脱毛症の治療に多毛症(副作用)を利用して発毛した例 | 北川犬猫病院


■2回目来院時
皮膚は変わらず
*ノミだけなら改善しているはずですので、検査をしました。 ただし、頭部と四肢端に特に毛を残した独特の脱毛と肌触りのポメラニアンさんですので 「アロペジアX」と言う原因不明(ある種のホルモン異常)の脱毛症の話はしています
鑑別としてはまず甲状腺機能低下症が大切です。
甲状腺の検査T4:0.3(1.1~3.6)、FT4:0.3未満(0.5~3.0)と両方相当に低く、 逆に甲状腺のホルモンを出そうとTSH:0.37(0.08~0.32)ng/mlは高く、 一次性の甲状腺機能低下症である事は確定しました。
ですが・・・全然生えません・・・。 検査をしながら十分量なのを確認して半年以上しても・・・生えません。
もし甲状腺の問題だけなら半年で皮膚の症状の改善が見え始めるはずです。 そこで1年して「アロペジアX」なら3~4か月で有効率60%のメラトニン投与を提案しました。アロペジアXは人間のAGA(男性型脱毛症)に似ているとの話もあります。要するに甲状腺機能低下症と違って、身体そのものに大きな影響が無く、皮膚だけの話なので焦って無いのです。
☆すると3カ月程度でまばらに生えてきました!嬉しい事です!


メラトニンはポメラニアンなどで見られる原因不明の脱毛症(アロペシアX)

雌でみられる症状は、会陰部、外陰部周囲、体幹部、頸部に生じる対称性の脱毛で、色素沈着を伴います。他に、脂漏性皮膚炎や二次感染とは関連のない痒みが生じる場合があって、発情周期によって増悪します。皮膚病変以外に、発情周期の異常、偽妊娠、乳腺や外陰部の腫脹がみられることがあります。

別名X脱毛症とも呼ばれ病因は不明のままである。特にポメラニアンで見かけることが多い。

[PDF] Rhizopus麹由来物質の投与により発毛を認めた脱毛症

雄では、会陰部、外陰部から始まる脱毛が、体幹部と頸部に拡大します。脱毛は対称性です。女性ホルモンが原因となる場合には、皮疹とともに、雌性化乳房、泌乳、包皮下垂、雌の排尿姿勢など、雌性化傾向が認められることがあります。雌性化は、セルトリー細胞腫であることが一般的です。アンドロゲンの関与が疑われる肛門周囲腺過形成や肛門周囲腺腫、前立腺肥大がときにみられます。エストラジオールが増加する症例では、骨髄抑制による再生不良性貧血に注意が必要です。

前回はややマニアックな脱毛症である「パターン脱毛症」について、その概要を解説しました。
今回はその治療法について紹介したいと思います。

ポメラニアンだけでなく、他の犬種でも起こります。 【 どんな症状が出る ..

10歳のポメラニアンさんが、毛が抜けているということで来院されました。頭と手足には毛が生えていますが、体の部分は毛がかなり抜けている状態でした。診察の結果、『アロペシアX』という脱毛症である事が分かりました。普段は服を着させて脱毛を隠しているとの事でしたので、少しでも早く良くなるように診察を心掛けました。

副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症で投薬して治った、ではありきたりなので・・・。
■ワンちゃん ポメラニアン 初診時8歳1か月
■初来院時
毎年春になると脱毛する(段々酷くなっている?)・後肢にかさぶたで来院
テープ押捺・DMSO-KOH検査共に陰性(基本の検査ですね)
ノミ発見!
*まずノミがいたらノミを駆除するのが先決です。 つけ薬のフロントラインと飲み薬のコンフォティスにて駆除

ポメラニアンでよく見られる原因不明の脱毛症を脱毛症Xといいます。 脱毛症Xは、副腎の内分泌障害であると推測されているが、未だ不明です。

・顔や足以外の毛が抜けてしまう病気で、仔犬で発症することが多いです。
・「痒みがない」ことが特徴で、見た目上の問題だけでなく毛がないことで二次的に肌トラブルが起こることがあります。
・毛が抜ける前に子犬の様な毛質(ホワホワしている毛)に変わってくるのも特徴の1つです
・現在は「毛周期停止」と呼ばれることが多いですが、以前は「アロペシアX」「脱毛症X」などと呼ばれていました。



アロペシアXは毛の生えかわるサイクルが止まってしまう事による脱毛症です。原因はまだ判明していない病気ですが、特にポメラニアンを始めとする北欧犬種(シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュートetc.)がこの病気になりやすいと言われています。美容上の問題のみであり、健康状態に問題がでることはありません。


種々のホルモンの異常により脱毛・色素沈着などがみられる状態。 ☆治療

『毛を生やす』という事に着目した治療がメインとなります

①ビタミン剤/アミノ酸
サプリメントなどを飲むことによって、毛の栄養を補助して発毛を促します
最近ではプラセンタが効くという報告もあります

②メラトニン
毛の周期をコントロールして発毛を促します

③避妊/去勢手術
性ホルモンの影響があると考えているため、手術をすると数ヶ月で発毛することがあります

④マイクロニードル
小さい針がたくさんついたローラーで皮膚を刺激する事で皮膚の再生や発毛を促します
痛みが生じるので鎮静や麻酔をかけて行うことが多いです

⑤ホルモン剤
体内で分泌されるホルモンを調整することによって発毛を促します
ホルモン剤は副作用を起こす可能性もあるため、こまめな血液検査や定期検診が必要になります

