ステロイド外用剤の強さは?~5つのランクと使い分け | お薬Q&A


「とても強い(very strong)」と「最も強い(strongest)」に分類されるステロイド外用薬は作用が強いため、使用する際は医師や薬剤師など専門家の管理が必要です。


ステロイド外用薬ランク一覧|特定非営利活動法人日本アトピー協会

ただし、症状によってどのランクが適するのかが異なります。年齢によらず上記とは違うランクのステロイドが使われることも少なくありません。症状の強さや年齢によって適切なランクのステロイドを選ぶ必要があります。

本記事では、ステロイド外用薬(軟膏、クリーム)の強さについてまとめる。ステロイドの塗り薬には、たくさんのタイプがあり、症状等によって使い分けられる。また、強さによって以下のように5段階に分類される。医療従事者が他院で患者に処方された薬剤と自院の採用薬を確認する際、先発品とジェネリック医薬品(後発品)の名称を調べる際などにも、以下の一覧を活用いただきたい。

デキサメタゾン製剤, デキサメサゾン軟膏・クリーム・ローション「イワキ」, 1mg, 岩城製薬(株), 岩城製薬(株)

「ゲンタマイシンではなくフラジオマイシンが配合されたステロイド外用薬はどれだっけ?」「サンテゾーン眼軟膏とプレドニン眼軟膏はどっちが効果が強いんだっけ?」といった疑問に即答できてこその一覧表だと思うのですが、そういう情報が網羅された一覧表は今までありませんでした。

皮膚科でよく処方されるステロイド外用薬で、ステロイドのランクがあることは知っていますが、どの薬剤がどのランクに該当するか、またその使い分けについて知らないことが多いと感じ、今回まとめました。

D07AB19, デキサメタゾンプロピオン酸エステル 0.1%, メサデルム

外用のステロイド剤(塗り薬)は、体内への吸収度の違いにより、5段階に分けられます。
(身体の場所によってステロイドの吸収率もそれぞれ違います。顔や外陰部は吸収率が高いとされています。)

しかし、同じステロイドの塗り薬であっても、使う場所によって明確に使い分ける必要があります。足に処方された薬を顔に塗ったりすることは、非常に危険です。

D01948, デキサメタゾン吉草酸エステル 0.12%, ボアラ

「ステロイド外用薬」には、使う場所や症状に応じて適切な強さ(ランク)の薬を選ぶことが重要ですが、虫刺されでは処方される薬が処方医によって強かったり弱かったりすることがあります。その背景と意図を踏まえた、服薬指導のポイントを解説します。

アトピー性皮膚炎の治療に使われるステロイド外用薬には、効き目の強さを表すランクがあります。
強度ランクは5段階に別れていて、効き目の強いものから Strongest / Very Strong / Strong / Mild / Weak というように分類されています。この分類により、使用する部位も変わってきます。


ステロイド外用剤の服薬指導!強さの比較一覧や副作用について解説

ステロイド外用薬は、皮膚への抗炎症薬として頻繁に使われています。また体内への吸収度の違いにより、5段階のランクに分けられ使用する部位や皮膚疾患の状態によって使い方が違います。

ステロイド外用薬の種類 / アトピー性皮膚炎!かゆみをやっつけよう!

ただし、皮膚のなかでも吸収しやすい部位に強いステロイドを使い続けると副作用が出やすくなる可能性があるため、体の部位によってステロイドを使い分ける必要があります。つまり、部位や皮疹の改善に合わせて、ステロイドのランクを下げることも重要です。

処方 ( しょほう ) されているステロイド外用薬のランクを 確 ( たし ) かめておきましょう。 ..

1対1で混合すると、強さも副作用も半分になると思っている方がいますが、これは誤解です。ステロイド外用薬は飽和状態に薬剤設計されていますので、かなり薄めても強さは変わりません3)。強さや副作用を弱めるために混合するのは意味がないことになります。一方、ステロイド外用薬と保湿剤を混合すると、前述のように効果はほとんど減弱せずトータルの量が増やせますので、全身に症状がある患者さんにとってはコストダウンになるというメリットがあります。また、ステロイド外用薬と保湿剤を適切に組み合わせると、ステロイドの吸収が良くなるというデータもあります4)。なお、組み合わせによっては、混合すると乳化が破壊されて分離や力価の低下が起こったり、また細菌汚染の可能性もあります。混合する場合は、科学的根拠を持った組み合わせで混合し、適切に保管することが重要です。
根拠もなく見様見真似で外用薬を混合するのは好ましいことではありません。

一般的には、皮膚症状の重軽度などを診断し、それに合わせて薬剤の強さを使用 ..

