およぶ大量の漿液性喀痰があり,気管支漏の状態であった.喀痰量の軽減を目的にクラリスロマイシン内服


副鼻腔は先にお伝えしたように鼻の周辺にある空洞です。
レントゲンを撮ると、空洞(通常であれば空気が入っている)は黒く写り、骨のある部分は白く写ります。
そのため、正常の副鼻腔は空洞ですから本来は黒く写るはずです。しかし、副鼻腔炎になって、粘膜が腫れたり、ウミが溜まって空洞を埋めてしまうと、レントゲンを撮った時に白く写ります。


200mg/日やロキシスロマイシン 150mg/日なども使われます。また、痰の切れを目的とした去痰

クラリスロマイシンは主に呼吸器系の感染症に効果を発揮する抗生物質で、市中肺炎や気管支炎など幅広い呼吸器疾患を抱える患者に処方し、特に肺炎球菌やインフルエンザ菌による感染症に対して高い有効性を示すため、これらの病原体が原因と疑われる症例に投与することが多いです。

妊婦や授乳婦への投与は、有益性が危険性を上回ると判断される時のみ慎重に行い、胎児や乳児への影響を最小限に抑えるよう配慮し、代替薬の検討や投与期間の最小化を図ります。

しかし、喀痰量の減少は認めなかったため、クラリスロマイシンはエリスロマイシン

多くの薬が並んでいますが、これだけでもクラリスロマイシンが安易に飲んでいい薬ではないことがわかります。

びまん性汎細気管支炎(DPB:Diffuse Panbronchiolitis)に対し,14員環マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン,クラリスロマイシン,ロキシスロマイシン)の少量長期投与が行われている(保険適応外使用)。通常は2~3ヶ月以内に臨床効果が認められ,最低6ヶ月投与して効果を判定する。自覚症状および臨床検査所見(画像,肺機能等)が改善し,症状が安定し,重症度分類で4級および5級程度になれば,通算2年間で終了する。終了後に症状が再燃したら,再投与する。また広汎な気管支拡張や呼吸不全を伴う進行症例で有効な場合は,通算2年間に限定せずに継続投与する。

[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠

副鼻腔炎が起こる原因としては、まず風邪などのウィルスや 細菌の感染によって鼻腔に炎症が起ります。副鼻腔は鼻腔とつながっていますから、副鼻腔にも炎症が及びます。この状態が急性の副鼻腔炎ですが、急性の場合には自然に治ったり、短期間細菌を叩く抗生物質などの薬物療法で、比較的簡単に治ります。ただ、ここで問題となるのは、副鼻腔粘膜の炎症が長引いた場合で、そうなると本来うみを排出する能力を持った粘膜の働きが悪くなり、粘膜そのものが腫れ上がって鼻腔との交通路をふさいでしまい、さらに炎症が治りにくくなるという悪循環におちいります。この状態が慢性副鼻腔炎、俗に言う蓄膿症です。ひどいときには腫れた粘膜が鼻腔まで広がって、ポリープ(いわゆる鼻たけ)になったりします。
この他にも、ハウスダストや花粉によるアレルギーや、喘息などが副鼻腔炎を治りにくくする場合もありますし、鼻中隔弯曲症や中甲介蜂巣などの骨構造の異常も悪化因子となり得ます。

百日咳の治療は, 小児呼吸器感染症診療ガイドライン20171)において, マクロライド系抗菌薬であるエリスロマイシン(erythromycin:EM)14日間, クラリスロマイシン(clarithromycin:CAM)7日間, またはアジスロマイシン(azithromycin:AZM)5日間の投与が推奨されている。2019年11月, われわれは百日咳症例に対するCAM8日間投与後に症状再燃と菌再分離を呈した1か月児を経験した2)

DIクイズ3:(A)COPDへのマクロライド少量長期療法:日経DI


表1 3~4週間持続する咳と痰の注意点
・咳と痰は日中に多いか、夜に強いか?
・痰は膿性で切れにくいか?
・症状はだんだん増悪しているか?
・発熱、食欲低下、体重減少など全身症状を伴うか?
・食事のときにむせないか?

