レクサプロで眠気が出てしまったときの対処法について考えてみましょう。
17.1有効性及び安全性に関する試験
〈うつ病・うつ状態〉17.1.1国内第III相試験
大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)、プラセボ又はパロキセチン塩酸塩水和物(パロキセチンとして1日20~40mg)を8週間投与した結果、主要評価項目であるMontgomeryAsbergDepressionRatingScale(MADRS)合計点の変化量は次表のとおりであり、本剤(10mg及び20mg併合群)のプラセボに対する優越性が示された。観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg投与群で63.3%(76/120例)、エスシタロプラム20mg投与群で75.6%(90/119例)であった。主な副作用は、10mg投与群では傾眠15.0%(18/120例)、悪心13.3%(16/120例)、浮動性めまい9.2%(11/120例)、20mg投与群では傾眠20.2%(24/119例)、悪心21.0%(25/119例)、浮動性めまい10.1%(12/119例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量--------------------------表開始--------------------------
投与群例数MADRS合計点注1)変化量ベースライン最終評価時ベースラインからの変化量注1)プラセボ群との対比較注2)
群間差注3)[95%信頼区間]p値プラセボ群12429.0±5.618.3±10.1-10.7±9.5--
本剤10mg群12029.4±5.815.6±11.0-13.7±10.0-3.0[-5.4、-0.5]0.018注4)20mg群11929.8±6.016.2±10.1-13.6±8.8-2.7[-5.0、-0.4]0.021注4)
併合群23929.6±5.915.9±10.5-13.7±9.4-2.8[-4.9、-0.8]0.006注4)パロキセチン群12129.8±5.915.6±10.0-14.2±9.9-3.2[-5.6、-0.8]0.009注4)
注1)Mean±S.D.注2)投与群を因子、ベースラインのMADRS合計点を共変量とした共分散分析
注3)最小二乗平均値注4)有意差あり(p<0.05)
--------------------------表終了--------------------------17.1.2国内第III相長期投与試験
大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では80.4%(74/92例)であった。主な副作用は、傾眠30.4%(28/92例)、悪心23.9%(22/92例)、頭痛19.6%(18/92例)、浮動性めまい15.2%(14/92例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量--------------------------表開始--------------------------
評価時期例数MADRS合計点注5)変化量注5)ベースライン9231.3±5.5-
8週時8715.0±9.3-16.5±8.524週時7910.8±9.1-20.3±8.6
52週時668.0±7.4-23.0±7.6注5)Mean±S.D.
--------------------------表終了--------------------------17.1.3国内第III相高齢者長期投与試験
高齢の大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では81.8%(18/22例)であった。主な副作用は、口渇、傾眠及び悪心各22.7%(5/22例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量--------------------------表開始--------------------------
評価時期例数MADRS合計点注6)変化量注6)ベースライン2231.4±8.6-
8週時1917.1±9.9-13.7±9.024週時1411.5±8.5-18.6±7.6
52週時137.4±6.4-23.3±6.6注6)Mean±S.D.
--------------------------表終了--------------------------〈社会不安障害〉
17.1.4国内第III相試験社会不安障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)又はプラセボを12週間投与した結果、主要評価項目であるLiebowitzSocialAnxietyScale‐J(LSAS‐J)合計点の変化量は次表のとおりであった。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg投与群で51.5%(102/198例)、エスシタロプラム20mg投与群で57.5%(111/193例)であった。主な副作用は、10mg群では傾眠18.7%(37/198例)、悪心14.6%(29/198例)、20mg投与群では傾眠22.3%(43/193例)、悪心17.6%(34/193例)であった。LSAS‐J合計点及びベースラインからの変化量(LOCF)
--------------------------表開始--------------------------投与群例数LSAS‐J合計点注7)変化量
ベースライン投与12週時ベースラインからの変化量注7)プラセボ群との対比較注8)群間差注9)[95%信頼区間]p値
プラセボ群19695.3±18.572.2±27.4-23.1±21.4--本剤10mg群19894.5±18.267.6±29.0-26.9±23.3-3.9[-8.3、0.6]0.089
20mg群19393.4±17.860.7±28.0-32.6±25.6-9.8[-14.5、-5.2]-注10)注7)Mean±S.D.
