。
精神疾患の大うつ病と、首こり病による自律神経性うつ病には、その症状にひとつの大きな相違点があります。それは大うつ病にだけ見られる「理由のない悲しみ」です。悲しみのため、いつも目に涙がたまっているとよく言われます。これは、首こり病による自律神経性うつ病(頚性うつ)ではまず見られません。
大半を占める首の筋肉が原因の「自律神経性うつ」の患者さんは、精神科医による抗うつ剤の投与やカウンセリング、電撃療法(ECT)では効果がまったくないどころか、途中で抗うつ剤の副作用に苦しめられ、治療できないケースも多いのです。
それは当然のことで、別の病気に別の治療をしているからです。これらは、器質的な原因、つまり自律神経の働き、それと密接に関係がある首の筋肉の異常によるものです。これを実証する臨床例は数え切れません。 ※前回の記事では、2020年1月14日に国際医学ジャーナル「ヨーロピアン・スパイン・ジャーナル」に掲載された当センターの研究グループによる研究論文で、うつ症状の完治率が78.1%であることを掲載しています。
抑うつ状態になるのは、精神疾患のせいではなく、自律神経と首、それと全身の不調という三つの要素が生み出す負のスパイラルが原因なのです。
もちろんそれは経験によって裏付けのある考え方です。松井医師によると、「うつ病」と診断された患者さんの頚部を触診すると、その大部分の人の頚部には異常があり、こうした患者さんへの首こり病(頚性神経筋症候群)の治療で抑うつ状態が消えてゆきます。その結果が上記の研究論文にある「78.1%」の改善率ということにつながってきます。つまり首の筋肉の治療でうつ病は治る、ということです。
こうしたケースの場合、顔の表情は暗く、すべてにおいて気分が落ち込んでいますが、治療をするうちに笑顔があふれんばかりとなり、人生が楽しくなり、例えば女性だったら選ぶ服の色などが違ってきて、明るいものを着るようになります。
そしておなかの底から笑えるようになり「もう作り笑いをしなくてよくなった」と言います。治療前に飲んでいた抗うつ剤は、うつ状態が軽くなってくるにしたがって飲む必要がなくなります。
こうした事実を前にすれば、すべてのうつ病が精神疾患であると考えて、抗うつ剤とカウンセリングと電撃療法(ECT)だけに頼っている今の治療は考え直す時期がきていると言えます。それに医療費の削減にもつながるはずです。
重ねて言いますが、現在「うつ病」と診断されているものの多くは心因性のものではなく、器質的なもの、とりわけ首の筋肉が原因になっていると松井医師は分析しています。
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大うつ病性障害患者を対象とした国内臨床試験(4試験)において、総症例550例中、409例(74.4%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められている。その主なものは悪心131例(23.8%)、傾眠129例(23.5%)、頭痛56例(10.2%)、口渇53例(9.6%)、浮動性めまい48例(8.7%)、倦怠感39例(7.1%)、下痢34例(6.2%)、腹部不快感32例(5.8%)等であった。(承認時)
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最高用量は20mgを超えないこととする。
(用法及び用量に関連する注意)7.1.本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら投与すること。
7.2.肝機能障害患者、高齢者、遺伝的にCYP2C19の活性が欠損していることが判明している患者(PoorMetabolizer)では、本剤の血中濃度が上昇し、QT延長等の副作用が発現しやすいおそれがあるため、10mgを上限とすることが望ましく、また、投与に際しては患者の状態を注意深く観察し、慎重に投与すること〔8.7、9.1.1、9.1.2、9.3肝機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.4、16.1.1、16.1.2、16.5、16.6.2-16.6.4参照〕。
片頭痛の治療 · 片頭痛の薬(急性期治療薬) · トリプタン製剤(作用機序と使用禁忌 ..
