SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。
8.4. 糖尿病の血糖コントロール改善を目的として使用する場合は、本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと(本剤を3ヵ月投与しても効果が不十分な場合、より適切と考えられる治療を考慮すること)。
フィットクリニックでは、ルセフィと同じSGLT2阻害薬のフォシーガを含む
8.4. 糖尿病の血糖コントロール改善を目的として使用する場合は、本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと(本剤を3ヵ月投与しても効果が不十分な場合、より適切と考えられる治療を考慮すること)。
8.4. 糖尿病の血糖コントロール改善を目的として使用する場合は、本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと(本剤を3ヵ月投与しても効果が不十分な場合、より適切と考えられる治療を考慮すること)。
フォシーガを使用したダイエットでの注意点は、主に以下の4つです。
8.3. 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがあり、また、体液量が減少することがあるので観察を十分に行い、適度な水分補給を行うよう指導すること。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害のある患者、利尿剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること〔9.1.1、9.2.2、9.8高齢者の項、10.2、11.1.3、11.1.4参照〕。
8.3. 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがあり、また、体液量が減少することがあるので観察を十分に行い、適度な水分補給を行うよう指導すること。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害のある患者、利尿剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること〔9.1.1、9.2.2、9.8高齢者の項、10.2、11.1.3、11.1.4参照〕。
国内で販売中のSGLT2阻害薬は、2020年1月現在6種類7剤あります。
8.3. 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがあり、また、体液量が減少することがあるので観察を十分に行い、適度な水分補給を行うよう指導すること。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害のある患者、利尿剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること〔9.1.1、9.2.2、9.8高齢者の項、10.2、11.1.3、11.1.4参照〕。
低血糖とは
血糖値は常に80から100ですが、これが60以下になる状態を言います。特に糖尿病の治療でインスリン注射や薬(特にすSU薬などインスリン分泌を刺激する薬を使っている場合は、低血糖に注意する必要があります。また、薬を使っていない糖尿病や予備群の人にも、症状は程度は比較的軽いながら、低血糖の症状が出ることがあります。
低血糖症状
低血糖の症状は、冷や汗、震え、イライラ感などの交感神経による症状と、脳のエネルギー不足(脳のエネルギー源は、血液中のブドウ糖のみです)による症状で、空腹感や倦怠感を覚え、ひどくなると意識がもうろうとして昏睡(こんすい)にいたります。血糖値が正常(80〜100)を下回るとインスリン拮抗ホルモンといわれるホルモンが分泌され、その結果、肝臓からブドウ糖が放出されて血糖値が上昇します。インスリン拮抗ホルモンとはすい臓から出るグルカゴン、副腎から出るアドレナリン、副腎ホルモン、下垂体から出る成長ホルモンがありますが、特に大切なのがグルカゴンとアドレナリンの2つです。実は低血糖で感じる症状の多くはこのアドレナリンにより刺激された交感神経の症状(イライラ、倦怠感など)なのです。
低血糖はなぜ起こる
・薬を服用している場合
いつもより食べる量が少ない、運動量が多い、食事時間が遅くなったなどのときに薬の効果が強く出て血糖値が下がりすぎた状態です。薬の量は個人の日頃の食事量や食事時間、運動量により決まりますので、平常よりそのリズムが狂うときに出やすく、特に、昼食前や夕食前に起こりやすくなります。 旅行などで食事時間が不規則になる場合は必ず甘いものを用意しておきましょう。
普通にしていても起こるようなら、薬を減らしていけるサインですが、自己判断で減量せずにご相談ください。
・薬を服用していない場合
糖尿病やその予備群の人はインスリンが分泌される量が少なくなっているだけでなく、分泌するタイミングにずれが生じて遅くなっています。そのためにこれを反応性低血糖と言い、食後数時間で出ることが多くあります。軽い場合はあまり症状がなくて空腹感だけの場合もあり、間食を食べてしまうことが原因であることも珍しくありません。
低血糖がおこったら