注8)投与群を因子、ベースラインのLSAS‐J合計点を共変量とした共分散分析注9)最小二乗平均値
注10)プラセボ群に対する本剤10mg群の優越性が示された場合に限り、プラセボ群に対する本剤20mg群の優越性を検討する計画であったため、検定が行われなかった。--------------------------表終了--------------------------
17.1.5国内第III相長期投与試験社会不安障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では60.1%(95/158例)であった。観察期の主な副作用は、傾眠24.7%(39/158例)、悪心19.0%(30/158例)であった。後観察期において発現率が10%以上の副作用は認められなかった。LSAS‐J合計点及びベースラインからの変化量
--------------------------表開始--------------------------評価時期例数LSAS‐J合計点注11)変化量注11)
ベースライン15895.3±19.5-12週時14169.0±25.1-26.6±21.5
24週時13859.9±28.7-35.6±27.252週時12649.9±28.0-44.8±28.8
注11)Mean±S.D.--------------------------表終了--------------------------
17.3その他17.3.1QT間隔に対する影響
健康成人117例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験(ThoroughQT試験)において、QTcFのベースラインからの変化量(プラセボ補正)は、本剤1日10mg投与において4.3msec、1日30mg投与注12)において10.7msecであった(外国人データ)。QTcFのベースラインからの変化量(プラセボ補正)
--------------------------表開始--------------------------薬剤QTcF(90%信頼区間)(msec)
エスシタロプラム10mg/日4.3(2.2、6.4)エスシタロプラム30mg/日注12)10.7(8.6、12.8)
モキシフロキサシン400mg/日9.2(7.7、10.7)注12)本剤の承認用法及び用量は、1日1回20mgまでの経口投与である。
--------------------------表終了--------------------------
※抗うつ剤で眠気が生じる原因について詳しくは、『』をお読みください。
三環系抗うつ薬は、この次に位置付けられます。三環系抗うつ薬は抗ヒスタミン作用が強いものが多く、眠気は非常に強いです。また、レム睡眠を減少させる効果がありますので、夢が減ります。このため、悪夢が生活に影を落としているときに使われることもあります。
抗うつ剤の中には、明らかに眠気が強いものがあります。これらを鎮静系抗うつ薬と呼びます。これらの薬の特徴としては、抗ヒスタミン作用と抗5HT2作用が強いです。リフレックス/レメロンといったNaSSA・テトラミドやルジオミールといった四環系抗うつ薬・デジレル/レスリンなどがあげられます。
※抗うつ剤による眠気の対策について、詳しくは『』をお読みください。
例えば、レクサプロ10mgで眠気が強すぎるのであれば、5mgから初めてみましょう。
5mgで1-2週間様子をみて、からだを慣らしてから10mgに再チャレンジすれば、
5mgに身体が適応している分だけ、眠気の程度も軽くなります。
他の薬と同様に、レクサプロにも吐き気、眠気、食欲の変化などの一般的な副作用が現れることがあります。これらの副作用は通常軽度で、体が薬に慣れるにつれて改善する傾向があります。しかし、これらの副作用が続いたり、煩わしくなった場合は、医師の診断を受けることが不可欠です。
併用薬によっては、レクサプロの副作用を強くしてしまうことがあります。
