イソトロイン(イソトレチノイン)はニキビへの治療で用いられる内服薬です。
ピルは古くから使用されている安全性の高い薬剤です。飲み始めはホルモンバランスが変化することで吐き気や頭痛、乳房の張りなどの症状を感じる場合がありますが、ほとんどの場合は内服を続けるうちに自然と軽快します。
イソトレチノインは、主に顔の重症ニキビに対して処方される薬です。
イソトレチノインの副作用として報告されている主な症状は以下の通りです。
副作用などの問題がありますので、イソトレチノイン内服中は、他のニキビ治療薬は飲まないように注意してください。
イソトレチノイン以外の内服が必要な場合、症状を診た上で、当院医師が適切に処方します。イソトレチノインは効果の高い薬ですが、副作用もありますので、ご自身の判断で服用せず、医師の指示に従って服用するように注意してください。
下記に当てはまる方は、イソトレチノインを処方できない可能性があります。
重症のニキビやニキビ跡に効果的な治療薬ですが、重大な副作用を起こす可能性があります。イソトレチノインは厚生労働省からの通知の通り、医師の処方箋なしで個人輸入することはできません。必ず医療機関を受診し、医師の診察を受けてから処方してもらいましょう。
10代後半の患者さんです。4年前よりニキビができ始め、近医の皮膚科で抗生物質の内服、外用剤、漢方薬等の治療を3年間行っていましたが、一時的に多少良くなることはあっても治癒にはほど遠い状態でした。
イソトレチノインは、1ヶ月後に皮脂が減ってきたことを実感できます。
イソトレチノインにはさまざまな副作用が知られているため、「使うのが怖い」と感じる方もいることでしょう。副作用は早期に発見することで、副作用症状の悪化を予防できます。ここでは副作用が怖いときに注意すべきことを紹介します。
難治性のニキビは単に皮膚だけの問題ではなく、ホルモンバランスや皮脂腺などをはじめとする体の内側の問題が大きいです。外用薬やピーリング、レーザー治療など外側からのアプローチだけではニキビの再発を抑えるのが難しいこともあります。米国ガイドラインでも中等度以上のニキビには内服治療が推奨されています。イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシス(細胞死)を誘導させることが報告されており(文献3)、再発率が低くなる理由の1つと考えられます。したがって軽度~中等度であるが再発を繰り返す難治性ニキビに対して非常に有効性の高い治療と言えるでしょう。最近では中等度のニキビに対しても最初からイソトレチノインを使うのが世界的な潮流になっています。
・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤でアレルギーの既往歴がある方
平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。
中等度のニキビ患者638名にイソトレチノインを1日20mg(低用量)投与したところ、12~20歳の患者で94.8%、21~35歳の患者で92.6%が良好な結果が得られたと報告されています(文献1)。重症ニキビはもちろん、中等度ニキビにも優れた効果を発揮します。中等度ニキビに対するイソトレチノイン低用量での内服治療は、患者満足度が高く、かつ副作用の少ない最適な治療法であると報告されています(文献2)。ただし低用量だと再発率が高くなるという意見もあるため注意深い経過観察が必要です。
当院では、次のイソトレチノイン内服治療薬を取り扱っています。
ほぼ同じだと思われがちですが、よく考えてみると両者は異なることに気がつきます。重症ニキビに対してベピオゲルやデュアックゲルなどの標準治療を適切に行えば、それなりの効果が得られ、やがて軽度~中等度の症状に落ち着きます。しかし、そこからなかなか良くならず治療が長期におよぶ場合があります。つまり症状は軽度~中等度であるが、難治性のニキビというわけです。そのようなケースではやはりイソトレチノイン内服が推奨されます。重症でなければ適応外などという保険診療にありがちな処方制限がないのが自由診療のメリットです。
では逆に、イソトレチノインが飲めない方はどんな人なのでしょうか?