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最高用量は20mgを超えないこととする。
(用法及び用量に関連する注意)7.1.本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら投与すること。
7.2.肝機能障害患者、高齢者、遺伝的にCYP2C19の活性が欠損していることが判明している患者(PoorMetabolizer)では、本剤の血中濃度が上昇し、QT延長等の副作用が発現しやすいおそれがあるため、10mgを上限とすることが望ましく、また、投与に際しては患者の状態を注意深く観察し、慎重に投与すること〔8.7、9.1.1、9.1.2、9.3肝機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.4、16.1.1、16.1.2、16.5、16.6.2-16.6.4参照〕。
レクサプロは効果が十分に発揮され、状態がよくなったのを確認してからゆっくりと減らしていくお薬です。急にやめたり、飲んだり飲まなかったりすると「離脱症状」と言われる耳鳴り・痺れ感・吐き気・頭痛・イライラ・不安感などの症状が出たりします。医師と相談しながら、焦らず徐々に調節することで、上記のリスクは最小限に抑えられます。
頭痛、起床時の頭重感、昼間の眠気、気分不快、神経過敏、一時的な意識障害(注意 ..
片頭痛の発作にはトリプタン製剤などの頓服薬がかなり有効です。しかし、頻回な発作に対しては薬物乱用頭痛などの副作用の発現が懸念されますから無闇に頓服薬は使用できません。そのような場合には頭痛の発現を予防する薬剤が考慮されます。
実際に予防薬として使用される薬のなかには、もともと抗うつ剤や抗てんかん薬、あるいは、血圧の薬として使用されてきたものが多いのです。あなたの場合にも抗うつ剤は頭痛の予防のために処方されたものでうつ状態に使われたのではないと思います。ただ、頭痛はうつ病の症状としても比較的頻度の高いものです。主治医の先生が、あなたの精神状態を深く考えたうえで頭痛の予防と抑うつの治療の両方を一石二鳥に期待したのかもしれません。大切なのは、あなたがその薬の使用目的をきちんと理解して服用することです。主治医の先生におたずねすれば説明してくれるでしょう。
レクサプロは臨床でよく使われる薬ですが、副作用として吐き気や頭痛が最も多く約10-2...
レクサプロのんで3週間頭痛あります副作用ですか? レクサプロは抗うつ薬の中でも頭痛の副作用は比較的、頻度の少ないお薬だとは思うのですけど…
まず、服薬のタイミングを確認してください。頭痛が発現する前に服用しても、予防的な効果は期待できません。予兆期や前兆期に服用しても効きません。頭痛が始まって、それが片頭痛と確信できたなら、なるべく早くに服用してください。服用のタイミングが遅れると効果が減弱します。
1錠のトリプタンを服薬しても不十分な場合には6時間程度の時間をあけてもう1錠追加してみると有効な場合があります。ただし、1錠目でまったく無効だった場合には追加してはいけません。その時の頭痛が本当に片頭痛だったか否かが問題になります。主治医の先生とよく相談してください。
また、どれか一つのトリプタン製剤が無効であっても他のトリプタン製剤が有効な場合はありますから、1剤がダメでもすぐに諦めてはいけません。他のトリプタン製剤を試してみる価値は十分にあります。
脳の下の部分が痛くなる感じ、下垂部分ドーパミンを促進する薬だと思うが頭痛の副作用があるね ..
レクサプロは臨床でよく使われる薬ですが、副作用として吐き気や頭痛が最も多く約10-2...