ブレインフォグの症状として、「頭の中に霧やモヤがかかったように、ぼんやりとしてしまい、考えることや集中することが難しい状態」が挙げられます。そして、その症状がどのくらい続くのかは個人差があり、治療が必要なレベルなのか経過観察で大丈夫なレベルかは人によって違う、ということが特徴的です。
眠気は必ずしもデメリットだけではありません。副作用の眠気を上手く使うと、睡眠薬を使わずに不眠治療できることがあります。ですから、鎮静系抗うつ薬は睡眠薬のかわりに使うことも多いです。
レクサプロは、効果と副作用のバランスのよさに定評のある抗うつ剤です。
レクサプロは主にうつ病と全般性不安障害(GAD)の治療に処方される。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)として、脳内化学物質のバランスを整えることで、気分を改善し、不安感や恐怖感を軽減します。
レクサプロの服用に着手する前に、医療提供者に、既往症や服用している薬について伝えてください。レクサプロは特定の薬と相互作用したり、特定の健康問題を悪化させる可能性があります。妊娠中または授乳中の方も、この薬の服用を開始する前に医療従事者に相談してください。
まず薬剤情報としては、以下のような副作用があります。 「レクサプロ」の副作用
眠気に関しても同じで、いきなり高容量のレクサプロを入れると出やすくなります。
エスシタロプラム(レクサプロ)は、精神科で使われる抗うつ薬SSRIの1つです。うつ病、社会不安障害等に使われます。
SSRIは三環系に比べて眠気が少ないです。SSRIの中では、パキシル・ルボックス/デプロメールがやや多いです。レクサプロは眠気が続くことは少ないですが、時に眠気がずっと続く方がいらっしゃいます。このような方は、少量でも眠いことが多いです。大丈夫な方は最大量まで使ってもなんともないことがほとんどです。個人差は多少ありますが、レクサプロの副作用としては「眠くならない」に分類しました。
「レクサプロ の眠気、怠さ、意欲低下について」に関する医師の回答
レクサプロでよくある副作用や気にされる方が多い副作用について、症状ごとに対策をお伝えしていきます。
レクサプロ20mg服薬してから、怠さ、眠気を強く感じ、さらに意欲が出ない感じになります。ヒストリー球と…
5.3 社会不安障害の診断は、DSM注)等の適切な診断基準に基づき慎重に実施し、基準を満たす場合にのみ投与すること。注)DSM:American Psychiatric Association(米国精神医学会)のDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(精神疾患の診断・統計マニュアル)
レクサプロの眠気と7つの対策 | 医者と学ぶ「心と体のサプリ」
レクサプロは、うつ病や不安障害以外にも、パニック障害、強迫性障害(OCD)、社会不安障害などの治療にも有望視されています。しかし、医療専門家に相談し、あなたの特定のニーズに最も適した治療計画を決定することが極めて重要です。
うつ病の薬、レクサプロはかなり強い眠気が一日中あります。1ヶ月以上経つと眠気は消えますかね?途中でやめては、いけませんよね。
ある抗うつ剤で不眠の副作用がみられたときには、鎮静系抗うつ薬を併用することで、効果の増強と同時に不眠の改善ができることもあります。
昨日レクサプロを飲んだら体調が悪くなり、暑い、眠れないけど眠い
昨日レクサプロを飲んだら体調が悪くなり、暑い、眠れないけど眠い、落ち着かない、寒気?のような状態になり今やっと落ち着いてます。
レクサプロの副作用にアナフィラキシーなど書いてあるので不安になりました。
昨日が2回目飲んだのですが先週飲んだら胃腸炎とかぶっていたのか嘔吐を繰り返して点滴を打ちにいきました。
なので昨日は半分に減らして飲みましたが、やはり合わないようで上記の状態に、なりました。
もう飲みたくないので医師に相談するつもりですが、、
昨日飲んだ事に対しては何かした方がいいでしょうか、、
不安をとるため飲み始めたのに体調が悪くなり昨日も飲んだ事を後悔しました、、泣
