(1)レクサプロ(エスシタロプラムシュウ酸塩)とロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)で、出血傾向増大の可能性があり、併用注意。


これらの薬を飲み合わせても特に問題はありません。ただし、心療内科のお薬も、花粉症のお薬も、眠気を引き起こすことが多いため、眠気の増強には注意が必要です。


レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

レクサプロ20mgを内服中です。市販の風邪薬を飲みたいのですがルルアタックEXは一緒に飲んでも大丈夫でしょうか?
症状は時々喉の違和感で数分咳込む感じです。
のどの痛みはありません。
主成分→トラネキサム酸、イブプロフェンです。
また、この薬はもしコロナだとしても内服して大丈夫でしょうか?

オピオイドによる嘔気は3割に出現し1,2週間で改善する。
・嘔気時はオピオイド変更の検討、高Ca血症、AXRでイレウス、頭部CTで脳転移チェック。


内服困難な時:
①アンペック坐薬(モルヒネ)
・アンペック坐薬10mg 2錠分2→フェントステープに変更も可。
・アンペック坐薬10mg 1錠 疼痛時 3時間あけて呼吸状態見ながら
→イーフェンバッカルに変更も可。
②モルヒネ
・モルヒネ塩酸塩10mg/1ml 5A
生食45ml
1ml/hr(24mg/日)
・疼痛時は1時間分を早送りし、呼吸数10回以上なら30分あけて再投与。


例)フェントステープ6mgをモルヒネ60mg/日に変更する場合
フェントステープ6mgの力価はモルヒネ静注60mgだが、フェントステープの血中濃度は12-18hrほど残存するため、フェントステープを剥がして12時間後に力価の1/4-1/3のモルヒネ量(15-20mg)で開始する。
もしくは、
①フェントステープ6mgを3mgに変更
②6hr後にモルヒネ15mg/日で開始
③さらに12hr後にモルヒネ30mg/日にアップ
④フェントステープをなくして6hr後にモルヒネ45mg/日にアップ
⑤さらに12hr後にモルヒネ60mg/日にアップ
オピオイドの切り替え方法について:
・モルヒネ経口からパッチは:貼ったときに1回併用(1日2~3回製剤)
・オピオイド注射からパッチは:パッチ貼付後の12時間後にOFF、または6時間後に半量、12時間後にOFF
・オピオイド注射からモルヒネ経口は:モルヒネ経口服用1時間後にOFF
・パッチからオピオイド注射は:パッチ剥離後6時間後に半量で開始し12時間後に全量。ただし、痛みが強い場にはパッチ剥離時に半量で開始し6時間後に全量にする


不穏時/せん妄:

・ドルミカム10mg/2ml+生食100mlを4ml/hr(2セットを8ml/hr)で落ち着くまで投与。

呼吸困難時:
・オプソ(モルヒネ内服液)5mg 0.5~1包内服
・モルヒネ塩酸塩2mg/2ml皮下注
cf)気道狭窄、SVC症候群、胸水、心不全、貧血ないかチェックする。外気の入れ替え、うちわ、匂いのきつい食べ物を避けるetc。
気持ちのつらさ:

ソラナックスを1週間投与しても無効な時:
・レクサプロ(エスタシロプラム/SSRI)10mg1錠分1夕食後 嘔気の副作用あり
・サインバルタ(デュロキセチン/SNRI)20mg1錠分1朝食後、2錠まで増量可能
SSRI/SNRI使用も無効な時は精神科コンサルト


cf)リフレックスは副作用も少なく、マイルドな効果なので、内科入院中のうつ状態に使いやすい。
cf)「1日中気持ちが落ち込む」「今まで好きだったことが楽しめなくなった」どれかが当てはまるなら治療開始。
骨転移の疼痛:
・ゾメタ(ゾレドロン酸)4mg/5ml+生食100ml点滴を4週間毎
cf)・整形外科、放射線科コンサルト。コルセットの着用など。
・麻薬にロキソニン60mg3T/3x追加も可能。
・大腿部痛は大腿骨転移か、腰椎転移の神経根症状か、DVTか。
注)
・オピオイドとNSAIDsの併用は当然可能。

