イソトレチノインの効果と当院のニキビ治療の流れについて解説します。


イソトレチノインの適用(どういうニキビの方に出したらいいか)に関しては、未だに「最重症のニキビ、保険治療で良くならなかったニキビの人に出すもので、簡単には出してはいけない」と仰る方もおられます。確かに昔はそうでしたが、今は世界的に見てもどんどん対象が緩和されているため、中等度ぐらいの人にも処方することが増えてきています。


イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。

ビタミン剤は皮膚の健康維持に役立つものの、ニキビ治療のメインではありません。ただし、一部の研究ではビタミンEとの併用でイソトレチノインの副作用を軽減する効果が報告されています。[5]

正しい毛穴を持つお肌ができるように、毛穴の細胞の正しい角化を導く作用のある薬剤です。毛穴の入り口が詰まってしまうことを防ぐことにより、新しい白ニキビの形成を予防します。副作用としては、妊娠をしている可能性のある方には使用できません。皮膚の乾燥・かゆみなどが出やすい薬剤ですが、2週間程度で塗りなれると改善してきます。アダパレンをいつまで塗るかですが、ニキビができにくい肌質に改善するには、1ヶ月に1本使い切るくらいのペースで、数ヶ月塗り続けることが望ましいです。

日本国内のクリニックで処方されているイソトレチノインの費用相場は、

過剰な皮脂分泌により毛穴が塞がれることがニキビの原因と前述しましたが、毛穴を詰まらせる原因は過剰に分泌された皮脂だけでなく、ここに古くなった角質が混ざることで角栓が作られ、毛穴を塞いでしまうことも原因です。
本来であれば、肌のターンオーバーとともに排出されていく古くなった角質が、何らかの原因で排出されず肌に残ってしまいます。そこに過剰に分泌された皮脂が混ざり合うことで、ニキビの元であるアクネ菌の出口を塞ぎ、毛穴の内部でアクネ菌が繁殖しニキビが出来ます。
イソトレチノインは異常な角化を解消してくれるため、毛穴詰まりを防ぐことができ、ニキビの改善につながります。

医師が患部(ニキビ)を診察し、イソトレチノイン適応と判断され治療をご希望の方には、内服前に血液検査を行います。
※3ヶ月以内に他の医療機関で血液検査をされた方は結果をご持参下さい。
※血液検査は自費診察料となり、4,500円(税込)となります。

イソトレチノインの効果を高めるため、保湿ケアを徹底しましょう。

イソトレチノインの内服にともない肝機能異常や高脂血症、血球減少が生じることがあります。
必要時は内服開始時に採血を行います。
内服開始から1ヶ月後に必ず1回目の採血を行い、その後は2ヶ月ごとの採血を行います。
イソトレチノインの内服量を増量した場合も、増量から1ヶ月後に適宜採血を行います。
採血データに異常が生じた場合はイソトレチノインの減量、内服中止などを行います。

2017年に、アメリカ皮膚科学会雑誌に31のコントロール、および非コントロール前向き研究をまとめたレビューが掲載されました。イソトレチノイン治療とうつ病のリスク増加との関連は明らかではなく、逆にイソトレチノイン治療後にうつ病の有病率が低下する可能性が報告されています13

イソトレチノインは、ニキビ治療に効果の高い内服薬です。そのため

服用後にニキビが再発する可能性はあります。そのため、再発リスクが少なくなる量をしっかり服用することが重要です。イソトレチノインの最大の特徴は、飲んで数ヶ月してニキビがよくなった場合、 飲むのをやめてもニキビができにくい状態が続く場合が多いことです。 肌質そのものを改善させる効果が期待できます。

イソトレチノインはアクネ菌に対して直接的な抗菌作用はありませんが、アクネ菌による毛穴周りの炎症を抑える効果があります。
毛穴の中でアクネ菌が繁殖するとそれを排除しようと免疫反応が起こります。この反応が起こることで、毛穴が炎症を起こしますが、炎症の強い毛穴では免疫反応が過剰に働いています。
イソトレチノインが免疫反応を抑えてくれるため、毛穴の炎症や赤みを緩和することができます。


イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。

再発が繰り返される場合は、イソトレチノインが有力な選択肢となります。イソトレチノインは抗生物質ではないため、耐性のリスクがない点において優れているといえるでしょう。

下記のような対策により、イソトレチノインの効果を最大限に高めましょう。

イソトレチノインは、お肌の皮脂を抑制することで、ニキビ治療に効果を示します

イソトレチノインの効果は、1ヶ月目頃から実感するケースが多いです。

中等度のニキビ患者638名にイソトレチノインを1日20mg(低用量)投与したところ、12~20歳の患者で94.8%、21~35歳の患者で92.6%が良好な結果が得られたと報告されています(文献1)。重症ニキビはもちろん、中等度ニキビにも優れた効果を発揮します。中等度ニキビに対するイソトレチノイン低用量での内服治療は、患者満足度が高く、かつ副作用の少ない最適な治療法であると報告されています(文献2)。ただし低用量だと再発率が高くなるという意見もあるため注意深い経過観察が必要です。