表2 咳と痰が持続する疾患
症状が2週間以上
かぜ症候群(急性気管支炎)
症状が3~4週間以上継続
COPD(慢性気管支炎、肺気腫)
気管支拡張症
後鼻漏
気管支喘息
うっ血性心不全
胃食道逆流症
誤嚥性気管支炎
薬剤副作用(ACE阻害剤、βブロッカーなど)

1~2週間以内の経過をとる場合には急性と考えられ、上気道炎、急性気管支炎がここに含まれる。まとめてカゼ症候群と呼ばれることもある。9割はウイルス感染で、時にマイコプラズマ、クラミジアの感染がある。マイコプラズマの感染では、マイコプラズマ感染後の気道過敏症として、カラ咳がひっきりなしに出るという特徴がある。通常は3週目安とし、これを超えて咳が続く、痰が続く場合には本格的に調べた方がよいということになる。
夜間、特に夜明けに咳がある、あるいは痰がでにくいという場合、気管支喘息を疑う。発作性に症状が出るという特徴がある。
慢性気管支炎、肺気腫をまとめて最近は慢性閉塞性肺疾患、COPDと呼ぶが、これは昼間、体動時に症状が増悪することが特徴。
細菌性の感染がある場合に、痰は膿性となり、量が増え、粘稠で切れにくいことが特徴となる。

表3 慢性の咳と痰を呈する疾患の症状と治療
後鼻漏
慢性副鼻腔炎があり、寝ると気道に粘液がたれてくる。咳あり。
マクロライド系抗生物質
胃食道逆流症
胸やけ。就寝時の咳、痰。遅い時間の夕食。食事:刺激物、脂っこいものが好き。
プロトンポンプ阻害剤
COPD
症状は主として起床後、日中に症状が強い。息切れがある。安静で改善。喫煙歴や粉塵暴露歴あり。
気管支拡張症の吸入
気管支喘息
夜明けに咳、痰。発作性。
気管支拡張薬の吸入。吸入ステロイド。テオフィリン製剤。抗ロイコトリエン薬。
うっ血性心不全
就寝時、咳と痰。痰は白色。下肢の浮腫など。
利尿薬

COPDの方の95%以上はスモーカー。スモーカーの約15%がCOPDになる。喫煙歴があるかどうかは気管支喘息との鑑別点にはなる。COPDの初期症状として咳あるいは痰のみということがある。
気管支喘息は、病歴で、以前に同様な症状があった、夜明けに非常に強くなる、夜明けに発作を起こす、寛解期がある、発作を起こしていないときには症状が殆ど無いことが特徴。
うっ血性心不全は就寝後まもなく咳と痰が続くという訴えになる。これも高齢者に多い病気だが、うっ血性心不全を起こすような基礎疾患があるということになる。具体的には高血圧、陳旧性の心筋梗塞などで心機能が低下している様な場合。COPDでは夜中に咳、痰が強くなることはあまり多くない。
気管支喘息やCOPDの合併症として胃食道逆流症が起こっていることが多い。その結果、病態が非常に複雑になる。特に気管支拡張剤薬による副作用で食道の下端の筋肉が弛緩しやすくなり、逆流性の食道炎が起こり易い。その場合、胸やけとか、あるいは朝、口の中が苦いというような訴えになる。実際は胃カメラをやってもなかなか鑑別がつかないこともある為、対応が難しい。
高齢者の場合、誤嚥あるいは誤飲によって、食事が誤って気管に入るというものが多い。脳血管障害後遺症が原因になることが約6割ですが、慢性的な誤嚥により、気管支炎を起こして、それが咳と痰の持続を起こして来るというがある。
気管支拡張症は常に咳と痰が出るわけではないが、感染が加わると症状が増悪することがある。
間質性肺炎、肺繊維症は基本的には乾いた咳が出て、軽い感染があると痰が出ることがある。
高齢者に多いのが薬の副作用による咳。一番多いのがACE阻害薬、あるいはβ-ブロッカー、時にはβ-ブロッカーの点眼薬でも起こることがある。緑内障があって、β-ブロッカーの点眼薬を使っている場合に喘息症状が非常に悪化することがある。

2週間以内の咳と痰であれば、対症療法として治療する。膿性痰があれば抗生物質を投与する。これで症状がだんだん軽くなっている場合にはプライマリーケアとしては特に検査は不要。
2週間を超えて膿性痰であるとか感染症状が続く場合には、白血球数あるいはCRP、それから循環器系の疾患を除外する為に心電図、胸部のX線写真を撮ることになる。
かぜ症候群の場合には対症療法でよいが、気管支喘息の場合には吸入ステロイドを使うということと、気管支拡張剤を必ず使うことが必要。咳が出るという場合に、咳止めだけを使うと痰を伴う場合には痰がかえって肺の中に貯まって呼吸困難が強くなる。去痰剤については、非常に賛否両論があって、非常に個人差がある。

