まずは個人輸入や海外産のAGA治療薬の詳細について見ていきましょう。
ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発されていましたが、服用者に発毛・多毛の副作用が認められ、発毛剤としての研究が進められました。ミノキシジルの発毛効果が正式に認められされて以来、世界各国でミノキシジルを有効成分とした発毛薬が広く用いられています。
個人輸入のAGA治療薬は適切に服用するのが難しいといったリスクもあります。
安いからと個人輸入の治療薬を購入したものの、副作用が起きて病院を受診し、結果的に多額の医療費がかかることも考えられます。そのほか、重篤な健康被害にあって後遺症が残る可能性もゼロではありません。
クリニックオンライン処方と、個人輸入代行サイトを利用した海外からの郵送購入を比較します。
個人輸入で購入できるAGA治療薬には主に以下のものがあります。
1日1回1錠を服用してください。
※1日に2回分の服用はしないでください。
※誤って多く飲んだ場合は医師に相談してください。
※効果を確認するまで6ヵ月は連続して服用する必要があります。
※自己判断で飲むのを止めず、必ず医師にご相談ください。
妊婦、または妊娠している可能性のある女性、及び授乳中の女性は服用できません。
女性に対する適応はありません。女性には女性用の塗り薬があります。
未成年の方の処方には、医師の判断と保護者の方の同意が必要です。
人工透析を受けている方、重篤な高血圧症、低血圧症、心臓疾患、腎臓疾患、肝機能障害のある方
肝機能障害、手足のむくみ、血圧低下、心拍数の増加、多毛症、吐き気や嘔吐、など。
育毛剤であれば個人輸入代行でもＯＫですが、個人輸入代行で入手した薬を口から飲むのは推奨できません。特にインドや東南アジアなどの「ジェネリック無法地帯」から仕入れたものは口に入れるべきではありません。
ミノキシジルの個人輸入に伴うリスクとしては主に次のようなものがあります。
AGA（エージーエー）とは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。
成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。
一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。
抜け毛が進行し、うす毛が目立つようになります。
2020年の1月に「はげや」という輸入代行のサイトで、ミノキシジル内服薬と「フィンペシア」というフィナステリド成分配合の薬剤をセットで販売していた事件も記憶に新しいところです。
個人輸入できるミノキシジル内服薬の種類には以下のものがあります。
ここでは、ミノキシジルの個人輸入に潜むリスクをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
薬事法施行規則の規定に基づく輸入届書等及び薬監証明を法人名で取得している場合、輸入申告書(旅具通関の場合は携帯品・別送品申告書)について個人名(当該法人に属している者)で申告を行ったとしても通関は可能か。
個人輸入できるミノキシジル外用薬の種類には以下のものがあります。
割って飲むのはお控えください。
錠剤を割ってしまうとお薬のコーティングが働かず、胃の酸で変化し、腸に本来の量が届きません。
飲んでも効かなくなってしまうため、一番勿体の無い飲み方です。
また、フィナステリドは女性と未成年の内服・接触が原則禁止です。
特に妊婦の方が飲んでしまうと、お腹の中の赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうことがあります。
飲むだけではなく経皮吸収、皮膚で触ってもお薬の成分が入ってしまうと言われています。
錠剤を割ると薬剤が粉末状になり、女性が吸ったり触ったりするリスクがあります。
錠剤を触った手で女性・未成年に触れない事、また錠剤を割ったり、砕く事も控えて下さい。
個人輸入は、医師の処方箋がなくても手に入れることができる方法です。
プロペシアはフィナステリド製剤を主成分とした内服薬で、男性型脱毛症（AGA）の治療法として最高の評価が与えられており、現在最も信頼できる治療薬として広く使われています。
男性型脱毛症（AGA）は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが毛包の細胞に達し、5αリダクターゼという酵素の働きかけによって生成されるジヒドロテストステロン（DHT）が増加することによって起こります。DHTは毛包の成長期間を短くし、その結果毛髪が成長しないまま脱落することになり脱毛症を引き起こします。
プロペシアは、この5αリダクターゼの働きを阻害し、ジヒドロテストステロンの増加を阻止する作用があることから、AGAの改善に高い効果を発揮すると考えられています。
わかりやすく言うならば、プロペシアは男性ホルモンのコントロールによって毛包の成長サイクルを正常化し、AGAの症状を緩和する薄毛治療薬だということです。
ただし、プロペシアは薄毛になりやすい体質を変える効果はないので、治療効果を維持するためには服用を継続することが必要となります。
またプロペシア（フェナステリド）の内服は女性型脱毛症（FPHL）には効果が認められていません。
しかし、個人的な使用目的であれば許可を得なくても輸入できます。
薬事法は陸揚げ時から適用されるため、製造販売業の許可を持たない企業が保税地域で販売することは認められません(薬事法第12条において、製造販売業の許可を受けたものでなければ製造販売してはならないこととされています)。
