医療用医薬品 : エリザス (エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用)
食物を摂取しただけでは症状は起こらず、特定の食物を食べたことと、食事の後の運動や入浴、成人の場合、疲れ、NSAIDsの服用、飲酒などの要因が合わさることで起こるアレルギー症状があります。「食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA:food-dependent-exercise-induced anaphylaxis)」といい、小麦が関連する場合は「小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA:wheat-dependent-exercise-induced anaphylaxis)」と呼びます。食物の摂取だけ、もしくは、運動しただけではアレルギー症状は起こりません。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因の特定はアレルギー専門医のいる医療機関以外では診断に難渋することも少なくありません。専門病院で正しい診断を受けましょう。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断されたら、医師や学校などと相談しながら予防に心がけましょう。(医師の指導に従い、食後2時間は運動をしないようにするなど)
医療用医薬品 : オルガドロン (オルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%)
ラテックスアレルギーを持つ人も注意が必要です。
ラテックスアレルギーはラテックス(天然ゴム)製の手袋をよく着用する食品関係などの職業の人、医療従事者や医療処置を繰り返し受けている人、に起こりやすいといわれます。
現在医療用具では、ほとんどの製品でラテックスフリー化が進んでいます。手術用手袋も、性能のよい非ラテックス製手袋が販売されています。
抗菌薬、解熱鎮痛剤(NSAIDsなど)、抗腫瘍薬、筋弛緩薬、輸血などに関連してアナフィラキシーの発生が報告されています。
食物アレルギーがある場合、薬やワクチンなどに含まれる微量の卵成分や牛乳成分にも反応してしまう恐れがあります。
市販の風邪薬にも使われる塩化リゾチームや、ワクチンによってはウィルスの培養に鶏卵が使われています。
「CCP-ACI」(牛乳由来成分)を含むガムには、牛乳の成分であるカゼインが使われています。
テル)、フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>(有効成分:フルチ
アナフィラキシーとは、アレルゲンなどの侵入により、複数の臓器において、全身にわたりアレルギー反応が起こっている状態で生命に危機を与えうる過敏反応を意味します。
アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴うと、「アナフィラキシーショック」といわれる、大変危険な状態となります。
アレルゲンとの接触の後2時間以内に症状が現れる「即時型」と、それ以降にまれに現れる「遅発型」があります。また、特殊なケースで「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」などもあります。
ピーナッツ、ナッツ類、甲殻類の食物アレルギーのほか、ハチ毒やラテックス(天然ゴム)アレルギーなど、アナフィラキシーが起こることの多いアレルギーと診断されている場合や、いままでアナフィラキシーを起こしたことがある場合、そのことを友人や学校・職場などの関係者に必ず伝え、緊急時のことを相談しておきましょう。
また、薬の処方や予防注射、歯科を受ける際は、アレルギーがあることを必ず医師に伝えてください。
③ IgEの存在は感作された状態を示します。
IgEの存在は、アレルギー反応をおこしている状態を意味しているのではなく、特定の物質に対して、ということを意味します。(これをといいます。)
つまり抗体はあるものの、本当にその抗原と反応しているかどうかはわからないのです。例えば、卵白のIgEが陽性でも、食べられる場合もありますし、逆に陰性でも、アレルギー症状をおこす場合もあります。検出されたIgEについては、アレルギーをおこす可能性が十分あるものと理解してください。
くすりのしおり. エリザス®点鼻粉末200μg28噴霧用デキサメタゾンシペシル酸エステル.