症状が現れても慌てないことです。ブドウ糖1グラムで血糖値は5ミリグラム/デシリットル上昇すると言われています。7グラムのアメ玉で35ミリグラム/デシリットルの血糖値が上昇します。低血糖だと思ってガツガツ食べると、その後は高血糖になってしまいます。できるだけ落ち着いて行動しましょう。食後の高血糖とその後の低血糖で間食をし、また血糖が上がるという山あり谷ありのように血糖が動揺するのはよくありません。
具体的には角砂糖1個、スティックシュガー1本、キャンディ1個、缶コーヒー半分程度で十分です。 あんパンを2個や、チョコレートをまるまる1枚などと取りすぎると血糖値があがりすぎるので注意しましょう。
ただし、ベイスン、グルコバイを服用されている場合はブドウ糖そのものを飲まないと低血糖からの回復がおくれる可能性がありますので専用のブドウ糖を用意しておきましょう。またメルビン、アクトスを単独で使用している場合は低血糖はおこりません
フォシーガは、選択的SGLT2阻害薬に分類される糖尿病治療薬です。
8.2. 本剤投与中に、血清クレアチニン上昇又はeGFR低下がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査すること。腎機能障害のある患者では経過を十分に観察し、特に重度腎機能障害患者に本剤を投与する際には、腎機能障害悪化に注意すること。糖尿病の血糖コントロール改善を目的として使用している患者においては、継続的にeGFR45mL/min/1.73u未満に低下した場合は投与の中止を検討すること〔5.1、5.2、5.6、9.2.1、9.2.2、17.1.1参照〕。
8.2. 本剤投与中に、血清クレアチニン上昇又はeGFR低下がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査すること。腎機能障害のある患者では経過を十分に観察し、特に重度腎機能障害患者に本剤を投与する際には、腎機能障害悪化に注意すること。糖尿病の血糖コントロール改善を目的として使用している患者においては、継続的にeGFR45mL/min/1.73u未満に低下した場合は投与の中止を検討すること〔5.1、5.2、5.6、9.2.1、9.2.2、17.1.1参照〕。
カナグル、フォシーガ、スーグラ、ジャディアンス、ルセフィ、デベルザ など
介入前後の下記項目における群間差及び群内変化量
空腹時血中β-ヒドロキシ酪酸(ケトン体)
基礎インスリン量*、追加インスリン量*、総インスリン量*、インスリン/カーボ比、インスリン効果値
FGMによる低血糖時間 (percentage of time spent in glucose range ≦ 70mg/dl) 、高血糖時間(percentage of time spent in glucose range ≧ 70mg/dl) 、夜間低血糖時間
バイタルサイン/血圧、脈拍
体重、BMI、骨格筋量†、脂肪量†
血液検査マーカー/赤血球数、白血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、肝酵素(AST、ALT、LDH、ALP、γGTP)、UA、T-Chol、HDL、LDL、TG、BUN、Cre、eGFR、BNP†、HbA1c(もしくはグリコアルブミン)、血糖、血清アルブミン、CPR†、CPR index†
尿検査マーカー/比重、pH、蛋白、糖、ケトン体、潜血、ウロビリノーゲン、ビリルビン、u-mAlb、u-Cre、u-mAlb/Cre比
総ケトン体†、β-ヒドロキシ酪酸†、アセト酢酸†
QOLスコア(DTSQ)
*1日のインスリン量とする
†Visit2, 4のみで測定する
このように、フォシーガは効果と安全性が高く、継続もしやすいダイエット薬です。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与しないで、糖尿病患者ではインスリン製剤等を使用すること(妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。動物実験(ラット)において、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる期間の曝露及び生後21日〜90日の曝露により、出生仔及び幼若動物に腎盂拡張及び尿細管拡張が認められたとの報告がある。また、本薬の動物実験(ラット)で胎仔への移行が報告されている)。
メトホルミンとフォシーガの併用が検討されるポイントは以下の通りです。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与しないで、糖尿病患者ではインスリン製剤等を使用すること(妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。動物実験(ラット)において、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる期間の曝露及び生後21日〜90日の曝露により、出生仔及び幼若動物に腎盂拡張及び尿細管拡張が認められたとの報告がある。また、本薬の動物実験(ラット)で胎仔への移行が報告されている)。
グー薬局で実際にフォシーガを購入した方の口コミを抜粋してご紹介します。
Q1:薬を飲み忘れた場合
A1:食後すぐに気がついたときはその時点で飲んでください。朝食前後または朝夕食前後の薬で、朝食時に飲み忘れた場合は昼食時に服用してもかまいません。朝食を抜いた時も昼食時に服用してください。しかし1回分忘れたからといって2回分をまとめて飲まないようにしましょう。
Q2:薬の副作用は?
