イソトレチノインの効果は高いので、ニキビでお悩みの人にはぜひおすすめです。
可能であれば、1クール16~20週間内服を続けていただくことを推奨しています。イソトレチノインは、内服をやめても改善効果が続くことがほとんどですが、ニキビが再発するようなら、症状を診ながら再度内服を行います。
難治性ニキビの患者さんの場合でも、治療を繰り返すことで、ニキビが気にならない状態へと改善されます。
しかし、内服薬であることから、副作用が気になる人もいるのではないでしょうか。
イソトレチノインの効果が出る、感じるまでの期間や、目安期間の計算方法について解説していきます。
この抗炎症作用により、特に膿を伴う重度のニキビや、慢性的に炎症が続くケースにおいて、他の治療では効果が見られない場合でも、イソトレチノインは有効な治療手段となります。
イソトレチノインには以下のような副作用が見られることがあります。
最近の研究では長期に内服を行うことで再発リスクを低下できる可能性が報告されており28、当院では中~高用量のイソトレチノインでニキビが改善した後に、イソトレチノインを低用量で維持する治療も行っています。
・過去にイソトレチノイン製剤でアレルギーを起こしたことのある方、パラベン・大豆・ピーナッツアレルギーのある方
・レーシックを受けて6ヶ月経過していない方:レーシック手術の前後6ヶ月はイソトレチノイン服用禁止です。
・ビタミンA製剤(サプリを含む)内服中の方
・フェニトイン(アレビアチン、ヒダントールなど):相互作用で骨を弱くする副作用増強の可能性。
・テトラサイクリン内服中(代表:ミノマイシン、ビブラマイシン、アクロマイシン):相互作用で頭痛の原因となる頭蓋内圧を上げる副作用が強くでる可能性があります。
・ステロイド内服中(プレドニン、セレスタミン、デカドロンなど。相互作用で骨を弱くする副作用増強の可能性があります。
喘息の治療で使用される吸入のステロイド薬、ステロイド外用剤、喘息発作等の治療で行われる短期的なステロイドの点滴はイソトレチノインと併用可能です。
☑ あらかじめ判明している副作用を理解すれば、怖がるほどの薬ではない
・服用中は定期的な採血が必要です。
・他者と共有しないようにしてください。
・女性:服用中及び服用後6か月は妊娠不可、授乳不可となります。FDAでは妊娠不可期間は1か月となっていますが、より安全を期するため6ヵ月としております。投与中及び投与後半年は確実な避妊のため低用量ピル併用を推奨します。妊娠中、またはロアキュタンを服用中に妊娠した場合、短期間あるい少量でも胎児に先天異常、流産、早産、死産の危険性が高いためです。
・男性:服用後1か月は避妊必須、献血不可です。
・服用忘れても次回に二回分飲まないで下さい。
・服用中及び服用後6ヵ月間は献血をしないでください。血液は妊婦に使用される可能性があり、胎児がロアキュタン(イソトレチノイン)に曝露する可能性があります。
・効果が現れるまで、最初の1か月程度は症状が悪化する事がありますが、これは正常経過の範疇ですのでご安心下さい。
・服用中は皮膚のターンオーバーが早まってバリア機能が低下し日焼けしやすいので、日焼け止めの外用と内服を使用し、長時間紫外線を浴びないようにして下さい。
・服用中は皮膚のターンオーバーが早まってバリア機能が低下し過敏になるため、顔のケミカルピーリング等をする時は事前にご相談ください。
・イソトレチノインは光の感受性を高めるため、内服中に光やレーザーを受けると、シミや色素沈着、瘢痕の原因となる可能性があります。
・レーザー照射や他治療との間隔
内服中も可能:トーニング、ジェネシス、フィラー
内服終了1ヵ月後より可能:レーザー脱毛、光脱毛、IPL レーザースポット照射系全て
内服終了3ヵ月後より可能:CO2レーザー、CO2フラクショナル、ハイフ、ダーマペン、ポテンツァ、サブシジョン、抜歯やスレッドリフト等の小手術
内服終了6ヵ月後より可能:美容整形などの大きな手術、レーシック
当院は公共交通機関(電車・新幹線など)へのアクセスが良いので、遠方からの患者様の多くいらっしゃいます
イソトレチノインの詳しい注意事項や副作用については、をご覧ください。
一番の注意点は催奇形性があることです。女性は服用中止後も6カ月は必ず避妊を行います。頻度の多い副作用としては唇や肌の乾燥があります。他には頭痛、関節痛、肝機能障害、脂質異常、抑うつ、脱毛、アナフィラキシーなどがあります。
・ワクチン接種について
ワクチン接種とイソトレチノインとの相互作用は、安全性試験が行われていません。そのため、原則ワクチン接種は服用中、服用終了後1ヶ月間は控えていただきます。
健康上の利益がリスクを上回る場合で(熱帯地域への渡航時のワクチンや医療従事者のB型肝炎ワクチンなど)、どうしてもワクチン接種が必要な場合、ワクチン接種まで2週間以上休薬し、接種後は不活化ワクチンは24時間・生ワクチンは3週間空けてからイソトレチノインを再開してください。
下記に当てはまる方は、イソトレチノインを処方できない可能性があります。
・1日1回1カプセルを食後に内服します。
(*必ず食後に内服してください。)
・飲み忘れた場合は、次の日にその日の分量のみ内服してください
(*過剰摂取しないように注意してください)
・ニキビの再発抑制効果を得るためには最低でも6か月間内服いただくことをおすすめしております。
