アレルギー性鼻炎は、アレルギーの原因となる物質(抗原・アレルゲン)に対するくしゃみ、鼻閉、鼻・目の痒みといった症状が出る疾患です。


抗アレルギー薬の効かない鼻炎、血管運動性鼻炎。一度かかってしまうと西洋薬では対応することが難しいため、当薬局でもご相談の多い疾患です。ただし教科書的な漢方薬の運用では効かないことが多く、漢方家それぞれがその治療方法を詳らかにしていかなければなりません。漢方理論の再考の具体例を示してみたいと思います。


花粉症患者が間違えている薬の使い方!8割の人は1種類だけではダメ

<1日2回服用>
●アレグラ60㎎(フェキソフェナジン)
●ディレグラ配合錠(フェキソフェナジン・プソイドエフェドリン) 鼻閉に効果あり ただし、1回2錠1日4錠

抗ヒスタミン薬には大きく分けて、眠気が出やすいものと出にくいものがあります。運転注意喚起がない薬剤はフェキソフェナジン(アレグラ)、ロラタジン(クラリチン)、デスロラタジン(デザレックス)、ビラスチン(ビラノア)があります。また食事の影響を受けやすい薬としてはフェキソフェナジン(アレグラ)、ビラスチン(ビラノア)があります。また効果や副作用が同程度の薬でも構造の違い(「アミノ基」と「カルボキシル基」)により、効果や副作用に違いが出ることもあります。抗ヒスタミンを選ぶ際のポイントですが、 抗ヒスタミン薬を今まで内服したことがない方や、ドライバー、精密機器取扱の仕事の方は眠気が出にくい薬を選びましょう。その他の選ぶポイントとしては内服回数(1回か2回)、食事の影響を受けるかどうかなどがあります。 抗ヒスタミン薬を選択する際のフローチャートを作成しましたのでよろしければ参考にしてください。

アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

ロイコトリエン受容体拮抗薬は、鼻閉を伴うアレルギー性鼻炎に効果的です。鼻炎の他、気管支喘息にも効果があります。そのため気管支喘息がありアレルギー性鼻炎が合併している場合によく使用されます。

アレルギー性鼻炎による鼻詰まりには、点鼻薬を使用するのも一つの方法です。点鼻薬には鼻の中の炎症を和らげたり、血管を収縮させたりする薬があります。鼻の粘膜に直接作用するので素早い効果も期待できます。

ロラタジン(クラリチンR)が効かない場合はどうしたらよいですか?

頻度は高くありませんが、アレグラを内服することによって生じる副作用も報告されています。強いアレルギーであるアナフィラキシー反応や、ショック、肝機能障害、白血球数の減少、頭痛、眠気、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、嘔気、嘔吐、口渇、腹痛、 下痢、消化不良など、その症状は多岐に渡ります。アレグラを飲み始めてから体調に異変を感じた場合にはそれ以降の内服を中止して、処方をもらった病院まで早めにご相談ください。

通年的に鼻炎に苦しむ15歳の高校生。暑い場所に行くと顔が強く火照り、同時に激しく鼻水が流れ出てなかなか止まらない。抗ヒスタミン薬が効かない熱証を思わせる鼻炎です。しかしまた違う尺度から判断すると異なる道筋が見えました。漢方治療の現実を、具体例をもってご紹介いたします。

アレルギー性鼻炎の治療には、ロラタジン以外の治療薬や治療方法があります。 ..

寒暖差アレルギーの治療法は、主に症状の緩和を目的とした対処療法が行われます。抗アレルギー薬や鼻炎用のスプレー、目薬などが処方される場合もあります。
ただしこれらの方法は一般的なアレルギー性鼻炎に比べると効きにくいと言われています。
寒暖差アレルギーや血管運動性鼻炎に最も有効な治療法は知覚に過敏な神経と鼻汁を分泌し粘膜を腫らす神経を処理する後鼻神経切断術です。

制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)とアレグラを同時に内服すると、アレグラの効果が弱まる可能性があります。


(アレルギー性鼻炎)が原因で目が痒い・鼻がムズムズする・鼻水が止まらない ..

アレルギー性鼻炎では「小青竜湯」が、そして蓄膿症では「葛根湯加川キュウ辛夷」 といった処方がよく用いられます。
これらの処方に共通して配合されている生薬と言えば…

アレルギー性鼻炎と薬の関係 ~薬で根治はしないことを理解する~ ..