百日咳菌やマイコプラズマ肺炎など乾いた咳をきたす感染症があります。

疑わしい場合はマクロライド系抗生物質(クラリスロマイシンやジスロマック)を併用します。


として1回750mg(力価)及びランソプラゾールとして1回30mgの3剤

鼻の中は医学的には鼻腔(右図の緑の点線)と言いますが、鼻腔には左右の鼻のしきいである鼻中隔や下甲介、中甲介といった棚状の突起が存在します。鼻腔の周囲には副鼻腔という空洞があり、それには、ほっぺたの裏側にある上顎洞、両目の間にある篩骨洞、おでこの裏にある前頭洞、鼻の奥の一番深いところにある蝶形骨洞などがあります。これらの副鼻腔は全て細い穴で鼻腔に通じています。正常ではこれらの副鼻腔の中は、薄い粘膜で覆われていて、それ以外は空気で満たされているのですが、この空洞に炎症が起こるのが副鼻腔炎です。

薬事情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介(2006年1月)

近年、小児の副鼻腔炎は程度が軽くなってきており自然に治る傾向もあるため、減少傾向にあります。しかし、一方ではアレルギー性鼻炎の合併が60%弱に認められ、滲出性中耳炎などの耳の病気や頑固な咳の原因にもなるために放置できない副鼻腔炎が多いことも事実です。治療は成人の副鼻腔炎とほぼ同様でマクロライド系抗生物質の長期少量投与や抗ヒスタミン剤などの薬物療法が中心となります。ただ、保存的治療で良くならない場合やポリープがある場合、耳や咳などの合併症が良くならない場合は手術が必要となります。一般的には小児の副鼻腔炎は7~8歳をピークとしてそれ以後は治癒傾向にあるために10歳を過ぎても良くなってこないときに手術を考えます。現在では内視鏡下手術により、骨の発育に悪影響を与えない手術もできるようになってきましたが、小児の場合は必要最小限の手術がふさわしいと考えられています。また、術後の治療も重要で、成人以上に完全治癒までの時間がかかるために術後数年間は経過観察が必要です。

咳がひどいカゼの患者さんが増えています。マイコプラズマにも注意

咳嗽の治療薬
中枢性鎮咳剤(非特異的) 麻薬性 リン酸コデイン
非麻薬性 アスベリン、メジコン、トクレス
気管支拡張薬 テオフィリン薬 テオドール、テオロング、ユニフィル、ユニコン
(咳喘息) β2刺激剤 メプチン、スピロベント、サルタノール、ホクナリンテープ、セレベント
吸入抗コリン薬 アトロベント、フルブロン、テルシガン
ステロイド薬 プレドニン、リンデロン、フルタイド、テルシガン (喘息、アトピー咳嗽)
抗菌薬 レスピラトリーキノロン オゼックス、スパラ、高用量クラビット、ガチフロ、ケトライド ケテック
(マイコプラズマ、クラミジア感染症)
14,15員環マクロライド系抗菌薬 エリスロシン、アイロシン、クラリス、クラリシッド、ルリッド、
(副鼻腔気管支症候群)
ジスロマック
その他の抗菌薬
去痰剤(各種湿性咳嗽) ビソルボン(粘液溶解薬)、ムコダイン(粘液修復薬)、ムコソルバン(粘液潤滑薬)、クリアナール、スペリア(分泌細胞正常化薬)
漢方薬 ツムラ麦門冬湯 (非特異的)
抗アレルギー薬
ヒスタミンH1受容体拮抗薬 アゼプチン、アレロック、ジルテック、セルテクト、アレジオン、アレグラ、
(アトピー咳嗽) クラリチン、エバステル
ロイコトリエン受容体拮抗薬 オノン、アレコート、シングレア、キプレス
トロンボキサン阻害薬 ドメナン、ベガ、ブロニカ
Th2サイトカイン阻害薬 アイピーディー
(咳喘息)
消化性潰瘍治療薬(胃液逆流による咳嗽)
ヒスタミンH2受容体拮抗薬 ガスター、ザンタック、タガメット
プロトンポンプ阻害薬 タケプロン、オメプラール、オメプラゾン、パリエット