アレルギー性鼻炎では多彩な症状に対しての対症療法を行う必要があり,中等症以上では鼻アレルギー診療ガイドラインでも示されるように2剤以上の投薬が推奨されるため,複数の投薬を必要とすることが多い。アレルギー性鼻炎のみでも複数の薬剤が必要となることに加え,併存疾患に対して既に投薬治療が行われている,もしくはアレルギー性鼻炎の治療中に併存疾患に対する投薬治療が開始される際には薬剤相互作用を念頭に置く必要がある。
抗ヒスタミン薬の薬剤相互作用を表10にまとめる。特に注意すべき相互作用は,抗ヒスタミン薬と中枢抑制薬,飲酒の併用による中枢抑制作用の増悪がみられる点である。第2世代の抗ヒスタミン薬の中で,エバスチン(エバステル®),セチリジン塩酸塩(ジルテック®),フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ®),ベポタスチンベシル酸塩(タリオン®),レボカバスチン塩酸塩(リボスチン®),ロラタジン(クラリチン®)などは中枢抑制薬やアルコールと併用しても増悪することはないとされている。市販の感冒薬などに多く用いられている点鼻用血管収縮薬は,MAO阻害薬との併用により,α作用が増強し高血圧や脳出血を起こした症例が報告されていることから併用禁忌とされている。
その他のアレルギー性鼻炎治療薬の相互作用を表11 1)にまとめる。高齢化社会を背景に抗血栓薬を内服している患者も多く,抗PGD ² ・TXA ² 薬では血小板凝集抑制作用が増強し出血傾向をきたす可能性があり注意が必要である。フェキソフェナジン(アレグラ®)は制酸薬(水酸化マグネシウム,水酸化アルミニウムなど)と同時に服用すると,吸収が阻害され効果が減弱する可能性がある。
≪喘息・アトピー系アレルゲン11項目≫
コナヒョウダニ、ハウスダスト1、ネコのフケ、イヌのフケ、ゴキブリ、蛾、マラセチア、カンジダ、アルテルナリア、アスペルギルス、ラテックス
≪花粉・吸入系アレルゲン8項目≫
カモガヤ、ブタクサ混合物、オオアワガエリ、ヨモギ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
≪食餌系アレルゲン20項目≫
ソバ、小麦、ピーナッツ、大豆、米、ゴマ、リンゴ、キウイ、バナナ、マグロ、サバ、サケ、エビ、カニ、牛肉、豚肉、鶏肉、ミルク、卵白、オボムコイド
です。
※オボムコイド:卵アレルギーを起こす成分の1つで、熱や消化酵素の影響では、アレルゲン活性(アレルギーを起こす性質)を失わない耐熱性卵蛋白のことです。
点鼻粉末200μg 28噴霧用 : 1容器中にデキサメタゾンシペシル酸エステル5.6mg、1噴霧中にデキサメタゾン
一度に喘息・鼻炎・アトピー系、花粉系、食餌系アレルゲンの主なもの39項目の検査ができます。費用は、13項目分の金額で可能で、3割負担の方で約4,800円と大変お得です。
妊娠中の投与についてはジフェンヒドラミン塩酸塩(レスタミン®),プロメタジン塩酸塩(ヒベルナ®),メキタジン(ゼスラン®),オキサトミド(セルテクト®),トラニラスト(リザベン®),ペミロラストカリウム(アレギサール®),ロラタジン(クラリチン®)は原則禁忌とされている。
そのほかのアゼラスチン塩酸塩(アゼプチン®),エピナスチン塩酸塩(アレジオン®),クロモグリク酸ナトリウム(インタール®),ベポタスチンベシル酸塩(タリオン®),レボカバスチン塩酸塩(リボスチン®)なども妊娠初期(器官形成期)に当たる2〜4カ月の妊婦には投与しないことが望ましい。
妊娠5カ月を過ぎると,まず薬剤投与によって奇形のような形態異常は起こらないと考えられているが,薬剤が胎児へ移行し機能的発育に影響を与える可能性があるため,局所治療が望ましい。妊娠5カ月以降で投薬治療が必要であれば,鼻噴霧用ケミカルメディエーター遊離抑制薬,鼻噴霧用抗ヒスタミン薬,鼻噴霧用ステロイド薬などの局所用薬を必要最小限に用いる。
抗LTs薬,抗PGD2・抗TXA2薬の添付文書には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること,と記載されているため,アレルギー性鼻炎のためのみに投与する機会は非常に限定されると考えられる。
鼻噴霧用ステロイド薬の添付文書にも同様に記載されているため,少なくとも器官形成期である妊娠2〜4カ月は使用しないことが望ましい。
通常、成人には1日1回、各鼻腔に1噴霧ずつ(1噴霧あたりデキサメタゾンシペシル酸エステルとして200μg)投与する。 重要な基本的注意
9)
軽症な花粉症であれば、症状が出現する季節だけの治療で十分です。しかし、通年性アレルギー性鼻炎のように季節に関係なく、1年中症状が見られる場合には、長期間治療が必要となり、せっせと病院通いを続ける割にはあまり効果がなく、リスク・副作用の強い薬を長々と服用するなど、何かと負担が多いように思います。
エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用(デキサメタゾンシペシル酸エステル噴霧剤) ..