・イソトレチノインの開始には事前の血液検査が必要になります。
・内服開始後も定期的に採血が必要です
(*採血料も自費となり1回2,500円ご負担いただきます)。
・女性は月経開始を2、3日確認してから、本剤内服を開始してください。
・女性は内服中ならびに内服終了後最低でも1ヶ月間は避妊してください。
・内服中、内服終了後2ヶ月間は献血をしないでください。
・内服中は日光過敏となる可能性があるため、日焼け止めを使用し、長時間紫外線にあたらないように注意してください。
当院では、次のイソトレチノイン内服治療薬を取り扱っています。
イソトレチノインはニキビ治療の切り札とも言える薬で、欧米では35年ほど前から用いられている内服薬です。皮脂腺の分泌を抑制し、さらに皮脂腺そのものを小さくさせる効果があるため、
“ニキビループ”からの解放に期待ができます。
海外では中程度~重度のニキビ治療に用いられており、再発率30%以下という報告もあります。
下記に当てはまる方は、イソトレチノインを処方できない可能性があります。
イソトレチノインは胎児の先天異常、奇形、流産、早産、死産のリスクがあると言われています。そのため、妊娠中の服用はできません。また服薬後6ヶ月は妊娠してはいけません。 その他、授乳中の内服や、服用開始から6ヶ月間の献血もNGです。詳しくは上記の「【重大な副作用・注意】イソトレチノイン内服中に妊娠・授乳はNG」欄をご確認ください。
イソトレチノインの副作用として、主に以下のようなものがあげられます。
レチノイドに分類される薬で皮脂分泌や細胞の角化を抑えて、赤みを抑えたり毛穴の詰まりを改善を促したりします。
その他、稀に副作用として吐き気や視力障害が生じる場合があります。
イソトレチノインの適切な服用量と使用法を患者に指示せず、副作用も適切に管理していないクリニックがあります。そういった場合、有効率が低くなり、再発率も高くなります。適切な用量と治療期間を守ることが大切です。
イソトレチノインの服用期間は、絶対に妊娠しないようにしてください。
イソトレチノインの服用中や最後の服用から1ヵ月間は避妊し、献血をお控えください。
上記で解説したように、イソトレチノインは妊娠中の人は服用できません。
そのためたるみ毛穴をお化粧品や塗り薬で治療することは難しく、ヒアルロン酸注入などでお顔のボリュームを改善し、さらに細かい毛穴を引き締める治療を行います。
イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。
皮膚の状態や副作用の有無を診察して、ニキビの改善が乏しい場合には増量していきます。推奨用量は0.5mg~1.0mg/kg/日で、極量は2mg/kg/日です 13。
まず、イソトレチノインは効果が出るまでにはある程度の時間がかかります。
ニキビ治療薬(アクネトレント)はイソトレチノインというビタミンAの一種で、皮脂の分泌を抑える作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用に優れているため、重症の炎症性ニキビに対して効果があります。
イソトレチノインは以下の薬剤との併用に注意する必要があります。
処方と診察を同時に行います。
ニキビの新生の有無や
副作用について確認し、
薬の服用量を調整します。
イソトレチノインをやめた後でも、皮脂の分泌が完全に元に戻ることはありません。
ターンオーバーとは、肌の表面にある古い角質が剥がれ落ち、新しい細胞が生まれ、肌が常に新しい状態を保つ仕組みのことで、通常、このサイクルは約28日ですが、生活習慣や食生活の乱れなどで遅れると、古い角質が毛穴に詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。
皮膚科でのイソトレチノインでも保険適用外となるため注意が必要です。
治療前に、ニキビの状態、これまで受けたニキビ治療の期間や治療内容、ニキビの改善状況などをお伺いします。その上で治療が適応と判断されれば、次回来院時より治療スタートとなります。
イソトレチノイン治療を受けていただく場合、安全に治療を進めるため、事前に血液検査を受けていただきます。
イソトレチノインの服用期間中に注意するべきことは以下の通りです。
イソトレチノインの副作用は多岐にわたりますが、
ほとんどの方に認められるのは肌の乾燥、
口、鼻、眼の乾燥です。
副作用に対して不安を感じる患者様もいらっしゃるかもしれませんが、
施術名:ニキビ治療薬(アクネトレント)
施術の説明:ニキビの治療医薬品。皮脂腺を収縮させ、また角化を抑制することでニキビの出現を抑制。
施術の副作用(リスク):アナフィラキシー、抑うつ状態、眼疾患、肝機能障害、腎機能障害、視力障害、胸の圧迫感、息切れ、喘鳴、肌の乾燥(特に口周囲)、口渇、発疹、頭痛、吐き気、下痢、嘔吐、脱毛、過度の発汗、関節炎などが生じることがある。
施術の価格:550円~42,240円
イソトレチノインは、基本的に18歳以上の方が服用できる治療薬です。
血液検査の結果に問題がなければ、イソトレチノインを処方し、治療をスタートしていきます。
内服した当日は安静にしていただき、体調が悪いなど、異常を感じたらすぐにクリニックまでお問い合わせください。