妊娠中の方、授乳中の方、妊娠の可能性がある方は服用できません。
イソトレチノインの服用中や最後の服用を終えてから1ヶ月は避妊してください。
イソトレチノインをはじめビタミンAを含んだ系統の薬では 妊娠がおすすめされません。
イソトレチノイン内服中は、光感受性が高まるため、レーザーや光治療などを受けると色素沈着のリスクが高まります。ニキビを治してきれいな肌を取り戻すため、イソトレチノイン内服中のレーザー照射は避けるようにしてください。
・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
Q. これまでレーザー治療を受けていましたが、イソトレチノイン内服中も続けて大丈夫でしょうか?
イソトレチノインは医師の診察が必要なため薬局などで市販されていません。
イソトレチノインは医師の診察により、治療が必要と判断された方のみ使用できる薬です。個人輸入は厚生労働省が推奨していない行為であり、さまざまな副作用の発見を見逃す危険性が高い行為です。イソトレチノインが怖いと感じている方は、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
・以下の方は、イソトレチノインの治療は避けていただいています。
1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。
高性能なPicoWay(ピコウェイ)を導入した先端美容治療
1980年代にFDAの認可を受け、有効性が確認されています。また、2003年に、世界のざ瘡専門家により発表された「ざ瘡治療ガイドライン」では、通常のにきび治療では改善が難しいとされる中~重度の症状に対して高いレベルで推奨されており、欧州や欧米ではイソトレチノインの内服は第一選択肢となっています。
ニキビに悩んでいる方やイソトレチノインが気になる方はお気軽にご相談ください。
イソトレチノインは欧米を始めとした諸外国では、難治性の重症ざ瘡に対する高い効果が認められ、保険適用で処方されています。
日本国内のクリニックで処方されているイソトレチノインの費用相場は、
副作用には、血液検査の異常(肝機能障害、脂質異常症)が知られています。これらの副作用が起こる頻度はまれですが、当院では副作用を早期に発見する目的で、「治療を開始するとき」と「服用開始後1か月」を目安に採血をしています。またイソトレチノインの投与量を増やしたときにも、健康状態を確認するために採血をしています。
ニキビ治療・ニキビ跡治療(自費)イソトレチノイン(イソトロイン、20mg/日)
イソトレチノインを内服している時は、皮膚が日焼けしやすい状態になるため、日焼け止めなどで紫外線対策を万全にしましょう。レーザー治療や光治療も色素沈着の原因となるため控えてください。
イソトレチノイン治療を始めるには、まずクリニックを探し、予約を取りましょう。
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体を含む内服薬で、にきびの原因となる皮脂の過剰分泌を抑制する作用と、皮膚の細胞を正常化し、毛穴のつまりを防いで炎症を抑える作用を持つ「重度のにきび」の特効薬です。アクネ菌を殺菌する作用がある抗生物質や、ホルモン剤、ステロイドなどの成分は含まれていません。
イソトレチノインの服用期間中に注意するべきことは以下の通りです。
ニキビの治療はまず保険治療から始め、過酸化ベンゾイル(ベピオ)、アダパレン、抗生剤の外用剤や内服薬などが挙げられます。
イソトレチノインはすべての皮膚科で処方されるものではないため、
抗生物質の飲み薬、ビタミンA含有のサプリメント、ディフェリンゲル(アダパレンゲル)、ベピオゲルといったニキビ治療用の塗り薬とは併用できません。その他の薬も、副作用のリスクが高まるなどの懸念があるため、併用したい場合は医師に相談してからにしましょう。
イソトレチノインの治療では血液検査が必要と聞きました。なぜですか?
一般的には、イソトレチノインほど乾燥等の副作用は強くありませんが、ホルモン治療は効果が安定するまで3ヶ月ほどかかります。また、治療開始後3ヶ月間は約30%の方に初期悪化(好転反応)と呼ばれる一過性の増悪がみられます。ホルモン治療を行って3〜4ヶ月が経過してもニキビが出来続ける場合は、治療内容の変更が必要になるケースもあります。イソトレチノインの再発率が30%であるの対し、ホルモン治療の再発率は60%とやや高く、治ったからといって急に中断せず、徐々に減量していく必要があります。平均して約1年以上の治療期間です。
イソトレチノインによるニキビ治療と、とによるスキンケアを行いました。
ホルモン治療のニキビへの有効率は90%以上であり、イソトレチノインに次いで効果の高い治療方法です。ニキビだけでなく、皮脂の抑制や毛穴の縮小、肌質向上などの効果があります。
イソトレチノインを処方してもらうなら、オンラインクリニックの「」がおすすめです。
イソトレチノインは必ず医師に処方してもらう必要がある薬です。ネット通販などで販売されていることもありますが、偽造品のリスクなどもあるため、個人での購入は控えるように、厚生労働省から注意喚起がなされています。