【医師解説】妊娠中の花粉症治療-使える薬と薬に頼らない花粉症対策
つらい花粉症の症状はどうにかしたい…。
では、妊娠中に使える花粉症対策は存在しないのでしょうか?
花粉症薬が妊娠しにくい原因となる可能性はほぼないと考えられています ..
妊娠中のママには、食物アレルギーの三大アレルゲン(原因物質)である卵・牛乳・大豆や、アレルゲンが気になる食材を食べないように気をつける人も多いようです。
しかし、妊娠中の食事制限によってアレルギーの発症がおさえられるという根拠はありません。あまり気にせず、栄養バランスに気を配った食事を摂るほうがよいでしょう。
花粉症の時期、目がかゆいし、鼻炎もひどい・・・症状はしばらく続くので、とてもつらくて、外に出るのが億劫になることも。「妊娠中に花粉症の時期が重なったら、どうやって過ごしたらいいのかな?」「花粉症の薬を飲んでいる時期に、妊娠に気づいた。」など、妊娠中でも花粉症に悩む人は多いです。この記事では薬剤師であるひかりが、妊娠中の花粉症対策と薬についてお伝えしていきます。楽しいマタニティライフを安心して過ごすために、参考にしてみてください。
妊娠中のフェキソフェナジン(アレグラ)の内服は、先天異常のリスクを増加させない
もともと頭痛持ちという方も多いと思いますし、つわりがはじまってから頭痛がひどくて困っているという方もいらっしゃると思います。どのような薬で対処するのが良いのでしょうか。
アセトアミノフェン(カロナール)は水溶性の薬物であり、胎盤を通過しにくい性質を持ちます。これまで妊婦さんに使用される頻度の最も多かった解熱鎮痛薬で、奇形との関連は言われていません。最近では妊娠中のアセトアミノフェン使用と子の発達障害との関連性について報告する論文が出ましたが、総合的に考えてメリットをデメリットが上回るとは考えにくい状況です。
また、ロキソプロフェン(ロキソニン)も胎児に奇形を起こすとは考えられていません。
ただし、妊娠後期の解熱鎮痛薬の使用は注意が必要です。胎児の心臓には、胎盤から受け取った酸素の豊富な血液を全身に送るための動脈管と呼ばれるものが存在します。出産間近に解熱鎮痛薬を使用すると、この動脈管が収縮して胎児死亡につながる可能性があるのです。また、胎児の腎機能に影響して羊水過少を引き起こすこともあります。
腰痛に使う湿布でも、何枚も連用すると影響が出る可能性があるので注意が必要です。
膀胱炎など菌の感染に対して使用される抗菌薬(抗生物質)の安全性はどうでしょうか。
セフカペン(フロモックス)やセフジトレン(メイアクト)などのセフェム系と呼ばれる抗菌薬は、一般の医療現場で使用される頻度が高いものです。セフカペン(フロモックス)は、脂溶性で蛋白結合率も低いため、胎盤を通過する性質を持っています。セフジトレン(メイアクト)も蛋白結合率が高いものの脂溶性のため、やはり胎盤を通過します。
しかし、これまで多くの妊婦さんに使用されており、先天異常との関連は無かったとする研究結果が多数存在します。そのため、妊娠周期や治療の必要性を考慮して投薬の要否を決めるのが良いでしょう。
妊婦さんはさまざまな理由により膀胱炎などの尿路感染を起こしやすく、急性腎盂腎炎に発展すると重篤な合併症を生じることがあります。このような場合にはセフカペン(フロモックス)やセフジトレン(メイアクト)の使用を考えます。
クラリスロマイシン(クラリス)というマクロライド系抗菌薬も有名ですが、妊婦さんに対する充分なデータはなく、危険性に関して明確な結論は出ていません。テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど)は、歯の着色やエナメル質の形成に影響を与えるため使用すべきでないですし、ニューキノロン系抗菌薬(クラビットなど)は、もともと妊婦さんには使用禁忌(使ってはいけない)となっています。
[PDF] 妊娠中の母親の抗生物質使用と小児アレルギーとの関連
妊娠中は鼻の粘膜がむくみやすく、花粉症の症状が悪化しやすいです。また、今まで花粉症ではなかった方が妊娠や出産を機に花粉症を発症することもあります。
ここでは、妊娠中にできる”薬を使った”花粉症対策を、耳鼻科専門医がわかりやすく解説します。
妊娠中はもちろん、妊娠の可能性のある方は十分注意しましょう。 妊娠期間と ..