・疼痛が強い場合はWHO除痛ラダー第3段階の薬剤から開始してもよい。
・モルヒネは腎障害時には減量する(代謝産物のM-6-Gに薬理活性があるため)。

・フェントステープやデュアロテップパッチは剃毛してから使用してはならない!血中濃度が急上昇する。
・フェントステープの上限はなし。
・フェントステープの増量は2日あけて行う。1mg→2mg→4mg→6mg→8mg。
・フェントステープ1mg,2mg,4mg,6mg,8mgに対して、レスキューとしてアンペック坐薬5mg,5mg,10mg,20mg,20mg/回を使う(もしくはイーフェンバッカルでも良い)。
・力価:
経口モルヒネ 60mg/日
=モルヒネ坐薬 40mg/日
=オキシコンチン 40mg/日
=フェントステープ 2mg/日
=デュロテップパッチ 4.2mg/日
=レペタン坐薬 1.2mg/日
=モルヒネ静注 30mg/日
=フェンタニル静注 0.6mg/日







注)腎機能障害時の容量調節
・モルヒネ:GFR>50:75-100%,GFR10-50:25-50%,GFR
・オキシコドン:GFR>50:100%,GFR10-50:50%,GFR
・フェンタニル:GFR>50:100%,GFR10-50:75-100%,GFR
・メサドン:GFR>50:100%,GFR10-50:100%,GFR
・トラマドール:GFR>50:100%,GFR10-50:50%,GFR
・タペンタドール:GFR>50:100%,GFR10-50:75-100%,GFR
cf)透析時:GFR<10mL/分を参考に投与量を決める
・モルヒネ:使用を推奨しない。
・オキシコドン:投与量を調節して使用。血液透析中、一過性に血中濃度が低下、疼痛出現あり。血液透析前に少量のオキシコドンを追加する。
・フェンタニル:投与量を調節して使用。血液透析では血中濃度は低下しない。透析膜の種類により低下する場合がある。
・メサドン:投与量を調節して使用。血液透析では血中濃度は低下しない。透析膜の種類により低下する場合がある。
・タペンタドール:投与量を調節して使用。血液透析で一過性に血中濃度が低下する。
・トラマドール:使用を推奨しない。血液透析で一過性に血中濃度が低下する。活性代謝物のO-デスメチルトラマドールの血液透析時の薬物動態は不明なため血液透析時の投与は避けた方が望ましい。
・コデイン:使用を推奨しない。
注)化学療法時の食事
・生もの、生野菜、マヨネーズ(自分で開封したものは可)、はちみつ、カスタードクリーム、ホイップクリーム、明太子
・免疫抑制剤の薬効に影響するもの:グレープフルーツ、スウィーティー、文旦、ざぼん、八朔、バンペイユ、ルイボスティー、セイヨウオトギリソウ(=セント・ジョーンズ・ワート)ハーブの一種etc。
cf)

・嘔気、嘔吐:シスプラチン、シクロホスファミド、ダカルバシン、イリノテカンなど嘔気、嘔吐にはプリンペラン無効ならアプレピタント80mgを2〜3日投与、無効ならデキサメタゾン8mgを2〜3日投与する。
・皮膚障害:フッ化ピリミジン系やキナーゼ阻害薬は手足の異常感覚や紅斑、水疱、潰瘍を生じやすく、抗EGRF抗体薬は顔面、体幹にざ瘡を生じるので尿素含んだウレパールやヒルドイド、ビタミンA,E含んだユベラで予防し、生じた場合はmediamクラスのロコイド(顔面はmediamから始める)、strongのリンデロンV、very strongのアンテベートを使う。感染ありそうならアクチアム軟膏やダラシン軟膏、ミノマイシン内服を併用する。
・間質性肺炎:咳、空咳、息苦しさ、熱があれば考えてKL-6を測定する。自然軽快することが多い。ゲフィニチブ、エルロチニブ、エベロリムスなど分子標的薬で多い。
・末梢神経障害:手足の痛みや筋力低下、起立性低血圧など末梢神経障害はタキサン系、ビンカアルカロイド、シスプラチン、ボルテゾミブで起きやすい。疼痛にはデュロキセチン、オキシコドン、ロキソニン、異常感覚は靴下手袋、マッサージ、ストレッチが有効。ケモしてない時の手足の痛みはPMRかもしれない。
・HBV再活性化:ステロイド含むケモ中にはB型肝炎の再活性化に注意する。s抗原陽性ならケモが始まる前から核酸アナログを開始する。s抗原が陰性でもs抗体またはc抗体が陽性ならHBVDNAを測定し、2.1log copies/ml以上なら核酸アナログ開始、2.1以下なら1〜3ヶ月毎に測定する。
・脊髄圧迫:頚部痛や背部痛、腰痛あれば骨転移による脊髄圧迫を疑い、全脊椎MRIを。デキサメタゾン10mg投与後、4mgを1日4回からから開始し、1日1回に漸減していく。対麻痺や不全麻痺ある場合はデキサメタゾン96mg/日を3日ごとに半減していく。
・SVC症候群:顔面浮腫や両上肢浮腫、嚥下困難あればSVC症候群を疑い、胸部レントゲンや造影CTやMRIをする。
・腫瘍崩壊症候群:ケモ開始後に倦怠感、嘔吐、痙攣、不整脈をきたし、尿酸8mg/dl以上、K6mEq/L以上、リン6.5mg/dl以上、Ca7mg/dl以上(もしくは基礎値から25%以上の上昇)のうち2項目以上満たせば疑い、2-3L/m2/日の生食輸液とアロプリノール200-300mg分3を投与する。
・高Ca血症:食欲不振、便秘、嘔吐、多飲多尿、筋力低下、意識障害あれば高Ca血症疑い、12mg/dl超えてれば200-300ml/hrで生食輸液し、ビスホスホネートを開始する。

