デュタステリドの服用を開始すると、一時的に抜け毛が増えることがあります。
ジェネリック医薬品は厚生労働省認可のものですので、先発医薬品(新薬)の独占的販売期間(特許期間及び有効性・安全性を検証する再審査期間)終了後に発売される、先発医薬品と同じ有効成分で効能・効果、用法・用量が原則同一であると示されています。
したがって「規格及び試験方法」「安定性試験(注1)」「生物学的同等性試験(注2)」の項目で審査され、先発医薬品と同等であるとされています。
こうした医薬品は、先発医薬品に比べて製薬会社の研究開発費や販売管理費が少なく済むため低価格な医薬品となります。
AGA治療薬のメインはデュタステリドとフィナステリドという薬剤です。
実際に私が診察した患者さんの中にも、デュタステリドを服用したことで、抜け毛が減り、髪の毛にコシやハリが出てきたと喜ばれている方が多くいらっしゃいます。
DHT への変化の原因となっている 5α還元酵素 (リダクターゼ)には I 型と II 型とが存在します。フィナステリドは、Ⅱ型のみに阻害効果がありますが、それに対して、デュタステリドは I 型と II 型の両方に有効です。
デュタステリドは、この AGA という病気の進行を抑える薬です。
(注1)安定性試験
医薬品の有効期間内に品質や性状、安定性を証明する試験および溶出試験。
長期間保存した場合の品質の劣化を短期間の試験で予測すると同時に、医薬品を高温多湿の条件下においた加速試験が行われている。
(注2)生物学的同等性試験
投与されたジェネリック医薬品の血中薬物濃度の推移が先発医薬品と同一であることを確認する試験。
生物学的同等性が確認できれば有効性と安全性が先発医薬品と同等であり、臨床試験は不要であるとされている。
世界的に共通の原則とされており、FDA(アメリカ食品医薬品局)やEMA(欧州医薬品庁)等欧米審査機関でも採用されている。
デュタステリドと同様にAGA治療薬として有名なフィナステリドは、5α-還元酵素のタイプ2のみに作用します。一方、デュタステリドはタイプ1とタイプ2の両方に作用するため、フィナステリドよりも強力にDHTを抑制することができます。そのため、フィナステリドよりも高い発毛効果、抜け毛抑制効果が期待できます。
デュタステリドと併用してはいけない禁忌薬(飲み合わせの悪い薬)はありません。
AGAは進行性の疾患であるため、早期に治療を開始することが重要です。デュタステリドは、AGAの初期症状から進行した症状まで、幅広い段階で効果を発揮します。
フィナステリドを服用しても効果が実感できなかった患者さんの中には、デュタステリドに変更したことで、効果を実感できたという方もいます。
ただし、リトナビルなど「CYP3A4阻害薬」との併用には注意が必要です。
デュタステリドはフィナステリドと比較して効果が高い反面、副作用のリスクも少し高くなる可能性があります。そのため、医師と相談の上、自身に合った薬を選択することが重要です。
この症状は服用開始後、2週間から1ヶ月あたりに起こりやすく、2ヶ月程度でおさまることが多いです。大事なポイントとしては、この初期脱毛は副作用ではなく、薬が効いている証拠だということです。特にミノキシジルで起こりやすいとされています。ですから「治療開始後、抜け毛が増えた気がする」からといって、薬が効いてないのではないかと不安になり、治療をやめないようにしてください。この初期脱毛は、薬が効いているプラスのサインなので安心してください。
これらとデュタステリドでは効果にどのような違いがあるのかを説明いたします。
男性型脱毛症(AGA)の主要な治療薬にはフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの3種類がある(下表参照)。具体的な製品としては、フィナステリドは「プロペシア」、デュタステリドは「ザガーロ」、ミノキシジルは市販外用薬の「リアップ」などが有名だ。
デュタステリドの重大な副作用には、以下のような症状が見られます。
また、デュタステリドは、FDA(アメリカ食品医薬品局)に承認された薬であり、安全性と有効性が確認されています。しかし、すべての人に効果があるわけではなく、副作用が出る可能性もあります。
フィナステリドは短いのですが、デュタステリドは長く作用することが出来るのです。
●肝機能障害がある方:デュタステリドは主に肝臓で代謝されるため、血中濃度の上昇など肝機能に何らかの影響を及ぼす可能性がある方は服用できません。
そこでこの記事では、デュタステリドの効果について解説していきます。
乳がんのリスクが高まるという噂は、海外でのザガーロの成分デュタステリド臨床試験の結果から広がった誤った情報だと考えられます。