妊娠中や授乳中はお薬の使用に慎重になると思いますが、花粉症の症状がつらくて仕方がない場合は必ずありますよね。
妊娠中に服用してはいけない薬には、胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があるものがあります。たとえば、妊娠初期に服用すると胎児の器官形成に影響を与える可能性のある薬物や、妊娠後期に服用すると陣痛を引き起こす可能性のある薬物などがあります。これらの薬物は、医師の指示がない限り絶対に服用しないようにしましょう。
カテゴリー X は危険度の高い薬で絶対禁忌。 虎ノ門病院薬剤の催奇形危険度評価4)は,妊娠中におけ ..
Q: 不妊歴8年の夫婦で、子宮内膜増殖症と診断され着床障害を引き起こしているそう …
妊娠中でも基本的には内服可能です。ただし以前より多く処方され、データも多い、クラリチン®、ザイザル®などが勧められます。
最後に、妊娠中に服用しても安心な薬の一覧や、妊娠中に服用してはいけない薬の一覧については、常に最新情報に更新されるように注意することが必要です。医師に相談する際には、最新の情報を確認するようにしましょう。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。 ..
・眠気や倦怠感がある日中の眠気
十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に仕事や家事をしていても急に眠くなったり、日常生活に支障が出ることがあります。
妊娠 初期は特に基礎体温の高さや黄体ホルモンの影響で、強い眠気を起こしやすくなります。眠気が妊娠初期症状としてあらわれた場合は、しばらく日中に強い眠気が続く場合があります。
あまりにも眠気がひどい場合は仮眠を取ったり、散歩やストレッチなどで気分転換をするのもおすすめです。
[PDF] 妊娠時の安全性評価・授乳中のカテゴリー Contents
妊娠中の食事がアレルギー発症につながるかは不明。
アレルギーになりやすい体質は遺伝することも。
妊活中に花粉症の薬は飲める? 知っておきたいアレルギーと妊娠の関係
※もちろん、妊娠中の薬剤処方に関しては、かかりつけの産婦人科医に相談くださいね。
Q9.妊娠中に花粉症の薬は服用しても大丈夫ですか? | 市立御前崎総合病院
花粉症対策といえば、医師の処方薬や市販薬の内服や点鼻・点眼など、薬を使用した方法が一般的です。
けれども、妊娠中に薬を使用することには赤ちゃんへのリスクが伴いますし、できるだけ避けたいというのが妊婦さんの本音ではないでしょうか。
花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、スギやヒノキなどの花粉による ..
※1:人の症状で気になる場合は医師や専門家の方々に確認をしてください。
※2:厚生労働省ホームページ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(第6版 令和2年7月21日作成)
授乳婦に対して抗ヒスタミン薬はいずれも母乳へ移行し得るため妊婦と同様の薬剤が推奨される. 2)ステロイド
この記事では、妊娠中・授乳中の花粉症に対する対処法について解説していきます。
多くは、ウイルスや細菌などに感染して起こる感染症やアレルギー症状などですが、妊娠 ..
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
妊婦又は妊娠していると思われる方は、服用はお控えいただき、医療機関にご相談 ..
