最初は、ただの鼻風邪と思い、市販の薬を飲んで様子を見ていたが、鼻水の色合いが ..
葛根湯は風邪の初期症状に対する代表的な漢方薬です。その他にも、炎症性の疾患、慢性頭痛や肩こりにも使用されます。
風邪の後、鼻炎症状に続いて、鼻水、鼻づまりが治らない、粘り気のある黄色っぽい鼻水 ..
●後鼻漏の原因となる鼻副鼻腔疾患
① 慢性副鼻腔炎;化膿性の副鼻腔炎であり、鼻粘膜から分泌される分泌液の粘度が増加し、後鼻漏症状を引き起こすと言われています。後鼻漏を訴えられる最も多い疾患であり、日本では副鼻腔炎の患者さんの80~84%に後鼻漏が見られ、その28~31%に咳嗽が認められたとの報告があります。鼻汁は鼻粘膜の細胞表面にある線毛運動により前方から後方にかけて流れています。本来なら嚥下運動(飲み込み)の際に、軟口蓋の上昇(食物が鼻腔に逆流しないため、口蓋垂の部分が鼻腔後方に蓋をします)する際に、鼻汁が切断され、鼻腔や咽頭に残った感覚は少ないのですが、副鼻腔炎の場合、鼻汁の粘度が上昇しているため、鼻腔後方や咽頭に残った感覚が続いてしまいます。
② 好酸球性副鼻腔炎:①と異なり、アレルギー性の副鼻腔炎。アレルギー性変化の際に増加する白血球の好酸球が鼻粘膜に多いほど、後鼻漏症状の改善が遅れると言われています。
③ アレルギー性鼻炎:後鼻漏の原因として副鼻腔炎に次いで頻度が高い疾患と言われています。副鼻腔炎に比べて鼻汁の粘度が低いため臨床上問題になることは少ないが、アレルギー性鼻炎の患者が疫学的に増加していることに伴い、後鼻漏との関連が注目されています。鼻汁増加により鼻汁の停滞および鼻腔容積の減少が起こり、鼻腔通気の減少により鼻呼吸が妨げられ、咽頭粘膜の乾燥による知覚異常が起こり、後鼻漏症状が起こると言われています。また、咽頭粘膜自体に好酸球浸潤が起こり、咽頭喉頭アレルギーの存在も考えられています。
④ かぜ症候群:副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎についで多い。副鼻腔炎を併発すれば鼻汁粘度が増加し、繊毛運動の低下も伴い後鼻漏となる。
⑤ 鼻中隔湾曲症、肥厚性鼻炎:鼻粘膜の内、下鼻甲介には中鼻甲介や上鼻甲介と異なり、腺組織が多く、炎症や機械的刺激が加わると後鼻漏の原因になります。また、鼻中隔結節(左右の鼻腔を隔てる軟骨組織を支える、骨組織)を覆う粘膜にも鼻腺組織が多く、機械的刺激やアレルギー性変化に伴って後鼻漏の原因となることもあります。
⑥ 上咽頭炎:鼻咽頭炎とも呼ばれる疾患で、鼻の奥にある上咽頭が炎症を起こす病気です。鼻と喉の境目にあるこの部位に細菌やウイルス、もしくはアレルゲンによる刺激により上咽頭炎が引き起こされます。ここにはアデノイド(咽頭扁桃)と呼ばれるリンパ組織があり、7から8歳を境に徐々に小さくなってくることが多いですが、上咽頭には鼻腔後方と中耳をつなぐ耳管(じかん)の開口部があり、上咽頭に炎症が起こると、鼻汁鼻づまり、咽頭痛や違和感の他に、耳の痛みや難聴、耳の閉塞感といった中耳炎を合併することがあります。
マクロライド少量長期投与を基本とする薬物療法と、内視鏡下副鼻腔手術を組み合わせて治療しますが、好酸球性副鼻腔炎は再発しやすい難治性の副鼻腔炎で、近年増加傾向にある病気です。
鼻内には鼻腔ポリープである多発性の鼻茸が生起し、副鼻腔粘膜への顕著な好酸球浸潤が特徴で、主に副鼻腔の病変は篩骨洞、嗅裂という部位に起こります。
クラリスロマイシン 黄色い鼻水について | 医師に聞けるQ&Aサイト
急性副鼻腔の炎症が3ヶ月以上続いた場合は慢性副鼻腔炎とみなします。
頻繁に風邪にかかったり、鼻や咽喉の炎症を繰り返すと、急性副鼻腔炎が軽快せずに慢性化することがあります。
偏食、環境、アレルギーなどの体質なども慢性化の原因として挙げられています。
鼻腔内部の形の変形(高度の鼻中隔彎曲症など)、遺伝的要因も関連があると考えられています。