鼻閉型のアレルギー性鼻炎には、抗ヒスタミンは効きにくいため、「ロイコトリエン受容体拮抗薬」(モンテルカスト、プランルカスト)や「点鼻ステロイド薬」を使用するとよいでしょう。血管収縮薬と抗ヒスタミンの合剤である「ディレグラ」も鼻閉を伴う鼻炎には使われることが多い薬剤です。1点注意したいのは片側性に鼻閉が起こる鼻中隔側湾(側湾)です。これは鼻中隔という骨が片側に曲がっていることにより起こる鼻閉感ですので基本的には薬は効きません。鼻閉感が片側だけ続く場合にはレントゲンや鼻鏡などで確認してもらうと良いでしょう。

一口に抗アレルギー薬といってもたくさんの種類があります。 ..

オマリズマブ(ゾレア)は、即時型アレルギーの原因となるIgEの一部に結合し、炎症細胞への結合を阻止することで抗アレルギー効果を期待出来る注射薬です。アレルギー性鼻炎に対する投与にあたっては、下記条件を満たす必要があります。

アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜でアレルギーを起こし、「くしゃみや鼻水 ..

アレルギー性鼻炎の治療のための手術は、ひどい鼻づまりで薬が効かない場合に有効です。
CTなどを使って検査し、鼻の中の状態を詳しく調べます。状態に応じて、鼻中隔矯正術、粘膜下下鼻甲介骨切除術など行い、鼻からの空気を吸いやすくします。
経鼻腔翼突管神経切除術では、抗ヒスタミン薬で効果が出なくなり、鼻水が止まらないケースに有効です。その他、鼻の粘膜を電気で焼く方法、鼻粘膜にレーザーを当てて粘膜の炎症を抑えて症状を緩和する方法など、様々な手術があります。レーザーを使用した手術は痛みや出血をあまり伴わないので、日帰りで行うことが可能です。
当院では手術をおこなっていませんので、連携病院をご紹介します。

・外出するときはマスクやゴーグルなどをして、目や鼻から花粉が入らないようにします。

アレルギー性鼻炎の治療としてよく用いられるのは抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬などの飲み薬や血管収縮剤やステロイドを含んだ点鼻薬です。
いろいろな種類の薬があるのでご自身にあった薬を探せば症状が改善しますが服用を中止すると元に戻ります。
血管収縮剤は速効性がありますが長期連用すると逆に薬剤性鼻炎となって鼻詰まりが悪化する場合もあります。
ステロイド点鼻薬はその心配はほとんどありませんが、速効性には乏しく、点鼻そのものが刺激となってくしゃみを誘発する場合もあります。

これはアレルギー性鼻炎に特徴的な透明でさらさらした鼻水との鑑別点にも ..

発症4週間以内の副鼻腔炎を急性副鼻腔炎といいます。急性副鼻腔炎では、緑や黄色の鼻水が出ることが多いです。急性副鼻腔炎の9割はウイルスが原因ですので抗生剤は不要(効かない)なことが多いですが、おでこや頬が強く痛んだり、発熱する場合には抗生剤が必要になる場合もあります。

鼻風邪をこじらせたのか、鼻水がドロドロになってきて、なかなか治らない……。 ..

デポステロイドという薬剤を注射する治療があります。これは、スギ花粉症などでシーズン前に1回だけ注射すればよいという治療で、簡便でありかつ非常に効果的です。しかし、前述のステロイドの副作用が最も強く現れやすい治療でもあります。
鼻アレルギーガイドラインでは、このデポステロイド注射の治療は、「望ましくない治療」とされ、もしどうしても行う場合は、全身性の副作用に注意し必ず投与前後の検査を行うこととしています。
現在は、アレルギー性鼻炎に対する治療の選択肢も数多くあり、危険を犯してステロイド注射を行う意義は少ないという考えから、かめやまクリニックでは、この治療は行っておりません。

蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そうよう症)に伴う皮膚のかゆみの治療やアレルギー性鼻炎に用いられます。 ..