鼻噴霧用ステロイド薬の副作用は,全身への吸収率が低いほど少ない。各薬剤のbioavailability(生物学的利用率)はベクロメタゾンでは40%以上であったが,モメタゾンやフルチカゾンでは1%未満と非常に低くなっている。これらの薬剤では全身への影響が減少し,長期にわたり使用が可能で,視床下部・下垂体・副腎系に影響することがない。また,小児にフルチカゾンを1年間使用しても成長障害は生じないとされている5)。
一般的な鼻噴霧ステロイド薬の副作用としては鼻の刺激感や乾燥感,鼻出血などの局所症状が挙げられるが,軽症であることが多い。ただし,冬の乾燥が強い時期はこれが増悪することがあり,適宜中断を要する。稀に,鼻中隔穿孔や鼻の潰瘍がみられることがあるとされている。
フルチカゾン プロピオン酸エステル, 2回, フルナーゼ, フルナーゼ点鼻薬
そこで、当院では難治性蕁麻疹や難治性のアレルギー疾患に、従来のアレルギー薬とともに、H2-ブロッカーであるファモチジンなどを併用して効果を見ています。
薬剤師へ問題「粉末状のステロイド点鼻薬はどれか?」|医療クイズ
6)
生体におけるヒスタミン受容体には以下の2種類があります。
H1受容体 : 毛細血管、気管支および腸管の平滑筋に存在 ⇒抗アレルギー薬
H2受容体 : 胃の分泌細胞、心房筋、子宮筋などに存在 ⇒抗胃潰瘍薬
ところが、近年、ことが明らかにされており、H1ブロッカーにあまり反応しない難治性慢性蕁麻疹に対して、H2-ブロッカーを併用して有効であることが報告されており、これはH2ブロッカーがH1-ブロッカーの代謝分解を阻害し、H1ブロッカーの濃度が上昇するためと考えられています。
【比較一覧表】おすすめの点鼻薬; 鼻づまり緩和塗布剤の売れ筋 ..
日本皮膚科学会による「蕁麻疹治療ガイドライン」では、1種類の「抗ヒスタミン薬」で十分に効果が得られなかった場合、単純に薬の量を増やすよりも、他に1~2種類の「抗ヒスタミン薬」を追加するなど、薬の使い方を工夫するよう推奨されています。
しかし、現実問題としてとなり、出来ません。
同様に、点鼻薬は鼻の穴(鼻腔)に噴霧することで効果を発揮する薬剤です ..
5)リスク・副作用を考慮して
フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合は、価格比較表でも書きましたように剤型が大きいだけではなく、通常は眠くなるリスク・副作用が多いアレルギー薬と違い、その鼻づまりに薬効のある交感神経刺激作用を持つプソイドエフェドリンのためどちらかといえば「頭が冴える」方向に働きます。
これが効果であると感じる人がいる一方で、寝つきの悪い方にはリスク・副作用となります。
そこで、当院では、という処方も致します。
特に、「1日1回タイプの点鼻薬」が使いやすいです。日本国内で利用できる製品 ..
ヒト肝ミクロソーム及びヒト肝S9画分を用いたin vitro代謝試験において、デキサメタゾンシペシル酸エステルはカルボキシルエステラーゼ(CES)により主要活性代謝物である脱シクロヘキサンカルボン酸体に加水分解され、更にCYP3A4、CYP1A2及びCESにより代謝されることが確認された。
鼻づまりなどに効く、ステロイド系の成分が配合された市販の点鼻薬はあります。この記事では、ナゾネックス点鼻 ..