傾眠(眠気):6%; 浮動性めまい(体がふわふわする感じ)、頭痛:5%以上 · 消化器
抗精神病薬はそれ以外にも、うつ病の増強療法で使われることも多く、エビリファイがその代表です。気分安定作用があるといわれています。このため、双極性障害のように気分の波がある病気に使われることも多いです。気分安定薬に比べると効果が早いですが、鎮静作用によって眠気が生じたり、体重増加の副作用が多いです。エビリファイの他には、セロクエル、ジプレキサ、リスパダールなどが使われます。
それ以外にも、イライラや興奮を落ちつけて衝動性を抑える、食欲を増加させる、睡眠を深くする、抗うつ剤の効果を増強する、といった目的で使われます。
エスシタロプラム)の効果や副作用について | 水戸メンタルクリニック
(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後14日間以内(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)の患者〔10.1、11.1.3参照〕。
2.3.ピモジド投与中の患者〔10.1、11.1.4、16.7.2参照〕。2.4.QT延長のある患者(先天性QT延長症候群等)[心室頻拍(torsadedepointesを含む)、心電図QT間隔の過度な延長を起こすことがある]〔8.7、11.1.4参照〕。
(重要な基本的注意)8.1.うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること〔5.1、8.2-8.4、9.1.3、9.1.4、15.1.1参照〕。
8.2.不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されているので、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、不安増悪、焦燥増悪、興奮増悪、パニック発作増悪、不眠増悪、易刺激性増悪、敵意増悪、攻撃性増悪、衝動性増悪、アカシジア増悪/精神運動不穏増悪、軽躁増悪、躁病増悪等が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと〔5.1、8.1、8.3、8.4、9.1.3-9.1.6、15.1.1参照〕。8.3.自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること〔5.1、8.1、8.2、8.4、9.1.3、9.1.4、15.1.1参照〕。
8.4.家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること〔5.1、8.1-8.3、9.1.3-9.1.6、15.1.1参照〕。8.5.眠気、めまい等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること。
8.6.投与中止(突然の中止)により、不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯感覚、頭痛及び悪心等があらわれることが報告されているので、投与を中止する場合には、突然の中止を避ける(患者の状態を観察しながら徐々に減量すること)。8.7.本剤投与によりQT延長がみられていることから、心血管系障害を有する患者に対しては、本剤の投与を開始する前に心血管系の状態に注意を払うこと〔2.4、7.2、9.1.1、11.1.4参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.QT延長を起こすリスクのある患者〔7.2、8.7、10.2、11.1.4参照〕。(1).著明な徐脈等の不整脈又はその既往歴のある患者。
(2).うっ血性心不全の患者。(3).低カリウム血症の患者。
9.1.2.CYP2C19の活性が遺伝的に欠損している患者〔7.2、16.1.1、16.1.2、16.5、16.6.4参照〕。9.1.3.自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者:自殺念慮、自殺企図があらわれることがある〔5.1、8.1-8.4、9.1.4、15.1.1参照〕。
9.1.4.躁うつ病患者:躁転、自殺企図があらわれることがある〔5.1、8.1-8.4、9.1.3、15.1.1参照〕。9.1.5.脳器質的障害又は統合失調症素因のある患者:精神症状が増悪することがある〔8.2、8.4、9.1.6参照〕。
9.1.6.衝動性が高い併存障害を有する患者:精神症状が増悪することがある〔8.2、8.4、9.1.5参照〕。9.1.7.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者:痙攣発作を起こすことがある〔11.1.1参照〕。
9.1.8.出血の危険性を高める薬剤を併用している患者、出血傾向又は出血性素因のある患者:出血傾向が増強するおそれがある〔10.2参照〕。9.1.9.閉塞隅角緑内障の患者:眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。
(腎機能障害患者)9.2.1.高度腎機能障害のある患者:本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがある〔16.6.1参照〕。
(肝機能障害患者)肝機能障害患者:本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがある〔7.2、16.6.2参照〕。