鼓膜に小さな穴を開けて、膿を排出します。しばらく薬が効くまでは耳だれが続くことがありますが、鼓膜は皮膚と同じ組織のため、切開部は数日でふさがります。通常、後遺症が残ることはありません。適切なタイミングで行うと、熱が下がり、お子様の機嫌がよくなります。特に2歳以下のお子様が中耳炎になるとまだ免疫が十分に完成されていないため長引いたり熱が続いたりしますので、大変有効な治療法です。切開という言葉に対して不安があると思いますので、不明な点があれば遠慮なく院長に相談してください。
花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎、ダニやハウスダストで起こる通年性アレルギー性鼻炎などにも有効です。 ビラノアの薬理作用について
●後鼻漏と加齢性変化
ご高齢になると、鼻粘膜の過敏性亢進や副交感神経が優位になることで、サラサラの鼻汁が多くなる、いわゆる老人性鼻炎になり、後鼻漏の原因になりうる。
一般には、発症してから1ヶ月以内に症状が消失するものを急性副鼻腔炎といい、3ヵ月以上、副鼻腔炎の症状が続く場合を慢性副鼻腔炎といいます。この中間、すなわち1~3ヵ月の間続くようなものについては、副鼻腔炎の状態や反復して起こす回数などによって、急性か慢性かに分けられますが、明確な基準はありません。一方、原因という観点からは、急性副鼻腔炎の場合は、細菌の感染が主な原因であるのに対し、慢性副鼻腔炎では、細菌の感染よりも鼻腔と副鼻腔との交通路が狭くなり、副鼻腔内の換気が悪くなっていることが主な原因とされています。副鼻腔に膿がたまった状態を、かつては蓄膿症(ちくのうしょう)とよんだことがありましたが、現在では、正式な医学用語ではありません。しかし、慢性副鼻腔炎を意味する俗称として使われています。
【ムコダイン同等薬】風邪や気管支炎による痰の切れをよくしたり鼻水を出し ..
副鼻腔は鼻腔と細い穴でつながった空洞で正常であればその中には薄い粘膜が張っています。(図1)
急性上気道炎は主に鼻腔の感染ですが、これが細い穴を介して副鼻腔にまで炎症が広がると急性副鼻腔炎になります。したがって上気道炎のくしゃみ、せき、発熱などの症状がおさまった後も黄色い鼻水が続く場合は急性副鼻腔炎を疑います。
黄色い鼻水以外の症状としては炎症が強い部位の疼痛も起こりえるので頬やおでこ、目の奥などの痛みを伴う場合もあり、鼻水が喉に落ちると後鼻漏感や咳、痰の原因にもなります。
上気道炎以外の原因で急性副鼻腔炎になる場合もありますが、よく見られるのは虫歯が原因となる歯性上顎洞炎です。(図2)
これは歯の炎症がすぐ上の上顎洞に広がった場合に起こり、主に片方だけで黄色い鼻水と共に頬部痛を伴うことも少なくありません。炎症がさらに広がれば上顎洞のみならず篩骨洞や前頭洞にも広がります。
●後鼻漏の治療
原因疾患の治療を行います。副鼻腔炎については、マクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン)には鼻副鼻腔粘膜の線毛運動活性化作用があり、カルボシステイン(去痰剤)を併用することで繊毛運動活性化が活発化されると言われています。薬物治療で改善がない場合、内視鏡下での鼻副鼻腔手術が必要になる場合があります。ただし、手術を行っても後鼻漏の症状が完全に消失しない場合もしばしばあり、特に鼻副鼻腔粘膜に好酸球が多い場合、手術を行っても後鼻漏は改善しないことが多いとの報告もあります。
アレルギー性鼻炎に対しては、副鼻腔炎ほど後鼻漏は問題にはならないと思われるが、抗アレルギー剤の内、ロイコトリエン受容体拮抗剤(キプレス、オノンなど)が有効との報告があります。
加齢性変化に対しては、症状の軽減は容易ではありませんが、マスクの着用や体を温めて鼻腔咽頭口腔の保湿を行う。また漢方薬の小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ:ツムラ21番)が有効との報告もあります。
また、上咽頭炎に対しては、Bスポット治療といって、塩化亜鉛溶液を浸した綿棒を鼻腔後方に塗布する治療もあります。
当科では患者さんと相談の上、生理食塩水で鼻から副鼻腔にかけて洗浄を行い、通院医療を行っています。
副鼻腔の粘膜に生じた炎症を副鼻腔炎といい、鼻づまり、鼻水、後鼻漏(鼻水がのど ..
