カロナール細粒50%・・・オレンジ味 大人でも気になる程度の苦味を感じる


苦味のある薬をマスキングしても、上手に薬が飲み込めないと苦味を感じてしまいます。苦いとわかっている薬はさまざまな工夫がなされていますが、もともとそれほど苦くない薬でも子どもは苦く感じやすいため、服用時の工夫が必要です。たとえば、チョコレートを先に食べて口腔内に油膜を張り、舌をチョコレートの被膜を覆うようにしてマスキングするといったことも効果があると言われています。またアイスクリームやヨーグルト、プリンなどに混ぜて薬を飲ませる場合もあります。
このような時に注意したいのは、スポーツドリンクなどの酸性飲料で服薬させる場合です。前述したマクロライド系抗生物質はアルカリ性で、同じアルカリ性の高分子でドライシロップ剤などを服用させやすいように工夫している製剤があります。これを酸性のスポーツドリンクで服用してしまうと、コーティングが破壊されて苦味のある薬が表面に現れ薬自体の強い苦味を感じてしまいます。エリスロマイシンやクラリスドライシロップも同様に、ヨーグルトやオレンジジュース、りんごジュースなどと一緒に服用しない注意が必要となります。同じ抗生物質でもセフェム系と呼ばれるセフゾンは、どんなものでも苦味は感じないようですが、子どもが好むからと言って、酸性飲料で薬を服用させると、強い苦味を感じて薬の服用を嫌がることもあるので注意が必要です。


相当、色々な甘味料を使って・組み合わせて試行錯誤したと思われます。

散剤を服用することが難しい場合に取られる方法を紹介します。1歳児くらいまでだと専用のスポイトに薬をのせて服用させる方法があります。生後半年くらいまでの乳児には哺乳瓶に薬を入れるといった方法もあります。離乳食を始めた子どもにはスプーンにりんご味のソースをのせて、それと一緒に薬を飲ませる方法も行われます。服薬補助ゼリーも用いられますが、前述したように酸性タイプも発売されていますので、錠剤では甘味料が溶け出さないように注意が必要になります。

苦い薬の服用時に苦味を消す方法を「マスキング」といいます。苦味をマスキングするためにさまざまな工夫が施されています。苦いものを感じないように甘いもので味付けをする方法として、甘味料が用いられています。白糖、マンニトール、フルクトース(果糖)、ラクトース(乳糖)などが使われています。白糖は安価で安全性が高く、甘味剤として最も多く使用されています。薬の表面にコーティングして被膜をつくるように塗り付けてある場合もあります。錠剤に塗り付けているものを糖衣錠と言います。甘味料としてサッカリンが使われている場合もあります。以前は膀胱がんの増加が危惧されましたが現在は否定的です。エネルギーが少なく、減量用の甘味料として炭酸飲料などにも用いられています。また、砂糖の100~200倍の甘味を感じるとされるアスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)や糖アルコールの1つであるキシリトール、果物などに含まれるエリスリトール、砂糖を加工して合成されたスクラロースや、漢方の成分である甘草が使われたりする場合もあります。苦味を感じる代表的な薬にマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンやクラリスロマイシン、アジスロマイシンがあります。マイコプラズマをはじめ、多くの細菌感染症に汎用され、小児にも使われます。
私たち成人は錠剤やカプセル剤を服用する場合が多く、あまり苦味を感じないかもしれませんが、小児用に細かい粒状の細粒剤や水に溶かして飲むドライシロップ剤が発売されています。これらをうまく飲み込めずに口の中に薬が残ってしまうと強烈な苦味を感じてしまい、服用しなくなってしまう小児も散見します。そこでジスロマックでは、サッカリンなどの甘味料を組み合わせたり、いちご味の矯味料を使ったりして苦味をマスキングしています。
口腔内はほぼ中性(pH6.8程度)ですが、このpHでこれらのマスキング剤が溶け出さないような工夫も施されています。つまり薬が胃内のpHではじめて溶け出すような工夫が行われているのです。