(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.5.1.生殖発生毒性試験(ラット)において、臨床曝露量を超える高い曝露により胎仔毒性(胎仔体重減少、胎仔骨化遅延)及び出生仔死亡率増加が認められた。なお、動物実験(ラット)において、催奇形作用は認められていない。9.5.2.本剤のラセミ体であるシタロプラムの生殖発生毒性試験(ラット)において、心血管系異常を有する胎仔数増加が認められたが、再試験においては認められなかった。
9.5.3.妊娠末期に本剤あるいは他のSSRI、SNRIを投与された妊婦から出生した新生児において、入院期間の延長・呼吸補助・経管栄養を必要とする離脱症状と同様の症状が出産直後にあらわれたとの報告がある(臨床所見としては、呼吸窮迫、チアノーゼ、無呼吸、発作、体温調節障害、哺乳障害、嘔吐、低血糖症、筋緊張低下、筋緊張亢進、反射亢進、振戦、ぴくつき、易刺激性、持続性の泣きが報告されている)。9.5.4.海外の疫学調査において、妊娠中に本剤のラセミ体であるシタロプラムを含む他のSSRIを投与された妊婦から出生した新生児において、新生児遷延性肺高血圧症のリスクが増加したとの報告がある。このうち1つの調査では、妊娠34週以降に生まれた新生児における新生児遷延性肺高血圧症発生のリスク比は、妊娠早期の投与では2.4(95%信頼区間1.2-4.3)、妊娠早期及び後期の投与では3.6(95%信頼区間1.2-8.3)であった。
(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト母乳中へ移行することが報告されている)。
(小児等)9.7.1.小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.7.2.海外で実施された6~17歳の大うつ病性障害(DSM-4における分類)患者を対象としたプラセボ対照の臨床試験において、6~11歳の大うつ病性障害患者で有効性が確認できなかったとの報告がある〔5.2参照〕。(高齢者)
用量に留意して、患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること(高齢者での薬物動態試験で、血中濃度が高い傾向が認められている)〔7.2、16.6.3参照〕。(相互作用)
本剤は主にCYP2C19で代謝され、CYP2D6及びCYP3A4も代謝に関与している〔16.4.1参照〕。10.1.併用禁忌:
1).モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤<リネゾリド・メチルチオニニウム以外>(セレギリン塩酸塩<エフピー>、ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>、サフィナミドメシル酸塩<エクフィナ>)〔2.2、11.1.3参照〕[セロトニン症候群があらわれることがあるので、MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止後14日間以内の患者には投与しないこと(また、本剤投与後にMAO阻害剤を投与する場合には、14日間以上の間隔をあけること)(セロトニンの分解が阻害され、脳内セロトニン濃度が高まると考えられる)]。2).ピモジド〔2.3、11.1.4、16.7.2参照〕[本剤のラセミ体であるシタロプラムとピモジドとの併用により、QT延長が発現したとの報告がある(機序は不明である)]。
10.2.併用注意:1).セロトニン作用薬(トリプタン系薬剤(スマトリプタンコハク酸塩等)、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン前駆物質含有製剤(L-トリプトファン含有製剤)又はセロトニン前駆物質含有食品(L-トリプトファン含有食品)等、トラマドール塩酸塩、リネゾリド、炭酸リチウム、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’sWort)等)〔11.1.3参照〕[セロトニン症候群等のセロトニン作用による症状があらわれることがあるので、これらの薬物を併用する際には観察を十分に行うこと(本剤はセロトニン再取り込み阻害作用を有するため、併用により、セロトニン作用が増強することがある)]。
2).メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー>〔11.1.3参照〕[セロトニン症候群等のセロトニン作用による症状があらわれることがあるので、これらの薬物を併用する際には観察を十分に行うこと(メチルチオニニウム塩化物水和物はMAO阻害作用を有するため、セロトニン作用が増強される)]。3).三環系抗うつ剤(イミプラミン塩酸塩、クロミプラミン塩酸塩、ノルトリプチリン塩酸塩等)、フェノチアジン系抗精神病剤、リスペリドン、ブチロフェノン系抗精神病剤(ハロペリドール)、抗不整脈剤(フレカイニド酢酸塩、プロパフェノン塩酸塩)〔16.7.1参照〕[これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、これらの薬剤を減量するなど注意すること(本剤がこれらの薬剤の代謝酵素であるCYP2D6を阻害することによると考えられる)]。
4).β遮断剤(メトプロロール酒石酸塩)〔16.7.1参照〕[メトプロロールの血中濃度が上昇するおそれがあるので、メトプロロールを減量するなど注意すること(本剤がこれらの薬剤の代謝酵素であるCYP2D6を阻害することによると考えられる)]。5).シメチジン〔16.7.1参照〕[本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤を減量するなど注意すること(シメチジンが本剤の代謝酵素を阻害することによると考えられる)]。