主な症状はなどです。
ここになど、鼻以外の症状が加わることがあります。
急性副鼻腔炎の場合と異なり、鼻の奥や顔面に激痛や鈍痛を生じることはほとんどありません。
(かぜ)って一体、なんですか「かぜ」とは、くしゃみや鼻水 ..
アレルギーの発症には、ヒスタミンという体内物質が関与しています。このお薬はヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和します。
ビラノアは1日1回服用で、すぐ効果があらわれ1日をとおして効果があります。皮膚科領域では、蕁麻疹に有効性が高く、基本的治療薬として位置付けられます。アトピー性皮膚炎では、かゆみの軽減が期待できます。花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎、ダニやハウスダストで起こる通年性アレルギー性鼻炎などにも有効です。
エリスロマイシン(EM14員環マクロライド)に比べて、ニューマクロライドといわれるクラリスロマイシン ..
まるで囲った部分が副鼻腔。正常な状態では空洞のため、レントゲンで黒く写りますが、白いもやがかかった様な状態で写っています。
クラリスロマイシン『クラリシッド』、アジスロマイシン『ジスロマック』があります。 ..
ウイルスや細菌、アレルギーなどの様々な原因により、鼻の奥にある『副鼻腔』という空洞に炎症が起こり膿(うみ)が溜まる病気です。風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。風邪(ウイルスや細菌感染)やアレルギーなどがきっかけで鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、ドロドロした鼻水が出てきたりします。
急性副鼻腔炎|南馬込おかばやし耳鼻咽喉科 西馬込 耳鼻科 大田区
このような場合は、抗生剤治療をうまく効果的に行う工夫が重要です。すなわち鼻処置により鼻の原因菌量を減らすことや、抗生剤の増量、正しい服用(症状が治まっても最後まで飲み続ける、用法を守ってください)などです。また場合によっては免疫力を上げる漢方薬を使用します。
病院報 Vol.17(小児外来で使用している抗生物質について(後編))
急性副鼻腔炎が長引いて治らない場合慢性副鼻腔炎になります。
一般的には3ヶ月以上続いた場合は慢性と判断されます。慢性副鼻腔炎の場合は急性副鼻腔炎ほど黄色い鼻水や青い鼻水の頻度は少なく、白く混濁した粘調度の高い鼻水を認めることが多いです。
ただし急性副鼻腔炎が片側であったり一部の副鼻腔病変が多いのに対し、慢性化すると両側で多くの副鼻腔が罹患します。
また、慢性であっても感冒などで急性増悪時には黄色い鼻水も認められます。
これらはどれも、かぜで鼻水が増え、のどの奥が腫れ、それによって鼻やの ..
副鼻腔炎の炎症が激しい場合には、副鼻腔の近くにあることがあります。この場合は、
2週間くらいたって、大体きれいな鼻汁(白くてやや粘い感じの鼻水)になると ..