臨床試験での4,000例の前立腺肥大症患者の対象のうち、3例の乳がんが報告されたためですが、 実際に2例はデュタステリドの投与があったものの、1例は偽薬(投与されていない)でした。
まずフィナステリドとデュタステリドに共通する副作用について説明します。
デュタステリドは、フィナステリドと同様にAGA治療薬として用いられていますが、強力に作用する一方で、いくつかの副作用も知られています。
デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)治療に用いられる内服薬です。
●過敏症の方:デュタステリドの成分及び他の5α還元酵素阻害薬に対して過敏症(薬物に対する免疫介在性の反応。 症状は軽度から重度まで様々で、発疹やアナフィラキシーなどがある)の既往歴のある方は服用できません。
ここでは、そんなデュタステリドについて期待できる効果や期間を見ていきましょう。
副作用は薬の効果と表裏一体の関係にあり、効果が高い薬ほど副作用が強く出る可能性も高くなります。これは、薬が体内の特定の働きを強力に抑えるために、その影響が他の部分にも出てしまうためです。
デュタステリドは、使用においては細心の注意を払う必要があります。
デュタステリドは効果を実感できるまでに半年程度が必要といわれており、継続的な使用が必要になります。一度にまとまったお金を支払うのは大変かもしれませんが、長い目で見て最も安くなる方法を選ぶと良いでしょう。
AGA治療薬を服用しても、初期脱毛が起こらない方もいらっしゃいます。
デュタステリドとフィナステリドはどちらも5αリダクターゼを抑制し、AGAの症状を改善するという似た効果を持っています。異なるのはフィナステリドの方が効果も副作用も弱くなっているという点。
また、AGA以外の脱毛症では、効果が期待できないので注意が必要です。
デュタステリドは、AGAの治療薬として非常に有効であることが多くの研究で示されています。例えば、1年間デュタステリドを服用した男性の約90%で抜け毛の減少が見られ、約70%で髪の毛の増加が認められています。
ミノキシジルの外用薬の場合でも初期脱毛は起こる可能性はあります。
基本的にデュタステリドに併用禁忌薬はないため、普段飲んでいるお薬と一緒に飲むことも可能かと思われます。ただし、併用注意薬はありますので、服用している薬がある場合は必ず医師に伝えましょう。
気がついたタイミングで薬を飲み、そこから再び毎日1日分の服用を続けてください。
また、使用成績調査(治療薬の販売後、3年間かけて行う医薬品の使用実態調査。副作用の発現状況や品質・有効性の調査が目的で行われる)では、943例中5例(0.5%)に5件の副作用があり、具体的な症状としてはリビドー減退2例(0.2%)、肝機能障害2例(0.2%)等が認められています。重要な副作用には、ガイドライン記載の臨床試験と同様、頻度不明ながら肝機能障害が報告されています。
デュタステリドは副作用が少なく、AGAの改善に効果のある治療薬です。
前立腺癌の腫瘍マーカーである血清前立腺特異抗原(PSA)の値にも影響を与えます。デュタステリドを投与していると、PSA値が本来の値から約50%減少するため、内服中のPSA値は2倍にして評価する必要があります。
AGA治療薬デュタステリドには以下の2つの効果が期待できます。
ザガーロと同一薬で用途が異なるアボルブのジェネリックとして、デュタステリドAVがあります。理屈の上では、ザガーロのジェネリックであるデュタステリドZAと同一です。
しかし、日本においてはアボルブ、デュタステリドAVは前立腺肥大の治療薬であり、ザガーロ、デュタステリドZAはAGAの治療薬であって、アボルブ、デュタステリドAVをAGAを治療するために使用するのはルール違反であり、禁じられていることです。万が一、健康被害が生じても、適正な使用ではないため、医薬品副作用被害救済制度の対象にはならず、全て自己責任とされてしまいます。
デュタステリドを服用する際は、いくつかの注意点を把握しておきましょう。
それを踏まえて、フィナステリドとデュタステリドに共通する効果や違いについて説明していきましょう。
デュタステリドを過剰摂取すると副作用のリスクを高める可能性があります。
食前や食後などのこだわり無く服用することができますが、長期間に渡り毎日服用し続けなければならない薬のため、飲むタイミングを決めておくのがよいでしょう。
デュタステリドを服用開始した後、一時的に抜け毛が増えることがあります。
そのためデュタステリドはフィナステリドよりも、効果が高いとされており1.6倍もの増毛効果が期待できるとされています。