風邪の後に咳が止まらない、今までこんなに咳が続くことはなかった、市販 ..


(喉に効果のある色という直接的な科学的証拠はありませんが、色が心理的な影響を与えることがありまります。に関連付けられており、緑色は健康と癒しを象徴する色として知られています。は、喉の痛みを和らげるのに役立つかもしれません。一方で、赤やオレンジなどの温かい色は、のどの炎症が強い場合には避けたほうが良いかもしれません)


咳が止まらない、と言って受診される人は少なくありませんし、また年々 ..

こういったことから、年齢、病気の経過、レントゲン所見などから総合的にマイコプラズマ肺炎、気管支炎と診断することが多いのです。実際の検査で確定診断することもできますが、臨床症状とレントゲン所見から判断することが重要な疾患なのです。

非鎮静性のお薬で脂溶性が低く脳に入りにくいため、眠気の副作用もほとんどないとされます。実際、国内外臨床試験における傾眠の発現率と程度は、プラセボとほとんど変わりませんでした。また、路上での自動車運転能力を評価した海外試験で、運転能力の低下は認められませんでした。このため車の運転をふくめ機械の操作など眠気に関する制限事項がありません。

これに対してはエリスロシンやクラリスロマイシンといった抗生物質がよく効くこと ..

間質性肺炎や肺線維症は、肺が線維化といってかたくなる疾患です。初期には軽度の咳や階段昇降時の呼吸困難を感じ、進行すると呼吸不全に陥ります。間質性肺炎の原因には、関節リウマチなど膠原病に伴うもの、アスベストの吸入によるもの、薬剤の副作用によるもの、カビや鳥類の糞や羽を吸入して発症する過敏性肺炎が慢性化したものなど、原因は様々です。原因不明ですと特発性と診断されます。特発性の中でも特発性肺線維症は、初診時からの平均寿命約5年ともいわれているほど進行性で予後不良の疾患です。しかし、原因によって対処法が変わりますので、まずは原因を探すことが重要です。

百日咳は、百日咳菌という細菌が感染しておこる病気です。苦しい特徴的な咳が長く続きますが、乳幼児では肺炎や脳症を併発して重症になることもあります。従来は、1才未満乳児に多く見られましたが、年長児や大人の百日咳も増えています。ワクチンの普及により、最近の統計では、1才未満乳児:13.6%、10~14才:15%、20才以上:38.2%と、むしろ年長児や大人の方が多く見られるようになってきました。
百日咳の咳は、大変特徴的です。気管支が痙攣するような咳です。まず、短い間隔で咳が連続的に出ます(エホ、エホ、コン、コンという咳)。続いて、急に息を吸い込んで、笛のような音が聞こえます(ヒューという呼吸音)。この笛のような音が、百日咳の咳の一番の特徴です。喘息発作では、息を吐く時にヒューという呼吸音が聞こえますが、百日咳では、息を吸い込む時にヒューという呼吸音が聴こえます。このような咳嗽発作を繰り返すことを「発作性痙攣性咳嗽」といいます。この咳嗽発作は、数分~30分も続くことがあります。しばしば、嘔吐を伴うこともあります。顔を真っ赤にして咳き込み、特に夜間に激しく咳き込みます。時として、呼吸が止まりそうになることもあります。
この「発作性痙攣性咳嗽」が、見られれば診断は簡単ですが、百日咳の患者さま全員に見られるわけではなく、症状だけから百日咳と診断することは難しいのが現状です。
一般的には、百日咳が産性する百日咳毒素(PT)に対する抗体(PT抗体)を調べて、抗体ができていれば百日咳と診断できます。採血してPT抗体が上昇していれば百日咳と診断できるわけですが、ちょっと問題があります。
ハッキリとした「発作性痙攣性咳嗽」があれば、百日咳を疑って採血しますが、年長児や成人ですと症状がハッキリしない場合が多いので、検査が行われないことが多いのです。そうすると、「いつまでも咳が止まらない」と訴えて受診される回復期に1回だけの検査になることが多く、仮に回復期で抗体価が上がっていても、急性期と比べてどの程度上がっているのか判断できません。つまり、1回だけの検査では診断が難しいのです。ただし、回復期1回だけの検査でも、非常に高値であれば百日咳と診断できる場合もあります。
ですから現実的には、「発作性痙攣性咳嗽」が診られれば百日咳を疑います。しかし、診られない時は、ハッキリした原因なしに2週間以上も続く咳、嘔吐を伴う咳、夜間に増強する咳、真っ赤になって咳き込む咳、痰が少なく乾いた咳、周囲に百日咳に罹った人がいる場合に百日咳を疑って検査します。
治療には、マクロライド系抗生物質が有効で、内服期間は2週間位です。「発作性痙攣性咳嗽」はすぐには治まりませんが、除菌効果(百日咳菌を体外に排出する効果)は期待できます。マクロライド系の抗生物質が無効な場合には、ニューキノロン系の抗菌薬やテトラサイクリン系の抗生物質が有効とされています。一般的な咳止めはまず効きません。強い咳止め(リン酸コデインなど)の中には、呼吸抑制作用がある薬品もあり、乳幼児に使用すると呼吸停止することがありますので、使用すべきではありません。