についても,CAM の投与後には消失が認められた. マクロライド耐性遺伝子(A2063G)を有した 1 例は,

禁煙は治療というよりは予防の意味合いのほうが強いかもしれません。ですが喫煙しなければCOPDになることは稀ですし、COPD患者さんも禁煙すると肺機能の低下を緩和し、急性増悪の頻度や死亡率を低下させることがわかっています。そのためすべてのCOPD患者さんにとって禁煙はとても大事です。受動喫煙(近くにいる人のタバコの煙を吸うこと)を避けることも大事です。当院の外来でも受診のたびに禁煙の確認をしていますが、禁煙はむずかしい方もいらっしゃいます。その要因はニコチン依存があるためです。依存には身体的依存と精神的依存があります。禁煙によりイライラするなどの苦痛となるような症状が出現することが身体的依存です。身体的依存は血中のニコチンの枯渇により起こりますが、完全に禁煙することにより数日で急速になくなります。また喫煙は一般的にストレス発散になると誤認されやすく、そのため精神的依存になりやすいです。精神的依存は非常に長く続くこともあります。喫煙はニコチンによりドパミンという物質が放出されるため、ストレス発散したような気になるだけで、あくまで誤った思い込みなのですが、それを解くのはむずかしく、繰り返し説明するほかありません。
そのほか非燃焼・加熱式タバコなどの新型タバコなどが近年増えてきていますが、日本呼吸器学会は、その使用を推奨していません。有害物質の総量としては従来のタバコよりも少ないかもしれませんが、ニコチン、タールは含まれておりますし、その他従来のタバコにはない成分が含まれています。新型タバコ喫煙者のデータも乏しいことから今後様々な呼吸器疾患のリスクになることも考えられます。煙は出なくても、喫煙者の吐く息には有害物質が含まれており受動喫煙もあります。健康のためには、やはり新型タバコに変更するのではなく完全な禁煙が望ましいです。

クラリスロマイシンは,1991年3月に承認されたマクロライド系抗生物質である ..

風邪をこじらせた場合、食欲不振、微熱、味覚の変化、喉の乾燥、めまい、咳痰が長く続くなどの症状が出てきます。このような場合にも漢方薬が有効であることが多く、多くの場合は柴胡桂枝湯(ツムラ10番)+半夏厚朴湯(ツムラ16番)あるいは柴胡桂枝湯+麦門冬湯(ツムラ29番)などで軽快することが多いです。

クラリスロマイシンとブデソニドが有効であった好酸球性気道 ..

慢性副鼻腔炎の成因や病態は、様々で慢性副鼻腔炎といっても患者様によってその成因や病態は異なります。
大きく分けて好酸球性副鼻腔炎と非好酸球性副鼻腔炎に分類され、それぞれの中にもいくつかの種類があります。
病状や鼻腔所見、画像所見などから個々の患者様の副鼻腔炎のタイプを判断し、それに合わせた治療がとても効果的です。

ブデソニド800 μg/日およびサルメテロール100 μg/日の追加により,咳嗽,喀痰はさらに減少した.