鼻閉の改善を目的に、鼻中隔弯曲矯正術とセットで行われることが多いです。また、アレルギー性鼻炎に対する手術療法としても有効です。手術は内視鏡下鼻内手術で行います。
治癒していない場合は「抑制性の抗生剤クラリスロマイシン」に変えて処方します。
急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎とで、治療も少し異なります。急性副鼻腔炎の場合は、細菌感染が主体なので、まず、殺菌力の強い抗生剤をしっかり使うことが重要です。抗生剤の種類としては、ペニシリン系、セフェム系、ニューキノロン系などを使います。これに対して、慢性副鼻腔炎の場合は、抗生剤よりも消炎酵素剤などの薬が主体となります。また抗生剤の特殊な使い方として、マクロライド系の抗生剤を少量で数週間~3ヵ月程度続ける治療(マクロライド療法)という方法も行われます。急性、慢性、いずれの副鼻腔炎も、鼻腔と副鼻腔との交通路が狭くなることが大きな原因のひとつといわれています。そのため、この交通路を広く開放させるような処置が大変重要です。この他、急性副鼻腔炎では、穿刺やその他の方法で、副鼻腔の膿を吸い出す処置が行われることがあります。慢性副鼻腔炎で、薬や処置を続けても治りにくい場合、手術が行われることがあります。
分泌物は鼻水という形で出てきますが、この場合の鼻水は粘りや色があるのが典型的です。 ..
症状には他の副鼻腔炎と同様、膿性・粘性鼻汁や鼻閉が見られるほか、強い嗅覚障害が挙げられるのも特徴です。合併症には喘息、特にアスピリン喘息が多く見受けられ、好酸球性中耳炎が合併していることもあります。喘息との関わりが強さから気道に生じた同じ炎症病態とも考えられており、当院では気道全体を総合的にケアします。
なぜ鼻水が粘っこくなってしまうかというと、抗ヒスタミン薬による抗 ..
すっきりする助けになればよいのですが、われわれ医師が時々参考にする『サンフォード感染症治療ガイドライン2017』に書いてある慢性副鼻腔炎に対するおすすめの対策は生理食塩水(0.9%の食塩水;200mlの人肌程度のお湯に塩1.8g約小さじ1/3弱)による鼻うがいを毎日するです。
急性気管支炎を引き起こしている感染症は典型的には、鼻水、の ..
内視鏡を使い鼻内から実施します。鼻閉の改善のため鼻中隔弯曲矯正術と一緒に行うことも多く、アレルギー性鼻炎にも有効です。
抗菌薬が用いられるときは通常、アジスロマイシンやクラリスロマイシンなどの薬剤が投与されます。
これを2型炎症反応といいますが、うまく調節ができないとアレルギー反応の原因になってしまいます。鼻ポリープはこの2型炎症反応によって副鼻腔の粘膜がポリープのように腫脹してできると考えられています(詳しい仕組みはわかっていません)。
クラリスロマイシン花粉症について | 医師に聞けるQ&Aサイト
抗生剤内服により軟便になる可能性もありますが、よほどの水溶性下痢でない限りは継続していただきますようお願いします。保育園で飲ませてもらえないなど1日3回服用の薬で内服が難しい場合は、朝、帰宅後、寝る前に内服していただくことも可能です。
クラリスロマイシン錠200mg「NPI」[ヘリコバクター・ピロリ感染症]日本薬品工業 ..
急性中耳炎は発症初期には耳痛、発熱などの急性期症状を認めますが、治療により早期にそれらの症状は改善します。しかし、中耳の滲出液がしばらく貯留していることがあります。この貯留液は75~90%のものが3ヶ月以内に自然治癒し、消失することが多いです。この間は、鼻の状態によっては薬を出したり、鼻処置させていただくこともありますが、基本的に経過観察します。一方でこの間に急性中耳炎をぶり返すことも多いので(風邪をひいた時など)、その場合は抗生剤を投与することになります。3ヶ月以上中耳に滲出液がたまっている場合は、滲出性中耳炎と診断されます。