ステロイド外用薬ランク一覧表を以下に示します。ステロイド含有の口腔用剤、痔疾用剤、眼科用剤も一覧表に含めています。配合剤については、配合成分を併記してあります。各薬剤のランク、配合成分の比較のためにお役立てください。

デキサメタゾンプロピオン酸エステルクリーム0.1%「ラクール」(0.1%1g)後発品.

メサデルム(一般名:デキサメタゾンプロピオン酸エステル)は、抗炎症作用や血管収縮作用のあるステロイド外用剤で、炎症による皮膚の赤みやかゆみ、はれなどを改善する作用があります。
は強さにより5段階に分けられますが、メサデルムの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、フルコート(フルオシノロンアセトニド)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、、などがあります。

ステロイド外用薬の強さはランク表を見て判断すればよいですよね?

ステロイド外用剤を使用した治療で、塗った部位に現れる主な副作用の例をご紹介します。

ただし、効果が得られない場合は十分な管理下で高いランクのステロイド

皮膚炎の症状と、対象となる部位、効き目の強さと皮膚炎の状態が合っていることが治療を進めるうえで大切になり、弱ければ皮膚炎は治らず、強いステロイド剤であれば副作用のリスクが高まります。
ステロイドのランク、使い分けについて不安に思うことがあれば、医師、薬剤師に確認するようにしましょう。

デキサメタゾンプロピオン酸エステル メサデルムクリーム、メサデルムローション.

そもそもなぜ様々な種類のステロイド外用薬があるのでしょうか?
それは体の部位によってステロイドの吸収率が違うからです。

外用ステロイド剤の臨床効果 (① 軟膏基剤を基準とした ②製品名の剤型、 成分 ..

ステロイドには様々な薬理作用がありますが、いわゆる薬としての有効性は、血管収縮作用の強さと相関することがわかっています。
そのため、現在は各ステロイドの血管収縮作用の強さによって、ランク分けが決められています2)。

質疑・応答検索 ; ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム, リンデロン, 0.01 ; フルオロメトロン, フルメトロン, 0.1.

また、ステロイド外用剤は内服のステロイド薬とは異なり、一般的な使い方では、全身性の副作用(糖尿病、骨粗鬆症、血栓・塞栓、緑内障、感染誘発・憎悪など)はめったに起こらないとされています。実際、ベリーストロング(II群)のストロイド外用剤を1日5~10g程度(初期外用量)で開始し、症状によって適宜増減しながら3ヶ月継続して使用した場合、一過性で可逆的な副腎機能の抑制が生じることはありますが、不可逆的な全身性の副作用は生じないとされています。つまり、日常診療における広範囲の皮疹に、ステロイド外用剤の使用量(体重10kgあたり1カ月15g未満)であれば、過度な心配はいりません

デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏0.1%「MYK」の基本情報

虫刺されにおいても、“刺された場所”と“症状の強さ”に応じて適した強さ(ランク)の薬を選ぶのが基本です。ただし、アトピー性皮膚炎などの治療に比べると、思っているよりも“強め”、あるいは逆に“弱め”な薬が処方されることも多いため、虫刺され特有の事情を押さえておく必要があります。

デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏0.1%「MYK」(一般名:デキサメタゾン ..

顔面や陰部は経皮吸収率が非常に高く、一般的に弱めのステロイド外用薬を処方されることが多いです。特に顔面に長期間強いステロイド外用薬を使用すると副作用が出現する可能性があり注意が必要です。

【Q】ステロイド外用薬のランクは? 2019.05.12 2019.05.12 役に立った ..

ステロイド外用剤は患者さまの年齢や、疾患の種類・程度、症状が出ている部位・範囲に応じて適切なランクのものが選択されます。皮膚の炎症がとくに強い場合や、慢性化していると医師が判断した場合は、より効果が強いステロイド外用剤を使用します。

デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏0.1%「ラクール」、他

ステロイド外用薬を使うことで得られる重要な効果は「抗炎症作用」です。アトピー性皮膚炎をはじめとした皮膚炎、湿疹など皮膚の赤みや痒みなどは皮膚が炎症を起こしているため起こる症状といえます。皮膚科では部位や炎症の程度でステロイド外用薬を使い分けながら、さまざまな皮膚の疾患に対応することが可能となるのです。

ステロイド剤の比較 強さのランク【強さ一覧表】 2021年度版

国内で実施されたメサデルムの一般臨床試験では、ステロイド外用剤が適応となる皮膚疾患に対して有効率が85.4%であったことが報告されています。また、再審査終了時におけるメサデルムの副作用発現率は1.1%で、その多くは塗布した部位に局在したものでした。