また、通年性アレルギー性鼻炎の方では、頭痛や集中力がなくなるような症状が見られるにもかかわらず、悪い状態になれてしまったため、周囲の人も本人も鼻炎が原因であることに気づかないでいることもよく見られます。
点眼薬や点鼻薬の充血除去成分として配合され、キズ薬等にも幅広く用いられてい ..
ヒト肝ミクロソーム及びヒト肝S9画分を用いたin vitro代謝試験において、デキサメタゾンシペシル酸エステルはカルボキシルエステラーゼ(CES)により主要活性代謝物である脱シクロヘキサンカルボン酸体に加水分解され、更にCYP3A4、CYP1A2及びCESにより代謝されることが確認された。
検索結果 ; 医薬品区分: 外用 ; 医薬品種別: 先発 ; 薬価: 1105.2円 ; 成分: デキサメタゾンシペシル酸エステル.
ラットに3H標識したデキサメタゾンシペシル酸エステルを0.1mg/kg鼻腔内投与した場合、投与後30分では、投与部位を含む頭部に投与放射能の27.3%が存在したが、血液を含むその他の組織/器官では0.1%以下であった。大腸及び大脳を除くすべての組織の放射能濃度が投与後2時間にCmaxを示し、最も多く存在した肝臓で0.7%であった。
鼻噴霧用ステロイド薬でアレルギー性鼻炎治療薬エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用(一般名:デキサメタゾンシペシル酸エステル)を発売した。
ラットに3H標識したデキサメタゾンシペシル酸エステルを0.1mg/kg鼻腔内投与した場合、投与後30分では、投与部位を含む頭部に投与放射能の27.3%が存在したが、血液を含むその他の組織/器官では0.1%以下であった。大腸及び大脳を除くすべての組織の放射能濃度が投与後2時間にCmaxを示し、最も多く存在した肝臓で0.7%であった。
点鼻薬を入手するにはどうすればよいのでしょうか。今回は、点鼻薬 ..
であり,。また,米国のFDA(食品医薬品局)のデータベースにおいて抗LTs薬とChurg-Strauss症候群に因果関係がみられた4)ため,この点においても経過観察が必要となる。
これらの薬は抗ヒスタミン薬で認められる眠気やインペアードパフォーマンスといった副作用とは無縁であり,抗ヒスタミン薬による眠気が強い患者や高い集中力を要する職業の患者には適していると言える。
アレルギーの点眼薬や点鼻薬には抗ヒスタミン薬が含まれるもの、ステロイドが含ま ..
であり,理想的な抗ヒスタミン薬の基準は表8のように考えられている2)。
これに対し,第1世代の抗ヒスタミン薬は受容体選択性が低く,血液・脳関門の通過性も高かったことから中枢抑制作用や消化器・循環器障害が現れやすく,特に小児では痙攣や不穏・不眠・振戦が出現しやすく注意が必要である。一般用医薬品の中には第1世代の抗ヒスタミン薬が含まれているものも多いため,注意が必要である。
第1世代の抗ヒスタミン薬の副作用は脳内H1受容体遮断で生じる鎮静,傾眠,倦怠感,脱力,運転能力低下,インペアードパフォーマンスなど,ムスカリン受容体遮断で生じる口渇,乏尿,頻脈,眼圧亢進など,α受容体遮断で生じるめまい,起立性低血圧など,Kチャネル阻害で生じる不整脈などが代表的である。特にムスカリン受容体遮断作用のため,緑内障,前立腺肥大,喘息には禁忌である。これを踏まえ,。
これらの副作用を克服し,1983年以降に第2世代の抗ヒスタミン薬が発売された。常用量の第2世代の抗ヒスタミン薬はH1受容体の選択性も高く,血液・脳関門の通過性も低いことから,第1世代の抗ヒスタミン薬にみられたような副作用は著明に改善している(図18)3)。