流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's


古今東西の130台ものコレクターズ・カーを用意し2日間にわたって行われたのがRMサザビーズ・アリゾナ・だ。同社のオークションは極めつけの億超えのアイテムがズラリと並ぶイメージが強い。しかし、ここではアメリカを代表するカーショーにリンクして行われるため、戦前車を中心としたアメリカ車が3割強を占め、などの高額車もあるがいつもと違った雰囲気の中で始まった。


流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

ここの看板車は1954年D-タイプだったが最低落札額に届かず流札。代わって最高落札額を記録したのはシェルビー・コブラ427S/Cで、その額は「3億3012万円」と427S/Cとして新記録を樹立。その理由は議論の余地がないオリジナル度の高さとコンディションが評価されたもの。

世界一オリジナル性の高い「シェルビー・コブラ427S/C」が、アリゾナ・オークションに登場。3億超えという過去最高の落札額を記録しました。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

結果を見るとアメリカのオークションらしくコブラとタッカーが1位、2位を占めたが、そのあとはフェラーリを主体としたいつもの顔ぶれで終わっている。全体の流れを見ると特別な理由が無いクルマは全般的に値を下げて、あるいは流札していることが分かる。今後の動きは、もうしばらく様子を見る必要がありそうだ。

1966年シェルビー・コブラ427S/C(3億3012万円)
1948年タッカー48(2億76万円)
1964年フェラーリ250GT/L(1億8676万円)
1960年フェラーリ250GTカブリオレ・シリーズ2(1億5624万円)
2017年フェラーリF12 tdf(1億4840万円)
1955年1900SS スペチアーレ・ボアノ(1億4097万円)
1952年フェラーリ212インテル・クーペ・ギア(1億3182万円)
1987年959コンフォート(1億2992万円)
1965年シェルビー・コブラ289(1億1144万円)
1993年EB110(1億836万円)

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

シェルビー・コブラ427(1966年)は米国のレーサー、キャロル・シェルビーが英国ACカーズ製シャシーにフォード製7L・V8を搭載したスーパースポーツ。427は排気量を立法インチで示したものです。

シェルビー・コブラ427は最終的に348台が生産されたに過ぎない。その中でフルコンペティションスペックが与えられていたのは1台のスーパークーペを含めてもわずかに21台(22台という記録もある)。さらに事実上のワークスチューンだったドライサンプエンジンを装着していた個体となると、写真のCSX3004も含めてわずか5台である。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

2024年1月25〜26日、RMサザビーズがアメリカ・アリゾナで開催したオークションにおいてシェルビー「427コブラ」が出品されました。同車について振り返りながらお伝えします。

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流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

コロラド州ボールダーで手作りされた植物ベースのワッフルは、朝食を食べたり、お急ぎの際にはおやつに最適です。何世紀にもわたる伝統を現代のものとしているのは、ブリオッシュベースの生地を一晩冷やして発酵させたもので、より複雑な香りや風味が広がります。それから生地はベルギーから輸入された真珠の砂糖と注ぎこまれ、本物のリエージュワッフルアイロンで仕上げられます。オリジナルとグルテンフリーの品種があります。 6個入りパックとして販売。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

それまでブリストル製の直列6気筒エンジンを使用し、スチール・チューブ・フレームとアルミニウム製のボディパネルからなる独自のモデルを生産していたイギリスのAC社だったが、1961年にブリストルはそのエンジン生産の中止を決定。その報に触れた元レーシング・ドライバーで、その後はシェルビー・アメリカンを設立し、レーシングカー・デザイナーとして活躍していたキャロル・シェルビーは、アメリカ製のV型8気筒エンジンを搭載できる車の設計をAC社に依頼。その一方でシボレーやフォードにエンジン供給の交渉を持ちかけた。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

★コンテンポラリー コブラ427 レプリカに関して
コンテンポラリー社は1980年初頭、アメリカのニューヨーク州で設立され、後にスーパーパフォーマンス社が誕生するまで、世界で一番キットカーのコブラを販売した会社である。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

シェルビー・コブラ 427 S/Cは、アメリカの自動車史においても重要な位置を占めるクラシックカーの1つであり、スポーツカー愛好家や自動車コレクターにとって非常に魅力的なモデルです。その優れたパフォーマンスと美しいデザインは、今でも多くの人々に愛されています。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

コブラは、1962年英国AC社のボディにフォード製V8エンジンを搭載した軽量FRスポーツカーとして誕生した。製作したのはロサンゼルスにあるシェルビーアメリカン社。その代表は故キャロルシェルビー氏だ。