⑥スキンケア
脱毛症を治すわけではなく、毛がないことによる二時的な皮膚トラブルを防止します
肌バリアを強くするために保湿を行ったり、紫外線から肌を守るためにUVスプレーなどを使用します

ポメラニアンがかかりやすい多い病気として有名で、別名「ポメラニアン脱毛症」「偽クッシング症候群」とも言われています。

患者さんはシニアのポメちゃん。
肺と胆嚢疾患があり、甲状腺機能低下症もあるので数年治療させていただいてます。
画像のようにお顔の毛はフサフサですが、首から下の毛が脱毛、生えている場所でもぱさぱさです。

X|その他 別名X脱毛症とも呼ばれ病因は不明のままである。特にポメラニアンで見かけることが多い。 症状

原因は不明であるがホルモン性の脱毛症と思われている。2-3歳くらいまでに雄で発症するものが多く、ポメラニアンの他にもチャウチャウやアラスカンマラミュート、シベリアンハスキー、キースホント、ミニチュアプードルにも同様の脱毛が知られている。原因は精巣または副腎からの異常な性ホルモンの分泌ではないかと考えられている。以前は成長ホルモンの欠乏が原因ではないかと考えられていたが、現在ではその考え方には疑問があり、去勢で治療が可能な場合があることから去勢反応性脱毛症、あるいは副腎に対する治療で治ることがあることから偽クッシング症候群と呼ばれている。

小方宗次、南毅生: ポメラニアンの対称性脱毛症, 小動物臨床,

皮膚トラブルが多い夏の時期ですが、「脱毛・薄毛が進行する」または「サロンや動物病院で毛を刈ってから毛が生えてこなくなった」といった異常が起こる場合もあります。
今回は「毛周期停止(別名:脱毛症Xエックス)」についてふれたいと思います。

我が家のポメラニアン・ぽぽちはアロペシアX(通称:ポメハゲ)という原因不明の脱毛症に悩まされています。 ぽぽち

パターン脱毛の治療ですが、実はこれをやったら必ず発毛します!という治療法は残念ながらありません。。
しかし、そうはいってもいくつか論文などでも治療法の報告があり、試す価値があるので紹介します。

パターン脱毛症はメラトニンを使って治療していきますが、どの程度効果が ..

メラトニンとは松果体(脳に存在するホルモン分泌器官)で生成されるホルモンで、毛包(毛の成長を司る器官)の細胞を保護する役割を果たします。
そのため、毛の成長を促し、脱毛を減少させる効果があると言われています。
実際に5〜7割の症例で効果が出たとの報告もあります。

別名X脱毛症とも呼ばれ病因は不明のままである。特にポメラニアンで見かけることが多い。 症状

写真がイマイチですいません・・・生えたと言っても、まだ束状にムラに生えてきているのが現状です。それでもっと生えて欲しいとメラトニンを増量したら下痢をしました。 因果関係は正確には不明ですが、あくまでメラトニンは脱毛症の治療にもなりますので、安全な薬ですが、生活の質を下げるなら無理な薬の増強はしません。
現在甲状腺のホルモンとメラトニンでゆっくり発毛を待っています。 もっと生えたらまた写真をアップしたいです。
■その後は・・・
あまりメラトニンと甲状腺ホルモンに反応が無かったのですが、全身の酷い膿皮症になったのをきっかけに急激に発毛してくれました。 アロペジアXは生検などの皮膚ダメージ後に発毛しますが、ここまでの反応は初めてです。この事は偶然ですが、新しい治療につながるのかな・・・なんて考える発毛ぶりでした

アロペシアX(ポメラニアン脱毛症、偽クッシング症)は、ポメラニアン種に よく見 ..

人の男性型脱毛症の治療としても推奨されており、毛包の細胞を活性化すると考えられています。
治療した症例3件のうち、2件は大幅に改善、1件は改善が見られたとの報告もあります。

・脱毛症X:好発犬種はポメラニアンです。 ホルモン性の脱毛症は ..

原因は女性ホルモン、男性ホルモン、甲状腺ホルモンや副腎ホルモン成長ホルモンなどの異常と諸説ありますが、いまだにホントの原因は解明されてません。そのため、治療も上記のホルモン失調の治療の他に、発毛を促すメラトニンや人間の円形脱毛症のお薬を使ったりしますが、効果的な治療が無いのが現状でした。

ポメラニアン脱毛症とも呼ばれています。 原因不明のため、様々な検査を行い、全ての皮膚トラブルの可能性が消えた時に残る脱毛症 ..

ポメラニアン、トイ・プードル、シベリアン・ハスキーは、「アロペシアX(エックス)」という脱毛症になりやすい犬種です。

ポメラニアンの脱毛症 / 犬の病気|JBVP-日本臨床獣医学フォーラム

アロペシアXは、以前は「成長ホルモン反応性皮膚症」や「ポメラニアンの脱毛症」など、さまざまな病名で呼ばれていました。

〇他院にてアロペシアXを疑われ、メラトニンとサプリメントを服用している

前述したように、どちらの治療法も100%効くものではありません。
しかし、被毛は見た目や皮膚の保護といった観点からも、とても重要な役割を担っています。
まずは正しい診断をして、ぜひ積極的に育毛しましょう!

発毛のサプリメントとして、メラトニンとアルギンチャンプを投与したました。 ..

それからしばらくすると、気付けばかなり毛が薄くなってしまい、これは何かおかしいと思い調べてみると、どうやらポメラニアンはアロペシアXという脱毛症になりやすい犬種であることが判明。