咳喘息について
今まで特に「喘息」などの病気がなくても、かぜをひいた後などに、咳だけの症状が長引く場合があります。発熱や痰の症状がなく、咳だけが一向におさまらないで、むしろ日増しに咳がひどくなるといった症状が3週間以上続く場合は、「咳喘息」が疑われます。
喘息では、ご存じのようにゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴や呼吸困難を伴うことが多いのが特徴です。一方、「咳喘息」は、喘鳴や呼吸困難がなく、慢性的に咳だけが続く病気です。しかし、「咳喘息」は時に、気管支喘息になることもあるといわれていますので、早めに治療を受けることが大切です。
咳は、気道に異物や刺激が加わったり、炎症が起きて分泌物が溜まってきたりした場合にそれらを外に出そうとするためにおこる、いわゆる生体の防御機構のひとつです。
咳には、湿性の咳と乾性の咳(空咳)があります。湿性の咳は過剰に生じた痰をだすための咳であり、主に気道の炎症が原因です。 「咳喘息」では、ふつう痰を伴わない乾性の咳が認められます。通常のかぜ薬や咳止めや抗生物質などはあまり効果がありません。もちろん、胸部レントゲン検査や呼吸機能検査には異常は認められません。
治療は、気管支喘息と同様に気管支拡張剤や吸入ステロイド剤が有効です。吸入のステロイド薬は、局所に使用するため、経口ステロイド剤に比べて副作用は少ないといわれています。治療は数ヶ月続ける必要があります。
「急性(咳症状が3週間以内)」の咳は主に、ウイルス感染などによる上気道感染によるかぜによるものが多く、一方「遷延性(3週間以上)」「慢性(8週間以上)」の咳症状は、「咳喘息」「アトピー咳嗽」、「副鼻腔気管支症候群」があげられます。
アトピー咳嗽は「咳喘息」と区別が困難なことがありますが、気管支拡張薬が無効で、抗アレルギー剤や吸入ステロイド剤が有効です。「副鼻腔気管支症候群」は、副鼻腔炎(蓄膿症)によって、鼻汁が気管支に流れて気管に入って気管支炎が起こり痰を伴った咳が出ます。
その他、長く続く咳症状として、「咳喘息」と鑑別しなくてはいけない病気として、肺結核、肺がん、間質性肺炎、慢性心不全、逆流性食道炎、高血圧の薬(ACE阻害薬)の使用などがあげられます。
「咳喘息」の治療において、日常生活の注意点をあげてみます。
・かぜやインフルエンザに注意。特に流行期は、うがい、手洗いを徹底し、マスクを使用しましょう。
・たばこに注意。本人の禁煙は当然のこととして、他人からのたばこの煙も悪化させる要因となります。家庭や職場など、周囲のひとにも注意してもらいましょう。
・飲酒を控える。アルコールを飲むと、体の中に気道を収縮させるアセトアルデヒドができて咳を起こしやすくします。
・咳を誘発させる原因となる、ハウスダスト、ダニ、かび、ペットの毛、花粉などの刺激を避ける。こまめに室内をきれいにしましょう。
・過労を避け、ストレスをためない。睡眠と休養を十分にとりましょう。
・咳は体力を消耗します。栄養のバランスを考え、消化のよい食事をこころがけましょう。また、食べ過ぎにも注意が必要です。
・気温の変化に注意。急激な気温の変化は、「咳喘息」の発作を誘発します。外出時の服装に注意して室内外の温度差を大きくしないようにしましょう。
・加湿器などによって湿度を保つ。乾燥すると気道の粘膜が刺激されて、咳が出やすくなります。風邪が治っても、咳だけが続く場合は、「咳喘息」かもしれません。速やかに受診することが大切です。
【咳喘息と気管支喘息の症状】
類似点
・長引く咳、時に激しく咳込む
・さまざまなアレルゲン、たばこの煙、寒暖の差などが誘因に
・市販のかぜ薬、 咳止めではよくならない
異なる点
・ゼイゼィ、ヒユーヒューという「喘鳴」はない
・呼吸困難は少ない
・痰はあまりからまない
【咳喘息の特徴】
・咳が3週間以上続く
・発熱や痰を伴わない
・ゼーゼ一、ヒューヒュ一、呼吸困難はない
・かぜ薬や咳止め、抗生物質は効かない
・吸入ステロイド薬が効果的
【咳喘息の治療】
・気管支拡張剤、吸入ステロイド薬が有効(局所に使用するため経口ステロイド剤より副作用は少ない)
治療は数カ月続ける必要がある
【日常生活での注意】
かぜに注意・禁煙
飲酒は控える。ハウスダスト、かび、ペットの毛などの刺激を避ける
・気温の変化に注意

痰の絡まない乾いた咳が出ます。一度咳が出始めると、連続して出てきて ..

抗菌薬(抗生物質)によって治療します。抗菌薬のうちでも、マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部に限られています。近年、マイコプラズマ感染症に通常使用される抗菌薬の効かない「耐性菌」が増えてきているとされていますが、耐性菌に感染した場合は他の抗菌薬で治療するなどします。軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
(注)マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます。

よくはじめに使うのは、マクロライド系の薬(エリスロシン クラリスロマイシン)です。

吸入ステロイド薬は、気管支から肺にかけての炎症を鎮める薬剤です。気道が炎症で狭くなることを抑え、呼吸をしやすくする効果があります。