気管支炎|ひがしまつど小児科 松戸市 東松戸駅 予防接種 乳幼児健診


病原体は肺炎マイコプラズマ( )であるが、これは自己増殖可能な最小の微生物で、生物学的には細菌に分類される。他の細菌と異なり細胞壁を持たないので、多形態性を示し、ペニシリン、セフェムなどの細胞壁合成阻害の抗菌薬には感受性がない。専用のマイコプラズマ培地上にて増殖可能であるが、日数がかかり(2~4 週間)、操作もやや煩雑で、雑菌増殖による検査不能例も発生する。肺炎マイコプラズマは熱に弱く、界面活性剤によっても失活する。
感染様式は感染患者からの飛沫感染と接触感染によるが、濃厚接触が必要と考えられており、地域での感染拡大の速度は遅い。感染の拡大は通常閉鎖集団などではみられるが、学校などでの短時間での暴露による感染拡大の可能性は高くなく、友人間での濃厚接触によるものが重要とされている。病原体は侵入後、粘膜表面の細胞外で増殖を開始し、上気道、あるいは気管、気管支、細気管支、肺胞などの下気道の粘膜上皮を破壊する。特に気管支、細気管支の繊毛上皮の破壊が顕著で、粘膜の剥離、潰瘍を形成する。気道粘液への病原体の排出は初発症状発現前2~8日でみられるとされ、臨床症状発現時にピークとなり、高いレベルが約1 週間続いたあと、4~6週間以上排出が続く。
感染により特異抗体が産生されるが、生涯続くものではなく徐々に減衰していくが、その期間は様々であり、再感染もよく見られる。

A:マイコプラズマは、細胞壁を持たないという特殊な構造を持つ細菌です。そのため、溶連菌感染や中耳炎など、子どもに風邪症状を起こす病気に対しては、サワシリンなどのペニシリン系抗菌薬や、セフゾンやメイアクトといったβ-ラクタム系の抗菌薬が使用されますが、これはマイコプラズマには効きません。
一つは、細菌が生存するのに必要な蛋白質を作る仕組みを妨害するタイプのものです。このタイプに該当するのは、クラリスロマイシンやアジスロマイシンといったマクロライド系抗菌薬、ミノマイシンなどのテトラサイクリン系抗菌薬です。もう一つは、DNAを複製する仕組みを妨害するタイプで、トスフロキサシンなどのキノロン系抗菌薬が該当します。

咳喘息 | 姫路市の内科・呼吸器科・AGA・禁煙外来 田中クリニック


病原体は肺炎マイコプラズマ( )であるが、これは自己増殖可能な最小の微生物で、生物学的には細菌に分類される。他の細菌と異なり細胞壁を持たないので、多形態性を示し、ペニシリン、セフェムなどの細胞壁合成阻害の抗菌薬には感受性がない。専用のマイコプラズマ培地上にて増殖可能であるが、日数がかかり(2~4 週間)、操作もやや煩雑で、雑菌増殖による検査不能例も発生する。肺炎マイコプラズマは熱に弱く、界面活性剤によっても失活する。
感染様式は感染患者からの飛沫感染と接触感染によるが、濃厚接触が必要と考えられており、地域での感染拡大の速度は遅い。感染の拡大は通常閉鎖集団などではみられるが、学校などでの短時間での暴露による感染拡大の可能性は高くなく、友人間での濃厚接触によるものが重要とされている。病原体は侵入後、粘膜表面の細胞外で増殖を開始し、上気道、あるいは気管、気管支、細気管支、肺胞などの下気道の粘膜上皮を破壊する。特に気管支、細気管支の繊毛上皮の破壊が顕著で、粘膜の剥離、潰瘍を形成する。気道粘液への病原体の排出は初発症状発現前2~8日でみられるとされ、臨床症状発現時にピークとなり、高いレベルが約1 週間続いたあと、4~6週間以上排出が続く。
感染により特異抗体が産生されるが、生涯続くものではなく徐々に減衰していくが、その期間は様々であり、再感染もよく見られる。