つわりのある時期であれば、咳と同時に嘔吐をしやすくなったり、咳を繰り返すとお腹が痛くなって早産が心配になったりします。咳で睡眠が充分に取れなかったり、尿漏れの原因ともなるため、妊婦さんにとっては大きな問題です。
鎮咳薬のデキストロメトルファン(メジコン)は、奇形の発生率を上昇させなかったとの報告があります。
去痰薬として知られるカルボシステイン(ムコダイン)は水様性であり胎盤を通過しづらいと考えられます。何らかの異常が起きたという報告も出ておらず、これまでもたくさんの妊婦さんに使用されてきました。
液を介して薬がお母さんの体に入る可能性があるので注意が必要です。
治療期間が長くてもいいから、鼻水 鼻づまり 目のかゆみなど、アレルギー性鼻炎による症状を完全に治したい方
飲み薬やスプレーを使っても症状がコントロールできない方
眠気など内服薬の副作用がひどい方
屋外での活動が多く、どうしても症状が起こりやすい方
来年以降受験を控えており、なるべく眠くなるような薬を使いたくない方
職業ドライバーなど、内服できる治療薬が制限される職種の方
将来に妊娠した際に内服薬が使えない事を不安に感じる方
・リスク因子として、①家族歴、②短い日光照射、③皮膚バリア機能の低下、 ④ 環境中の食物アレ
カモガヤ:オオアワガエリと共に、牧草の仲間です。 ヒノキに続き、ゴールデンウイーク前後から秋の初めまで多摩川土手に密集しています。
[PDF] アレグラ錠30mg アレグラ錠60mg 添付文書(案)
、シーズン中は切らさずのみ続けるようにします。それほど強力な薬ではありませんが、リスク・副作用の少ない薬が多くほぼシーズン中は飲み続けることが出来ますし、症状の軽い方であれば抗アレルギー薬のみでも症状が軽くなることが十分期待できます。
(5)妊婦又は妊娠していると思われる人; (6)高齢者; (7)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
この記事は、妊娠中に服用できる・またはできない薬についてまとめたものです。 妊娠中は、胎児の発育に影響を及ぼす可能性があるため、薬の使用には特に注意が必要です。妊娠中には必要最小限の薬の使用に留め、自己判断で市販薬を服用することは避け、必ず医師に相談するようにしましょう。
また、40歳以降でも閉経前なら妊娠の可能性があるので、喫煙習慣がなく特に病気が ..
妊婦さんは免疫力が低下しているため、気を付けていてもインフルエンザになってしまうことがあります。妊婦さんはインフルエンザ感染に伴って重篤な症状になったり、合併症を起こす危険が高くなると言われており、自然流産、早産、低出生体重児、胎児死亡が増加するとの報告もあるため注意が必要です。妊婦さんだからという理由で治療をためらうべきではなく、適切な治療を行うことが推奨されています。
まずはインフルエンザになる前にワクチンの接種を考慮しましょう。妊娠前にインフルエンザワクチンを接種できれば一番良いのですが、妊娠中であってもインフルエンザワクチンを接種することで奇形が増えるとは考えられていないため、選択肢に加える価値はあります。
インフルエンザになってしまった場合のお薬ですが、オセルタミビル(タミフル)は水溶性であり胎盤移行は多くないと考えられます。妊娠中の使用による奇形や流産の増加は無いと考えられていますので、使用を検討して良いでしょう。ザナミビル(リレンザ)やラニナビル(イナビル)は吸入薬のため、飲み薬よりも血液中の濃度が低いことから、胎児への影響も少ないと考えられます。
アレルギーの既往歴、症状や状態、基礎疾患、年齢、妊娠の可能性の有無、授乳の有
全身性エリテマトーデス(以下、SLE)は、若い女性に発症しやすい病気です。免疫の異常が関与するといわれており、ステロイドなどの免疫抑制療法により短〜中期的な生命予後には大きな改善がみられるようになりました。一方で、妊娠・出産を含めたライフステージへの影響は大きく、また加齢に伴い動脈硬化や骨粗しょう症などの問題も生じてくることが問題となっています。