A2:αグルコシダーゼ阻害薬 腹部膨満、下痢、放屁など、ごくまれに肝障害
ビグナイド剤 食指不振、まれに乳酸アシドーシス
SU剤 遷延性低血糖、肥満増強
インスリン感受性改善剤 浮腫、肥満増強、心不全、骨粗鬆症、重篤な肝機能障害の可能性(アクトスでは報告なし)
DPP-4阻害薬 便秘、吐き気など消化器症状
フォシーガには、5mgと10mgの2規格があります。各規格の薬価は以下のとおりです。
フォシーガと作用の仕組みが異なる医薬品と併用することで、効率的にダイエット効果を得られます。
たとえば、ゼニカルは食事中の脂質をカットする作用があるので、フォシーガと併用することで糖と脂質の両方をカットできるようになるのです。
ただし、併用により低血糖など副作用のリスクが高まるため、体調の変化には十分注意してください。
また、例外としてフォシーガと同じSGLT2阻害薬に分類される医薬品と併用する場合は、必ず事前に医師へ相談してください。
フォシーガの一般的な副作用としては、以下のようなものがあります。
目安として、フォシーガのダイエット効果は、1か月の服用で約-1~2kgです。
ダイエット効果には個人差があり、中には服用から3週間で-2.5kg、半年で-10kgなど、大きく体重を落とせる方もいます。 確実に体重を落としたい場合は、フォシーガとあわせてウォーキングなどの軽い運動を取り入れるか、他のダイエット薬と併用するといった方法がおすすめです。
GLP-1受容体作動薬とフォシーガの主な違いは以下の通りです。
SGLT−2阻害薬
SGLT2とは、腎臓でブドウ糖を体に再吸収する役割を持っている糖輸送担体(糖の運び屋。ブドウ糖がさまざまな臓器の細胞に適切に取り込まれるために働く分子)です。この働きを阻止することで、ブドウ糖を体に再吸収させることなく、尿を通して体外へ排出させます。
これは、インスリンの作用とは関係なく、血糖値を下げる薬です。そもそも糖尿病という名称は、尿にブドウ糖が検出されることに由来しています。
血液中のブドウ糖は、腎臓の糸(し)球体(きゅうたい) (ザルのような構造)で血液中の老廃物をろ過し、尿が作られるときに一緒に濾(こ)されますが、ブドウ糖だけはそのまま尿として捨てられるのではなく、そのほとんどが腎臓のなかでもう一度血液中に戻されます。ですから、健康な状態では尿中にブドウ糖は検出されません。ところが、血糖値が高くなるとこの再吸収する量が追いつかなくなり、尿中にブドウ糖が出てきます。
ただし、逆転の発想をして、尿と一緒にブドウ糖を排出すれば、血液中のブドウ糖濃度が低くなるのですから、薬を使って、どんどんブドウ糖を体外に排出させようというのがこの薬のコンセプトです。
現在、複数のメーカーが開発中で、臨床試験も進んでおり、どのくらいの血糖値を改善する効果があるのか、どのような副作用があるのか、どんな糖尿病薬との組み合わせがよいのか、どんなタイプの糖尿病で効果があるのか、などを研究中です。
グルコキナーゼ(GCK)活性化薬
グルコキナーゼ(GCK)は、細胞内で取り込んだブドウ糖を代謝する際に中心的な役割をする酵素です。この酵素の活性を高めるのがこの薬です。
1すい臓のインスリン分泌細胞では、GCKが活性化することで糖の刺激が細胞内で伝わりやすくなりインスリン分泌量が増えること
2肝臓においては、GCKが活性化することでインスリン刺激による糖の取り込み、糖からのグリコーゲンの合成が増加します いいかえるとインスリン抵抗性が改善します。
このようにインスリンをよくだすようにして、その一方でインスリンの効きを良くするという薬です 今後の薬としての開発の進展が待たれます。
吸入式インスリン
現在鋭意開発中、専用の吸入器を使用し、霧状になったインスリンを吸入、気管支粘膜からインスリンを体内に取り込み作用する。以前は鼻粘膜から吸収されるタイプのものの開発が試みられたがとん挫しています。 しかしこの吸入インスリンプロジェクトは中止になったようです。
開発中の糖尿病合併の予防薬
アミノグアジニン
糖化最終産物(AGE)の合成阻止効果のある薬、糖尿病合併症の原因ではないかと考えられているAGEを押さえることにより合併症の予防薬としての期待が集まる薬剤。市場に出るのは早くて数年先。
PKCベータ阻害剤
糖尿病合併症の原因の一つであるPKCの活性を抑える薬剤。現在欧米で治験中である
授乳しないことが望ましい(ラットで乳汁中への移行が報告されている)。
糖尿病性単発性神経障害に対する牛車腎気丸の効果についての検討
対象:
NIDDM 100例 男性55例、女性45例 平均年齢62歳、64歳 糖尿病罹病期間13年、15年
治療:
食事療法単独7%、経口血糖降下剤54%、インスリン39%
糖尿病コントロール状態 HbA1c9.6%、9.4%
方法:
牛車腎気丸を7.5〜5.0g/日を36ヶ月以上投与した。
結果:
投与開始後1ヶ月目で78%の症例で自覚症状の改善が認められた
下肢脱力感72%、しびれ感67%、下肢痛65%、冷感64%、
無効例を検討してみると、下肢のほてり感、灼熱感を主訴とする症例であった。
MCV、SCV、振動覚検査など他覚所見での改善度は有意ではなかった。
・フォシーガの服用中は、定期的に腎機能の検査を受けてください。
B. 糖尿病用薬(チアゾリジン系薬剤、ビグアナイド系薬剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、DPP−4阻害剤、GLP−1受容体作動薬等)〔11.1.1、11.1.4参照〕[低血糖の発現に注意すること(血糖降下作用が相加的に増強するおそれがある)]。
※6)J-STAGE「心臓 SGLT2阻害薬と心不全予防」
B. 糖尿病用薬(チアゾリジン系薬剤、ビグアナイド系薬剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、DPP−4阻害剤、GLP−1受容体作動薬等)〔11.1.1、11.1.4参照〕[低血糖の発現に注意すること(血糖降下作用が相加的に増強するおそれがある)]。