昨日レクサプロを飲んだら体調が悪くなり、暑い、眠れないけど眠い、落ち着かない、寒気?のような状態になり今やっと落ち着いてます。
レクサプロ錠(製剤名:エスシタロプラムシュウ酸塩・フィルムコーティング錠)エスタロプラムとして1錠(10mg)を1日1回夕食後に経口投与します。
なお、レクサプロが初めての場合や年齢・症状により適宜増減しますが、用法の半錠5mgから始めていくこともあり、効果が不十分な場合は5mg~10mgずつ増量します。増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最大は20mgを超えないこととします。
・眠気、めまいなどの症状があらわれることがあるため、自動車の運転などの危
1ー2週間様子を見ていたら副作用が軽くなってきた、ということは臨床でよく経験することです。
何とか様子がみれる程度の眠気なのであれば、少し様子をみてみましょう。
傾眠(眠気):6%; 浮動性めまい(体がふわふわする感じ)、頭痛:5%以上 · 消化器
18.1作用機序
エスシタロプラムは選択的なセロトニン(5‐HT)再取り込み阻害作用を示し、脳内での細胞外5‐HT濃度を持続的に上昇させることにより5‐HT神経系を賦活化し抗うつ作用を示すと考えられる。18.2抗うつ作用
18.2.1マウス強制水泳試験において無動時間を短縮した。18.2.2ラット慢性緩和ストレスモデルにおいて、ストレス負荷により減少したショ糖溶液摂取量をストレス非負荷動物と同程度に回復させた。
18.2.3ラット社会的ストレスモデルにおいて、居住ラットの侵入ラットに対する攻撃行動を単回投与では減少させ、逆に反復投与では増加させた。18.3セロトニン再取り込み阻害作用
18.3.1ラット脳シナプトソームを用いたinvitro実験において5‐HT取り込みを阻害し(50%抑制濃度は2.1nmol/L)、invivoにおいてもラット前頭皮質中の細胞外5‐HT濃度を上昇させた。18.3.2ヒトモノアミントランスポータ発現細胞において、エスシタロプラムの5‐HTトランスポータに対する選択性(結合親和性定数の比率)はノルアドレナリントランスポータ及びドパミントランスポータと比較して各々7100倍及び24000倍であった(invitro)。
18.3.3脳内5‐HT神経系の賦活化により惹起されるマウスの行動変化を増強したが、ノルアドレナリン神経系及びドパミン神経系の賦活化により惹起される行動変化には影響を及ぼさなかった。18.3.4ヒト及び各種動物由来の受容体、イオンチャネル及びトランスポータ(計144種類)を用いた実験において、エスシタロプラムは高濃度でσ1受容体に対する結合性が認められたが、その他の各種神経伝達物質の受容体に対してほとんど結合性を示さなかった(invitro)。
抗うつ薬の種類・効果効能・副作用の解説 | 国分寺 精神科 心療内科
その眠気は副作用だけではなく、レクサプロを飲み始めたことで睡眠の問題が表面化したに過ぎません。
レクサプロは、うつ病、パニック障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD ..
他の抗うつ薬と比べて睡眠や食欲への作用が強いため、不眠や食欲不振の症状が強い方に使うことが多いです。
眠気、めまい感などが認められることがあります。 眠前に投与するなど内服 ..
うつ病は、人生のあらゆる局面を覆う暗雲であり、最も単純なことにさえ喜びを見出すことを困難にする。レクサプロは希望の光として輝き、脳内のセロトニンの自然なバランスを回復させることで救済をもたらす。即効性はないが、忍耐と適切なケアによって、うつ病の重荷を取り除くことができる。
昼間に眠いと仕事がはかどらないでしょうし、運転者にとっては居眠り運転 ..
レクサプロは副作用が多いという噂を買ってから聞いて不安でしたが、半錠からスタートしたところ、心配していた副作用はほぼ出ていません。体がつらくならず、気分もしっかりコントロールできています。先生にも相談してみましたが、特に問題なさそうな感じなので続けていきます。