鼻炎の治療薬として有名。サラサラとした鼻水が、蛇口を開けっ放しにしたようにザーザーと流れ出るような鼻炎に効果を及ぼすことがある。ただし実際には本方が適応する病態はそれほど多くはない。また使用するにしても加減を含めたコツが必要となる処方である。
本方は体内の水が外に張り出す勢いの強い状況で用いる薬である。そして張り出す勢いは強いが、熱証と言われるまで炎症が強まっていかないという状況で用いる。正確に言えば、勢い強く水を出すが熱証までいかせることができないという病態。心下に水気が有るからである。心下の水気とは、諸説あるが身体内に蓄積している多量の水を差す。水が多量なためにいつまでも熱を持たず、寒水のまま外にあふれ出す。目の周りが浮腫んで腫れ、くしゃみが止まらず、いつまでもビービーとひっきりなしに鼻水を出す者。サラサラの水がポタポタと垂れるので常にティッシュで受け止めていないと間に合わない者。ただし炎症が奥に進まず、副鼻腔炎などの気配を見せない者。また心機能に問題があったり胃腸が弱い者では加減を行うか使用を避ける必要がある。

鼻の中にたまった膿や鼻水を洗い流すことで、鼻の通りを良くします。 用意 ..

内服薬や点鼻薬のいずれを用いても良いことになっていますが、まず使用されることが多い代表格が「抗ヒスタミン薬」です。商品名でアレグラ、アレジオン、アレロック・・・と何となく「アレ」という名前が付いているので混同しがちですが、実は薬剤により効果と副作用が異なるので注意が必要です。抗ヒスタミン薬は、効果・眠気・内服方法などにより様々な種類があります。また点鼻ステロイドも有効です。眠気が出にくいこと、鼻づまりを伴う場合にも効果があります。

目がかゆい、鼻水が出る、くしゃみが止まらない、だけではなく、皮膚が ..

ステロイド薬は、前述の抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬とは、全く別の機序で、アレルギー反応による症状を強く抑えます。実際のところ、単にアレルギー症状を抑える効果だけを考えると、ステロイド薬は、上に上げた薬剤の中で最も効果が高い薬剤であるといえます。その一方で、ステロイドは、抗アレルギー効果以外に様々な作用を人体に引き起こし、それらの作用の多くは人体に有害な副作用となります。具体的には、「糖尿病」、「高血圧」、「骨粗しょう症」、「皮膚障害」、「月経異常」、「副腎皮質機能低下」等々全身に及ぶ病気や症状を引き起こしたり、感染症にかかりやすくなったりします。

アレルギー性鼻炎; 湿疹・皮膚炎のそう痒; 蕁麻疹; 皮膚疾患のそう痒; 皮膚そう痒症の ..

日本、特に古方派と呼ばれる漢方家は鼻部の治療に好んで葛根湯を用いた。鼻炎でも鼻の詰まりが強い者。小青竜湯の適応にくらべて鼻水がやや粘稠にて、ねばつく鼻水を出す者に良い。夜間に鼻が詰まって眠れないという者に頓服的に本方を服用させると、即効性をもって鼻が開通することが多い。
小青竜湯が熱証までいかない鼻炎に用いるのに対して、本方は熱化する鼻炎に用いる。桂枝麻黄各半湯はその間である。葛根は夏場に食べるクズの根。清熱作用があり鼻腔の熱化を予防する。熱の増悪は鼻腔から副鼻腔へと波及し、副鼻腔炎を起こすことがある。本方はその流れの中で運用されることが多い。ただし状況に従って的確な加減を施す必要がある。炎症が盛んならば石膏を、化膿傾向があるなら桔梗を、排膿を促すにはさらに川芎・枳実・蒼朮・附子などを加える。葛根湯を鼻の疾患に応用する場合、葛根湯加川芎辛夷の加減が有名である。痰の排出や鼻腔の開通を強めた加減であるが、花輪壽彦先生はこの加減を用いるよりも、むしろ葛根湯だけの方が効き目が良いことがあると指摘されている。

花粉症がひどいあなたにとって、この時期から春先までは本当に嫌な時期でしょう。 止まらない鼻水 ..

アレグラ(一般名:フェキソフェナジン塩酸塩)は、かゆみを伴う皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、、 皮膚そう痒症、)やアレルギー性鼻炎などに対して有効な飲み薬です。

咳を引き起こすアレルギー物質などに気道が反応して、咳が出る(突然咳のスィッチが入る)➡咳止めが効かない、切れると咳がぶり返す.

もし、これらの点眼薬を使っても効かない場合はステロイド点眼薬が必要かもしれません。