最近の診察から(2020年10月11日) | 日野市の心療内科

(1)レクサプロ(エスシタロプラムシュウ酸塩)とロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)で、出血傾向増大の可能性があり、併用注意。
レザルタス配合錠(オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン)とロキソニンで、降圧作用減弱、腎機能障害者で腎機能悪化の可能性があり、併用注意。
ネキシウム(エソメプラゾールマグネシウム水和物)を消化性潰瘍で服用の場合、ロキソニンまたはカロナール(アセトアミノフェン)は禁忌。
(2)アドレナリンを含有する歯科用局所麻酔薬を使用する場合、トラゼンタ(リナグリプチン)の血糖降下作用減弱の可能性があり、併用注意。アドレナリンを含有しない麻酔薬の使用が望ましい。

今年は例年にくらべて花粉の飛散量が多く、花粉症のお薬を服用しておられる方も多くみえます。そこで最近はよく「飲み合わせ」についてのご質問をいただくのですが、花粉症のお薬と心療内科のお薬を併用しても、基本的には問題となることはありません。

・この薬は、飲みはじめは、すぐに効果はあらわれませんが、飲み続けると、脳

レクサプロ(エスシタロプラムシュウ酸塩)とイブ糖衣錠で、出血傾向増大の可能性があり、併用注意。
レクサプロで頭痛が起こりやすいので、頭痛が改善しないようであれば次回受診日に医師に相談する。

ご質問ありがとうございます。

レクサプロ20mgを内服中です。市販の風邪薬を飲みたいのですがルルアタックEXは一緒に飲んでも大丈夫でしょうか?
→はい。問題は無いと考えます。

また、この薬はもしコロナだとしても内服して大丈夫でしょうか?
→問題は無いと考えます。

そのほかご心配な事はありましたら、どんな些細な事でも結構ですので、ご遠慮なくご相談ください。

[PDF] 睡眠薬や抗不安薬を飲んでいる方に ご注意いただきたいこと

手元には、過去に別に処方されたロキソニン、市販薬のバファリン、リングルアイビーがあります。
現在は他病気はなく、レクサプロ以外の薬は服用してません。ただ、来月痔の手術がありその後の痛み止めとして、ロキソニンを服用するかもしれません。

先週6日金曜日にうつ病と診断され、レクサプロを処方され、その後の毎夕方飲んでいます。
一昨日の13日金曜日の昼ごろに軽い頭痛があり、昨夜14日土曜の夜、レクサプロを飲んだあと、頭痛が酷くなりました。
ただ、なんか夜寝ることはできました。
起きたあとから今現在まで、やや頭が重い状態ではありますが、ほぼ治まってます。
また酷い頭痛が再発した場合に備えて、のんでも良い頭痛薬がありましたら、市販薬含めてご紹介いただけないでしょうか。


飲み合わせも大丈夫との事、体験ありがとうございます。 毎日は入れて無いもの ..

33歳男です。現在適応障害と鬱症状の治療のため、デエビゴ錠5mgとレクサプロ10mgを服用中です。
発熱のため、平日の通院までバファリンAを飲んで対処したいのですが、飲み合わせは大丈夫でしょうか?