トスフロキサシントシル酸塩細粒小児用15%「TCK」・・・いちご味

今回述べるのは5つの味覚のうちの苦味についてです。苦味を感じる細胞は子どもに多いと言われていて、大人になるにしたがって
感じにくくなります。実際、子どもは酸味や苦味のある食物を嫌がることが多くあります。これは、本能的に酸味は腐っているかもしれない、苦味は毒かもしれない、というサインを感じ取っているとも考えられています。「良薬口に苦し」と言いますが、薬だから苦くても飲み込みなさい、と子どもに言い聞かせることは容易なことではありません。薬の成分には苦いものが多く、これでは子どもの治療がはかどりません。そこで子ども用にシロップ剤にしたり、薬に甘味を付けたりして、苦味を感じさせないような工夫が必要になります。

味覚には、5大基本味の塩味と甘味、酸味と苦味、うま味があると言われます。食べ物や飲み物に含まれる物質が口の中に入ると舌に触れますが、舌には乳頭と呼ばれる多数の突起があり、その中に味蕾があります。この味蕾が味を情報としてとらえて脳に伝達し、脳内で味を認識します。
味を感じられなくて食事が進まないといった方は、味蕾が十分につくられていなくて、味を感じないということがあります。味蕾は代謝回転が速い細胞で、亜鉛などのミネラルが十分に摂取できていないときちんとした味蕾がつくられないことも原因となり、味覚異常を起こします。
また、味覚異常に似た感覚に「におい」がわからないといった臭覚異常も問題になります。現在、猛威を振るっているCOVID-19による感染症では、その所見として味覚・臭覚異常がみられるとされます。
「カレーなどの風味がわからない」といった場合は、味覚異常というよりも臭覚に問題があるのかもしれません。
これらの味覚・臭覚異常は、亜鉛の吸収を妨げたりする薬の服用によっても起こりやすく、味覚障害を起こす薬はたくさんあります。利尿薬のフロセミドや血圧降下剤のACE阻害薬、抗菌薬ではテトラサイクリン系やマクロライド系などです。味覚・臭覚異常を訴える患者さんがいたら、ぜひ最寄りの薬剤師に相談してみてください。

フロモックス小児用細粒100mg・・・薄いいちご味(後味は若干苦い)

今回は、主に小児に薬を服用させる時に問題となる「苦い薬」について述べます。現在、苦味を緩和するさまざまな甘味を利用した服薬法が活用されています。

今回は小児に使用される医療用医薬品の味について解説しました。

レボセチリジン塩酸塩DS0.5%「タカタ」・・・いちごミルク味 おいしい

これに関しては筆者はおすすめしていません。理由は、混ぜた食べ物側の味がいつもと違う味になることで、その食べ物を嫌いになってしまうという懸念があるためです。

前述のクラリス(クラリスロマイシン)についてはおくすり飲めたねの中でもチョコレート味でないと、逆に苦味が出てしまうのでご注意ください。


(後)クラリスロマイシンDS 小児用10%「タカタ」, うすい黄色 バナナ風味, 牛乳 ..

子どもは大人と比較して味に敏感な場合も少なくないため、小児科で頻繁に使用されるカロナールであっても味で嫌がられることがあります。その場合は後述のの項をご確認ください。

ジスロマック細粒小児用, 淡いオレンジ色 パイン・オレンジ風味, アイスクリーム

カロナールの粉薬にはカロナール細粒20%およびカロナール細粒50%があります。今回このページを作成するにあたり改めて両者の味見をしてみましたが、50%の方が苦いという印象を受けました。20%の方は気になる程ではないけれど少し苦いかな?という感じでした。

イスコチンつぶし、クラリスロマイシンD.S、ジプレキサ細粒、セロクエル

カロナールは小児科で解熱剤として非常に頻繁に使用されるお薬です。風邪の時、インフルエンザの時、胃腸炎で発熱している時など、熱が出ていればほぼほぼ必ずカロナールは処方されると言っても良いほどです。

ワイドシリン細粒の味は小児も好き?!副作用や粉薬の飲ませ方について

クラリスロマイシンを成分とするクラリスドライシロップ10%小児用クラリスロマイシンDS小児用10%「タカタ」 は酸性のものと混ぜると

(力価)及びクラリスロマイシンとして 1 回 200mg(力価)の 3 剤を同時に 1 日 ..