長引く咳の原因として胃食道逆流症を疑った場合、検査で確認することは一般的ではなく、まずは治療薬に対する反応を確認します。


『「クラリスロマイシン【内服薬】」を「好中球性炎症性気道疾患」に対して処方 ..

鼻水を検査して、アレルギー性鼻炎の診断をします。採血をしてスギ、ダニ、カビなどのアレルギーを特定します。治療はステロイド点鼻薬、点眼薬、抗アレルギー薬を処方しています。ステロイド点鼻薬は眠気、口の渇きなどの副作用がなく効果も良好です。

咳が出だすと止まらない、夜間の咳、明け方の咳、会話で咳、笑って咳、冷気で咳 ..

マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという微生物が感染しておこる病気です。しつこい咳と頑固な発熱が特徴ですが、肺炎という名前の割には、聴診器で呼吸音を聞いても異常がなく、外見だけではわかりにくい肺炎です。
また、家庭、学校、職場などの小集団内で流行するのも特徴で、かつては4年周期でオリンピック開催年に大きな流行を繰り返してきたため、「オリンピック病」と呼ばれていました。しかし最近は1984年と1988年に大きな流行があって以来、全国規模の大きな流行はみられていません。この数年は散発的な流行が多くみられ、2000年以降その発生数は毎年増加傾向にあります。
好発年齢は、幼児から成人まで幅広い年齢層でかかりますが、学童期、青年期によくみられます。潜伏期間は2~3週間と長いので、周囲にマイコプラズマにかかった人がいたら、しばらくは用心してください。
症状は、痰を伴わないしつこい咳と頑固な発熱が特徴で、全身倦怠感も見られますが、あまり重症になることはありません。また、普通の肺炎では、空気の通り道である気管支や肺胞が傷害されるため、ゼロゼロした痰が絡む音が聴診器で聴こえますが、マイコプラズは、気管支や肺胞の外部にある間質という組織で炎症を起こすため、ゼロゼロした音が聴こえないことが多く、診断が難しいのです。さらに、通常の肺炎では、白血球やCRP(炎症反応)が高値になりますが、マイコプラズマ肺炎では殆ど変化がなく、一般的な血液検査は当てになりません。
具体的には、症状が現れ始めた頃(急性期)と、2週間くらいしてすっかり回復した頃(回復期)の2回採血して、4倍以上抗体価が上昇していればマイコプラズマと診断できます。しかし、少々咳や熱があるからと言って、即座にマイコプラズマが疑われるわけではないので、病初期で採血されることはあまりなく、ある程度症状が進んでから検査されることが殆どです。この場合でも、回復期に2回目の採血を行えば、抗体の上昇が確認できることが多いのですが、治った後に受診する患者さまは殆どいませんので、結局2回目の採血が行われることも殆どありません。
当クリニックでは、マイコプラズマ抗原を調べる検査を行っています。この検査は、咽頭スワブ(ぬぐい液)で調べますので、採血の必要はなく、簡単に検査でき、結果もすぐわかります。
マイコプラズマに効く薬はマクロライド系の抗生物質ですが、最近このマクロライド系の抗生物質に効かないマイコプラズマ肺炎が増えてきました。マクロライド系の抗生物質が無効な場合には、テトラサイクリン系の抗生物質やニューキノロン系の抗菌薬が有効とされています。

咳や痰が1か月以上続く。微熱があり体もだるい……。そんな症状があっ ..