6).オメプラゾール、ランソプラゾール、チクロピジン塩酸塩〔16.7.1参照〕[本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤を減量するなど注意すること(これらの薬剤が本剤の代謝酵素であるCYP2C19を阻害することによると考えられる)]。7).ワルファリンカリウム〔16.7.2参照〕[本剤のラセミ体であるシタロプラムとワルファリンとの併用により、ワルファリンのプロトロンビン時間が軽度延長<約5%>したとの報告があるので、本剤の投与を開始もしくは中止する場合は、プロトロンビン時間を慎重にモニターすること(機序は不明である)]。
8).出血傾向が増強する薬剤(非定型抗精神病剤、フェノチアジン系抗精神病剤、三環系抗うつ剤、アスピリン等の非ステロイド系抗炎症剤、ワルファリンカリウム等)〔9.1.8参照〕[出血傾向が増強することがある(SSRIの投与により血小板凝集能が阻害され、これらの薬剤との併用により出血傾向が増強することがある)]。9).アルコール(飲酒)[本剤服用中は飲酒を避けることが望ましい(他の抗うつ剤で作用の増強が報告されている)]。
10).QT延長を起こすことが知られている薬剤〔9.1.1、11.1.4参照〕[QT延長を起こすおそれがある(併用によりQT延長作用が相加的に増強するおそれがある)]。(過量投与)
13.1.症状海外において、本剤1000mgを超える過量投与が報告されている。また、本剤を過量投与した患者において、死亡例が海外で報告されている(主な症状として、中枢神経障害(めまい、振戦、不安、焦燥、興奮、セロトニン症候群、痙攣、昏睡)、胃腸障害(悪心・嘔吐等)、心血管障害(低血圧、頻脈、QT延長、不整脈)、電解質及び水分バランス異常(低カリウム血症、低ナトリウム血症)等が報告されている)。
13.2.処置過量投与時、特異的な解毒剤は知られていない。
(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(その他の注意)
15.1.臨床使用に基づく情報15.1.1.海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした、本剤を含む複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった。なお、25歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少した〔5.1、8.1-8.4、9.1.3、9.1.4参照〕。
15.1.2.主に50歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において、選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び三環系抗うつ剤を含む抗うつ剤を投与された患者で、骨折のリスクが上昇したとの報告がある。15.1.3.海外で実施された臨床試験において、本剤を含む選択的セロトニン再取り込み阻害剤が精子特性を変化させ、受精率に影響を与える可能性が報告されている。
15.2.非臨床試験に基づく情報15.2.1.ラット反復投与毒性試験において、本剤投与後に、心毒性(心筋炎に基づくうっ血性心不全)による死亡が認められている。心毒性は本剤のCmaxに依存して発現するものと考えられ、発現の閾値におけるラット及びヒト曝露量の乖離は約8倍と推察されている。
15.2.2.ラット反復投与毒性試験において、本剤投与後に、肺リン脂質症、精巣上体リン脂質症及び副腎リン脂質症に関連する所見(光顕的に認められる泡沫状肺胞マクロファージの集簇及び細胞空胞化)が認められ、これらの所見はヒトにおける曝露量よりも低い曝露量より認められた(休薬により、リン脂質症に関連する所見は回復した)。(保管上の注意)
室温保存。
『治らないめまい』は『PPPD』かも? 治療薬はSSRIが効く
特に問題はありません。片頭痛にはトリプタン製剤が有効ですが比較的軽度の片頭痛では一般の消炎鎮痛剤でも有効です。緊張型頭痛に対して繁用される薬は生理痛や歯が痛いときの薬とほぼ同じです。ただ、頭痛にはいろいろな種類があって、頭痛の種類によって効く薬と効かない薬がはっきり異なる場合も少なくありません。
さらに、漫然と頭痛薬を服用していると薬物乱用頭痛の危険が高くなりますから、薬の効きがよくない頭痛や頻度の多い頭痛の場合には専門医の受診をおすすめします。
なお、年齢・症状により適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最高用量は20mgを超えないこととする。 ..
日本では、これまで慢性疼痛に対する「抗うつ剤」の使用は健康保険での適応承認が得られていなかったが、古くから三環系抗うつ剤(TCAS)およびセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)については、慢性疼痛の改善効果に対しての有効性が確立していた。近年、片頭痛予防の有効性から社会保険診療報酬支払基金 審査情報事例にアミトリプチン(トリプタノール錠)について「片頭痛」、「緊張型頭痛」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める(健康保険適用)との内容が掲載された。