非常に個人的なイメージになりますが、(とはいってもほとんどの薬剤師は共感してくれるはず)です。粉以外に液体のシロップ剤においても「タカタ」のお薬は味が良い印象です。

クラリスドライシロップの味見(苦くてまずかった)が思ったよりも好評だったので 今回はクラリスロマイシン ..

1). 一般感染症:用時懸濁し、通常、小児にはクラリスロマイシンとして1日体重1kgあたり10~15mg(力価)を2~3回に分けて経口投与する。
レジオネラ肺炎に対しては、1日体重1kgあたり15mg(力価)を2~3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
2). 後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症:用時懸濁し、通常、小児にはクラリスロマイシンとして1日体重1kgあたり15mg(力価)を2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈一般感染症〉小児の1日投与量は成人の標準用量(1日400mg)を上限とすること。
7.2. 〈一般感染症〉免疫不全など合併症を有さない軽症ないし中等症のレジオネラ肺炎に対し、1日400mg分2投与することにより、通常2~5日で症状は改善に向うが、症状が軽快しても投与は2~3週間継続することが望ましい。また、レジオネラ肺炎は再発の頻度が高い感染症であるため、特に免疫低下の状態にある患者などでは、治療終了後、更に2~3週間投与を継続し症状を観察する必要がある(なお、投与期間中に症状が悪化した場合には、速やかにレジオネラに有効な注射剤(キノロン系薬剤など)への変更が必要である)〔8.1参照〕。
7.3. 〈一般感染症〉レジオネラ肺炎の治療において単独で使用することが望ましいが、患者の症状に応じて併用が必要な場合には次の報告を参考に併用する薬剤の特徴を考慮し選択すること。
7.3.1. 〈一般感染症〉レジオネラ肺炎の治療において、中等症以上の患者にリファンピシンと併用し有効との報告がある。
7.3.2. 〈一般感染症〉レジオネラ肺炎の治療において、in vitro抗菌力の検討において、本剤とレボフロキサシン又はシプロフロキサシンとの併用効果(相乗ないし相加作用)が認められたとの報告がある。
7.4. 〈後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性MAC症〉国内外の最新のガイドライン等を参考に併用療法を行うこと。
7.5. 〈後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性MAC症〉臨床的又は細菌学的な改善が認められた後も継続投与すべきである〔8.1参照〕。

[PDF] クラリスロマイシン DS 小児用 10%「タカタ」配合変化表 固形状態

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」・・・いちご味?少し甘い程度 企業情報では「オレンジヨーグルト様芳香、添加剤由来の甘みを有する」

剤形, ドライシロップ, 芳香(におい)、味, ストロベリー様芳香、添加剤由来の甘みを有する, 有効期間, 3年

ジスロマック細粒小児用10%・・・パインオレンジ風味(苦味あり)けっこう美味しい

クラリスロマイシンDS10%小児用「EMEC」 | 日医工株式会社

1). 一般感染症:表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱、百日咳。
2). 後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症:後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス症(播種性MAC症)。
(効能又は効果に関連する注意)
〈一般感染症:咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

クラリスロマイシン(CAM)の pH−溶解度プロフィル(25℃)

クラリスロマイシンDS小児用10%「タカタ」・・・バナナ風味 後述の参照

味強度に基づき 5 段階(苦味強度 0, 1, 2, 3, 4)にス

クラリスドライシロップ10%小児用・・・いちご味(苦味あり)後述の参照

[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠

東和薬品の本気を感じることができたクラリスロマイシンD.S「トーワ」
ただ、味見するだけではわからない2層のコーティングとかメーカーによっては
努力しているんだな~って再発見できました。

細動 、 劇症肝炎 、 肝機能障害 、 黄疸 、 肝不全 、 AST上昇 、 ALT上昇 ..


美味しいと評判の高田のクラリスロマイシンD.Sはバナナ味です。
ストロベリー味は各社出して不味い製品になっていますが、あえて正面突破で東和薬品は
苦みをマスキングした点は素晴らしいと思います。