以下では、イソトレチノインの治療期間と服用量について解説します。

このように、保険適用外ではありますが、難治性ニキビの治療にはイソトレチノインが高い効果を発揮します。

イソトレチノインが酒さ(赤ら顔)の改善に効果を示す理由は主に3つあります。


イソトレチノインは食後に1錠服用してください。
一般的には20mgを1日1回で服用を開始し、症状など経過観察をしながら投与量を調整していきます。 必ず医師の指示に従い、決められた用法・用量を守って服用してください。

まず、イソトレチノインは効果が出るまでにはある程度の時間がかかります。

投与量:イソトレチノイン1日40ミリ
鼻と顎に強い炎症が起きている重症ニキビです。
アレックスレーザー等のレーザー治療に反応せず、イソトレチノイン内服40ミリ開始、5ヶ月後の状態です。
炎症はかなり鎮静化しており、その後もフォローしていますが、赤みも更に改善しています。

イソトレチノインをやめた後でも、皮脂の分泌が完全に元に戻ることはありません。

ニキビの原因には、皮脂の過剰な分泌が関係しています。イソトレチノインは、皮脂腺を退縮させる働きにより、過剰な皮脂分泌を減らす効果が期待できます。

イソトレチノインの効果はいつから出てくるのかについては個人差があります。

③乾燥
イソトレチノインを飲んでいると皮脂腺の働きが弱まるため、必然的に肌が乾燥しやすくなります。そのため乾燥肌の方や真冬の時期は少し使いづらさを感じる場合があります。
とはいえ当院のように我々皮膚科医が常駐しているのであれば、しっかり保湿剤を処方したりスキンケアのやり方をご案内しますので、それで乗り切れる方がほとんどです。

期待した効果を実感したため、途中でイソトレチノインを辞めてもいいですか?

イソトレチノインはビタミンA誘導体の一種であり、皮脂腺にアプローチして皮脂分泌を抑え、さらに皮脂腺そのものを小さくしてくれる内服薬です。ニキビの根本原因である皮脂に働きかけることで、また、が、副作用もある薬なので、リスクをしっかりわかったうえで使うべきでしょう。

② イソトレチノインの内服は、通常0.5〜1.0mg/kgの用量が推奨される

保険適用外のため高額のお薬なので、できればしっかりと効率よくニキビ治療に効いてほしいと思いますが、服用時間帯や日々の食事内容でも効果が違ってきます。
イソトレチノインは空腹時に服用するよりも、食後に摂取した方が1.5倍から2倍も生物学的利用率が上がります。
更に食事内容が、高脂肪、高カロリーの方がより望ましいと言われています。
ニキビにはよくないように思われるアーモンドやクルミ、カシューナッツなどのナッツ類は、高脂肪、高カロリーですが、細かくつぶしてホウレンソウと和えるなどして、おかずに摂ったあと、イソトレチノインを飲むと、より効果が得られるようです。

また、イソトレチノインはニキビ跡には効果がないので、その場合も使えません。

難治性のニキビは単に皮膚だけの問題ではなく、ホルモンバランスや皮脂腺などをはじめとする体の内側の問題が大きいです。外用薬やピーリング、レーザー治療など外側からのアプローチだけではニキビの再発を抑えるのが難しいこともあります。米国ガイドラインでも中等度以上のニキビには内服治療が推奨されています。イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシス(細胞死)を誘導させることが報告されており(文献3)、再発率が低くなる理由の1つと考えられます。したがって軽度~中等度であるが再発を繰り返す難治性ニキビに対して非常に有効性の高い治療と言えるでしょう。最近では中等度のニキビに対しても最初からイソトレチノインを使うのが世界的な潮流になっています。

重症ニキビに使用されるイソトレチノイン(アクネトレント)の効果は?

イソトレチノインには、皮脂腺を縮小させる作用があるため、皮脂の過剰分泌を抑制する効果があります。

従来の治療法で効果が見られない難治性のニキビや、再発を繰り返すニキビに対して、高い効果を発揮します。イソトレチノイン ..

しかし、イソトレチノインは、重症化したニキビにも高い効果を発揮することが証明されており、正しく服用すれば安全に治療を行うことができます。

イソトレチノインで効果がなかったり再発を認める場合 · ホルモン療法 · 過酸化ベンゾイルやアダパレンなどとの併用 · レーザー療法.

医療脱毛レーザーについては、高出力であり、イソトレチノインの有無に関わらず稀に火傷を引き起こすリスクもあるため、イソトレチノイン中止後1ヶ月以上経過してから可としています(従来6ヶ月)。

他の治療法では効かない酒さにも効果的なことがあります。 海外では重症ニキビ ..

ニキビを治療するためのイソトレチノインは、すでに重症化したニキビにも効果が期待できる飲み薬です。
日本では保険外診療になりますが、約半年間の服用で、90%以上の患者さんの症状が改善されていることから、日本皮膚学会と日本臨床皮膚科医会は、厚生省に承認申請の要望を提出しています。
副作用に関しては、医療機関の説明に従って服用し、気になることは、その都度の医師に相談することで、長年のニキビの悩みから解放されます。

飲むニキビ薬「イソトレチノイン」は怖い?副作用や服用時の注意点

イソトレチノインの内服開始1ヶ月後に再度血液検査を行います。その後は1ヶ月ごとに診察および3ヶ月に1度の血液検査を行い、症状の変化や副作用を確認していきながら、適宜用量を増減することがあります。
※血液検査は自費診察料となり、4,500円(税込)となります。