1950年代、彼はアメリカ国内レースで活躍するとその実力がアストンマーチン社に見初められ、1959年ル・マンにドライバーとして参戦し優勝に導いた。翌年、持病の心臓病を理由に引退。一転して今度はレース経験を生かしたクルマ造りに人生を費やすのである。それがシェルビーアメリカン社の誕生になる。

シェルビーアメリカン社が製作を始めた1960年代当初、コブラはライトウエイトスポーツともいえるナローボディをまとっていたが(260、289エンジン搭載)、427エンジンを搭載するにあたり、ここで紹介しているようなフェンダーの張り出したグラマラスなスタイルに進化を遂げる。いわゆるマッスルカー的な演出である。

こうした時代背景を歩んできたコブラは、当然ながら世界中にファンがいる。だからこそレプリカをも世界中に存在するのである(名車だからこその必然)。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

ただしこの年はデイトナクーペによる世界耐久選手権の他、新たにフォードとのジョイントプロジェクトとして始まったGT350RによるSCCAプロダクションへの参戦がスタートしたこともあり、シェルビー・コブラ427によるワークス参戦はあくまで限定的なものだった。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

コブラの生産はその後順調に進み、さまざまなバリエーションが誕生していく。最初のコブラMkIには260立方インチ(4.3L)ユニットが搭載され、残りの51台のMkIには289立方インチ(ウインザー・フォード・4.7L)が採用された。1962年の後半には横置きリーフスプリング・サスペンションとラック&ピニオン・サスペンションのセッティングを見直すために、フロントサスペンションの大幅な設計変更も行われ、それは新たにMkIIとネーミングされ1963年から販売が開始されている。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

コブラは圧倒的な性能を誇り、レースでも数々の輝かしい成績を収めた。しかし、ACカーズの業績低迷、ガソリン価格の高騰、コブラがアメリカ国内の安全基準を満たせなくなったことなどの諸事情により、コブラは消滅を余儀なくされ、ACカーズもやがて倒産した。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

今年7月、パリから西へクルマで2時間走った街ル・マン市で、2年に一度開催されるル・マン クラシックが行われた。これは、1923年から1979年にかけてル・マン24時間耐久レースに出場したマシンを対象にしたクラシックカーイベントであり、24時間レースと同じ公道を含むブガッティサーキットをメインとしたサルテサーキットを会場として行われる。

出場車は当然年式ごとに分けられ、同年代のもの同士で競われる。戦前となる1923年〜1939年はひとくくり、というようにだ。
そのカテゴリーの中でひと際目を惹くカテゴリーがあった。1962年〜1965年にくくられたグリッド4である。この頃、もっとも活躍したのはフェラーリ。62年はフェラーリ330LMが、63年は250Pが、64年は275Pが、そして65年は275LMがそれぞれ優勝した。

そんなフェラーリと渡り合ったのがACコブラである。なので、このレースでは当時を彷彿とさせるかのような両車の死闘が繰り広げ、その姿はまるで当時にタイムスリップでもしたかのようであった。

もちろん、英国のスポーツカーメーカーACカーズはそれ以前もル・マンに出場していた。当時のマシンはACエース。それにブリストル製エンジンを積んだモデルが、50年代後半に戦っていたのだ。ル・マン クラシックの会場でその姿を何台か見たが、ACカーズらしいかなりスポーティな仕上がりをしている。

だが、目を奪われるのはやはりコブラの方だ。よりグラマラスになったボディはまんまレーシングマシンのようで、かなり戦闘的なイメージ。このクルマとからんだら相当ヤバいんじゃないかと思うほどだ。排気量は289(4.7リッター)ではあったのだが……。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

生産型のACコブラのスタイルは、ほぼACエースそのもののディテールで、素材は軽量なアルミニウム製。シャシーは強靭な2本のサイドメンバーとしたラダーフレームで、その前後にはサブフレームが組み合わされている。サスペンションは4輪とも横置きリーフスプリングにロワAアームを組み合わせた独立懸架方式となる。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

ロレックスやオメガなど高級腕時計が気軽に購入できるStockX。StockXでは株式市場のように時価を見て価格を付けているので、各商品のリアルタイムのデータが分かり、購入者は入札前にすべての価格履歴情報が見れるのだ。設定した購入希望価格が売り手の希望価格とマッチすれば取引成立。後の処理はStockXが面倒を見てくれる。StockXが売り手から商品を受け取り、状態や商品が本物であるかなどの査定を行った後、StockXから商品が発送される。腕時計には本物であることを示す証明書と、StockXによる時刻、振幅、防水性テストの結果も送られる。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

ところが、短期間に大きなインパクトを残したコブラの消滅を惜しむ声は大きく、やがて1970年代中盤から世界各地で無数のコブラのレプリカが生産されるようになった。前出の「オリジナルコブラ」に対して、こちらは「リプロダクションコブラ」と呼ばれる。