個人輸入をした薬に限らず副作用はどの薬にも出る可能性があります。
正常時のヘアサイクルは2年～6年、時間をかけてしっかりと成長していきます。
一つの毛根のヘアサイクルは約40回と言われており、ヘアサイクルを終えると、その毛根は髪の毛を作る細胞が死んでしまうので髪が二度と生えてこなくなります。
ヘアサイクルのうちのほとんどは、毛母細胞が分裂・増殖する成長期です。成長期が長ければ、髪はその分長く成長し、また太くなる傾向があります。その後、成長が止まる退行期（2～3週間）を経て、休止期（数カ月）になると、毛根の位置が浅くなり、その奥で新たに成長を始めた髪に押し出されるようにして洗髪やとかす時の数g以下の力で自然に抜け落ちます。
ヒトの毛髪は1本1本ヘアサイクルの期間や時期が異なり、脱毛の時期がランダムにずれるため、通常は一度にまとめて抜けることはありません。
個人輸入したミノタブを使用した場合に、後悔する場合があります。
ミノキシジルタブレットの副作用は、発症率は極めて低いものの、うっ血性心不全や呼吸困難などの危険な全身症状が挙げられます。副作用が発症する主な理由は、です。
ミノタブの個人輸入は利用せず、クリニックで処方してもらいましょう。
ミノキシジルは血管を拡張する作用があるため、個人差はあるものの、動悸・頭痛・体のだるさを引き起こす場合があります。血圧が下がる可能性もあるため、高血圧や低血圧の症状がある方は、事前に医師までお申し付けください。
ミノタブの個人輸入は、後悔する可能性が高いため、避けましょう。
海外の安価なミノキシジルを個人輸入で入手しようとする方もいるようですが、
通院の手間もないので、忙しい方や通院しにくい方にもおすすめです。
ミノキシジル外用薬は「第1類医薬品*2」に帰属しており、各製薬会社からミノキシジルを配合した発毛剤が市販品としても販売され、医師の診断を受けずに薬局で購入することが可能です。ただし、購入の際には薬剤師による情報提供が義務付けられています。
ミノキシジルタブレット通販｜内服薬｜飲み薬｜5mg・10mgの錠剤
ミノキシジルの購入方法の一つに個人輸入があります。自分で手続きを行って個人輸入を行うケースと、個人輸入代行サイトから購入するケースがあります。
フィナステリド(プロペシア)の通販がおすすめのクリニックと購入方法
ミノキシジルに正規薬がないのなら、個人輸入代行で入手しても良いような気もするのですが？
個人輸入のAGA治療薬で費用セーブ？見逃しがちな4つのリスクとは？
説明書に「アメリカ製」と書いてあっても実は東南アジア製だったりすることもザラであり、取り扱っている個人輸入代行業者でも、「この薬の本当の製造国はどこなんだろう？」というのは分かっていません。
ミノキシジルにジェネリック医薬品(後発医薬品)はある？購入方法は？
ミノキシジルを主成分とする錠剤タイプの内服薬には「Loniten（ロニテン）」5mg・10mgなどがありますが、これは高血圧患者に対して血管を拡張することで血圧を下げる降圧薬です。
AGA治療薬としては日本だけでなく、ほかの国でも承認されていません。個人輸入代行サイトなどでミノキシジルの内服薬が出てきますが、健康被害や副作用が出る恐れがあります。当院でも内服薬は処方しておりません。
AGA治療薬のミノキシジル外用薬とミノキシジルタブレット（内服薬） ..
＜血圧に不安がある場合は使用しない＞
ミノキシジルには血流を良くする働きがあるため、結果として心臓に過度な負担がかかる場合があります。心臓に病気をお持ちの方や、血圧に不安がある方はミノキシジルを使用する前に必ず医師に相談してください。
＜男性は男性用を、女性は女性用を使用する＞
ミノキシジルは性別に関係なく使用できます。ドラッグストアなどでは男性用と女性用のものが販売されており、男性用：濃度5%ほど、女性用：濃度1%ほどのことが多いです。性別によって適した濃度は異なるため、男性は男性用、女性は女性用のミノキシジルを使用しましょう。また、クリニックで処方されるミノキシジルも男性と女性では濃度が異なりますので、パートナーが使用しているものを自己判断で使用するのは避けてください。
＜個人輸入の通販サイトでは購入しない＞
ミノキシジルはクリニックだけでなく、ドラッグストアや薬局などの市販でも購入できます。クリニックと市販のミノキシジルの違いは濃度で、クリニックではより高濃度のミノキシジルが処方可能です。しかし、高濃度のミノキシジルを入手するためには診察を受ける必要があり、時間がない方や費用を抑えたい方にとってはハードルが高く感じられてしまいます。このようなケースで注目されることが多いのが個人輸入の通販サイトです。
個人輸入とは海外のウェブサイトや輸入代行業者から製品を買うことで、一般的な薬の価格よりも安く入手できたり、日本では販売されていないものを手に入れたりすることができます。これだけ聞くと良心的なサイトに思えますが、実際には偽物が流通している場合があり、重大な健康被害を引き起こす危険性もあるのです。偽物が販売されていても輸入代行業者には責任がなく、全て自己責任となってしまいます。また、偽物の服用によって生じた健康被害に関しては、医師も薬にどのような成分が含まれているかわからないため、適切な対処ができない可能性があるのです。費用を抑えて薬を購入できることは魅力的ですが、安心してAGA治療をするためにも個人輸入の通販サイトの利用は避けましょう。なお、「カークランド」「ツゲイン」などは個人輸入で購入できる発毛・育毛剤ですが、こちらも偽物が販売されている可能性がありおすすめはできません。