マイコプラズマと百日咳は、どちらも咳が3週間以上続くことがある感染症です。家族や周囲の人が同じような咳をしている、職場でも同じような咳をしている人がいるといった情報があれば、感染症が疑われます。感染症もさすがに8週間を超えてくるとピークを過ぎて少し治まってくる場合が多く、臨床経過からも感染症が疑われます。感染症を疑ったときは、抗体の有無など、血液検査をして原因菌を調べます。
マイコプラズマは、市中肺炎の原因として高頻度に認められます。病原体は、マイコプラズマ・ニューモニア(Mycoplasma pneumoniae)という細胞に寄生する極めて小さな細菌です。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原体によって感染(飛まつ感染)、あるいは病原体が付着した手で口や鼻に触れることによって感染(接触感染)します。マイコプラズマの早期診断には「マイコプラズマ抗原迅速診断キット」が主流となっています。綿棒で咽頭壁をこすり、ぬぐい液を採取し、診断キットでマイコプラズマ抗原の有無を判定します。インフルエンザなどではすでにお馴染みになっている迅速診断キットと同じように、特別な準備も必要なく、わずか15~20分で診断ができるため、外来受診時に受けることが出来るのが特徴です。治療にはマクロライド系の抗生剤を使用しますが、近年、マクロライド耐性のマイコプラズマが増えており、抗菌活性が強化されたニューキノロン系抗菌薬のレスピラトリーキノロン系も第一選択薬となります。
百日咳は特有の痙攣性咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道感染症です。2006年頃から増加傾向にあり、とくに成人での発症が目立ちます。日本では1994年10月に百日咳ワクチンを含むDPT三種混合ワクチン接種(ジフテリア・百日咳・破傷風)が定期接種化されて以降、乳児期の発症は減っていますが、そのワクチンの効果が切れるころに成人で発症するためと考えられます。百日咳は一度始まると治まらない咳、咳がひどくて吐き気を伴う、夜も眠れない、などの強い自覚症状を訴えることが特徴です。治療ではマクロライド系抗生剤とコデインリン酸塩などの鎮咳薬を十分に使います。
注意が必要なのは、マイコプラズマも百日咳も人に感染するのは発症2~3週目ぐらいで、8週を過ぎていればもう感染性はなくなることです。したがって、咳はしていてもそのころにあわてて抗生剤を使う必要はなく、逆に生活の質を低下させないように十分な鎮咳薬を使って咳を止めることが大切になります。

非結核性抗酸菌症 | 複十字病院 公式サイト(東京都 清瀬市)

吸入ステロイドを最大量使用しても発作を繰り返す患者様には、以前は経口ステロイドを必要最小量だけ処方させていただきました。このような難治性喘息の患者様には、生物学的製剤という医療最前線の治療もクリニックで可能です。血液検査での好酸球、lgEというアレルギーの数値と、呼気中一酸化窒素濃度測定(FeNO)の値から、ヌーカラ、ファセンラ、ゾレア、デュピクセントなどの生物学的製剤を検討します。高価な治療になりますので、高額療養制度の利用をご相談させていただくこともございます。

数日後、せき(通常、初めはたんがからまない乾いたせき)が出始めます。 ..

抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の細胞(肥満細胞)からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。ヒスタミンは神経受容体のひとつ‘H1受容体’と結合、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されるのです。この薬はH1受容体に先に結合し、ヒスタミンの結合を遮断することにより、抗アレルギー作用を発揮します。一般的には抗ヒスタミン薬、専門的にはヒスタミンH1受容体拮抗薬と呼ばれています。
ビラノア錠は広くに分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)です。第2世代の特徴は、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点です。このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。

なかでも、クラリスロマイシンやアジスロマイシンが処方されることが一般的です。 ..

潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などである。咳は初発症状出現後3~5日から始まることが多く、当初は乾性の咳であるが、経過に従い咳は徐々に強くなり、解熱後も長く続く(3~4週間)。特に年長児や青年では、後期には湿性の咳となることが多い。鼻炎症状は本疾患では典型的ではないが、幼児ではより頻繁に見られる。嗄声、耳痛、咽頭痛、消化器症状、そして胸痛は約25%で見られ、また、皮疹は報告により差があるが6~17%である。喘息様気管支炎を呈することは比較的多く、急性期には40%で喘鳴が認められ、また、3年後に肺機能を評価したところ、対照に比して有意に低下していたという報告もある。昔から「異型肺炎」として、肺炎にしては元気で一般状態も悪くないことが特徴であるとされてきたが、重症肺炎となることもあり、胸水貯留は珍しいものではない。
他に合併症としては、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など多彩なものが含まれる。
理学的所見では聴診上乾性ラ音が多い。まれに、胸部レ線上異常陰影があっても聴診上異常を認めない症例があり、胸部レ線検査が欠かせない。胸部レ線所見ではびまん性のスリガラス様間質性陰影が特徴とされてきたが、実際には多いものではなく、むしろウイルス性、真菌性、クラミジア性のものに多いと報告されている。マイコプラズマ肺炎確定例では、大葉性肺炎像、肺胞性陰影、間質性陰影、これらの混在など、多様なパターンをとることが知られている。血液検査所見では白血球数は正常もしくは増加し、赤沈は亢進、CRP は中等度以上の陽性を示し、AST 、ALT の上昇を一過性にみとめることも多い。寒冷凝集反応は本疾患のほとんどで陽性に出るが、特異的なものではない。しかしながら、これが高ければマイコプラズマによる可能性が高いとされる。

マイコプラズマ感染症 | 池袋ながとも耳鼻咽喉科 | 北池袋駅徒歩2分

潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などである。咳は初発症状出現後3~5日から始まることが多く、当初は乾性の咳であるが、経過に従い咳は徐々に強くなり、解熱後も長く続く(3~4週間)。特に年長児や青年では、後期には湿性の咳となることが多い。鼻炎症状は本疾患では典型的ではないが、幼児ではより頻繁に見られる。嗄声、耳痛、咽頭痛、消化器症状、そして胸痛は約25%で見られ、また、皮疹は報告により差があるが6~17%である。喘息様気管支炎を呈することは比較的多く、急性期には40%で喘鳴が認められ、また、3年後に肺機能を評価したところ、対照に比して有意に低下していたという報告もある。昔から「異型肺炎」として、肺炎にしては元気で一般状態も悪くないことが特徴であるとされてきたが、重症肺炎となることもあり、胸水貯留は珍しいものではない。
他に合併症としては、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など多彩なものが含まれる。
理学的所見では聴診上乾性ラ音が多い。まれに、胸部レ線上異常陰影があっても聴診上異常を認めない症例があり、胸部レ線検査が欠かせない。胸部レ線所見ではびまん性のスリガラス様間質性陰影が特徴とされてきたが、実際には多いものではなく、むしろウイルス性、真菌性、クラミジア性のものに多いと報告されている。マイコプラズマ肺炎確定例では、大葉性肺炎像、肺胞性陰影、間質性陰影、これらの混在など、多様なパターンをとることが知られている。血液検査所見では白血球数は正常もしくは増加し、赤沈は亢進、CRP は中等度以上の陽性を示し、AST 、ALT の上昇を一過性にみとめることも多い。寒冷凝集反応は本疾患のほとんどで陽性に出るが、特異的なものではない。しかしながら、これが高ければマイコプラズマによる可能性が高いとされる。

3 例(9.7%)を含む平均「咳の強さ」6.9±2.0 点,平均

A:マクロライド系抗菌薬は、残念ながら耐性菌が増えてしまい、マイコプラズマには効かないことが多くなっています。マクロライド系抗菌薬は、細菌をやっつける際に、23S rRNAという蛋白質合成に不可欠な物質を標的にします。この23S rRNAが変異し、マクロライド系抗菌薬が効きにくくなってしまったマイコプラズマが増えているのです。その理由としては、(1) マクロライド耐性だからといってマイコプラズマ感染症が重症化しやすいわけではないこと、(2) マクロライドが全く効かないわけではないこと、(3) マクロライド以外の抗菌薬への耐性菌を増やす危険があること、(4) テトラサイクリン系やキノロン系抗菌薬の子どもに対する副作用の問題、があります。
なお、マクロライド耐性マイコプラズマは、日本や中国に多く、一説では80%くらいが耐性ともいわれています。本来は抗菌薬が不要なウイルス性の風邪に、マクロライドを濫用した結果と考えられます。風邪をひいた時に抗菌薬を欲しがる患者さんが時々いらっしゃいますが、抗菌薬の濫用はくれぐれも慎むべきです。